料理屋おやぶん

千川冬

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迷い猫のあったかお出汁

迷い猫のあったかお出汁-3

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「それで、何が知りたいんだい」
「実は、この弥七さんが弱っていた猫を助けたんですが、いっこうに物を食べなくて。きっと飼い主さんの作る物に慣れてしまったんだと考えてお粂さんを訪ねたところ、亡くなられていまして。もしも何か心当たりがあれば、教えていただけないでしょうか」

 お鈴が顛末てんまつを説明する。弥七に話させるととっちらかってわけが分からなくなるので、必ずお鈴が話すようにと銀次郎から強く言い含められていたのだ。

「そうなんだ。猫のためにね」

 お鈴の話を聞いた後、おミヨは気が抜けたように笑った。

「ね、どうなの。何か知ってる?」

 弥七がずいとにじり寄る。

「そのかわいそうな猫の力になりたいところだけど、生憎あいにく、まったく心当たりがないよ」
「そうですか……」

 一縷いちるの望みをかけてやって来たが、おミヨにも分からないとなると、どうすればいいか。横たわる猫の姿を思い浮かべて、お鈴は胸が苦しくなった。

「ねえ、何か思いつかない。何でもいいから」

 同じ気持ちなのだろう。弥七がすがるように尋ねた。

「それがねえ。あの人とはもう長年会ってないからさ。だいたい猫を飼ってたことすら知らなかったよ」

 おミヨの目に一瞬鈍い光が宿った。それを見たお鈴は、思わず口を開いていた。

「あの、お粂さんとは何があったんですか」

 また余計なことを言ってしまったと後悔するが、仕方がない。しかし、どうしても気になってしまったのだ。お鈴のおとっつあん、おっかさんはいつも優しくて温かかった。大好きなおっかさんといつまでも一緒にいたかったのに、いられなくなって、どれだけ寂しく悲しかったか。
 おミヨは親が健在だったのに長年顔も合わさず暮らしていたという。何があったのか事情を知りたいという気持ちもあったが、心のどこかに小さないら立ちも覚えていた。
 おミヨがお鈴をじっと見た。怒りでも悲しみでもない、あまり見たことのない目をしていた。

「あんた、親は好きかい」
「え、はい。もちろんです」
「そうだろうね。そういう顔をしてる」

 ああ、哀れまれているんだ。そう気づいて心がちりっと泡立った。

「世の中にはね。情が深い親子ばかりじゃないんだよ」
「で、でも」

 弥七はおミヨに微笑みかけた。

「ねえおミヨさん、よかったらさ、あたし達に話しちゃくんない。これも何かの縁だしさ」

 おミヨは毒気を抜かれたようにぽかんとし、戸口のほうを見て息を吐いた。

「つまんない話だよ」

 おミヨが語った話はこうだ。


 おミヨの母であるお粂は、とにかく細かく口うるさい女であった。器量はそこそこよかったそうだが、その気性に父親は早々に愛想をつかし、おミヨがまだ小さいうちに女をこさえていなくなってしまった。
 そうなるとお粂の気性に拍車がかかり、その対象はおミヨひとりになった。どこへ行くのか。誰と遊ぶのか。あの子は意地汚いから遊んではいけない。菓子など食べてはいけない。小さなことまで言動を監視してとがめる。友達と遊んで帰ってきたのが約束したときよりも少し遅れただけで晩飯を抜かれた。
 お粂の口癖は「あんたのためを思って言ってるんだ」。あんたのために。あんたのために。そう言ってはおミヨのやることをとがめ続けた。
 そんなはんえりは派手だから駄目だ、こんな髪型は男を誘っているから駄目だ。父親のことがあったからか、特に男にまつわることには異常に目くじらをたてた。おミヨが成長するにつれて手が出ることは少なくなったが、その言葉は心をむしばんでいった。
 そんなおミヨにも惚れた男ができた。隣町で髪結いをしている佐平さへいという男だった。
 髪結いといえば口がよく回る色男が多いものだが、佐平は朴訥ぼくとつとしている上、いつも洗いざらしの同じ色の着物を着ている地味な男で、その代わりに腕はめっぽう良かった。
 佐平と出会ったのは偶然だったという。双紙のような話で、草履ぞうりの鼻緒が切れて困っていたところに出くわして直してくれたのだ。
 お粂の干渉で男と話すことすらままならなくなっていたおミヨだったが、その時はなぜか「ちょっとお礼でも」という言葉がするりと口から出たのだという。その日を境に二人は逢瀬おうせを交わすように。お粂に気づかれないように短い時間での逢瀬おうせを続けるうちに、飾らず実直な佐平におミヨは惹かれていった。
 やがてある日、佐平が言った。

