実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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本編

みんな心配性??話の途中に咳するの止めてもろて…

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「「「「___っ!?」」」」



そこにいるみんなが突然泣き出してしまった天使にびっくりした…が瞳からポロポロと涙をこぼす姿さえ愛おしいと思ってしまった。。なぜ泣いているのか分からないが抱きしめてあげたい…その涙を自分が止めてあげたい…と。



みんなそんな愛おしい天使を見て固まってしまっていたがヒロインが口を開いた。




「え!?大丈夫?ちょっと!!君たちが急に来たからてんs…ゴホッ…っじゃなくて
りょうくんが泣いちゃったじゃん!!!」



と、攻略対象者達を叱った。



《おいおい…彼らは君の運命の人になるかもしれないんだぞ~??そんなこと言っていいのかー。まぁヒロイン可愛いし何を言っても許されるのかなぁ?さすがはヒロインだな☆》

と1人納得した。




そんなヒロインのお叱りに攻略対象者達は申し訳ないという顔をした。

どんな顔かというと…(´∵`)←こんな顔だwww



「すまない…その、てんs…ゴホッ...君が転んだのが心配で、、」

と、大月 流星。




「同じく私も…。その、てんs…ゴホッ…貴方がケガをしてないか心配で…」

と、江上 蓮。




「そうそう!使が心配で…ゴホッ…間違えた、いや君が心配でさぁー」

と、慶島 豊。



《みんな心配してくれてるのは有難いが…なんで途中で咳をするんだ?話の途中に咳するの止めてもろて…。しかもなんか言いかけてるのが気になるんですけど!?てか最後のやつ!!使って何だよ!!なんの事!?》

と、俺の頭の中はぐるぐると回転した。



俺はとりあえずそこにいたみんなに「ありがとう」と言ってみたが…何やらみんな四方八方をみて顔を赤くしていた。

変なやつらと思ったが心配してくれたあたり良いやつらなんだなと思った。





(心配もあるだろうけどただ単に天使(りょうくん)と話しかっただけだろ!と思うモブAなのでした…。)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈







結局、俺は保健室へと行くことにした。
おでこの傷を消毒してもらうためだ。大したことないのになぜかみんながついてこようとしたので俺は「大丈夫です!」と言ってその場から逃げた。

こんなかすり傷で保健室まで付き添ってくれようとするなんて…みんな優しいなあ。いや、むしろ心配性か?と
考えているうちに保健室の前へと着いた。




___ガラガラッ


保健室の扉を開けるとそこには椅子に腰掛けてコーヒーを飲んでいる人物がいた。後ろ姿しか見えないが絶対にイケメンだ。俺の勘に間違いはない。




扉の開く音に反応し、その人物が振り返った…





俺はまたもやびっくりした。




なんで気づかなかったんだろう___。
保健室といえば保健の先生はもちろんのこと…先生だって攻略対象者の1人じゃないかっ!!





俺はガクッとその場に膝から崩れ落ちた…。
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