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【作戦実行】本編
嫉妬 ドS弟の可愛いところ
しおりを挟むさて…何で俺は幸にベッドへと押し倒されているのだろうか。
誰か教えてくれ・・・。
時を戻そう☆
遡ること10分前…
家に着くと俺達は着替えるため、それぞれ自分の部屋に入っていったはず。
俺も着替えようとボタンを全部外したところで、何故かまだ着替え終えてない幸が俺の部屋へと入ってきたのだ。
「え、ちょっ…」
着替えの途中だと言おうとしたところで俺はベッドに押し倒された。
そして今に至る・・・。
何でこうなっているのか俺にも分からない。
「!?」
「…」
真剣な顔で俺を見つめてくる幸。だが何も喋らない。
どうしたのだろうか…具合でも悪いのか??
俺はそう思い、幸の頭をグッと寄せ自分のおでこにくっつける。
んー…熱はないみたいだなぁ
___ッ!?
俺は我に返る。
顔近っ!この状況でこの距離…何だかやらしい想像をしてしまい、恥ずかしくなって俺の顔は赤くなる。
そんな俺を見た幸は…
「ふっ…なにを想像してたの?りょう兄…」
と、俺の耳に小声で囁いてくる。
「ん…」
カァ~~~~~///ッ!!
くそ~~///!!耳弱いのに…
くすぐったくて変な声出ちゃったじゃんかよっ!
てか、ほんと何なの??
幸も有も…。お兄ちゃんに対しての扱いが雑くないか?
べ、別にいいし!?悲しくなんてないんだからね!!!
(謎にちょくちょく出てくるツンデレw)
「お、おまえのせいで変な声出ちゃったじゃんか!!」
俺は恥ずかしさから涙目で幸に訴える。
「…はぁ。。」
そういうと幸は「可愛いぃぃ…」と言いながら俺をぎゅっと抱きしめた。
だからどこがだよ!っとツッコミを入れようと思ったがどうせ意味はないので何も言わない…。
「どうしたんだ…幸??」
「…」
俺は何かあったんだろうと幸に問いかけてみるが何も答えない。
「……も…てほしい……。」
「え?何て?」
「…有だけずるい…。おれも…頭…撫でてほしい…。」
~~~~~~~~~ッ!!
え、、何この可愛いの??尊い。
あ!俺の弟か!!
これはもしや…
「幸…、もしかして有に嫉妬を…??」
「…っ///」
そういうと幸は顔を真っ赤にさせた。
え…照れてる??あのドSの幸様が?
可愛いな、おい。一生そのままでいてください…。
「や、やっぱ、さっきのなし!」
そういうと幸は俺の部屋から出ていった。
俺の弟ってほんと…2人とも可愛いよな…
俺は決めた。
俺のせいで2人に迷惑がかからないように努力しようと…
そして、あいつらの成長を見守ろう。
俺は兄としての覚悟が更に強まった。
その後は家族みんなでご飯を食べたが、なかなか幸が俺と目を合わせてくれなかった…。
まだ恥ずかしがっているのだろう…そっとしておいてやろう。俺は温かい目で幸を見つめるのであった。
お風呂に入って、歯を磨き、ベッドの中へ!!
おやすみなさ~い…
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