いじめっ子たちから溺愛されている件について…

出会い

俺の名前は翔かける
春から高校1年生となる、陰キャ。勉強も運動も中の下で超平凡である。人見知りで友達もいないそんな俺は昔からいじめられていた。




あれは…まだ俺が小さかったときにまでさかのぼる。
俺ん家の隣には俺と同い歳のきれいな男の子がいた、

名前は雨音あまねくん



初めて顔を合わせた日…衝撃なことを口にされた俺はもう泣きそうだった。てか、泣いた…



その衝撃的なこととは…



「おまえと友達は、…やだ。」　だ。



『やだ』


そう…俺とは友達になりたくない。つまりゴミを見るような目で拒絶されたのだった



 そりゃあ…超美形な雨音くんにとったら俺なんて虫けらだろうけどさ？そこまであからさまに拒絶しなくても…、



そっちがその気ならしょうがない…と関わらないでおこうと思った矢先、俺らよりなんと親同士の仲がよくなってしまい、休日には一緒に出かけることが多くなった。

水族館だったり遊園地だったり出かけるのは楽しいが
俺らを置いてけぼりに親達がはしゃぎまくるため必然的に俺と雨音くんが2人っきりになるのだ。




親よ…俺らまだ小さい子どもなんだから付きっきりで見てないとダメでしょーが。




2人っきりになっても雨音くんは基本、無言。
非常に気まずい…
俺が「楽しいね！」と声をかけても「･･･」と何も喋らずにそっぽをむく。ほんとに俺と仲良くなる気はないらしい。


そんな感じで俺らは小学校に入学した。
登下校も学校の中でもずっと一緒。俺のこと嫌いなら俺から離れればいいのに…！と思う。そして俺はひとり自由に行動したい。正直、雨音くんが何を考えているのか分からない。


時は流れ…
4年生になった頃、俺らのクラスに転校生がやって来た。

名前は、理久りくくん
この子も雨音くんに負けないくらいの美少年だ。

机が俺の隣だったため案内をしたり話すうちに理久は何かと俺に命令してきた。

・足が痛いから肩を貸せ
・教科書忘れたから見せろ
・俺の視界にずっと居ろ　※すぐ命令できるように


と、こんな風に暴君ぶりがすごい。


こうして最悪の2人に出会ってしまった俺。
だがこの2人で終わるわけがなかった、、続く。