実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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本編

友達できちゃった

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「じゃあさ!僕と友達になろうよ~♪と、その前に改めて自己紹介しないとね!僕…園田 波瑠そのだ はる!〝はる〟って呼んで~♪」






「俺は大月 流星おおつき りゅうせいだ。好きに呼んでくれて構わない、よろしくな!」






「私は江上 蓮えがみ れんといいます。気軽に〝れん〟と呼んでください、よろしくお願いしますね。ペコリ」





「俺は慶島 豊けいしま ゆたかっていいまーす!〝けい〟って呼んでな~、よろしくー」






「ちょっとみんな!りょうくんと僕の邪魔しないでよ~」




と波瑠が攻略対象者達を睨みつけて言った。





《あれ・・・?君ヒロインだよ…。攻略対象者達を睨みつけちゃダメでしょ。すごい顔だよ。『お見せできません』みたいなモザイクがつくレベルよ、、大丈夫そ?》






「別に…邪魔はしていない。俺もりょうと友達になりたかっただけだ。」




「私もです。」





「俺もー。」






《…て、もう呼び捨てかよ!さすが俺様だな…。みんなそんなに俺と友達に…(泣)嬉しいな~》






何やらヒロインと攻略対象者達の間で火花がバチバチとなっているような気がするが多分、気のせいだろう。


俺が「よろしく!」と笑顔で言うとさっきまで言い合っていた皆さん達はなぜか黙ってしまい、、喧嘩していたのが恥ずかしかったのか顔を赤くしていた…。



と、まあ…こんな感じで無事俺に?が出来たのだった。


あれ?でも俺、悪役なのにヒロインとその攻略対象者達と友達になって良かったのか、、?


でも考えた作戦たちを実行に移すには近くにいた方がいいもんなっ!うん!これでよかったんだ、たぶん。







❀┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❀




家に帰ると…父さんと母さんが俺に大切な話があると言ってきた。





俺は何だろう?と思いながら部屋で着替え親のいるリビングへと向かった。




父さんと母さんは座っており俺に椅子に座るように言った。





「りょう…実はな、父さんの弟夫婦が不運な交通事故に巻き込まれて亡くなってしまったんだ…」





隣では母さんがハンカチで目を抑えながら泣いていた、、。




「え…」




俺は頭が真っ白になった。あの優しいおじさんとおばさんが、、?





「それでな…2人には子どもがふたりいるんだ。双子だ。兄の〝こう〟くんと弟の〝ゆう〟くんっていうんだけどふたりを引き取ろうと思っている。家族としてこの家で暮らそうと思う…りょうはそれでも大丈夫か?」




そんな質問を父さんにされたが俺の答えはすでに決まっていた。




「もちろんだよ!」





そういうと父さんたちは安心したのか、ほ…っと胸をおろしていた。




「りょうより歳が一個下だから弟になるわね~〝お兄ちゃん〟頑張ってね!!」




母さんの〝お兄ちゃん〟という言葉に俺は嬉しくなった。俺はずっと弟か妹が欲しかったのだ。





幸くんと有くんか~小さい頃に何回かしか会ったことないな…おじさん達遠い所に住んでたから中々会えなかったんだよな。あんまり2人のことおぼえてない…てか小説に関係あったかな??くぅ~思い出せない!!!






考えるのはやめたやめた!
お兄ちゃんらしく頑張るぞ~
おー!!
俺はそう誓って眠りに落ちた。

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