「おミヨさん、おれ達一緒にならないか」

 佐平を好いていたおミヨだから、それは本当に本当に嬉しかった。しかし問題はお粂だ。おミヨが男と関わることをお粂は徹底的に嫌った。棒手振ぼてふりの兄さんと世間話をすることにすら目を三角にするお粂だ。一緒になりたい男がいるなんて言った日にはどんなことが起ころうか。
 お粂のことは前から話していたから、佐平も事情は知っている。おミヨは佐平に「一緒に逃げよう」と持ち掛けた。
 お粂を説得するのはきっと無理だ。それならば、いっそ二人でどこか遠いところに。
 だが佐平は「大切なおミヨさんのおっかさんだ。きっちり筋を通したい」と言う。「おっかさんのお小言もおミヨさんを思ってのことだ。だから俺達のことはきちんと話せば分かってくれる」
 佐平の言葉は嬉しくもあった。そこまで考えてくれていたのかと。おミヨ自身もお粂が二人のことを許してくれれば、こんなに嬉しいことはない。
 そう思って、二人でお粂のもとを訪れた。
 それが、間違いだった。


 お粂は烈火のごとく怒った。
 文字通り火のように髪を逆立て、勝手に男を連れ込むとはどういうつもりだとわめく。とても二人を祝うどころではない。
 だが、おミヨをなじるだけならまだよかった。
 次の日から、お粂は佐平の悪口を言いふらし始めたのだ。
 やれ嫌がる娘をむりやり手籠てごめにしただの、やれ客に手を出しているだの。
 もちろんすべてお粂がでっち上げた嘘っぱちで、お粂をよく知っている長屋の連中はまともに取り合わなかったし、佐平の客達はその丁寧な仕事ぶりに満足していたので憤慨ふんがいした。しかし、どれだけ当人達が否定しようが、悪いうわさは空気のように広がってゆく。知らぬところで尾ひれも付き、佐平は髪結いの仕事がしにくくなってしまった。
 やがて、町にいづらくなった佐平は、大家の紹介で引っ越すことにした。
 引っ越しの前日、佐平は言った。

「おミヨさん、一緒に行かないか」

 目の前に差し出された佐平の手。大きくて指が長く、節ばった手。
 その手を握りしめようとして。でも、おミヨにはできなかった。伸ばしかけた手が、力なく垂れた。


 あの時手を握らなかったことを、今でもずっと悔いている、とおミヨは言った。
 自分から「一緒に逃げよう」と伝えたのに、なぜ共に行かなかったのか。母のことを見捨てられなかったのか、佐平に対する罪悪感があったのか、今となっては分からない。
 どちらにせよ、この一件は深い傷となって残り、その一年後におミヨは夜逃げのように家から出た。今さら佐平のところには行けないし、もういい人ができているだろう。知人の伝手つてを辿って長屋を見つけ、それからはひとりで暮らしているのだという。

「あの親はさ、あたしのことを好きだったためしなんて一度もなかったんだよ」

 寂しそうなおミヨの横顔に、お鈴はなにも言葉が出てこなかった。


   *


 夕陽に照らされた道を、無言で歩く。
 転がっていた石を、草履ぞうりでこつんと蹴った。

「あたし、家族って喧嘩もするけど、それでも家族なんだと思ってました」

 下を向いたまま、石を蹴り続ける。

「仲が悪い家族がいるのはもちろん分かってますけど、心の根っこではお互いを想い合ってると思ってたんです」
「家族もね、他人同士なのよ」

 弥七は前を向いたまま小さく言った。

「お鈴ちゃんのことを恵まれてるだなんて言うつもりはないわ。でもね、お鈴ちゃんのふた親はきっと凄く立派な人。それはね、悲しいけど当たり前じゃないのよ。この世はね、そんなおとっつあん、おっかさんばかりじゃあないのよ」
「そうですね。そうですよね」

 蹴っていた石はあらぬ方向に跳ね、草むらに飛び込んでしまった。

「お粂さんって、どんな人だったんでしょうね」

 ぽつりと呟いた。
 人様の家族のことに首を突っ込むのは筋違いだ。でも、おミヨの心をなんとかしてやる手がかりがないかと思ってしまった。それに、お粂について知ることで、猫の食べ物の手がかりにも繋がるかもしれない。

「弥七さん、八五郎長屋に行ってみませんか」
「どうしたのお鈴ちゃん」
「わかりません。上手く言えないんですけど、あの猫のためにも、もう少しお粂さんのことを知りたいんです」

