実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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本編

あれ?まずは友達作りからじゃね…

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俺はイライラしながら早足で自分の席へと座った。
まあ、すぐそこなんだけどね。







どうやらまだ攻略対象者達は来ていないようだ。

俺は…ぽつん・・・と1人、席に座った。
あれ?俺そういえば転んだ後、保健室に行って帰っちゃったからまともにクラスの人と喋ってないなあ…。






喋ったといえば…ヒロインと攻略対象者達だけ?
攻略対象者達っていってもほぼ喋ってないよな。






こんな事するよりもまずは友達作りからだろっ!!!!
ぼっちはやだよ…1匹オオカミなんて…。
よしっ!まずは誰かに話しかけてみよ…







俺は、す__っと立つと話しかけやすそうな子を見つけ、、話しかけた。









「お、おはよう!!俺…高坂りょうっていうんだ!よろしくっ(二コッ😊)」







俺は第一印象が肝心だと思いひきつりそうなほどの…今までしたことのないような笑顔を向けた。







「///…っ!?」






___バタンッ!!







「えっ」







なんと…
俺の話しかけた子は俺の顔を見て顔を赤くしては急に倒れてしまった。







《体調悪かったのか?それとも俺の顔を見て?し、失礼な…人の顔を見て倒れるなんて…。え?俺の顔ってそんな倒れるくらい酷い顔なの…??(泣)いくら俺でもマイハートが傷ついちゃうよ?ぴえんぴえん》






気を取り直して…他に居ないか周りをキョロキョロとしてみるが何故か誰とも目が合わない。






というかみんな俺の視線と合わせようとして…いない?え、、避けられてる?






初日からイジめられるとは…。






俺はトボトボ…と歩き自分の席へと座っては大人しくしていることにした。






「おはよ~」

「おはよう」

「おはようございます」

「おっはー」






後ろから挨拶された。振り返ると…





そこには…








さっき俺の弱点をゲットしたヒロイン…波瑠と




攻略対象者…流星、蓮、豊




の姿があった。







話しかけられたのが嬉しく不覚にも涙が出てきそうだった。俺は涙を抑え、おはようと笑顔で返した。



昨日と同じく何故かまたみんな時が止まったかのように動かなくなった。が、何事もなかったかのようにみんな席に着いた。






「てか、見てたよ~?りょうくん、僕達だけじゃなく他の人まで誑かすなんて!!僕…嫉妬しちゃうな~」







その言葉に周りの攻略対象者達もうんうんと頷く。






「はあ?誑かすってなんの事だよ!俺はただ友達を作りたかっただけなの!!!ぼっちはやなの!」





そう言うと何故かみんなにため息をつかれた。




「無自覚か~」

「無自覚だな」

「無自覚ですね…」

「無自覚だー」

と次々に口を開いた。え、君たちもしや裏で話合わせた?ってぐらいに揃ってるね~



ていうか…
無自覚~~~??はてさて…何を言ってるだコイツらは…。


俺は呆れた顔でみんなを見た。
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