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俺に弟が2人も出来ました(本編)
起こしに来ただけなのに… ー幸ー
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晩御飯を机に並べお皿やお箸の準備をする。
「そろそろふたりを起こさなきゃな」
俺はそう思い、階段を上り2階の弟達の部屋へと向かう。
幸の部屋の前に着いた。
___トントンッ
扉をノックしたが返事がない…
寝てるのかな?
俺は、そ~~っと部屋の扉を開け、中を見る。
物音を立てないように静かに入るとベットで気持ちよさそうに寝ている幸の姿があった。
(あらまぁ…かわいい寝顔なんてしちゃって~俺より身長高いっていってもまだまだ子どもなんだな…ププッ(笑))
「こどもみたい…(笑)」
「…誰が子どもだって?」
___!?(ビクッ)
「ひぇっ…」
俺は思わず叫びそうになったが何とか抑えた…。
「お、起きてたのか~、お、おはよう…(焦)
あっ!それより晩御飯の準備が出来たから起こしに来たんだ!はやく降りてこいよ~」
俺はそう言って
あはは~と笑って部屋から出ようと思ったがそうはいかなかった…。
「いや、誤魔化そうとしてもダメだよ。
りょう兄…(二コッ)」
《で、ですよね~~(てへっ☆)》
はたから見たら超がつくほどのイケメンスマイルなのだが…何故だろう…。なんだか…いや…ものすごく…怖い(震)
「はて…さて…なんの事かな~??それよりお腹空いただろ!ほら、さっさと行こう」
「……(圧)」ジーーッ
俺は幸から無言の圧で見つめられる。
負けじと見つめ返していたが、だんだんとたえられなくなり、ふ…と視線を逸らした。
「ちゃんと俺の目を見て答えて。」
何この子…ちょっとSっ気あるじゃん。やだ~(泣)
しかし俺は目を合わせない。
はぁ…
幸がため息をつき、俺のもとへと近づくと…次の瞬間、
___ぎゅっ!
と、幸から抱きしめられた。
「は?え…えっ!」
俺の耳元で幸が優しい声で言う。
「俺…子どもじゃないから。りょう兄より身長
伸びたし…強くなったし…。」
耳元で話され、くすぐったかった。
拗ねたように言う所もやはり子どもだな…と思ってしまったが黙っておこう。
俺は何故、抱きしめられているのか分からず幸の腕の中で固まってしまっていた。
「てか、りょう兄…」
幸が真剣な顔で俺に話しかける。
「ん?」
俺は何だろう?と思い、幸の声に耳を傾ける。
「りょう兄…ほんと、ちっちゃくなっちゃったね(笑)
可愛い…」
は?ちっちゃいだと…?それに可愛い…だと?
お前が妙に真剣に話しかけてくるから、人がせっかく真面目に話を聞こうとしていたのに…(怒)
俺の怒りが爆発した…
「あのなぁ!さっきから…〝ちっちゃいちっちゃい〟言いやがって…俺がちっちゃいんじゃなくてお前らが大きいの!それに可愛いってなんだよ!俺は男だし…こんなブサイクなんだぞ!!(泣)」
自分で言ってて悲しくなってきた俺の目にはきっと涙が溜まっていることだろう…。
「…ッ!!ご、ごめん…りょう兄。泣かせるつもりじゃ…でも、りょう兄は可愛いんだよ!そこは譲れない!」
なんだよ…その意地は…。
「幸なんか嫌いだ!」
俺はそう言うと幸を押しのけ、部屋を出た。
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