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俺に弟が2人も出来ました(本編)
兄弟で登校 他の人の邪魔になってるから!
しおりを挟むまったく…本当にあの2人には困ったものだ。
俺はぷりぷりと腹を立てて両親が待っているリビングへと向かう。
「母さん、おはようー」
「あら、おはよう、朝ごはん出来てるわよ。幸くんと有くんはまだ寝ているのかしら??」
やべぇ…『俺が気絶させました』って言えるわけないし…ここはぐっすり寝てるってことにしとこ☆
「あ…あぁ、うん!ぐっすりだよ。きっと」
あはは…と言って誤魔化し席に着く。
「父さん、おはよう」
「あぁ、おはよう。どうだ?2人と仲良く出来そうか??」
「あー…うん!なんとかやっていけると思う」
俺は若干…間をあけて答えた。
仲良くなれてるのかな??俺…アイツらより1つ年上で兄ちゃんなのに舐められている気しかしないんですけど。
俺がごはんを食べているとアイツらが来た。
「おはようございます」
「おっはようございまーす」
そう…中学校の制服に着替えて。
そっか…2人ともまだ中学生だったな…。俺よりもた、高いから忘れてたぜ(泣)いいもん!俺の成長期はこれからだもんねっ!ぐーんって伸びるんだ…きっと…!!←いいえ…もう止まってます☺️諦めましょう。
母さんと父さんが2人に「おはよう」と挨拶を返す。
「りょう兄おはよう((ニコ…」
と幸。
…くっ!朝からイケメンスマイル…地味な俺には眩しすぎるよ。
「りょう兄おっはよー!」
ガバッ!
「うわっ!急に抱きついてくるなよ…有。危ないだろ」
まったく…イケメンだからって抱きついて許されるわけじゃないからな!まぁ…女子は分かんねぇけど。…が!俺は許さないぞ~!
「まあ!3人とも仲良くなったみたいね~」
「本当だな!良かったよかった」
と母さん父さんが俺たちを微笑ましそうに見てくる。
え?どうみたって俺…この2人に舐められてるでしょーが!まったく。。もっと!しっかり!ちゃんと!見てほしいものだ!(ぷんぷん)
俺はちらっと2人をみた。2人は母さんの作った朝ごはんを美味しそうにパクパクと食べていたが俺の視線に気づいたのか2人ともニコッ!と笑った。
___ドキッ!
(は?え、何ときめいてんだ?俺のバカ!!相手は弟だぞ?男だぞ?しっかりしろ…!)
俺はぶんぶんと頭をふる。
俺は昨日のことと今朝のことをまだ根に持っており2人を父さんと母さんにバレないよう睨みつけると…ごはんをパクパク食べ続けた。
「「「ごちそうさまでした!」」」
「それじゃ!俺、学校行ってくるね」
「あ!俺も行く」
「待ってよー!僕も~」
「「「行ってきまーす!」」」
中学校は高校の近くなので俺は2人と一緒に行くことにした。
❋❋┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❋❋
〈バスの中〉
「「「…はぁ…はぁ…はぁ…」」」
「ふぅ…ギリギリ乗れたぁ」
「危なかったな」
「危なかった~」
「まったく…どっかの誰かさんがあちこち寄り道しなけりゃ余裕で乗れたのに…。」
「同感だ」
「えー!僕のせい?」
「「あぁ」」
「はい。どうもすみませんでした…」
子犬のようにしょげてしゅん…となる有。可愛いなぁ…。前世で飼ってた犬を思い出してしまい俺は有の頭を撫でる。
有の顔がみるみる赤くなる…。
ん?熱か??
どれ、熱を測ろうとおでこをくっつけようとしたが何故か幸に「俺が測る」と言って止められた。
そうか!自分の弟が他のやつに触られるのが嫌なのか!なるほどなるほど…これぞ兄弟愛。って俺も兄弟になったのに!(泣)幸のバーーカ!
それにしても…疲れたなぁ。お!あそこ空いてる。座ろ~っと♪
俺が座ると2人もやって来た…が、生憎この席は2人がけなのでどちらか1人しか座れない。
2人が顔を見合わせて話し始めた。
「幸はお兄ちゃんだから、ここは弟の僕に譲るべきだよねー?」
「やだね。それよりお前、その真っ赤な顔。冷ましたほうがいいぞ?ほらあそこの1人席空いてる…窓でも開けて風で冷まして来いよ」
ギャーギャー言い合っている…
なんとも地味な兄弟喧嘩。あきれるわぁ…
終始がつかず結局じゃんけんを始めた…が、あいこばっかり…。さすがは兄弟だな。
てか、顔がマジじゃん…。え?そんなに座りたいの?
うわぁ…他のひとの邪魔になってる…。ここはお兄ちゃがなんとかしなきゃな!
「いい加減にしろっ!他のひとの邪魔になってるだろー俺があっちに行くから!2人はここに座りなさい。
」
「「は、はい…」」
俺はこれまでに発したことのないガチのトーンで2人を叱った。
俺はそういうと空いていた1人席に座った。
ふぅ…これで無事解決☆
ちらっと2人を見るとなぜかあはは…と笑って涙をすぅ…っと流している。
え、そんな嬉しいのか…?2人で座れて。良かったよかった。俺はなんだか良いことをしたようで満足した。
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