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第一章
物語は動き出す
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「あ‥あぁ‥そんな、どうして」
「俺も驚いたよ。彼女愛されたいし、君を苦しめたいていう我儘な願いを出すんだもん」
「俺を‥苦しめたい‥?」
セオドアはその場に膝から崩れ落ち上を見上げる。あの‥薔薇が‥ナディア?そんな、嘘だ。嘘だ、嘘だ、嘘だ。頭が理解をしようとしない。セオドアにとって妹ナディアは大事な家族だ。常に彼女の事を優先し行動してきた。それがどうだ。目の前に聳え立つ巨大な植物が自分愛した妹?。そんな、そんなの
「認めない‥認める訳ないだろが!!」
「いや、いや。現実見みろよ。あれが妹さんなんだって」
「五月蝿い!!お前が唆したんだろが!!」
「あの子が自分で言ったんだよ?花見たいに愛でられたい、君を苦しめたいてね。俺の力を使えば彼女を偶像崇拝するレベルにまで可愛らしく出来る。けれど、君を苦しめたいという願いは叶えられない。」
「どういう意味だ!!」
「簡単さ、君。嫉妬とかしないタイプの人間でしょ?」
セオドアは"この世界に生まれる前から嫉妬をした事がない"。かつての彼は【何かを求めても奪われるのは当たり前】そんな生活を送ってきた彼は《嫉妬》をする事が一度もなかった。そして、あの日‥前世の記憶が戻った日から彼の心から《嫉妬心》は消えた。
「中にはさ。可愛がっていた物が誰かに取られると苦しくなる人いるのよ。俺もさ最初、そんな可愛らしいのでいいや思ってたんだけどね。あの子の頬に触れて記憶探ったら、あら不思議。嫉妬のしの字すら覚えた事ない奴が兄何だもん。しかも、転生者ときた。ならさ‥ククク。試練──与えてみようと思ったのよ」
「そんな、そんな、事で俺の妹を‥大事な妹を!!」
「大事ぃ?親に洗脳されて妹の記憶改竄された挙句。本当の姿も知らない癖になーに言ってんのよ」
「ち、ちが!!」
男はセオドアに近づき彼に目線を合わせ目を細めながら
「君も結局妹を見てなかったって事だよ」
少年の顔がどんどん青ざめていく。上手く呼吸が出来なくなっており「カヒュー‥カヒュー‥」と喉から音を出している。男は立ち上がり懐から便箋の束を取り出し、一枚の便箋を少年に差し出す。それは、一度も来なかったナディアの手紙だった。
「俺さ色々見て回ったんだよこの屋敷。ここはいい所だね~。お金があって、使用人は皆んなエリートだ。だけど‥住んでる奴らが終わってる」
「ヒュー‥ヒュー‥」
「あ、喋れない?仕方ないな。まず、召喚‥ナディアの書いた手紙は、全てある使用人の部屋に全部保管されてた。内容は君がアカデミーに出立した日から受けていた拷問の数々だ。」
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
手紙を読み妹の過ごしていた地獄の日々を兄は知った。病気ではなかった。手紙だって出してくれていた。それなのに、それなのに!!!
「まあ転生させた女神を恨むんだね。まぁ?君も頭の中、色んな魔術でぐちゃぐちゃにされてるみたいだし。この転生には運がなかったという事で」
「あぁぁ。そんな、嘘だ。嘘だ。うう。ぁぁぁ‥」
「気を落とすなよ~。ほらごらん?妹さんが咲くよ」
月明かりに照らされながら蕾が開いていく。ゆっくりと開き出す薔薇の花から青い光を放つ粒子が地面に降り注いでいく。
「ほら、綺麗だろ?あの子はこれから皆に愛される存在になるんだ」
「あい‥され‥る?」
「そう!!この粒子は彼女が今まで服毒させられていた魔素毒何だ!!。これを浴びた物はみーんなあの子虜さ。」
「お前も俺も?」
「俺?人間じゃないから対象外。あと君は彼女の願いで苦しまなきゃだからチャームは効かないよ。」
男が話終えると共に青薔薇は咲いた。飴細工のように透明な花びらが月に照らされ輝いている。青白い光の粒子はあの薔薇の中心部から漏れ出ているようだ。ソレは花びらのベットから身を起こす。セオドアはソレを知っているなぜなら
「ナディア‥?」
「Aaaaaaaaaaaa!!!!」
セオドアに声に反応するように光の巨人は透き通った声で叫んだ。セオドアは空を掴むように光の巨人に手を伸ばす。
「ナディア!!許してくれ!!俺を‥こんな俺を!!」
「わーお‥必死だね。もう、聞こえてないのに」
光の巨人はゆっくりと腕を伸ばす。腕が伸びた先にあったのは──街だ。白い荊はゆっくりと街に移動し始める。
「駄目だ!!ナディア!!!!」
「無駄無駄。あれは愛される事しか考えてないよ」
「な!!どうすれば、止められるんだ!!」
「‥‥?止める気でいるの?」
