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獅子の王の寵愛
早く大人になりたい
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「みんな、幸せに暮らせればいいのにな」
ラース先生は頷いて。
『それには、シン様がよく学ばれて、民のことをお考えになって、現王のお仕事を支える素晴らしい片翼になられることですね。では、本日はここまで』
また明日、と言われて。
手を合わせて頭を下げる礼をされた。
「あ、はい。明日もよろしくお願いします」
ぼくも頭を下げそうになったけど。何とか頷いた。
『頷くだけでよろしいのですよ』
ラース先生は、笑いをこらえていた。
やっぱり”主”みたいな態度を取るのって、ぼくにはまだ難しいよ!
†††
ぼくは普通の人より、かなり胃が小さかったらしい。
はじめは少しだけしか食べられなかったけど、ここに引き取られてからはちょっとずつ食べられる量が増えてきて、体重も増えてきたみたい。
さすがにアサドほどはたくさん食べられないけど。
だって、身体の大きさが違うもん。入る量も違って当たり前だと思う。
お風呂では、毎回ハリムや他の使用人たちからよってたかって身体を洗われてしまって。
薔薇のオイルで、髪や肌のお手入れをされてしまう。
そのせいか、髪や肌もつやつやしてきたみたいだ。爪もみがかれて、ぴかぴかしてる。
人の前で裸になるのには、まだ慣れないけど。
痩せていた身体に肉がついてきて良かったってハリムがほっとしていたので、そういう健康管理みたいな意味もあったのかもしれない。
お手入れで手触りが良くなったせいか、アサドは嬉しそうに、ぼくの頭をしょっちゅう撫でている。
アサドが嬉しそうだと、ぼくも嬉しくなっちゃう。
赤くてこわい夢は、たまに見るけど。
毎回、その後にはライオンに変身したアサドに慰められる夢も見るから。
おかげでぐっすり眠れるようになった。
お父さんには、若すぎるけど。
アサドのことを、お兄さんみたいに思ってもいいかな?
優しくてあったかいアサドが大好きだ。
仕事がすごく忙しいみたいで、朝と夜くらいにしかちゃんと顔が見れなくて寂しいけど。
いっぱい勉強して。
大きくなったら、アサドの仕事のお手伝いができるようになれたらいいと思う。
そしたら、もっと長い時間、一緒にいられるよね?
†††
いつものように、アサドの腕の中、眠ろうとしたけど。
……なんか、変だ。
『どうした、新。眠れないのか?』
アサドと目が合った。
起こしちゃった。
「うん……、なんか、変なんだ。おちんちんが、むずむずする……」
アサドはがばっと起き上がって。
ぼくの顔を覗き込んだ。
灯りが落ちて薄暗い部屋の中、アサドの金色の目が光ってる。猫の目みたいだな、と思った。
『何だと……、おちんちんが……!?』
復唱しないで欲しい。
恥ずかしいから。
アサドは、ぼくの肩に手を置いて。
優しく微笑んだ。
『新。それは、変なことではない。新が大人になったあかしだよ』
「大人に? ぼく、大人になったの?」
アサドのお手伝いができるようになったなら、嬉しい。
おいで、と言われて。
アサドの膝の上に乗せられた。
寝間着の裾を、胸までたくし上げられて。
そのまま持ってるように言われた。
なんかこれ、すごく恥ずかしいんだけど。
「ひゃ、」
おちんちんを掴まれた。
アサドの手が大きいから、つままれてる、って感じだけど。
「だめ、汚いよ」
『毎日、綺麗に洗っているだろう?』
そうだけど。
ふにふにと、揉むようにいじられて。
くすぐったい。
そのうち、何だか、おかしな感じがしてきた。
お漏らししてしまいそうな感覚。
†††
「だ、だめ、出ちゃう」
『いいから。出しなさい』
え、ベッドの上で!?
だめだよ、そんなの! 赤ちゃんじゃあるまいし。せめて、オムツかおまるがあれば……って、それも恥ずかしいよ!
「や、やだ、手、はなして、」
はなしてって言ってるのに。
アサドは、くにくにとぼくのおちんちんを弄って。
耳を、はむはむと唇で挟まれてる。
アサド、何をしてるの? くすぐったいよ。
……なんか、ぞくぞくする。
「はう、……やあああっ、」
出しちゃった。
けど。それは、おしっこじゃなかった。
なにこれ?
『これは、新が大人になったあかしだ』
頬に、ちゅーされた。
大人に?
これが、大人になったあかしなの?
『悪いが、わたしのも、出させて欲しい』
お尻に、熱いものが当たってる。
これ。
アサドのおちんちん? すごくおっきいけど。
太股を閉じているように言われて。
そうしたら。その間に、アサドのおちんちんがもぐりこんできた。
「ひゃ、熱い……、アサド? なに、これ」
ぼくの太股で。
アサドのおちんちんを擦ってる?
『く、……う、』
アサドの押し殺したような声が、妙に色っぽくて。ドキドキしてしまう。
これ、気持ちいいの?
ぼくも。アサドのおちんちんに擦られて。気持ち良くなってきちゃった。
ぎゅっと抱き締められて。
アサドは、大人のあかしを出した。
大人だからかな? 太ももがびしょびしょになるくらい、いっぱい出た。
†††
『……ええと……それは……』
ラース先生は、頭痛を堪えるみたいな顔をして。
頭を抱え込んだ。
大人になったみたいだって言ったら。
どういうことかって聞かれたから、ゆうべのことを話したんだけど。
『そういった話は、他人にはしないほうが良いかと存じますが……』
「そうなの?」
頷いて。
『大人になる準備が整った、というだけで、大人になったわけではありません。シン様は、まだまだ子供です』
何だ……。
まだ、大人になったわけじゃないんだ。残念だ。
ラース先生は頷いて。
『それには、シン様がよく学ばれて、民のことをお考えになって、現王のお仕事を支える素晴らしい片翼になられることですね。では、本日はここまで』
また明日、と言われて。
手を合わせて頭を下げる礼をされた。
「あ、はい。明日もよろしくお願いします」
ぼくも頭を下げそうになったけど。何とか頷いた。
『頷くだけでよろしいのですよ』
ラース先生は、笑いをこらえていた。
やっぱり”主”みたいな態度を取るのって、ぼくにはまだ難しいよ!
