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最後の国、スイッタ国
ジャングル探検隊
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「あっ、ちょっと待って!」
皆を呼び止める。
ジャングルで怖いのは。
猛獣や毒蛇のように、直接攻撃してくる生物だけじゃない。
マラリアなどの伝染病、病原菌を媒介するような生き物なんだって、冒険番組で言ってたのを思い出した。
「蚊とかヒルとかいて、未知の病原菌をもってるかもしれない。気を付けたほうがいい」
危険だし、アシャラ国の人たちは中継地で待機していた方がいいかもしれない、と忠告したら。
サイード王とバッシャールの二人だけは同行させてもらいたい、と願い出た。
なので、アシャラ国の国民たちを中継地に戻して。
念のため、彼らの護衛にこっちの兵士を一人置いて、スィッタ国へ向かうことにした。
ジャングル地帯に入る前に、虫除けの植物を生やして。
みんなにその汁を塗った。
もちろん、ツチノコや大トカゲたちにも。
「気休め程度にしか効かないかもしれないけど……」
「いや、このような状態の場所に対しての知識があるだけでも心強い」
アーディルが微笑んでそう言って。
他のみんなも頷いていた。
そうか。
この世界の人たちにとってはジャングルなんて、完全に未知の世界だもんな。
俺も、実際にジャングルになんて行ったことはないものの、知識だけはそれなりにあると思う。
それでも、油断はしないけど。
いざ、ジャングルへ足を踏み入れよう、というところで。
密林の向こうから。
ガサガサと、草をかき分けながら何かがやってくる気配がした。
まさか猛獣か!? と思ったら。
†††
草をかき分けながらこちらにやって来たのは。
半裸の青年……人間だった。
エジプトのファラオみたいな立派な首飾りをして。腰蓑に裸足。
手には槍を持っている。
戦化粧のような、色とりどりの塗料を顔や身体中に塗っていた。
これは虫除けかもしれない。エジプトでも、目元の化粧は虫除けだったっていうし。確かジーンズも染料が虫除けになってたって聞いたな。
「これはこれは。お客さんとは珍しいな。どこから来たんだ?」
鮮やかな赤い髪を結い上げた青年は、俺たちを見て。
綺麗な緑色の目をぱちくりさせた。
ジャングルから現れた半裸の青年は、自分はスィッタ国のカマルだ、と名乗った。
……ん?
国の名前と、自分の名前だけ? あの首飾りからして、身分は高そうな感じがしたけど。
まあでも、王子だったヤスミンも、自分の名前だけで身分は言わなかったしな。
”王子”って言葉が無いのかな?
カマルは、森の動物が変に騒いでいるので、様子を見に来たという。
それで、いつの間にか、橋が出来ていて。大勢のお客さんが来ていることに気付いたんだって。
「ここには何もないぞ。何しに来た?」
不思議そうに言われた。
何も無い、だって!?
いやいや、こんなどでかいジャングルがあるだろ!? ワーヒド国よりも広大だぞ!?
でも、カマルは本気でこのジャングルが異質なことを理解してないようだ。
まさか。
この世界の状況を知らないのかな?
そんなのってあり得る?
†††
「私は偉大なるワーヒド国の王、アーディル。謎多きスィッタ国のスルタン、イルハムと話をするために来た」
「ワーヒド国? なんだそれ」
アーディルの堂々とした名乗りに、カマルは首を傾げた。
「イルハムなら、俺を産んだ、親の片方だ。だが、だいぶ前に死んだぞ?」
「何と!?」
「すでに亡くなっていたとは……!」
アーディルだけでなく、サイード王も驚愕を隠せない様子だ。
どうやらカマルは、この国の王子だったようだ。
だけど、先王が亡くなっているというのに、王位を継いでいる訳でもないらしい。
どういう状況なんだろう?