 お鈴の肩に弥七が優しく手を置いた。

「いいわよ。お鈴ちゃんがそう言うんなら、付き合ってあげる」
「あ、ありがとうございます」

 深々と頭を下げたお鈴に、弥七は苦笑した。

「他に手がかりもないしねえ」


   *


「なんだい、あんたらまた来たのかい」

 再び訪れた八五郎長屋。お粂の隣部屋の老婆は、二人の顔に呆れ声をぶつけた。

「こないだも言ったけど、猫のおまんまなんて、あたしゃあ知らないよ」
「はい、あの、今日は違うことを聞きたくて」
「なんだい」
「あの、お粂さんがどんな人だったのかを聞きに来ました」

 老婆は白い眉毛を上げ、「まあ入んな」と部屋の中に招き入れた。


 老婆はおまつと名乗った。

「姉妹が三人いて、上から松竹梅だよ。あたしゃあ梅のほうがよかったけどねえ」

 弥七とともに名乗った後、お鈴は姿勢を正して尋ねた。

「あの、お粂さんは、どんな方でしたか」
「そうだねえ。まあそれはそれは気難しい婆さんだったね」

 お松はひっひときっを見せて笑った。

「年をとりゃあだいたい頑固で面倒くさくなるもんだけどね、それにしてもお粂の婆さんはそりゃあ難しかった。ありゃあ昔からだろうね」
「そんなにだったのかい」

 弥七が口を挟んだ。

「とにかく自分の決まりがあってね、それを長屋連中に押し付けるんだよ。やれ水のみ方はこういう手順でやるべきだとか、どぶさらいが雑だとか、長屋で暮らすというのはどういうことだとか」
「そりゃあ、娘さんも逃げ出すわけね」
「おや、あんた達娘さんを知ってたのかい」

 弥七は一瞬ばつの悪そうな顔をしたが、すぐに「ええ、まあね」と言葉を濁した。

「お粂さんはひとりでこの長屋に越してきたから、あたしも娘さんに会ったことはないけどさ。ありゃあかわいそうだよねえ」
「ほんとそうよ。実の親からあんな嫌がらせ受けたりして」
「あれもねえ。もう少し分かり合えなかったものかねえ」

 分かり合える糸口はあったのか。気になったお鈴は口を挟んだ。

「どういうことですか」
「お粂さんのおとっつあんはろくでもない男でね。働かないわ、女房や娘に手を上げるわ、それは大変だったそうだよ。逃げるように郷里を出て見合いで結婚したけど、その旦那は女癖が悪くてねえ。他所よそに女をこしらえて出ていっちまったらしいんだよ。お粂さんの気性もあったろうけど、あの人もずいぶんかわいそうなのさ。悪い人じゃないんだけど、人との接し方が分かんなくなっちまったし、人を信じられなくなっちまったんだろうねえ」

 全部お粂が悪いと語ったおミヨの話と少し違っていて、意外に思う。しかし、きっとどちらも事実なのだろう。物事は見える側面で受け取り方が変わってしまう。お粂に見えていたもの、おミヨに見えていたもの。それぞれに事情があり、それぞれに異なっていて、そのずれがどんどん広がっていったのだろう。だとしても。

「でも。娘さんに厳しくするのはおかしい気がします」
「そうさ。あんたの言うとおりさ。でもね、あれがお粂さんにとっての精一杯の愛情だったんだろうよ。みんな煙たがってたけど、長屋連中への小言もそうさ。それを分かってあげてくれとは言わないけどね」
「どうかしら」

 弥七が珍しく冷たい声を出した。

「なんだかお粂さんは根がいい人みたいな言い方だけど、単に嫌な奴だったのかもしれないじゃない。愛情なんて言われても、本当に娘のことを想っていたかなんて信じられやしないわ。それに、娘が嫌がることをしてたんなら、それは愛情じゃないわよ」

 お松は頷いた。

「あんたの言うとおりだよ。でもね、年を取ってお迎えが近づくと、本当に悪い奴かそうでないかはなんとなく分かるようになってくるもんでね。お粂さんはそこまで悪い奴じゃないようにあたしは思うんだよ」

「それにね」とお松は言葉を続けた。

「お粂さんがあの猫に話しかけてた口ぶりが、なんだか娘に向かって言ってるみたいだったのさ。本当はもっと仲良い親子でいたかったんじゃないかねえ。不器用で、ずいぶんねじれちまっても、人ってもんはみんなそんなもんだろう。ま、あたしゃあ子がいないから分かんないけどさ」

