実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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本編

1年5組

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「ついた…」



俺は1棟の二階にある1年5組の教室の前へと着いた。
目の前には扉がある…。


もうみんな揃っちゃってるのかな…
ヒロインやら攻略対象者達やらは…。
今頃…お互いに両想いとかになっちゃってるのかなぁ~





俺への悪役としての重荷を実感する…俺が立派な悪役を演じないと…!!シナリオ通りにならないもんなっ!
そうじゃないとこの小説を書いた作者に失礼だ。
(こんな小説を書いたやつ…名前も分からないし、顔だけでも見てみたいわ~そしてちょっっっとだけ文句言ってやる!!!)





俺はここでくよくよしていてもしょうがない、なにも変わらない!!と思い、意を決した。

《もう入っちゃえ!》

と俺は勢いよく教室の扉を開けた。

___ガラガラ…ビシャンッ!!!

思いのほか力が強かったらしく…教室中に音が響いた。

どうやら俺が最後だったらしくみんなの視線は俺に向いた…


《うわぁ…やっちまった。ちょーはずい…》


俺は恥ずかしくなりそそくさとひとつ空いている席へと座った。
(あそこしか空いてないし…きっとあそこだよな)


座ってもなお、俺への視線は向いたままだった。
《何だよ…みんなして。ちょっと気合い入り過ぎちゃった元気な子!ってことでスルーしてくれてもいいじゃんかっ!それより俺の顔になんか付いてんのかよ?!あ?》


そうして、、

俺は心の中で1人…キレるのであった…。
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感想 20

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