「では、報せの文書も読んでいない、と? 鳥の形をして、ここに来ただろう」
カマルは、首を傾げた。
「ああ、あれか? 何か模様が書いてあった。あれが”報せ”だったのか……」
鳥の姿で相手まで飛んで行って、手元に到着すると紙に戻る魔法だったようだ。
そんな便利な魔法も、読まれなきゃ意味が無いのか。
カマルは、文字が読めなかったようだ。
なので、何通来ていても内容が理解できなかったんだ。
イルハム王が亡くなったのを、他の国に報せることを思いつきもしなかったみたいで。
最大のオアシスを持つと言われたワーヒド国の話どころか、スィッタ国の他に9つの国があったことを知らないだけではなく。
世界が砂漠化して、ここ以外の国が渇いていて大変な状況だということも知らなかった。
「ここじゃ何だし、うちに来い。飲むもの出すぞ」
カマルが森の奥を示した。
カマルの住む”うち”は、ここからそう遠くない場所にあるようだ。
別に大トカゲに乗ったままでも大丈夫らしい。
†††
「おっと、森に入るなら、出た場所に、虫除けの草を塗れ。痒いか痛いか、病気になる」
カマルはそう言って、自分の顔や身体に塗った模様を指差した。
やっぱり、あの化粧みたいなの、虫除けだったんだ。
痛いか痒いか病気になる、か。
じゃあ、病原菌も生き残ってるんだ。こわいな……。
「ん? このにおいは……、」
カマルは手持ちの草を塗ってくれようとして、近付いて来て。
ニーリーたちやツチノコに塗りたくった、潰した草の匂いに気づいて、においを嗅いでいる。
「すげえな。これ、あいつらが嫌いなにおいだ。これなら寄って来ない。滅多にないのに、どこに生えてた? 欲しい!」
こっちを見た。
「え。まだ、残りがあそこに」
橋の所に生やして、まだ残ってるのを指差すと。
大喜びでそこにすっ飛んで行って。葉をすり潰して、身体に塗っている。
「どうやら、かなり効果的なものだったようだな?」
アーディルは俺に笑顔を向けた。
そうみたい。
まあ、神様の力を借りて生やした虫除けだからね。
虫除けであって、殺虫じゃないから。力を貸してくれたのかも?
皆を呼び止める。
ジャングルで怖いのは。
猛獣や毒蛇のように、直接攻撃してくる生物だけじゃない。
マラリアなどの伝染病、病原菌を媒介するような生き物なんだって、冒険番組で言ってたのを思い出した。
「蚊とかヒルとかいて、未知の病原菌をもってるかもしれない。気を付けたほうがいい」
危険だし、アシャラ国の人たちは中継地で待機していた方がいいかもしれない、と忠告したら。
サイード王とバッシャールの二人だけは同行させてもらいたい、と願い出た。
なので、アシャラ国の国民たちを中継地に戻して。
念のため、彼らの護衛にこっちの兵士を一人置いて、スィッタ国へ向かうことにした。
ジャングル地帯に入る前に、虫除けの植物を生やして。
みんなにその汁を塗った。
もちろん、ツチノコや大トカゲたちにも。
「気休め程度にしか効かないかもしれないけど……」
「いや、このような状態の場所に対しての知識があるだけでも心強い」
アーディルが微笑んでそう言って。
他のみんなも頷いていた。
そうか。
この世界の人たちにとってはジャングルなんて、完全に未知の世界だもんな。
俺も、実際にジャングルになんて行ったことはないものの、知識だけはそれなりにあると思う。
それでも、油断はしないけど。
いざ、ジャングルへ足を踏み入れよう、というところで。
密林の向こうから。
ガサガサと、草をかき分けながら何かがやってくる気配がした。
まさか猛獣か!? と思ったら。
†††
草をかき分けながらこちらにやって来たのは。
半裸の青年……人間だった。
エジプトのファラオみたいな立派な首飾りをして。腰蓑に裸足。
手には槍を持っている。
戦化粧のような、色とりどりの塗料を顔や身体中に塗っていた。
これは虫除けかもしれない。エジプトでも、目元の化粧は虫除けだったっていうし。確かジーンズも染料が虫除けになってたって聞いたな。
「これはこれは。お客さんとは珍しいな。どこから来たんだ?」
鮮やかな赤い髪を結い上げた青年は、俺たちを見て。
綺麗な緑色の目をぱちくりさせた。
ジャングルから現れた半裸の青年は、自分はスィッタ国のカマルだ、と名乗った。
……ん?
