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第一章 蛹化
人工女性器
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俺は乳房のエピテーゼを装着した裸体を鏡に映し確認した。
俺の体にはリアルな乳房があったが、そのせいで、引き締まった下半身と、血管の浮き出た手の甲に違和感を覚えた。
俺は自分の下半身や手の型を取り、女らしい豊満なお尻と張り出た骨盤を造形し、滑らかな手の甲も造形した。
乳房のエピテーゼ作りでノウハウを持っていた俺は、それらのエピテーゼを簡単に作ることが出来た。
型にシリコン樹脂を流し込んで作るエピテーゼは、基本的に鋳物やプラモデルの製造と一緒で「ゲート」や「パーティングライン」が出来てしまう。
ゲートとは、材質を流し込む注ぎ口や空気抜きに出来る余分な出っ張りの事で、切断した跡が不自然になってしまう部分だが、俺はゲートの位置を皮膚との接着面にする事で不自然さを解消していた。
これは「アンダーゲート」と呼ばれる技法で、塗装が出来ないメッキパーツ等の製造に用いられていた。
また、パーティングラインとは、型同士の継ぎ目に出来る「バリ」の事だが、俺は意図的に「バリ」が出来るようにしていて、薄い「バリ」を利用して、皮膚との段差を解消していた。
毛細管現象で発生する「バリ」の厚みは、ほぼ「0」で、薄くなったシリコン樹脂からは地肌が透けて見え、皮膚との段差だけでなく、地肌とエピテーゼの色の違いも曖昧にしてくれた。
新規に作製したお尻のエピテーゼは、俺の印象を劇的に変え、お尻が大きくなった事で相対的にウエストが細く見え、俺の体型はグラマラスなプロポーションになっていた。
女らしい体型を手に入れた俺は嬉しくなったが、やはり、股間の形状が気になった。
俺は「タック」と呼ばれる、股の下に折り畳んだ陰茎を、陰嚢の皮で左右から包んで隠すテクニックで、股間の形状を女らしくしようとしたが、上手くいかなかった。
本格的なタックをする為には、睾丸を体内に押し込む必要があったが、それは痛みを伴う行為だった。
男性ならば、股間を強打した際に、睾丸が体内にめり込んだ経験があると思うが、その苦痛を再現する事は、冷や汗が出たり、吐き気を催す行為だった。
また、睾丸を体内に押し込む際に、精管を傷つける危険もあり、最悪の場合は不妊になる可能性もあった。
俺は女装をする変態だったが、セックスの対象は女性だけだったので、生殖機能に支障をきたす行為は避けたかった。
しかし、中途半端なタックで作られた股間は、女性の恥丘にあたる部分に睾丸の二つの膨らみが出来ていた。
俺はエピテーゼの技術を使って、股間も女らしくすることにした。
股の下に折り畳んだ陰茎の上から女性器のエピテーゼを貼り付けると、俺の股間には少し盛り上がった恥丘と一筋の陰裂が出来ていた。
俺は陰裂の基となる大陰唇の膨らみを再現していたが、小陰唇や陰核まで再現するつもりはなかった。
それは、本物の女性も日常生活で小陰唇や陰核を他人に露出する事はなく、それ以上の造形をする必要はないと考えたからだ。
また、股間の型を取ったり、接着剤を塗ったりする為に陰毛を剃っていた俺は、自分の陰毛をエピテーゼに植毛しようと考えたが、どうしても生え際が不自然になってしまうので諦める事にした。
植毛の技術はエピテーゼを作る技術とは別の難しさがあった。
エピテーゼで作られたパイパンの股間は少女のような印象となり、股間に男性器がなくなった事で、俺は面積が小さいショーツを穿けるようになっていた。
股間を女性化させる前は穿けなかったローライズの紐パンを穿いてみると、張り出た骨盤と盛り上がった恥丘の間に「ビキニブリッジ」と呼ばれる隙間が出来ていた。
ビキニブリッジとは、10年程前に海外セレブの間で流行った言葉で、体が引き締まった女性にしか出来ないビキニの隙間を、セレブたちは自分で撮影し、こぞってSNSにアップさせていた。
俺はスタイルの良い女性にしか出来ない隙間を見て感動していた。
また、俺が陰裂を再現した理由は、股間を女性らしい形状にする為だけではなく、エピテーゼの装着中でも放尿が出来るようにする為でもあった。
医療用の接着剤で貼り付けたエピテーゼは簡単に剥がす事が出来ず、専用のリムーバーが必要となったが、放尿の度にエピテーゼを剥がす事は現実的ではなかった。
俺はエピテーゼの膣の部分に開口部を設け、股の下に折り畳んだ陰茎から放尿が出来る仕様にしていた。
ただ、尿道口の位置が奥まった事で、俺は男の時の様な放尿は出来なくなっていて、陰裂の隙間から溢れ出た尿は、表面張力により皮膚を伝い、股間全体を濡らす事になった。
しかし、これは俺だけに起こる現象ではなく、本物の女性も同様の状況となるので、俺は本物の女性と同様に、小便の後に陰裂の隙間だけではなく股間全体を拭くことになった。
俺は、女性たちがトイレの後に手を洗わない男に嫌悪感を抱く理由が分かった。
