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イタリアは危険がいっぱい?
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やっと着いた。
成田空港からローマを経由して、小型機に乗り換えて。パレルモ・ボッカディファルコ空港へ、約16時間。
ようやく、念願のイタリア……の端っこ、シチリア島に到着することができた。
シチリアの首都、パレルモ。まずはここから捜索開始だ。
勉強、頑張ったかいがあったなあ。
語学旅行という名目で、お義父さんにお金を出してもらったんだ。
お小遣いも溜めてたけど、決して安くは無い金額だ。感謝しないと。
冬休みの間だから、期間はイタリアと日本の往復時間を考えるとたった一週間しかない。
短い期間だけど、それまでに見つかるといいな。
シチリアは、昔はマフィアとかで有名なところだったらしい。
母さんが心配して、出かける寸前まで反対してた。
今ではそんな治安は悪くないし、危険でもないって話だけどな。
だからって、観光客丸出しでふらふらしてたら危ないから気をつけろ、ってお義父さんや義兄さんたちから散々注意された。
なるべく夜中とか、一人で出歩かないように気を付けることにしないと。
*****
「眩しい……」
帽子を目深に被りなおす。
青い海、青い空。真っ白い雲。
快晴でもどこか薄暗い日本の空とは違って、目が痛いくらいの、くっきりした青だ。
ここで育ったら、目も青く染まりそう。なんてね。
僕はここ、シチリアに。
僕が5つの時、無理矢理イタリアに連れて行かれてしまった幼馴染みを探しに来たんだ。
幼馴染みの名前は、御木本崇。
金色の髪に青い目の少女みたいな綺麗な子だった。
髪を長く伸ばしていて、三つ編みやツインテールに結ってたり。女の子みたいに可愛かった。
格好も、ピンク系の服が多くて。フリルがついたシャツとか、スカートに見間違えるようなキュロットだったりして。女の子みたいな服だった。
今から考えれば、二人は追われていて。
連れ戻されないよう、なるべく崇が男の子だってことを隠そうとしてたんだろうな。
小学生になって、長かった髪は切ってしまったけど。
それでも美少年というよりは美少女っぽかった。
噂によれば、どうやら崇のお母さん……百合おばさんは、良いとこのイタリア人と身分違いの恋をしたようで。
妊娠したのを黙ったまま帰国したんだろう、という話で。
向こうには、跡取りが生まれなかったから。
どうにか崇の存在を探し当てて、家を継がせるために迎えに来たんじゃないか、っていう話を聞いた。
しばらくして、引っ越してしまった百合おばさんは、崇が連れて行かれた先について、詳しくは話してくれなかったけど。
崇がいるのはシチリアだってことだけは聞き出せたんだ。
けっこう地元では有名で、かなり大きな家っぽい感じだったから、まだシチリアから引っ越してはいない……と思う。
*****
あんな形で離れ離れになってしまった大事な幼馴染みに。
崇に、ひと目でも会いたい。
そして、元気なことを確認したい。
ただそれだけのために、勉強を頑張って、約束の判定オールA、大学の推薦枠もとって。ここまでやって来たんだ。
土地勘もあてもないし。
相当運が良ければ会えるかも、程度の可能性なのに。
我ながらバカだなって思うけど。
……大人になったらまた会おうって、約束したし。
約束、まだ覚えててくれてるかな?
とりあえず、パレルモからぐるっと一周して、大きな都市で聞いて回る、くらいしか手段は考えてない。
行き当たりばったりだけど。なんとかなるよね。
しかし。
困ったなあ。
挨拶とかに困らない程度には、イタリア語を何とか覚えてきたんだけど。
シチリアって訛りがひどくて、もうほとんど別物みたいだ。
そういえば日本だって、東北とか沖縄の訛りは聞き取れないしな。
調べてみたら、シチリアはエジプトやらギリシャやらの言葉も入って来て、複雑なんだって書いてある。
……勉強不足だった。
通訳アプリに、シチリア方言も入ってるかなあ?
*****
『お嬢さん……いや、坊やかな? どうしたんだい? 家族とはぐれたのかな?』
シチリア訛りのないイタリア語で話しかけられた。
振り返れば、アロハみたいな派手なシャツを着た男だった。
一瞬チンピラかと思った。
顔もへらへらした感じで、遊び人っぽく見えるのは、偏見かなあ?