国の名前と、自分の名前だけ? あの首飾りからして、身分は高そうな感じがしたけど。
まあでも、王子だったヤスミンも、自分の名前だけで身分は言わなかったしな。
”王子”って言葉が無いのかな?
カマルは、森の動物が変に騒いでいるので、様子を見に来たという。
それで、いつの間にか、橋が出来ていて。大勢のお客さんが来ていることに気付いたんだって。
「ここには何もないぞ。何しに来た?」
不思議そうに言われた。
何も無い、だって!?
いやいや、こんなどでかいジャングルがあるだろ!? ワーヒド国よりも広大だぞ!?
でも、カマルは本気でこのジャングルが異質なことを理解してないようだ。
まさか。
この世界の状況を知らないのかな?
そんなのってあり得る?
†††
「私は偉大なるワーヒド国の王、アーディル。謎多きスィッタ国のスルタン、イルハムと話をするために来た」
「ワーヒド国? なんだそれ」
アーディルの堂々とした名乗りに、カマルは首を傾げた。
「イルハムなら、俺を産んだ、親の片方だ。だが、だいぶ前に死んだぞ?」
「何と!?」
「すでに亡くなっていたとは……!」
アーディルだけでなく、サイード王も驚愕を隠せない様子だ。
どうやらカマルは、この国の王子だったようだ。
だけど、先王が亡くなっているというのに、王位を継いでいる訳でもないらしい。
どういう状況なんだろう?
「では、報せの文書も読んでいない、と? 鳥の形をして、ここに来ただろう」
カマルは、首を傾げた。
「ああ、あれか? 何か模様が書いてあった。あれが”報せ”だったのか……」
鳥の姿で相手まで飛んで行って、手元に到着すると紙に戻る魔法だったようだ。
そんな便利な魔法も、読まれなきゃ意味が無いのか。
カマルは、文字が読めなかったようだ。
なので、何通来ていても内容が理解できなかったんだ。
イルハム王が亡くなったのを、他の国に報せることを思いつきもしなかったみたいで。
最大のオアシスを持つと言われたワーヒド国の話どころか、スィッタ国の他に9つの国があったことを知らないだけではなく。
世界が砂漠化して、ここ以外の国が渇いていて大変な状況だということも知らなかった。
「ここじゃ何だし、うちに来い。飲むもの出すぞ」
カマルが森の奥を示した。
カマルの住む”うち”は、ここからそう遠くない場所にあるようだ。
別に大トカゲに乗ったままでも大丈夫らしい。
†††
「おっと、森に入るなら、出た場所に、虫除けの草を塗れ。痒いか痛いか、病気になる」
カマルはそう言って、自分の顔や身体に塗った模様を指差した。
やっぱり、あの化粧みたいなの、虫除けだったんだ。
痛いか痒いか病気になる、か。
じゃあ、病原菌も生き残ってるんだ。こわいな……。
「ん? このにおいは……、」
カマルは手持ちの草を塗ってくれようとして、近付いて来て。
ニーリーたちやツチノコに塗りたくった、潰した草の匂いに気づいて、においを嗅いでいる。
「すげえな。これ、あいつらが嫌いなにおいだ。これなら寄って来ない。滅多にないのに、どこに生えてた? 欲しい!」
こっちを見た。
「え。まだ、残りがあそこに」
橋の所に生やして、まだ残ってるのを指差すと。
大喜びでそこにすっ飛んで行って。葉をすり潰して、身体に塗っている。
「どうやら、かなり効果的なものだったようだな?」
アーディルは俺に笑顔を向けた。
そうみたい。
まあ、神様の力を借りて生やした虫除けだからね。
虫除けであって、殺虫じゃないから。力を貸してくれたのかも?
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