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これを受け入れるためには、まずは、慣らさないと。
ローションをたっぷり取って、後ろを慣らしながら、篠塚さんのを舐める。
大きいから、口の中に入れたら顎が外れそう。
あ、篠塚さん、嬉しそうな顔してる。
そうか。相手が自分のことを欲しがって、奉仕されるのは嬉しいよね。
一方的じゃなく、お互いに求め合うパートナーなら、当然か。
「ん、う、」
指、もう、二本目入れても大丈夫かな?
「郁、慣らすのは、私の指を使いなさい」
手を出した。
……ぼくが自分の指で気持ち良くなるのも嫌なのか。
独占欲、強過ぎじゃない?
★☆★☆★
篠塚さんの指に、ローションをつけて。
そろそろと腰を下ろす。
中指と、薬指。
「ん、……ひゃ、だ、駄目、指動かすのナシ!」
くすくすと笑ってる。
全くもう。
「ん、……んっ、あ、」
なんか、これ。
すでに篠塚さんの指で自慰してるようなもんじゃない?
ああ、人差し指も潜り込んできた。
ぼくにやれとか言っておいて、自分で動かしちゃってるじゃないか、もう。
……そろそろ、大丈夫かな?
大変お待たせしました。
腰を上げて。篠塚さんのものをお尻にあてがって、腰を下ろす。
「はぅ、」
やっぱり大きい。きついけど。……欲しい。
「……ああ、もう、忍耐の限界だ。すまない」
がっ、と腰を掴まれて。
ぐいっと腰を引き落とされた。
「あうっ!?」
「もう、充分堪能させてもらったよ。ありがとう」
ぐいぐい腰を突き上げながら、嬉しそうに言う。
満足なら、いいけど。
「じゃ、ぼくのこと、いっぱい気持ち良くして……?」
篠塚さんに、身体を委ねる。
「No sweat!」
思わず見惚れてしまうくらい、綺麗な笑顔で言って。
いっぱい気持ち良くしてくれた。
★☆★☆★
漫画のことは。
前から、やってみないかと声をかけてもらってたけど。それまでは考えたこともなかった道に進んでみるのもいいかな、と思えてきたので。
担当さんに相談してみたら、わりと好意的に移籍の話を進めてくれることになった。
最近の作風とか、路線変更で、色々悩んでいるのだと思ってたようだ。
まずは、そちら用のネームを作成して提出しなくては。
モデルはもちろん、篠塚さんだ。
前はドSキャラだったけど、今回はスーパーダーリン役である。まあ実際そうなんだけどね!
高学歴で高収入、容姿端麗。色々スペック高くて料理も出来る。
唯一の難点は、下半身丸出しだけど。そこはぼくたちだけの秘密にしておきたい。
「郁、悩みは解決したのかな?」
篠塚さんが手に持っているのは、婚姻届ではなかろうか。
結婚しようって、本気だったんだ……。
「うん。いっそ、ジャンルを変えることにしたんだ」
「一般誌かな?」
首を傾げる篠塚さんに、堂々と告げる。
「BL雑誌。ボーイスラブだよ」
基本的に、男性向けエロ漫画の読者は、竿役に自分を投影するものである。
だから、イケメンな竿役なんて滅多にいない。
ブーイングが凄いからである。
だいたい、竿役は取り柄も無いようなフツメンか、駄目人間だ。
駄目な自分でも無条件で愛してくれる美少女なんて、妄想の中にしか存在しない。
だから、夢を見たいのである。
ブサメンや汚いおっさんを竿役に好む層もわりといる。
そういうのを描く人は、よほどアレな容姿で普段女性から虐げられてるんじゃないかと疑うようなのが多い、と思うのは偏見だろうか。
二次元と三次元をごっちゃにしてはいけないのだが。
女の子を必要以上に酷い目に遭わせる猟奇オナニー、いわゆるリョナ好きもいるけど、ぼくの趣味ではない。
妄想の中でも、気持ち良くしてあげたいものだ。
そして、ぼくは自分が女の子にしてみたい妄想を、原稿用紙にぶつけていた。
★☆★☆★
今まで、竿役の容姿は、なるべく描かずにいた。
自分の似顔絵を描く勇気は無い。絵柄のせいか、百合か! と言われてしまうし。
