実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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【作戦実行】本編

厄介な人物 逆らえない…

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〈ヒロイン達の視点〉

「何あの可愛いの…」

と流星。

「可愛いかったです…」

と蓮。

「まさしく、、天使…」

と豊。

3人とも先程の光景を間近で見ており、りょうの可愛さに悶え苦しんだ。

一方、当のヒロイン波瑠はまだ…ぼーーっと上の空の
放心状態だ。


他の3人が「こいつはダメだ…ほっといてもう行こうぜ」と行こうとしたところで…

ハッ!

波瑠が我に返った。

「あ、あれ?りょうくんは。。。??」

もう行ったぞと伝えると波瑠は、はぁ…と言ってその場にしゃがみ込んだ。


「くぅ~~~~~~~~ッ!!なにあの可愛いの!?僕、もう死ぬのかな?そっか!今日が命日か!」

と、波留は壊れていた。

「バカか?人はそんな簡単に死にやしない。」

と流星。

他の2人はうんうんと頷いている。


「うわっ!みんなひどくない~??僕だけ良い思いしたからって~、羨ましいって思ってんでしょー??」

「別に…」

「思ってません…。」

「うn…お、思ってないしー!」

しばらく
俺たちの間で火花が散った…。





「さてと!りょうくんが待ってるから早く行かなきゃ!!」

と波瑠は学園の中へと急いで入っていった。

(((…待ってねぇよ!)))
と俺ら3人は声には出さずに心の中でツッコんだ。



負けていられない…!と波瑠の後を急いで追いかけた。





❋❋┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❋❋

〈りょう視点に戻る〉





教室につくと俺は自分の席へと座る。

「ふぅ。。危なかった~」

良かった!遅刻しなくて…いやぁ、それにしても作戦が成功して良かったよかった…

俺が考えた作戦とはちょっと違ったけど…
まぁ!GOOD LUCKだよね☆



俺はニマニマしながらHRまで少し寝ることにした。




「…きろ。」

「…ん~」

「高坂~起きるんだ!もうHR終わったぞ~」

「ん~…もうちょっとぉ~…」

「ほぅ。。担任の俺の言う事が聞けないのか…」


ん?担任?


___バッ!


っと、俺が顔をあげると俺の前にはニコニコとしているが瞳の奥はちっとも笑っていないイケメンの姿があった。

わーお…イケメンスマイル!お久しぶりでーす。ん?今朝にも見たような、、

そして安定の怖さ…。イケメンスマイルなのにぃ…(泣)

「お、おはようございます…」

「おう、おはよう。気持ちよ~く寝れたか?」

「あはは~…」

あはは~と笑ってみるが誤魔化しきれない…。


と、ここで紹介しよう。
彼こそがこの1年5組を担任するティーチャー!!

三上 真司みかみ しんじ先生だ。

少しやんちゃ(派手)で色んな生徒に対等に接してくれる。そんな所が良く、生徒みんな先生のことを信頼していて大好きだ。

だが…
コミュ障の俺はグイグイこられると逃げたくなるため少し苦手だ。。


「す、すみませんっ!」

俺はバッと席から立つと思いっきり頭を下げた。

___ガンッ!


言わなくても分かるだろうが…俺は思いっきしおでこを打った。

「いった~」

「だ、大丈夫か!?高坂…」

打った痛みで涙が出てくる。


くぅ~~~…ツイてないなぁ、さっきまでいい調子だったのに。

俺は改めて先生に謝った。

「す、すみませんでした…(泣)」

「…」

きっと今の俺…涙で顔面ブサイクだろうなぁ。
ほんと…この顔嫌になるぜ…やだやだ。

「…」

あれ?先生の反応が…
てか、顔赤いな?どしたの?
最近、俺の周りにいる人達ってみんな顔赤くなるよな~
風邪かなぁ

そんな事を考えていると先生の口が開いた。


「ま、まぁ…今回は特別に許してやる。が、お前今日から俺の雑用係に決まりな!」

「えぇ…」

「なんか文句でもあんのか?居眠り…((ボソ」

「いえ。なんでもないです。ぜひ俺にやらせてください。」

くっ…痛いところついてきやがって。誰も先生には逆らえられない…。俺も。

「そっかそっか♪じゃ!今日の放課後からよろしくな~」

手をひらひらさせながら先生は教室を出ていった。

はぁ…マジかよぉ。



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