 ――あの親はさ、あたしのことを好きだったためしなんて一度もなかったんだよ。
 ――あれもねえ。もう少し分かり合えなかったものかねえ。
 おミヨとお松の言葉がよみがえる。分かり合うこと、家族というものの難しさを感じて、何かしてやりたいと思うけど、何ができるのかは分からない。また、これ以上人の事情に踏み込むのは失礼だという気持ちもあり、お鈴は無言で着物の裾を握った。
「そう」と弥七がぽつりと呟いた。
 部屋が薄暗くなってきた。どこかの寺の鐘音が風に乗って響く。

「そういえば、お粂さんが好きだった料理なんかは知らないかい」
「そうさねえ。偏屈な人で、一緒に飯を食べたこともないからねえ。ああ、そういえば魚だけは通いの棒手振ぼてふりから買わない人だったねえ。妙にいい煮干しの匂いをさせてたね」
「いい匂いの煮干しですか」
「ああ、香ばしくて普通の煮干しの匂いともちょっと違っててねえ。あの人は北国の育ちらしいからあっちの食べ物なのかもしれないねえ」

 値の高い煮干しなのだろうか。思いを巡らせるも心当たりはない。思案をしていると、「あ、そういえばさ」と弥七が尋ねた。

「あの猫の名前って知ってるかい」
「ああ、そういえばよく呼んでたよ。たしかね」

 そう言ってお松が告げた猫の名に、二人は目を丸くしたのだった。


   *


 みと屋の看板障子かんばんしょうじを開けると、「立て込んでんだ。今日は帰ってくんな」とだみ声が飛んできた。ついおびえて後ずさってしまう。

「ちょっと親分ったら、お客さんがびっくりしちゃうじゃないの。言い方ってもんがあるでしょ、言い方」
「なんでえ、おめえらか」

 ふんと鼻を鳴らす銀次郎は、火鉢の前に胡坐あぐらをかいて猫の背中を撫でていた。

「ね、様子はどう」
「時どき目を開けるが、相変わらず飯は食わねえ」
「悪くはなってないけど、よくもなってないってことね」
「で、どうだったんだ」
「それが全然。さっぱり分からずじまいね」

 弥七とお鈴は、ことの次第を銀次郎に説明した。

「ね、全然でしょう。分かったことは、元の飼い主は嫌な奴だったってことくらいよ。こうなったら、片っ端から猫が食べられそうなものをじゃんじゃん作るしかないわね。さ、お鈴ちゃん、やるわよ」
「は、はい」

 腕まくりをして厨房に向かう弥七。続こうとして、ふと足を止めた。

「銀次郎さん、いい匂いのする煮干しって、なんでしょうか」
「いい匂いのする煮干し、だと」
「は、はい。長屋の隣の人が言ってたんです。お粂さんは魚だけは通いの棒手振ぼてふりから買ってなくて、妙に煮干しのいい匂いをさせていたって。なんだかそれが気になって」

 銀次郎は黙って腕組みをし、宙を見据えた。

「その婆さん、生まれはどこか知らねえか」
「ええと、たしか、北国の方だって言ってたような」

 かん、と銀次郎は火鉢に煙管キセルを叩きつけた。

「おい、弥七、ひとっ走り行ってこい」



   五


 本当に、来るのだろうか。
 来たとして、どうするのだろうか。
 長屋の障子戸を見つめながら、お鈴は居心地の悪さを感じていた。
 銀次郎が弥七にあれこれ指示をしてから一日。やって来たのは八五郎長屋のお粂の部屋である。
 寝具も何もない部屋で銀次郎と二人きり。銀次郎は弱った猫を胡坐あぐらの上に乗せ、背中を撫でていた。猫は目をつむったまま細い息をしている。
 居心地が悪いのは、銀次郎と二人きりで気づまりだからではない。その理由とは――

「お待たせ」

 障子が開いて、弥七が顔を覗かせた。その後ろには人影がもう一つ。
 弥七に「さ、入って」と促されたのは、あからさまに不審げな顔をしているおミヨだった。


 昨日、銀次郎が弥七に言いつけたことはいくつかあった。そのうちの一つが、お粂が住んでいた部屋に、おミヨを連れて来い――というもの。
 縁を切るほどの母。その母が住んでいた部屋に連れて来いとはどういうことか、というか連れて来てどうするのか、そもそも猫を元気にすることが先決ではないか。口々に言う弥七とお鈴の言葉を、銀次郎は「うるせえ、ばかやろう」の一喝で封じた。
 むっつりとその理由を語らぬ銀次郎だが、おミヨをこの長屋に呼ぶことを、お鈴は気がかりに感じていた。


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