悪役の俺だけど性的な目で見られています…（震）

悪役のはずなのに何故か近い

盛大にイッてしまい気を失った俺はいつの間にか自分の家へと帰っていた。これもゲームの中でもある修正のようなものなのだろう。
(いいえ、流花と水嶋が協力して叶人をきれいにし服を整え…流花が荷物持ち、水嶋が叶人をおんぶして家まで送り届けたのであった)


＊＊＊


あの日から数日…。




「叶人くん！お昼いっしょに食べよ♡」


当たり前のように俺の横に座る流花。



「叶人、昼ごはん食おうぜ！」


俺を後ろから抱きしめる水嶋。
お前後ろから抱きつくの好きだな…



あからさまに2人との距離が近くなった気がするのは俺の気のせいだろうか？


おい。てか…水嶋はいつから俺の事を下の名前で呼ぶようになったんだよっ！
馴れ馴れしいな！もうっ！
(実はちょっと嬉しい)



あの事件の後から今日まで俺は授業もろくに耳を通らなかった。一日中ぽや～～…と過ごしており、やっと今になって自我が帰ってきたのだ。おかえり、俺！




「…たべない」



このまま2人といると変な方向にストーリーが転がってしまう…。
そう思った俺はその場から立ち去った。



2人の「待って！」という声が聞こえたがそんなの関係ないっ！


ダッシュで2人から距離をとる、そしていい隠れ場所…part2を見つけた。




＊＊＊


のだが…。まぁ、普通に見つかった。
どこかいい場所はないかと誰もいない体育館裏に身を潜めていたのだがまんまと2人に見つかってしまった。