こっちも冬だったと思うけど。
一年中温暖な国だから、別にアロハっぽいシャツを着てても違和感は無いのか。
それにしても。僕って後姿でお嬢さんに間違えられるほど、華奢かなあ? ちゃんと大人の男っぽい服を選んで着てきたのに。
こっちの人は大柄な人が多いせいに違いない。
「no、ragazzo。Sono un adulto」
子供じゃない、大人です。と返すと。
ほんとか? みたいな顔をした。
高校三年だし。もうすぐ大学生だ。子供じゃないってば。
とりあえず、地元の人っぽいし。
この人に崇のことを知ってるか、聞いてみよう。
「Takashi mikimoto、Lo sai?」
『ミキ……タカ?』
「Takashi mikimoto。Sono giapponese」
日本人で、ミキモトタカシという名前の人って、ここじゃそういないと思うんだけど。
『ごめん、知らないなあ』
本当に知らなそうだ。残念。
「そうですか……、じゃなかった、capisco。Grazie」
ありがとう、と言って。
別の人を探そうと思ったら。
『それにしても、いいところで出会ったよ。まさに運命的な出会いってやつだ』
男はにこやかに笑っている。
「え?」
『ちょうど、君のような子を探していたんだ。大人なら、問題ないよな?』
そう言って。
僕の後ろに手をやった、と思った次の瞬間。
強い衝撃と共に、意識を失った。
*****
目が覚めたら、見知らぬ家……というより掘っ立て小屋のような建物の中で。
『ハイ、目が覚めたかな? バンビーノ』
さっきの男が、椅子に座って。背もたれに腕を乗せてこちらを見ていた。
赤ちゃんって……。
だから子供じゃないって。
「……え?」
ふと自分の姿を見れば、身に着けているのはバスローブ一枚だけ。
ほとんど裸みたいな格好だった。
枕も何も無い、板みたいに固いベッドに寝かされていたようだ。
節々が痛いのはそのせいか。
『坊やには、これから仕事をしてもらう。その前に、少々準備が必要なんだ。大人なら、自分でできるな?』
と、渡されたのは。
針のない、少し大きめな注射器にはチューブがつけられていて。
注射器の中には液体が入っているっぽい。
ええと、これ。もしかして。
浣腸……?
成田空港からローマを経由して、小型機に乗り換えて。パレルモ・ボッカディファルコ空港へ、約16時間。
ようやく、念願のイタリア……の端っこ、シチリア島に到着することができた。
シチリアの首都、パレルモ。まずはここから捜索開始だ。
勉強、頑張ったかいがあったなあ。
語学旅行という名目で、お義父さんにお金を出してもらったんだ。
お小遣いも溜めてたけど、決して安くは無い金額だ。感謝しないと。
冬休みの間だから、期間はイタリアと日本の往復時間を考えるとたった一週間しかない。
短い期間だけど、それまでに見つかるといいな。
シチリアは、昔はマフィアとかで有名なところだったらしい。
母さんが心配して、出かける寸前まで反対してた。
今ではそんな治安は悪くないし、危険でもないって話だけどな。
だからって、観光客丸出しでふらふらしてたら危ないから気をつけろ、ってお義父さんや義兄さんたちから散々注意された。
なるべく夜中とか、一人で出歩かないように気を付けることにしないと。
*****
「眩しい……」
帽子を目深に被りなおす。
青い海、青い空。真っ白い雲。
快晴でもどこか薄暗い日本の空とは違って、目が痛いくらいの、くっきりした青だ。
ここで育ったら、目も青く染まりそう。なんてね。
僕はここ、シチリアに。
僕が5つの時、無理矢理イタリアに連れて行かれてしまった幼馴染みを探しに来たんだ。
幼馴染みの名前は、御木本崇。
金色の髪に青い目の少女みたいな綺麗な子だった。
髪を長く伸ばしていて、三つ編みやツインテールに結ってたり。女の子みたいに可愛かった。
格好も、ピンク系の服が多くて。フリルがついたシャツとか、スカートに見間違えるようなキュロットだったりして。女の子みたいな服だった。
今から考えれば、二人は追われていて。
連れ戻されないよう、なるべく崇が男の子だってことを隠そうとしてたんだろうな。
小学生になって、長かった髪は切ってしまったけど。
それでも美少年というよりは美少女っぽかった。
噂によれば、どうやら崇のお母さん……百合おばさんは、良いとこのイタリア人と身分違いの恋をしたようで。
妊娠したのを黙ったまま帰国したんだろう、という話で。
向こうには、跡取りが生まれなかったから。
どうにか崇の存在を探し当てて、家を継がせるために迎えに来たんじゃないか、っていう話を聞いた。
しばらくして、引っ越してしまった百合おばさんは、崇が連れて行かれた先について、詳しくは話してくれなかったけど。
崇がいるのはシチリアだってことだけは聞き出せたんだ。
けっこう地元では有名で、かなり大きな家っぽい感じだったから、まだシチリアから引っ越してはいない……と思う。
*****
あんな形で離れ離れになってしまった大事な幼馴染みに。
崇に、ひと目でも会いたい。
そして、元気なことを確認したい。
ただそれだけのために、勉強を頑張って、約束の判定オールA、大学の推薦枠もとって。ここまでやって来たんだ。
土地勘もあてもないし。
相当運が良ければ会えるかも、程度の可能性なのに。
我ながらバカだなって思うけど。
……大人になったらまた会おうって、約束したし。
約束、まだ覚えててくれてるかな?
