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ツガイは異世界の王子

獣の欲に翻弄される

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検査着を脱がせる前に手首と足首に枷を付けてしまったせいで、脱がしにくくなってしまったではないか。
だが、使用人が先にナナミの肌を見るのは口惜しい。


「邪魔なものをつけているな」

腰の刀を抜き。
検査着を真ん中から切り裂いて、その残骸は床に放り投げた。

裸体になったナナミは、私の視線を気にしているようで、股間を隠したが。
それでは美味そうな部分を隠しきれていないことに、気づいてはいないようだ。


日に焼けていない、色の白い身体に触れたい。

胸の、淡い色の果実も、味わってみたい。

手で隠された、そこも。
暴いて、しゃぶりついてやれば、どんな声を上げるだろう。


このように精神が、肉体が。高揚するのは初めてのことだ。


†††


「これより、そなたは私のものになる」

ナナミの細い首に、首輪をつけてやる。
特注品で、私の印が刻まれている。

これを見れば、ナナミが誰の所有物かひと目でわかるだろう。
私でないと外せないよう、指紋認証鍵がついている。


「怪我をしたくなければ、暴れるな」

寝台の装置を作動させ。ナナミの手足の鎖が引かれていく。
ある程度の余裕をもたせて止めた。

少し力を込めただけで折れてしまいそうな細い腕だ。
私が押さえつけたら、壊してしまうだろう。

怪我をさせず、暴れないようにさせるには、鎖で繋ぐのが一番である。


このような無防備な状態にされても、ナナミは私に怯えた顔をみせなかった。
その気位の高さも嫌いではないが。

口だけの脅しで、何も出来ないとたかをくくっているのなら、それは間違いであることを教えてやろう。その身をもって。


「素直に私のものになると言え。言うなら、悦くなるよう、可愛がってやろう」
命じたが。

ナナミは私から、黙って顔を背けた。
卑しい獣とは、口を利くのも汚らわしい、という風に。

「強情な、」

カッとして。
やや強めに胸の先を、ぐり、とつまんでやる。

「っ、」
痛そうに、眉をひそめた。

痛みには慣れていない、そんな身体であるのはわかっていた。どこもやわらかく、傷つきやすい。
こちらに適応する身体に成る前も、傷一つない、綺麗な肌であった。大怪我など、したこともなかっただろう。


おとなしく従っていれば、優しく可愛がってやるものを。
私に従い、私のものになれ。

「言わねば、慣らさずに犯すぞ」
口で脅しても。

ナナミは私を、見ようともしない。ケダモノだからか?


……ならば。
お望み通り、獣のように扱ってやる。

後悔しても、許さんぞ。


†††


足を開かせ。
正面から、ひと息に貫いてやる。

「~~~~っ、」
ナナミの性器が、ふるりと揺れている。

萎えているのを考慮しても、かわいらしいものだ。
後で、じっくりと皮を剥いてやろう。

「狭いな。の色も薄い。女も男も知らぬ、清い身体だったか」

反論はない。
……そうか、私が、ナナミの初めての男か。

悦びに、笑みが漏れる。


ぎゅうぎゅうと、締め付けられる。
それでは自分も痛いだろうに。

力の抜き方も何も知らない、無垢な身体のそれだ。


「そら、もう少し先へ進めば、裂けてしまうぞ。認めてしまえ」
「っ、」
声を堪えている。

ナナミは、唇を噛み締めているようだ。

その表情は。
怒りか。憎しみか?


顎をつかみ、こちらを向かせてみると。
ナナミは怯え、泣いていた。


泣かせてしまった。
気位の高い、美しい王子を。

少々どころか、心が痛む。


「……泣くくらいなら、言え、私のものになると」

そうすれば。
私の愛妾として、一番の寵愛を注ぎ、生涯可愛がってやるのに。


†††


ナナミは頭を振って、私の手を避けた。

あくまでも、私を拒むか。
汚らわしい獣の慰み者になるのはいやだというのか。


「強情な、」
ぐい、と腰を打ちつけてやる。

「……っぐ、っ、」

ぬるり、とした感覚。
滑りがよくなった。切れて、血が出たようだ。


痛いだろう?
さあ、諦めて私のものになれ。

すぐに傷を癒し、可愛がってやろう。


しかし。
ナナミは強情だった。

力づくで犯しても、根を上げない。
それほどまで、に王子としての矜持が大事か? ここではそのようなものは無意味だというのに。

屈服しろ。
私のものになると言え。さもないと。


「声を殺すな、」

「うぐうっ、」
ナナミの口の中に、指を差し入れる。

噛み付こうとしているようだが。
暴力に慣れていないためか、うまく噛めないようだ。これでは甘噛みされているようで、愛らしいだけだ。


「うあ、あっ、あっ、いっ、痛っ、」

感じるのは痛みだけではなくなってきたのだろうか。
腰を突き上げる度、良い声で鳴く。

さあ、もっと、声を上げるがいい。
私だけに、その愛らしい声を聞かせるのだ。


†††


ナナミの涙や、零れた唾液を舌で舐め取ってやる。

甘い気がするのは、何故なのだろうか。
それにしても。

「……そなたは良い匂いがする。発情期の、メスのような匂いだ」

耳元からも、薫る。
甘く立ち上るこれは、誘引フェロモンのようだが。


ナナミは、私のツガイだったのか?
このように、我を忘れるほど興奮するのは初めてのことだった。

普段なら、このように強引に犯すような真似はしない。
合意でするべき行為である。

しかし。

美しいナナミを汚し、犯すのを、止められない。

もっと、声を聞きたい。

触れたい。

味わいたい。

肉を割り裂き、奥の奥まで犯し尽くしたい。


獣欲、というのだろうか。
もっと、欲しくてたまらなくなる。

喰らいつくして。骨までしゃぶりたくなる。
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