そういう意味でも、イケメン調教師が前面に出ている『肛虐調教日記~蘭花の喘ぎ~』は、ぼくにしては珍しい作品だったのだ。
絵も可愛い、と言われる作風なので、女の子の描写には定評がある。
TLやBLの部署から、一度描いてみないかと声を掛けられる程度には。
しかし、一部の過激なレーベルを除いて、BLはストーリー性が重要視されるようで。
行為に至るまでの物語が肝心だった。
男向けはオナネタ一択だからわかりやすいけど。女性向けは、必ずしもそうとは限らないという。会社の方針にもよるけど。
うちは、心情メインだった。
提出したネームは、「絵も話もかわいらしいけど内容がありがち」との評だった。
つまり、リテイク。ボツである。
参孝に、と。大量のBL本を送ってこられた。
自分でも調べてみたら。
ありとあらゆるジャンルの職業の男達が題材にされていた。
学生やリーマンは勿論、会社社長。デザイナーやモデル、芸能人やアナウンサーなどマスコミ関係。作家と編集など、出版関係。
消防士や警察、自衛隊など公務員。左官や鳶などの肉体労働者。特殊な工場員。ホストなど水商売。
パイロットに船長。石油王、王様もの。スパイ、マフィア、ヤクザもの。
華族や財閥などとっくに解体されてるのに、BL世界ではまだまだ現役である。
しかし、801はファンタジーなのでいいのだ。
日本から外国、兄弟友人、ご近所学校、まわりは全員男同士のカップルだらけ、とかもざらにある。
猫耳や獣人などのもふもふ系ファンタジーや異世界もの、SF。神様、妖怪、宇宙人もの。
オメガバースに女体化、はたまた子育てジャンルなんてものも。
男性向けに近いものや、ガチムチ受けまで。
もはやどんなネタもほぼ出尽くしてる感がある。
そこから自分なりの個性を出さないとならないんだから。大変だ。
ローションをたっぷり取って、後ろを慣らしながら、篠塚さんのを舐める。
大きいから、口の中に入れたら顎が外れそう。
あ、篠塚さん、嬉しそうな顔してる。
そうか。相手が自分のことを欲しがって、奉仕されるのは嬉しいよね。
一方的じゃなく、お互いに求め合うパートナーなら、当然か。
「ん、う、」
指、もう、二本目入れても大丈夫かな?
「郁、慣らすのは、私の指を使いなさい」
手を出した。
……ぼくが自分の指で気持ち良くなるのも嫌なのか。
独占欲、強過ぎじゃない?
★☆★☆★
篠塚さんの指に、ローションをつけて。
そろそろと腰を下ろす。
中指と、薬指。
「ん、……ひゃ、だ、駄目、指動かすのナシ!」
くすくすと笑ってる。
全くもう。
「ん、……んっ、あ、」
なんか、これ。
すでに篠塚さんの指で自慰してるようなもんじゃない?
ああ、人差し指も潜り込んできた。
ぼくにやれとか言っておいて、自分で動かしちゃってるじゃないか、もう。
……そろそろ、大丈夫かな?
大変お待たせしました。
腰を上げて。篠塚さんのものをお尻にあてがって、腰を下ろす。
「はぅ、」
やっぱり大きい。きついけど。……欲しい。
「……ああ、もう、忍耐の限界だ。すまない」
がっ、と腰を掴まれて。
ぐいっと腰を引き落とされた。
「あうっ!?」
「もう、充分堪能させてもらったよ。ありがとう」
ぐいぐい腰を突き上げながら、嬉しそうに言う。
満足なら、いいけど。
「じゃ、ぼくのこと、いっぱい気持ち良くして……?」
篠塚さんに、身体を委ねる。
「No sweat!」
思わず見惚れてしまうくらい、綺麗な笑顔で言って。
いっぱい気持ち良くしてくれた。
★☆★☆★
漫画のことは。
前から、やってみないかと声をかけてもらってたけど。それまでは考えたこともなかった道に進んでみるのもいいかな、と思えてきたので。
担当さんに相談してみたら、わりと好意的に移籍の話を進めてくれることになった。
最近の作風とか、路線変更で、色々悩んでいるのだと思ってたようだ。
まずは、そちら用のネームを作成して提出しなくては。
モデルはもちろん、篠塚さんだ。
前はドSキャラだったけど、今回はスーパーダーリン役である。まあ実際そうなんだけどね!
