実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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本編

それでも可愛い天使な君 ー波瑠ー ②

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波瑠ヒロインからの視点~ その②





___次の瞬間





天使がす…っと立ち上がった。
立ち上がったと思ったらいなや勢いよく扉(出口)の方へと何故かダッシュして出ていこうとした。




しかし勢いで足が絡まり・・・天使は顔から転んでしまったのだった。



僕はその状況に驚いたが、すぐさま天使の元へと駆け寄る。顔を覗き込むようにしてしゃがんだ。



天使のおでこには痛々しくかすり傷が…。
鼻からはすぅーっと鼻血が出ていた。





僕は大変だ、と思いポケットからハンカチをとり
そっと天使の鼻へと押し当てた。





痛いだろうなぁ…可哀想に…。





《もしかしたら…また冷たく言われるのかな?ツンデレ出ちゃう~??》




と、僕は少し期待した。(あ、別に僕Mってわけじゃないんで!天使のツンデレが可愛いだけだからそれを見たいの♡)




そんなことを考えていると…天使が口を開いた。





「あ、ありがと…」





___ッ!?



…は?は?可愛すぎでしょ!!!
転んだのが痛かったのか涙目だし…泣くのを堪えてる姿も可愛い…。愛おしい。
あぁ…この天使を僕だけのものにしたい。




僕は可愛くて…愛おしくて…我慢できなかった。
たまらなくなり、、
僕は天使を抱きしめていた。



名前を聞くと僕はもう一度、りょうに触れたくて
ぎゅっと彼を抱きしめた。








絶対手に入れてみせる…君の心も身体も…。
(りょう…、__僕だけの、天使)
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