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華麗なる少年王の半生

お互いが唯一無二の存在

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「っ!?」

痛いくらい、ぎゅっと抱き締められたと思ったら。
アルベルトの全身が、大きくぶるっと揺れて。

ぶわっ、と。
中のモノが膨らんだような感覚がした。


「あ、……あっ、」
何だこれ? 変な感覚がする。

何か、奥に出てる……?
それに、腹の中がいっぱいいっぱいだったのが、体積が減った感じだ。


ああ、そうか。
イっちゃったのか。

……早くね?


アルベルトがすぐイっちゃったのは、我慢させすぎたせいか?

”初めて”が呆気なく終わってしまったのは、ちょっと拍子抜けだったが。
まあお互いDTだった訳だし、しょうがないか。

武士の情けだ。
早いのを責めはしない。


「……え?」

終わった、と。
俺は思っていたのだが。


*****


アルベルトは萎えたのを抜かず。
中に入れた状態のまま、ゆっくりと身体を揺すり出した。


「はぅ、……あ、」
萎えてもまだ大きいモノで、ごりごりと前立腺を擦り上げられている。

「ああっ!?」

知らず、締め付けてしまったのだろう。
嫌でも中にあるアルベルトの形をリアルに感じ、存在を意識してしまう。

に反応したのか。
中のモノが再び膨張していくのがわかった。


え、もう?
回復早すぎるだろ!?

ノー賢者タイムで、もう、2回戦イっちゃうの!?
せめて休憩入れてくれよ!?


アルベルトは、俺の両足を自分の腕に掛けて。
両手でしっかりと腰を掴むと。

引き抜かないまま、腰を押し付けるみたいに、ぐいぐい身体を揺すってきた。


「ふあ、あっ、あ、」

そうされると。
前立腺だけじゃなくて、アルベルトが入ってる部分が全体的に気持ち良い。

俺の腹の中全部、みっしりとアルベルトで満たされてる感じだ。
それが、凄く気持ち良い。


男に尻を犯されるなんて、屈辱的な行為だと思ってた。
アナルセックスなんて俺にとってはリョナと同じファンタジーで、リアルじゃなかった。

なのに、こんなに感じてしまうなんて。


「クリス……、凄い。ねっとりと吸い付いて……」

アルベルトも気持ち良さそうなのが嬉しいと思って。
夢中になって求められるのに喜びを感じるとは。人生ってわからない。


「んく、」
がっつりキスされて口を塞がれ、下からは突き上げられて。

俺の勃起したのが、アルベルトの鍛え上げた腹筋で擦られている。


前も後ろも、あまりにも気持ち良すぎるし。
キスで口を塞がれていて酸欠になりそうだし、快感で意識が飛びそう。


何だよ、そのテクニカルな腰遣い!?

お前、これで初めてとか。
絶対嘘だろ!?


*****


お互い汗びっしょりになって。
精液でドロドロになって。

耽美とは言い難い状態だ。とても淑女にはお見せできない。

正常位で、抜かずに三回も中出しされて。
いい加減、もう勘弁してほしくて、ベッドの上の方に逃げようとしたら。


「ひぁん!?」
腰をやや強引に引き寄せられて、後ろから貫かれた。

……まだヤるのかよ!?

慣れたせいか、痛みこそ無かったが。
いい加減俺のミルクタンクも残弾ゼロだし、へとへとだ。赤玉出そう。


元騎士な勇者様の体力というか、精力、半端なさすぎるっての。
精液、無尽蔵に出るのかよ?

これが噂の絶倫、というやつなのか。


「……は、あ、んっ、やぁ、」
リズミカルに腰を突き上げられて、ぐいぐい入ってくる。

もう四回戦だというのに、硬度も角度も衰えを見せない。


アルベルトの腰骨が、尻たぶに当たって。
根元まで、入れられたのがわかった。

中から、胃を押し上げられるような圧迫感。


「全部、入りましたよ。……凄い。こんな細い腰で、小さいところに……、」

蜂蜜のようにとろけそうに甘く。
色気を含んだ、それでいて喜びに満ち溢れた声と、満足そうな吐息。

アルベルトの指が、そっと結合部を撫でているのに、ぞくぞくしてしまう。


*****


おいおい。
今まで、入ってなかったっていうのか?

先っぽだけでもあんなにきつかったのに。
どんだけ大きいんだよ!?


「ほら、ご自分で確かめてみてください」

「わ、」
手を掴まれて、後ろに導かれ。

根元まで入っているということを、自分の指で確かめさせられた。

火傷するかと思った。
が、限界まで拡げられて。

確かに、全部入ってる。
襞がなくなるくらい、ギチギチに入ってるのがわかった。


筋肉のない、薄い腹を撫でられて。

「ここまで入ってるの、わかりますか?」
と囁かれるのにも感じてしまう。

声がもうエロい。
聴いただけで孕みそうな声って、こういうのだと思う。


こくこく頷いて。
おっきいの入ってる、と言ったのは。どっちの言葉だったかも覚えてない。


もし日本語で言ってしまったとしても。
アルベルトなら、大丈夫だから。

安心して、全てを委ねられる。


*****


アルベルトの長くて太いのを抜き差しされる度に、じゅぽじゅぽとえっちな音がして。
広い寝室には、二人の荒い息づかいと、俺の上げる声。

城のベッドは頑健で、ギシギシとは鳴らないものの。
激しすぎて、天蓋部分が揺れているのが見えた。


尻に陰毛と、どっしりと重い玉袋がぺちぺち当たる感触。

太股を伝うのは、激しいピストンで溢れてしまった精液だろうか。
もう、四回も中に出されてしまった。

なのに、腹の中に、力強い脈動を感じる。


いつも涼しい顔で激務をこなすアルベルトが。
欲情して。
こんな、自制のきかない状態になる相手は、俺だけなんだ。

あの不思議に魅力的な藤色の瞳が。
興奮して赤みを増して、紫色になるのを見るのも。

世界でただ一人、俺だけが知っている秘密。


「……クリスのこのような姿を。愛らしい声を聴くことが出来るのは、私だけですね?」
ちょうどアルベルトも、俺と同じようなことを考えていたようだ。

「当たり前……っ、」

嫉妬深い男を安心させるために、答えてやる。
唯一、お前だけなんだと。


「こんな恥ずかしいこと。お前しか、許さない」
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