†††
ぼくは普通の人より、かなり胃が小さかったらしい。
はじめは少しだけしか食べられなかったけど、ここに引き取られてからはちょっとずつ食べられる量が増えてきて、体重も増えてきたみたい。
さすがにアサドほどはたくさん食べられないけど。
だって、身体の大きさが違うもん。入る量も違って当たり前だと思う。
お風呂では、毎回ハリムや他の使用人たちからよってたかって身体を洗われてしまって。
薔薇のオイルで、髪や肌のお手入れをされてしまう。
そのせいか、髪や肌もつやつやしてきたみたいだ。爪もみがかれて、ぴかぴかしてる。
人の前で裸になるのには、まだ慣れないけど。
痩せていた身体に肉がついてきて良かったってハリムがほっとしていたので、そういう健康管理みたいな意味もあったのかもしれない。
お手入れで手触りが良くなったせいか、アサドは嬉しそうに、ぼくの頭をしょっちゅう撫でている。
アサドが嬉しそうだと、ぼくも嬉しくなっちゃう。
赤くてこわい夢は、たまに見るけど。
毎回、その後にはライオンに変身したアサドに慰められる夢も見るから。
おかげでぐっすり眠れるようになった。
お父さんには、若すぎるけど。
アサドのことを、お兄さんみたいに思ってもいいかな?
優しくてあったかいアサドが大好きだ。
仕事がすごく忙しいみたいで、朝と夜くらいにしかちゃんと顔が見れなくて寂しいけど。
いっぱい勉強して。
大きくなったら、アサドの仕事のお手伝いができるようになれたらいいと思う。
そしたら、もっと長い時間、一緒にいられるよね?
†††
いつものように、アサドの腕の中、眠ろうとしたけど。
……なんか、変だ。
『どうした、新。眠れないのか?』
アサドと目が合った。
起こしちゃった。
「うん……、なんか、変なんだ。おちんちんが、むずむずする……」
アサドはがばっと起き上がって。
ぼくの顔を覗き込んだ。
灯りが落ちて薄暗い部屋の中、アサドの金色の目が光ってる。猫の目みたいだな、と思った。
『何だと……、おちんちんが……!?』
復唱しないで欲しい。
恥ずかしいから。
アサドは、ぼくの肩に手を置いて。
優しく微笑んだ。
『新。それは、変なことではない。新が大人になったあかしだよ』
「大人に? ぼく、大人になったの?」
アサドのお手伝いができるようになったなら、嬉しい。
おいで、と言われて。
アサドの膝の上に乗せられた。
寝間着の裾を、胸までたくし上げられて。
そのまま持ってるように言われた。
なんかこれ、すごく恥ずかしいんだけど。
「ひゃ、」
おちんちんを掴まれた。
アサドの手が大きいから、つままれてる、って感じだけど。
「だめ、汚いよ」
『毎日、綺麗に洗っているだろう?』
そうだけど。
ふにふにと、揉むようにいじられて。
くすぐったい。
そのうち、何だか、おかしな感じがしてきた。
お漏らししてしまいそうな感覚。
†††
「だ、だめ、出ちゃう」
『いいから。出しなさい』
え、ベッドの上で!?
だめだよ、そんなの! 赤ちゃんじゃあるまいし。せめて、オムツかおまるがあれば……って、それも恥ずかしいよ!
「や、やだ、手、はなして、」
はなしてって言ってるのに。
アサドは、くにくにとぼくのおちんちんを弄って。
耳を、はむはむと唇で挟まれてる。
アサド、何をしてるの? くすぐったいよ。
……なんか、ぞくぞくする。
「はう、……やあああっ、」
出しちゃった。
けど。それは、おしっこじゃなかった。
なにこれ?
『これは、新が大人になったあかしだ』
頬に、ちゅーされた。
大人に?
これが、大人になったあかしなの?
『悪いが、わたしのも、出させて欲しい』
お尻に、熱いものが当たってる。
これ。
アサドのおちんちん? すごくおっきいけど。
太股を閉じているように言われて。
そうしたら。その間に、アサドのおちんちんがもぐりこんできた。
「ひゃ、熱い……、アサド? なに、これ」
ぼくの太股で。
アサドのおちんちんを擦ってる?
『く、……う、』
アサドの押し殺したような声が、妙に色っぽくて。ドキドキしてしまう。
これ、気持ちいいの?
ぼくも。アサドのおちんちんに擦られて。気持ち良くなってきちゃった。
ぎゅっと抱き締められて。
アサドは、大人のあかしを出した。
大人だからかな? 太ももがびしょびしょになるくらい、いっぱい出た。
†††
『……ええと……それは……』
ラース先生は、頭痛を堪えるみたいな顔をして。
頭を抱え込んだ。
大人になったみたいだって言ったら。
どういうことかって聞かれたから、ゆうべのことを話したんだけど。
『そういった話は、他人にはしないほうが良いかと存じますが……』
「そうなの?」
頷いて。
『大人になる準備が整った、というだけで、大人になったわけではありません。シン様は、まだまだ子供です』
何だ……。
まだ、大人になったわけじゃないんだ。残念だ。
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