実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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【作戦実行 再開】本編

新入生歓迎会 ①

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何とか準備することができ今日を迎えることができた。

そう…新入生歓迎会だ!!







❋❋ 体育館にて…  ❋❋ am9:00~


全校生徒がクラスごとに1年、2年、3年と列になって並ばされた。


前の演台にマイクをもった生徒会長が現れた。

「みなさん、おはようございます。今日は新入生歓迎会です。その前に隠れ鬼についてこちらからルールを説明させていただきます。」


そういうと会長が指示を出し、あらかじめ録音しておいた隠れ鬼についてのルールの音源が流れた。


「…というルールになっています。ゲームに勝った人にはご褒美が何でもOKになっているのでみなさん!全力で頑張ってください。」


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

という声が体育館中に響く。


わー。みんなやる気満々だねぇ。
学食の無料券がかかってるからね!俺も今回はやっちゃうよ…!!



「静かに!それでは。」


そう言い終えると会長は演台から降りた。
降りる際に何だか目が合ったような気がした…。
偶然かな?

それともこれが運命というやつ…??

……やかましいわっ!!何が運命やねん。

1人でボケて1人でツッコんでしまった…。悲しい。



それより…お前ら・・・
俺のことめっちゃ見てるけどなんなの??
波瑠から始まり…けいで終わる4人さん。

やる気ありまくりすぎるだろ!なんか熱意が伝わってくるんだけど…。ここだけあつさが尋常じゃねぇ。。
汗が…まだ始まってもないのにもう家に帰りたい。
シャワー浴びたいよ。


俺はたまらず聞いてみた。

「なぁ…なんでそんなやる気なの??」

と、俺が波瑠に聞くと

「んー?内緒~♪何だか楽しくなりそうだね…」

と、笑顔で言われた。

笑ってるのに何だか怖い…
え?君、ほんとにヒロイン??ってレベル。マジで。



流星や蓮、けいにも同じような質問をしてみたが…こちらもダメだ。

「楽しみ」と笑顔で言っているが怖いぞ。

ま、まぁ。やる気があるってのは大事だよな!
だあぁぁがしかし!学食の無料券は譲れねぇ!!


またしても…

何だか周りから視線を感じる…。
なんかみんな俺の事見てる??キラキラした瞳で俺の事見てないか?中にはニヤニヤしながら俺の事を見てるやつもいるし…。

なんでだ?
あ、わかったぞ…

俺を捕まえてパシリにでもするつもりなんだろ!!

え、、やだぁ。だって「一生パシリ」とか言われたら終わりじゃん?
毎回パンと飲み物を買ってこないと行けない羽目になる。。よくあるあんパンと牛乳…あーやだやだ。


(絶対負けない!!)

と俺は心に誓った。


❋❋ くじ引き ❋❋

「それでは…くじを前から順に1枚引いてください。当たりだったら鬼、ハズレは逃げる人になります。引き終わったら頭にハチマキ(赤→鬼、青→逃げる)をつけてください。」


うわぁ…。とうとうきたか…
俺の大っ嫌いなくじ引きよ。。


「俺ってほんとくじ運悪いんだよなぁ…」

「え!そうなの!?」

「あぁ、うん。って何か嬉しそうだな…」

「ち、違うよ~」

俺のくじ運の悪さを話すと波瑠は嬉しそうだった。
違うと否定するが…こやつ、、怪しいぞ。

「ハズレろー」

「おいっ!」

流星が冗談に言ってきた…が、俺にとっては冗談に聞こえないんだよ!バカっ!


そして…俺の番がきた。

俺が引いた紙には…


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