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一章 華胥の夢
恋は思案の外
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「やあ、やだ、いい加減、これ、抜けよぉ、」
『初めてのくせに。こんな淫らな身体で、誰も彼も誘惑して。いけない人だ。……でもこれで、貴方は私のものですよ?』
熱っぽく囁かれる。
……初めて?
朱亮とは、何度もしていたはずだ。
じゃあ、俺が、朱亮じゃないって。幼馴染みの恋人とは別人だって。
わかってるのに、抱いたのか?
*****
「ん、……あ、っく、」
最初は、痛いだけの行為だったのに。
だんだん、別の感覚が。
『……ずいぶん美味しそうに食んでくれてますね。はじめはギチギチにきつい処女でしたのにね? ……私のこれ、好き?』
その声は、揶揄するような響きではなく。純粋に嬉しそうだった。
「や、こんなの、好きじゃな、……いや、ああっ!?」
『嘘吐き。犯されて、感じているくせに』
根元まで、突き入れられたのがわかった。
尻に、耀の腰骨が当たってる。
耀のが、無理矢理直腸を押し広げて、いっぱいに入っているのがわかる。
くにくにと、乳首を摘ままれて。
『ふふ、きゅって締まった。きもちいい?』
男なのに、そんなところが感じるなんて。
知らなかった。
男にとっては盲腸と同じ、不要な部分。
ずるり、と引き抜かれて。
仰向けにされて、脚を抱え上げられて。
正面から、貫かれた。
もう、抵抗する力なんてないけど。
「や、やだ、もう、やめろよ、……んう、」
拒む言葉など聞きたくない、というようにキスをされて。
口の中に、舌が入ってくる。
口の中も。
耀に、犯されてる。
*****
『……可愛い人だ。二世を誓った人と同じ顔なのに。どうしてこうも違い、私の心を狂わせるのか……』
菫色の瞳は、興奮しているからか、鮮やかな色になっている。
ふ、と笑って。
『かの陛下と。私が、どのような交接をしていたか、教えてあげましょう』
「あぅ、やあっ、」
挿入したまま、身体を起こされて。
耀の上に乗る形になる。
体重が掛かって、串刺しにされているようだ。
『あの方は。こうして、常に私を見下ろされ、ご自分のお好きなように腰を動かされて。犯し、支配されるのがお好みのようでした』
「いっ、やだ、これ、やっ、」
同じことをされるのは、朱亮に申し訳ないのもあるけど。
単純に、痛い。引き裂かれそうだ。
『貴方は、お嫌ですか。……私に、可愛がられるほうが好き?』
とにかく、これはやめてほしくて。
こくこくと、頷くしかない。
『では、喜んで。私の可愛い人』
背を支えられて、再び押し倒された。
『私の味を覚えるまで、たっぷり可愛がって差し上げますね?』
笑みは、とても優しかった。
*****
「ひっ、あ、あっ、あっ、あぅ、」
めちゃくちゃに揺さぶられて。
疲労困憊だ。
セックスって、こんなハードなものだったのか。
知らなかった。
完全に、体力勝負なんだな。
おそらく、俺は抱くほうに回ったら、相手を満足させることは出来ない。
いや、絶対無理。
片手で自分の体重支えながら、ガンガン腰を振るとか。
何なの? 何かの修行なの?
腕の筋肉、めちゃくちゃカッチカチだし。ムカつく。
そりゃ後片付けする宦官もうんざりするだろうよってくらい、香油をたっぷり使って。
身体の内側も外側も、シーツも。
お互いの精液と香油塗れでドロドロにされた。
筋肉量とかはともかく、同じ人間の身体である。
耀は、何度となく、朱亮と身体を重ねていたんだ。この身体の弱い場所も、悦い場所も知り尽くしているんだろう。
初めてなのに。
中イキとやらも、耀に教えられて。
男に抱かれる快楽を、じっくり身体に教え込まれてしまった。
*****
「ふ、あ、きもちい、……いいよぉ、」
泣きながら、耀の広い背中に爪を立てた。
気付けば、自分でも腰を揺すっていた。
頭の中は、イくことだけでいっぱいで。
何も考えられなくなってしまう。
バカになったみたいに、それを求めて。
『中に、欲しい?』
耳元に低く甘い声で囁かれて。ぞくぞくしてしまう。
『熱いの、いっぱい出して欲しい?』
毒のように甘い囁き。
「……ん、ほしい。なか、あついの、出して……?」
それを聞いて、耀は微笑んだ。
なんて綺麗な男だろうと、しみじみ思った。
『初めてのくせに。こんな淫らな身体で、誰も彼も誘惑して。いけない人だ。……でもこれで、貴方は私のものですよ?』
熱っぽく囁かれる。
……初めて?