男性の放尿は手を汚す事はなかったが、女性の場合はトイレットペーパーから滲み出た尿で手が湿っていた…。
俺の体にはリアルな乳房があったが、そのせいで、引き締まった下半身と、血管の浮き出た手の甲に違和感を覚えた。
俺は自分の下半身や手の型を取り、女らしい豊満なお尻と張り出た骨盤を造形し、滑らかな手の甲も造形した。
乳房のエピテーゼ作りでノウハウを持っていた俺は、それらのエピテーゼを簡単に作ることが出来た。
型にシリコン樹脂を流し込んで作るエピテーゼは、基本的に鋳物やプラモデルの製造と一緒で「ゲート」や「パーティングライン」が出来てしまう。
ゲートとは、材質を流し込む注ぎ口や空気抜きに出来る余分な出っ張りの事で、切断した跡が不自然になってしまう部分だが、俺はゲートの位置を皮膚との接着面にする事で不自然さを解消していた。
これは「アンダーゲート」と呼ばれる技法で、塗装が出来ないメッキパーツ等の製造に用いられていた。
また、パーティングラインとは、型同士の継ぎ目に出来る「バリ」の事だが、俺は意図的に「バリ」が出来るようにしていて、薄い「バリ」を利用して、皮膚との段差を解消していた。
毛細管現象で発生する「バリ」の厚みは、ほぼ「0」で、薄くなったシリコン樹脂からは地肌が透けて見え、皮膚との段差だけでなく、地肌とエピテーゼの色の違いも曖昧にしてくれた。
新規に作製したお尻のエピテーゼは、俺の印象を劇的に変え、お尻が大きくなった事で相対的にウエストが細く見え、俺の体型はグラマラスなプロポーションになっていた。
女らしい体型を手に入れた俺は嬉しくなったが、やはり、股間の形状が気になった。
俺は「タック」と呼ばれる、股の下に折り畳んだ陰茎を、陰嚢の皮で左右から包んで隠すテクニックで、股間の形状を女らしくしようとしたが、上手くいかなかった。
本格的なタックをする為には、睾丸を体内に押し込む必要があったが、それは痛みを伴う行為だった。
男性ならば、股間を強打した際に、睾丸が体内にめり込んだ経験があると思うが、その苦痛を再現する事は、冷や汗が出たり、吐き気を催す行為だった。
また、睾丸を体内に押し込む際に、精管を傷つける危険もあり、最悪の場合は不妊になる可能性もあった。
俺は女装をする変態だったが、セックスの対象は女性だけだったので、生殖機能に支障をきたす行為は避けたかった。
しかし、中途半端なタックで作られた股間は、女性の恥丘にあたる部分に睾丸の二つの膨らみが出来ていた。
俺はエピテーゼの技術を使って、股間も女らしくすることにした。
股の下に折り畳んだ陰茎の上から女性器のエピテーゼを貼り付けると、俺の股間には少し盛り上がった恥丘と一筋の陰裂が出来ていた。
俺は陰裂の基となる大陰唇の膨らみを再現していたが、小陰唇や陰核まで再現するつもりはなかった。
それは、本物の女性も日常生活で小陰唇や陰核を他人に露出する事はなく、それ以上の造形をする必要はないと考えたからだ。
また、股間の型を取ったり、接着剤を塗ったりする為に陰毛を剃っていた俺は、自分の陰毛をエピテーゼに植毛しようと考えたが、どうしても生え際が不自然になってしまうので諦める事にした。
植毛の技術はエピテーゼを作る技術とは別の難しさがあった。
エピテーゼで作られたパイパンの股間は少女のような印象となり、股間に男性器がなくなった事で、俺は面積が小さいショーツを穿けるようになっていた。
股間を女性化させる前は穿けなかったローライズの紐パンを穿いてみると、張り出た骨盤と盛り上がった恥丘の間に「ビキニブリッジ」と呼ばれる隙間が出来ていた。
ビキニブリッジとは、10年程前に海外セレブの間で流行った言葉で、体が引き締まった女性にしか出来ないビキニの隙間を、セレブたちは自分で撮影し、こぞってSNSにアップさせていた。
俺はスタイルの良い女性にしか出来ない隙間を見て感動していた。
また、俺が陰裂を再現した理由は、股間を女性らしい形状にする為だけではなく、エピテーゼの装着中でも放尿が出来るようにする為でもあった。
医療用の接着剤で貼り付けたエピテーゼは簡単に剥がす事が出来ず、専用のリムーバーが必要となったが、放尿の度にエピテーゼを剥がす事は現実的ではなかった。
俺はエピテーゼの膣の部分に開口部を設け、股の下に折り畳んだ陰茎から放尿が出来る仕様にしていた。
ただ、尿道口の位置が奥まった事で、俺は男の時の様な放尿は出来なくなっていて、陰裂の隙間から溢れ出た尿は、表面張力により皮膚を伝い、股間全体を濡らす事になった。
しかし、これは俺だけに起こる現象ではなく、本物の女性も同様の状況となるので、俺は本物の女性と同様に、小便の後に陰裂の隙間だけではなく股間全体を拭くことになった。
俺は、女性たちがトイレの後に手を洗わない男に嫌悪感を抱く理由が分かった。
男性の放尿は手を汚す事はなかったが、女性の場合はトイレットペーパーから滲み出た尿で手が湿っていた…。
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