実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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【作戦実行 再開】本編

身支度

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会長にまた連絡すると言われ…
「失礼します」と挨拶をし、俺もその場から離れた。
家へと1度帰宅する。なんせ夜のパーティにむけて自身を準備しないといけないのだ。
準備といってもヘアセットをしスーツを着るだけなのだが…だってこの顔だし。変に着飾っても「似合わねー」と笑われるのがオチだろう。



というかもう夕方か!昼過ぎに家に着いたというのにダラダラしすぎてしまった…早く準備しないと!
テキパキとスーツを着てあとはヘアセットのみ。

…ッ…ちょっと、ちょっとだけ…!
いつもと違う感じにしてみようかな…///(ドキドキ)



「よし!できた!」


初めてにしては上出来では??
俺ってば天才✨



準備がおわるとちょうどそこに弟たちが帰ってきた。


「「ただいまー」」


「おっかえり~」





俺はすぐ玄関に駆けつけ「どう?」と聞いてみる。すると2人ともぽかーん…と口をあけて俺を見つめる



「え、変かな?」


俺は初めて今、前髪をかきあげておでこが見える感じの髪型にしてみたのだった

2人の微妙な反応…うーん、おかしいならやめとくか。


「いや、その、似合ってるが…」

と、幸。

「そうそう…破壊力が…」

と、有。


なにやら2人ともモゴモゴと顔を赤くしながら喋っている。


ん?似合ってるのか??ならこのままでいっか!



んじゃ、そろそろ家を出なければ!

「いってきま…」



「どこ行くの?」


「どこって学校だよ、今からパーティーがあるんだ」


「その髪で行くの…」


「え、うん?やっぱ似合ってない?」



「はぁ…」


おもクソにため息をつかれ困惑する俺。




そんな俺を見て呆れたような顔で有が口をひらく。

「ほんと…りょう兄ってば自分の魅力に気づいてないよね…こんな前髪あげちゃってさ…」



俺に魅力?そんなわけ…




すると次は幸が話し出す。


「マジで同感。てか、前髪かきあげてるの…なんかエロいな…」




「はああああ!?エロいってお前…///
何言ってんだよ!!目ん玉大丈夫か??
幸も有も変だぞ!?
俺のこと可愛いとか言ったり変な所触ってきたり…。
…っ!だいたい俺がエロいってどこがだよ!いい加減にしないと俺ほんとに怒るぞ!怒るとほんとに怖いんだからな!」



溜まりに溜まった言葉を全て吐き出しすっきりした俺は弟たちに目を向ける。


2人とも下を向いて肩をすくめ震えていた。



え…?もしかして…泣かした俺…(汗)













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