高学歴で高収入、容姿端麗。色々スペック高くて料理も出来る。
唯一の難点は、下半身丸出しだけど。そこはぼくたちだけの秘密にしておきたい。
「郁、悩みは解決したのかな?」
篠塚さんが手に持っているのは、婚姻届ではなかろうか。
結婚しようって、本気だったんだ……。
「うん。いっそ、ジャンルを変えることにしたんだ」
「一般誌かな?」
首を傾げる篠塚さんに、堂々と告げる。
「BL雑誌。ボーイスラブだよ」
基本的に、男性向けエロ漫画の読者は、竿役に自分を投影するものである。
だから、イケメンな竿役なんて滅多にいない。
ブーイングが凄いからである。
だいたい、竿役は取り柄も無いようなフツメンか、駄目人間だ。
駄目な自分でも無条件で愛してくれる美少女なんて、妄想の中にしか存在しない。
だから、夢を見たいのである。
ブサメンや汚いおっさんを竿役に好む層もわりといる。
そういうのを描く人は、よほどアレな容姿で普段女性から虐げられてるんじゃないかと疑うようなのが多い、と思うのは偏見だろうか。
二次元と三次元をごっちゃにしてはいけないのだが。
女の子を必要以上に酷い目に遭わせる猟奇オナニー、いわゆるリョナ好きもいるけど、ぼくの趣味ではない。
妄想の中でも、気持ち良くしてあげたいものだ。
そして、ぼくは自分が女の子にしてみたい妄想を、原稿用紙にぶつけていた。
★☆★☆★
今まで、竿役の容姿は、なるべく描かずにいた。
自分の似顔絵を描く勇気は無い。絵柄のせいか、百合か! と言われてしまうし。
そういう意味でも、イケメン調教師が前面に出ている『肛虐調教日記~蘭花の喘ぎ~』は、ぼくにしては珍しい作品だったのだ。
絵も可愛い、と言われる作風なので、女の子の描写には定評がある。
TLやBLの部署から、一度描いてみないかと声を掛けられる程度には。
しかし、一部の過激なレーベルを除いて、BLはストーリー性が重要視されるようで。
行為に至るまでの物語が肝心だった。
男向けはオナネタ一択だからわかりやすいけど。女性向けは、必ずしもそうとは限らないという。会社の方針にもよるけど。
うちは、心情メインだった。
提出したネームは、「絵も話もかわいらしいけど内容がありがち」との評だった。
つまり、リテイク。ボツである。
参孝に、と。大量のBL本を送ってこられた。
自分でも調べてみたら。
ありとあらゆるジャンルの職業の男達が題材にされていた。
学生やリーマンは勿論、会社社長。デザイナーやモデル、芸能人やアナウンサーなどマスコミ関係。作家と編集など、出版関係。
消防士や警察、自衛隊など公務員。左官や鳶などの肉体労働者。特殊な工場員。ホストなど水商売。
パイロットに船長。石油王、王様もの。スパイ、マフィア、ヤクザもの。
華族や財閥などとっくに解体されてるのに、BL世界ではまだまだ現役である。
しかし、801はファンタジーなのでいいのだ。
日本から外国、兄弟友人、ご近所学校、まわりは全員男同士のカップルだらけ、とかもざらにある。
猫耳や獣人などのもふもふ系ファンタジーや異世界もの、SF。神様、妖怪、宇宙人もの。
オメガバースに女体化、はたまた子育てジャンルなんてものも。
男性向けに近いものや、ガチムチ受けまで。
もはやどんなネタもほぼ出尽くしてる感がある。
そこから自分なりの個性を出さないとならないんだから。大変だ。
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