「当たり前だ!!」とセオドアは男を睨む。先程まで、絶望していた少年は何処にもいなかった。『流石は女神が認めた人間だ』と男は関心する。
「お前知ってるんだろ!!早く教えろ!!」
「‥‥いいよ。教えて上げる。」
男は今まで見たことがない程邪悪な笑みを浮かべ
「止めるたいなら薔薇の上にいる子を殺せばいいのさ」
「な‥!!ナディアを殺せていうのか!!」
「それしか方法はないよ?」
セオドアは男の胸ぐらを掴み顔面を一発殴る。けれど男の顔に傷一つ付かない。
「残念。俺は殺せないよ」
「くそ!!」
荊はどんどん街に向かって伸びていく。光の巨人は何かを求めるようにずっと街に手を伸ばし続けている。男は荊の上にいる少女を見上げ満足そうにしながら
「最愛の妹がやっと掴もうとしている幸せだ。それを君が邪魔する権利はないと俺は思うけどな?」
「黙れ!!元はと言えばお前が!!!」
「はいはい、俺が悪ぅございましたぁ~。これでいいか?」
「ふざけ‥「こんなくだらないねぇことしてる場合じゃなくない?」
「‥‥‥くそ!!」
セオドアは急いで屋敷の中に向かう。男はまた瓦礫に腰を下ろし薔薇に手を伸ばし不敵に笑う
「あぁ‥久しぶりだ。この感覚。何千年ぶりだ?」
男の体はドロドロに溶けて新しくなっていく。陶器のように白かった肌は茶色に変化。後ろ髪が背中まで伸び、背も伸び171センチから181センチにまで伸びた。そして右頬には大きな傷がある姿になった。
「いやぁ~参ったぜ。目が覚めた液状になってやんの。アドリブで娘の理想の男に化けたけど。案外上手くいくもんなのな。体は気に入ってるし‥このままでいいか‥」
男は立ち上がると軽く背伸びをし、鼻歌を歌いながらセオドアの後を追う。歩きながら男は服装も変えてゆく。白いワイシャツに黒いレザーズボン姿に変化した。
「ボタンここまでいらねぇな。」
胸元が見えるまでボタンを外した男は満足そうに「よし」というとまた青年を探して歩き出した。
「俺も驚いたよ。彼女愛されたいし、君を苦しめたいていう我儘な願いを出すんだもん」
「俺を‥苦しめたい‥?」
セオドアはその場に膝から崩れ落ち上を見上げる。あの‥薔薇が‥ナディア?そんな、嘘だ。嘘だ、嘘だ、嘘だ。頭が理解をしようとしない。セオドアにとって妹ナディアは大事な家族だ。常に彼女の事を優先し行動してきた。それがどうだ。目の前に聳え立つ巨大な植物が自分愛した妹?。そんな、そんなの
「認めない‥認める訳ないだろが!!」
「いや、いや。現実見みろよ。あれが妹さんなんだって」
「五月蝿い!!お前が唆したんだろが!!」
「あの子が自分で言ったんだよ?花見たいに愛でられたい、君を苦しめたいてね。俺の力を使えば彼女を偶像崇拝するレベルにまで可愛らしく出来る。けれど、君を苦しめたいという願いは叶えられない。」
「どういう意味だ!!」
「簡単さ、君。嫉妬とかしないタイプの人間でしょ?」
セオドアは"この世界に生まれる前から嫉妬をした事がない"。かつての彼は【何かを求めても奪われるのは当たり前】そんな生活を送ってきた彼は《嫉妬》をする事が一度もなかった。そして、あの日‥前世の記憶が戻った日から彼の心から《嫉妬心》は消えた。
「中にはさ。可愛がっていた物が誰かに取られると苦しくなる人いるのよ。俺もさ最初、そんな可愛らしいのでいいや思ってたんだけどね。あの子の頬に触れて記憶探ったら、あら不思議。嫉妬のしの字すら覚えた事ない奴が兄何だもん。しかも、転生者ときた。ならさ‥ククク。試練──与えてみようと思ったのよ」
「そんな、そんな、事で俺の妹を‥大事な妹を!!」
「大事ぃ?親に洗脳されて妹の記憶改竄された挙句。本当の姿も知らない癖になーに言ってんのよ」
「ち、ちが!!」
男はセオドアに近づき彼に目線を合わせ目を細めながら
「君も結局妹を見てなかったって事だよ」
少年の顔がどんどん青ざめていく。上手く呼吸が出来なくなっており「カヒュー‥カヒュー‥」と喉から音を出している。男は立ち上がり懐から便箋の束を取り出し、一枚の便箋を少年に差し出す。それは、一度も来なかったナディアの手紙だった。
「俺さ色々見て回ったんだよこの屋敷。ここはいい所だね~。お金があって、使用人は皆んなエリートだ。だけど‥住んでる奴らが終わってる」
「ヒュー‥ヒュー‥」
「あ、喋れない?仕方ないな。まず、召喚‥ナディアの書いた手紙は、全てある使用人の部屋に全部保管されてた。内容は君がアカデミーに出立した日から受けていた拷問の数々だ。」
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
手紙を読み妹の過ごしていた地獄の日々を兄は知った。病気ではなかった。手紙だって出してくれていた。それなのに、それなのに!!!
