実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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【作戦実行 再開】本編

お兄ちゃん攻撃

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「…やだ」


「やだってお前……あ、ん…っておい!!!
なに人の胸触っとるんじゃい!めっ!」



「はは、ごめんごめん」

うん、全然反省の姿勢がないね!!
俺はすぐさま幸から離れた。


_ぎゅっ…



と、同時に次は有に抱きしめられた。



「どした、有ー?」

「りょう兄…行かないで…」


「どうしたんだ!2人ともなんか変だぞ?!今日は随分と甘えただな…(ん?いやいつもか…)
でもな~…一応学校行事だし。こればっかはな~」


「わかった。俺たち我慢するよ…そのかわり…」

「おぅ、我慢する。だから…」


「「帰ってきたら俺たちの聞いて」」



ふたりが口を合わせて同じことを言った。
え?もしかして裏で話合わせしてました?ってくらい綺麗にハモってた。


「あ、あぁ…わかった」

(一体、何をお願いする気なんだ!!)


俺が渋々…了承すると2人はとても嬉しそうに笑った。
何この子ら…ちょーかわええ。



「絶対だからね、〝お兄ちゃん〟」

「忘れんなよ、〝お兄ちゃん〟」




…ぐはっー!
急なお兄ちゃん攻撃に思わず吐血しそうになった。
それは反則だろー!





「そ、それじゃ行ってくるな!」


「「気をつけて~」」


俺はそういうとパーティーへと出かけて行った。







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