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嵐は突然に…
しおりを挟む「ご、ごめんなさいぃぃぃぃ…い、命だけは…」
俺の目の前には髪を金髪に染めたイケメンヤンキーの顔がドアップにある。
女子ならキュンキュンしちゃうんだろうけど俺は男だ。
それに、瞳がガチだ。やばい。
(あ、殺られる…)
俺はギュッ!!と瞳を瞑る。
俺の名前は…犬崎 琉生
17歳。
今まで普通の高校生活を送ってたはずなんだけど…
何故俺が今この状況なのか…今から30分ほど時間を戻してみよう!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
30分前……。
午後の授業も終わり俺は家へ帰ろうとしていた。
しかし未提出の課題をやらせようとする先生に出くわした!この場合俺は…
逃げる!!
「先生!」
「なんだ?」
「用事があるので失礼しま~す」
「おい!待てーーー!!」
逃げるしか選択はなかった。だって今日は家でゲームをすると決めているから!!
なんとしても逃げなければ!
俺は1階まで降りると誰もいない空き教室へと入った。
「犬崎~!!どこだー!」
近くでは先生の俺を呼ぶ声が聞こえてくる。ありゃ、お怒りのようだ。
(見つかったら尚更めんどうだ…)
さて、どうしたものか…。
俺は窓の方を見た。
ここからなら裏門に近い!なんと俺のカバンには靴が!!
なぜ入っているのか…そこは聞かないでくれ。俺にも分からん。スリッパをぬぎカバンに入れ、靴を履く。
「よし!行くかっ!!」
___ガラガラッ!
俺は勢いよく窓を開けると窓から軽くジャンプをして身を出した。
「ぐぇ…っ!」
地面に着地すると思いきや…何やら柔らかい感触だ。
それに苦しんだカエルのような鳴き声…
何だかおかしいと俺は下を見るや否や、
「あ…」
サー…と血の気が引き、顔が真っ青になったのが分かった。
俺が今踏みつけてんのこの学校で有名なヤンキー…
白石 研磨
だった。
終わった…俺の人生…。
「ごめんなさい!!」と言って俺はすぐさま退いた。
俺はびくびくとしながら返事を待つ。
すると低い声で、「こっちに来い」と言われ俺は指示に従う…
俺はもう逃げられない…。
そして冒頭に戻る。
さよなら…俺の平凡な日常よ…(泣)
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