「まあ転生させた女神を恨むんだね。まぁ?君も頭の中、色んな魔術でぐちゃぐちゃにされてるみたいだし。この転生には運がなかったという事で」
「あぁぁ。そんな、嘘だ。嘘だ。うう。ぁぁぁ‥」
「気を落とすなよ~。ほらごらん?妹さんが咲くよ」
月明かりに照らされながら蕾が開いていく。ゆっくりと開き出す薔薇の花から青い光を放つ粒子が地面に降り注いでいく。
「ほら、綺麗だろ?あの子はこれから皆に愛される存在になるんだ」
「あい‥され‥る?」
「そう!!この粒子は彼女が今まで服毒させられていた魔素毒何だ!!。これを浴びた物はみーんなあの子虜さ。」
「お前も俺も?」
「俺?人間じゃないから対象外。あと君は彼女の願いで苦しまなきゃだからチャームは効かないよ。」
男が話終えると共に青薔薇は咲いた。飴細工のように透明な花びらが月に照らされ輝いている。青白い光の粒子はあの薔薇の中心部から漏れ出ているようだ。ソレは花びらのベットから身を起こす。セオドアはソレを知っているなぜなら
「ナディア‥?」
「Aaaaaaaaaaaa!!!!」
セオドアに声に反応するように光の巨人は透き通った声で叫んだ。セオドアは空を掴むように光の巨人に手を伸ばす。
「ナディア!!許してくれ!!俺を‥こんな俺を!!」
「わーお‥必死だね。もう、聞こえてないのに」
光の巨人はゆっくりと腕を伸ばす。腕が伸びた先にあったのは──街だ。白い荊はゆっくりと街に移動し始める。
「駄目だ!!ナディア!!!!」
「無駄無駄。あれは愛される事しか考えてないよ」
「な!!どうすれば、止められるんだ!!」
「‥‥?止める気でいるの?」
「当たり前だ!!」とセオドアは男を睨む。先程まで、絶望していた少年は何処にもいなかった。『流石は女神が認めた人間だ』と男は関心する。
「お前知ってるんだろ!!早く教えろ!!」
「‥‥いいよ。教えて上げる。」
男は今まで見たことがない程邪悪な笑みを浮かべ
「止めるたいなら薔薇の上にいる子を殺せばいいのさ」
「な‥!!ナディアを殺せていうのか!!」
「それしか方法はないよ?」
セオドアは男の胸ぐらを掴み顔面を一発殴る。けれど男の顔に傷一つ付かない。
「残念。俺は殺せないよ」
「くそ!!」
荊はどんどん街に向かって伸びていく。光の巨人は何かを求めるようにずっと街に手を伸ばし続けている。男は荊の上にいる少女を見上げ満足そうにしながら
「最愛の妹がやっと掴もうとしている幸せだ。それを君が邪魔する権利はないと俺は思うけどな?」
「黙れ!!元はと言えばお前が!!!」
「はいはい、俺が悪ぅございましたぁ~。これでいいか?」
「ふざけ‥「こんなくだらないねぇことしてる場合じゃなくない?」
「‥‥‥くそ!!」
セオドアは急いで屋敷の中に向かう。男はまた瓦礫に腰を下ろし薔薇に手を伸ばし不敵に笑う
「あぁ‥久しぶりだ。この感覚。何千年ぶりだ?」
男の体はドロドロに溶けて新しくなっていく。陶器のように白かった肌は茶色に変化。後ろ髪が背中まで伸び、背も伸び171センチから181センチにまで伸びた。そして右頬には大きな傷がある姿になった。
「いやぁ~参ったぜ。目が覚めた液状になってやんの。アドリブで娘の理想の男に化けたけど。案外上手くいくもんなのな。体は気に入ってるし‥このままでいいか‥」
男は立ち上がると軽く背伸びをし、鼻歌を歌いながらセオドアの後を追う。歩きながら男は服装も変えてゆく。白いワイシャツに黒いレザーズボン姿に変化した。
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