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【作戦実行 再開】本編
隠れ鬼①
しおりを挟む俺が引いた紙には…
『ハ ズ レ』(がんばwwwwwww)
という文字が書かれてあった。
「…」
ショックのあまり俺は声が出なかった。
マジかよおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお…
まぁ、そんな気はしてたけどね。。うん…(泣)
てか(がんばwwwwwww)って何だよ!ムカつくな…。
どこのどいつだ!こんなの書いたの!!
何だか
wの多さにも地味に腹が立ってきた。
破り捨ててやろうかとも思ったが生徒会の人が警備?(見て)いるためそんなこと出来なかった。
ハチマキを
逃げる人は出口に行って、鬼の人は中でもらうらしい。
俺はハチマキをもらいに行った。
行くと、ハチマキを配っている会長と副会長の姿があった。
「どうも…」
俺はあからさまに元気のない声で言う。
「おー!りょうくんじゃん♪ハズレたのか(笑)がんばwwwwwww」
あ…〝がんばwwwwwww〟の犯人近くにいました。
とりあえず「がんばります」とだけ言って、青のハチマキをもらった。
ちなみに会長は赤のハチマキ。副会長は青のハチマキだった。
同じ逃げる人で嬉しくなって
「頑張りましょうね!」と副会長に言ってしまった。
急に馴れ馴れしかったかな…しかし、
副会長はふわりと優しく笑って頷いてくれた。
「りょうくん、覚悟しといてね」
と、会長から言われた。
マジかよ…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ちなみに、波瑠達は何だったんだろう…。
聞かずに来てしまったから分からないや。
まぁ、グラウンドに行けば分かるか!
逃げる人はグラウンドに集合らしく、急いで向かった。
グラウンドに向かうと2人の知っている顔がいた。
波瑠と流星だ。
「よっ!2人とも、絶対逃げ切ろう!」
「おう。絶対に俺がお前を守るから安心しろ…」
ん?ナニヲイッテンダコイツハ。
「あはは、何から俺を守るんだよ」
おかしくて俺は笑ってしまった。
「…何でもない」
と言って流星はそっぽを向いてしまった。
何やら怒らせたみたいだ…
波瑠の方を見ると…
この世の終わりのような顔をしている。
「大丈夫?」
と、俺は声をかけた。
ハッ!
波瑠が戻ってきた。
「あ、うん…大丈夫だ、よ…」
うむ…あからさまに元気がないぞ。
そうだよなぁ…波瑠ってばヒロインだから、絶対大勢の男どもから狙われてしまう…。
よし!決めた!!
「波瑠!安心して。俺が絶対に守ってみせるから…」
先程の人のをちょっとパクってみました☆
怖いので流星の顔は見ないでおこう!
波瑠は笑いながら「ありがとう」と言った。
良かった…少しは元気になったみたいだ!
「それより…ここに二人しかいないってことは…」
「あぁ、蓮と豊は鬼ってことだ」
やっぱりかー。確か、けいってこの前、運動神経超良いって本人が言ってた気が…。
それに蓮だって…頭の回転スピードが早くて計算高いからなぁ…すぐ捕まっちゃいそうだ…。
アナウンスが流れる、、
『15分後に隠れ鬼を開始します。逃げる人は急いで隠れてください。鐘の音を合図に鬼は動き出してください。』
「げっ、15分しかないの」
「早く隠れなきゃ!」
「そうだな」
俺達は急いで校舎の中へと入っていった。
❋❋┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❋❋
〈波瑠からの視点〉
なんて良いルールなのだろう。考えた人は天才だね。
なんてたって鬼は捕まえた人に一つだけお願いごとを聞いてもらえるなんて…超最高じゃん。
絶対に鬼になりたい。
そして僕が捕まえるのはもちろん…
でも、そんな都合のいいことある訳がなかった…。
神様は意地悪だ。マジで。
りょうくんが逃げる人で嬉しいけど…僕が鬼じゃないと意味がない…
嫌だ。僕以外の男が彼を捕まえるなんて、、そんなの考えられない。嫌だ。
しかし、どうすることもできなく俺はこの世の終わりのような顔をしていた。
すると、「大丈夫?」と不安げな顔で君は僕に声を掛ける。
そんな顔をして…襲われちゃうよ。
傑作だったのは…
〝波瑠!安心して。俺が絶対に守ってみせるから…〟
という言葉。
え?りょうくんが僕を守るの??
逆じゃない!?ほんと、無自覚なんだから、、
僕は可笑しくなって笑いながら一応お礼を言った。
自分がりょうくんを捕まえられないのは残念だ。
でも、他の男なんかに渡してたまるか!絶対守ってみせる。
僕はりょうくんの向こうにいる流星と顔を見合せ互いに頷き合った。
どうやら奴も同じ考えのようだ。
りょうくんを捕まえるやつがのこのことやって来たらどうしてくれようか。
さあ、楽しい楽しい隠れ鬼の始まりだね…♪
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