とりあえず、パレルモからぐるっと一周して、大きな都市で聞いて回る、くらいしか手段は考えてない。
行き当たりばったりだけど。なんとかなるよね。
しかし。
困ったなあ。
挨拶とかに困らない程度には、イタリア語を何とか覚えてきたんだけど。
シチリアって訛りがひどくて、もうほとんど別物みたいだ。
そういえば日本だって、東北とか沖縄の訛りは聞き取れないしな。
調べてみたら、シチリアはエジプトやらギリシャやらの言葉も入って来て、複雑なんだって書いてある。
……勉強不足だった。
通訳アプリに、シチリア方言も入ってるかなあ?
*****
『お嬢さん……いや、坊やかな? どうしたんだい? 家族とはぐれたのかな?』
シチリア訛りのないイタリア語で話しかけられた。
振り返れば、アロハみたいな派手なシャツを着た男だった。
一瞬チンピラかと思った。
顔もへらへらした感じで、遊び人っぽく見えるのは、偏見かなあ?
こっちも冬だったと思うけど。
一年中温暖な国だから、別にアロハっぽいシャツを着てても違和感は無いのか。
それにしても。僕って後姿でお嬢さんに間違えられるほど、華奢かなあ? ちゃんと大人の男っぽい服を選んで着てきたのに。
こっちの人は大柄な人が多いせいに違いない。
「no、ragazzo。Sono un adulto」
子供じゃない、大人です。と返すと。
ほんとか? みたいな顔をした。
高校三年だし。もうすぐ大学生だ。子供じゃないってば。
とりあえず、地元の人っぽいし。
この人に崇のことを知ってるか、聞いてみよう。
「Takashi mikimoto、Lo sai?」
『ミキ……タカ?』
「Takashi mikimoto。Sono giapponese」
日本人で、ミキモトタカシという名前の人って、ここじゃそういないと思うんだけど。
『ごめん、知らないなあ』
本当に知らなそうだ。残念。
「そうですか……、じゃなかった、capisco。Grazie」
ありがとう、と言って。
別の人を探そうと思ったら。
『それにしても、いいところで出会ったよ。まさに運命的な出会いってやつだ』
男はにこやかに笑っている。
「え?」
『ちょうど、君のような子を探していたんだ。大人なら、問題ないよな?』
そう言って。
僕の後ろに手をやった、と思った次の瞬間。
強い衝撃と共に、意識を失った。
*****
目が覚めたら、見知らぬ家……というより掘っ立て小屋のような建物の中で。
『ハイ、目が覚めたかな? バンビーノ』
さっきの男が、椅子に座って。背もたれに腕を乗せてこちらを見ていた。
赤ちゃんって……。
だから子供じゃないって。
「……え?」
ふと自分の姿を見れば、身に着けているのはバスローブ一枚だけ。
ほとんど裸みたいな格好だった。
枕も何も無い、板みたいに固いベッドに寝かされていたようだ。
節々が痛いのはそのせいか。
『坊やには、これから仕事をしてもらう。その前に、少々準備が必要なんだ。大人なら、自分でできるな?』
と、渡されたのは。
針のない、少し大きめな注射器にはチューブがつけられていて。
注射器の中には液体が入っているっぽい。
ええと、これ。もしかして。
浣腸……?
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