朱亮とは、何度もしていたはずだ。
じゃあ、俺が、朱亮じゃないって。幼馴染みの恋人とは別人だって。
わかってるのに、抱いたのか?
*****
「ん、……あ、っく、」
最初は、痛いだけの行為だったのに。
だんだん、別の感覚が。
『……ずいぶん美味しそうに食んでくれてますね。はじめはギチギチにきつい処女でしたのにね? ……私のこれ、好き?』
その声は、揶揄するような響きではなく。純粋に嬉しそうだった。
「や、こんなの、好きじゃな、……いや、ああっ!?」
『嘘吐き。犯されて、感じているくせに』
根元まで、突き入れられたのがわかった。
尻に、耀の腰骨が当たってる。
耀のが、無理矢理直腸を押し広げて、いっぱいに入っているのがわかる。
くにくにと、乳首を摘ままれて。
『ふふ、きゅって締まった。きもちいい?』
男なのに、そんなところが感じるなんて。
知らなかった。
男にとっては盲腸と同じ、不要な部分。
ずるり、と引き抜かれて。
仰向けにされて、脚を抱え上げられて。
正面から、貫かれた。
もう、抵抗する力なんてないけど。
「や、やだ、もう、やめろよ、……んう、」
拒む言葉など聞きたくない、というようにキスをされて。
口の中に、舌が入ってくる。
口の中も。
耀に、犯されてる。
*****
『……可愛い人だ。二世を誓った人と同じ顔なのに。どうしてこうも違い、私の心を狂わせるのか……』
菫色の瞳は、興奮しているからか、鮮やかな色になっている。
ふ、と笑って。
『かの陛下と。私が、どのような交接をしていたか、教えてあげましょう』
「あぅ、やあっ、」
挿入したまま、身体を起こされて。
耀の上に乗る形になる。
体重が掛かって、串刺しにされているようだ。
『あの方は。こうして、常に私を見下ろされ、ご自分のお好きなように腰を動かされて。犯し、支配されるのがお好みのようでした』
「いっ、やだ、これ、やっ、」
同じことをされるのは、朱亮に申し訳ないのもあるけど。
単純に、痛い。引き裂かれそうだ。
『貴方は、お嫌ですか。……私に、可愛がられるほうが好き?』
とにかく、これはやめてほしくて。
こくこくと、頷くしかない。
『では、喜んで。私の可愛い人』
背を支えられて、再び押し倒された。
『私の味を覚えるまで、たっぷり可愛がって差し上げますね?』
笑みは、とても優しかった。
*****
「ひっ、あ、あっ、あっ、あぅ、」
めちゃくちゃに揺さぶられて。
疲労困憊だ。
セックスって、こんなハードなものだったのか。
知らなかった。
完全に、体力勝負なんだな。
おそらく、俺は抱くほうに回ったら、相手を満足させることは出来ない。
いや、絶対無理。
片手で自分の体重支えながら、ガンガン腰を振るとか。
何なの? 何かの修行なの?
腕の筋肉、めちゃくちゃカッチカチだし。ムカつく。
そりゃ後片付けする宦官もうんざりするだろうよってくらい、香油をたっぷり使って。
身体の内側も外側も、シーツも。
お互いの精液と香油塗れでドロドロにされた。
筋肉量とかはともかく、同じ人間の身体である。
耀は、何度となく、朱亮と身体を重ねていたんだ。この身体の弱い場所も、悦い場所も知り尽くしているんだろう。
初めてなのに。
中イキとやらも、耀に教えられて。
男に抱かれる快楽を、じっくり身体に教え込まれてしまった。
*****
「ふ、あ、きもちい、……いいよぉ、」
泣きながら、耀の広い背中に爪を立てた。
気付けば、自分でも腰を揺すっていた。
頭の中は、イくことだけでいっぱいで。
何も考えられなくなってしまう。
バカになったみたいに、それを求めて。
『中に、欲しい?』
耳元に低く甘い声で囁かれて。ぞくぞくしてしまう。
『熱いの、いっぱい出して欲しい?』
毒のように甘い囁き。
「……ん、ほしい。なか、あついの、出して……?」
それを聞いて、耀は微笑んだ。
なんて綺麗な男だろうと、しみじみ思った。
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