補綴師(ほてつし)

電気羊の夢

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第一章 蛹化

自慰行為

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 納得のいく女体を手に入れた俺だったが、常に女性でいる事は不可能だった。

 社会的に男である俺は、男として生活する必要があり、何よりも、エピテーゼの装着には幾つかの問題点があった。

 まず、エピテーゼを使った女装は、準備に時間が掛かるのだ。

 特に、接着剤の硬化時間が問題で、エピテーゼが完全に密着するまで一時間は待たなければならなかった。

 中でも、股間のエピテーゼは厄介で、接着剤が硬化するまでの間、M字開脚の姿勢をキープする必要があり、股を閉じた姿勢で接着するお尻のエピテーゼと同時に接着する事が出来なかった。

 体を綺麗に洗った俺は、股間を簡易タックして女性器とお腹のエピテーゼを貼り付け、M字開脚の姿勢のまま顔や首や手の甲のエピテーゼを貼り付ける。

 そして、接着剤の硬化後に、お尻や胸のエピテーゼを貼り付け、スポーツブラやレギンスでエピテーゼを固定しながら、立った姿勢でメイクをしていた。

 俺の女装が完成するまでの時間は、最低でも2時間30分は必要だった。

 また、体に貼り付けるエピテーゼは通気性が皆無で、とにかく蒸れる。

 特に、夏場はエピテーゼで覆われていない部分から大量の汗が噴き出し、メイク崩れの原因となった。

 常に女性でいられない俺は、男モードに戻る必要があったが、男に戻った俺は、何故かドライオーガズムに達する事が出来なくなっていた。

 女湯の女子トイレでドライオーガズムを経験した俺は、その快感を忘れられずにいた。

 しかし、エピテーゼを装着していない時の俺は、陰茎の付け根を圧迫しても快感を得る事が出来なかった。

 俺は通常の方法…即ち、肛門に指や異物を入れ、直接的に前立腺を刺激してみたが、やはり、快感を得る事は出来なかった。

 俗に「アナルオナニー」と呼ばれる自慰行為は、絶頂を得るまでに継続的な訓練が必要で、俺は女性用のディルドを使って前立腺に刺激を与えることにした。

 当初は一本の指しか挿入できなかった肛門も、何日間かの訓練で、一般的な日本人男性の陰茎を挿入できるようになっていた。

 しかし、男性の性感帯である前立腺は敏感な器官のようで、直腸の内側から直接的に刺激を与えると痛みしか感じなかった。

 俺はエピテーゼを完全に装着しないとドライオーガズムに達しないと思ったが、股間だけを女性化させて女性の自慰行為をしてみると、あの時の快感が俺を襲ってきた。

 股間だけにエピテーゼを装着しても俺の精神は男のままだったが、人工女性器を弄っている時だけは別で、精神が女性にシフトしていた…。


 ドライオーガズムの快感は女性とのセックス以上で、私は狂い死にしそうになり、何度もベッドの上で絶頂を迎え、シーツを濡らしていました。

 強い快感に支配された私は理性が崩壊していて、尿道だけではなく体中から体液を放出していて、それは、汗や涙だけではなく涎を垂らす程でした。

 どうやら、ドライオーガズムは精神状態が影響するようで、快感を得る為には精神の女性化が必須だと知りました。

 私は直腸の内側から前立腺を刺激する為の器具としてディルドを購入していて、そのディルドを人工女性器に挿入してみる事にしました。

 アナル開発をしていた私は、3種類のディルドを購入していて、それらは、親指程度の太さのモノから、黒人男性並みの極太ディルドまでありました。

 ユニットバスに移動した私は、洗面器の裏に吸盤式の極太ディルドを貼り付け、女性が騎乗位でセックスをする時の体位で極太ディルドに跨ってみました。

 私の人工女性器には、小陰唇や陰核を模した部位はありましたが、当然、膣は再現されてなかったので、極太ディルドを完全に挿入する事は出来ませんでした。

 しかし、亀頭部分しか挿入されていない極太ディルドは、自分の体重で肛門の手前にある「会陰」を強く圧迫していて、私は今まで経験した事のない快感に襲われていました。

 その快感は指で得られる快感の比ではありませんでしたが、膣のような奥行きのない私の人工女性器はディルドをホールドする事が出来ず、何度もすっぽ抜けてしまいました。

 私は、もどかしい気持ちで気が狂いそうになっていました…。


 俺は男モードでもドライオーガズムに達する為に、アナル開発をしていたが、効果がないと分かった後でも、アナル洗浄は継続していた。

 俗に「シャワー浣腸」と呼ばれるアナル洗浄は、シャワーヘッドを外したホースを肛門に押し付け、水圧で直腸内を洗浄する方法で、その爽快感はシャワートイレの比ではなかった。

 毎日の様にしていたシャワー浣腸により、肛門の可動域が広がった俺は、今なら極太のディルドを肛門に挿入できるかもしれないと思った…。


 私の肛門は女性の膣とは違い、濡れることがなかったので、ローションの手助けが必要となりました。

 私は極太のディルドの上に跨り、右手でディルドの先端を肛門へ導くと、私の肛門はゆっくりと極太のディルドを体内に飲み込んで行きました。

 私の肛門は痛みを感じることなく、極太のディルドの亀頭部分を受け入れましたが、やはり、圧迫された前立腺から強い痛みを感じました。

 前立腺の膨らみは、異物の侵入を拒んでいるようでしたが、私が直腸の筋肉に排便時と同じ動きをさせると、極太のディルドの先端が「スルッ」と侵入してきました。

 意外なことに、直腸内から便を排泄させる筋肉の動きは、異物を直腸の奥に挿入させる事に適していました。

 前立腺の膨らみを通過したディルドは、どこまでも私の体内に侵入し、20センチを超える陰茎部分を丸飲みにしていました。

 私が腰を動かしディルドにピストン運動をさせると、お腹の奥から今まで経験したことのない快感が襲ってきました。

 その快感の強さは、体の制御が出来なくなる程で、私はユニットバスの床の上で狂ったように喘ぎながら腰を振っていました。

 人工女性器と違い充分な奥行きのある直腸は、しっかりと極太のディルドをホールドしていて、激しく腰を動かしても抜ける事はなく、やがて、私は快感の強さに耐えきれず気を失っていました。

 私の肛門は黒人男性並みの巨根を受け入れられる体になっていました…。
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