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8・第一王子からの申し出
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──私は今、王城に来ている。
今まで王城で開かれたパーティーには、何度か出席したことがある。
あの時は私以外にも他の人たちがたくさんいたし、こうして王城に来るのは初めてだった。
「それにしても、アロイス王子殿下はなにを考えているのか……」
あの後、お父様から詳細を聞いた。
アロイス様が私と婚約したいと言っている。
もしよければ、一度会って話がしたい……と。
どうしてこのタイミングなのかと思ったけど、私とフリッツの婚約破棄の一件を知ったからだろう。
説明はしたけど、貴族同士の婚約──ならびにその破棄については、役所に届ける必要がある。
第一王子という立場を考えれば、アロイス様がそれを知ってもなんらおかしくはない。
しかしそれにしてはさすがに早すぎる。
ゆえに、今回のことをアロイス様に教えた犯人がいると思ったんだけど……。
「私も驚いたわ。お兄様、急に言いだすもの」
と親友のコルネリアが白々しく言った。
「なに言ってるのよ。あなたが教えたんでしょう? アロイス様に私が婚約破棄をしようとしている……ってことを」
「ふふふ、どうかしら」
「とぼけないで」
「だって、ディアナ。恋をしようにも相手がいないって言ってたじゃない。だからお兄様に教えちゃった」
小さく舌を出すコルネリア。
他の令嬢がすればあざとい仕草だったかもしれないが、彼女なら可愛い動きになるから不思議なものだ。
「なんで相手がいないからといって、それをアロイス様に教える必要があるのか……」
理解に苦しむ。
コルネリアに聞いても、とぼけられる。
なんにせよ、アロイス様の話を無視するわけにはいかない。
いてもたってもいられなくなり、こうして王城を訪れているというわけだ。
「王族の方と話すだなんて、緊張するわ」
「あら。いつも私と喋ってるじゃないの。その調子でお話しすれば大丈夫なのよ」
「そういうわけにもいかないでしょ。それに……コルネリアは王族っぽくないから」
「心外ね」
実際、コルネリアは王位を継ぐことをほとんど期待されていないためか、王族にしては自由に振る舞えている。
誰でも気軽に話しかけるコルネリアは、リーゼとは違った意味で人気があった。
「なんにせよコルネリアにも責任取ってもらうんだからね!」
「はーい」
間延びした返事をするコルネリア。
私一人でアロイス様と話すだなんて、考えただけで胃が痛くなる。
だから親友のコルネリアに同席してもらうことにした。
お父様とお母様も……って考えた。
しかし二人がいても、緊張することには変わりない。
まだフリッツとの婚約破棄が正式に成立していない段階で、両親を交えて話をするのは早いと思ったしね。
コルネリアが隣で座ってくれるなら、これ以上心強いことはない。
私とフリッツとの一件を教えた犯人でもあるし、彼女が適任だろう。
「行くわよ」
「うん」
軽い足取りで王城に入るコルネリアの後に、私は付いていく。
コルネリアが歩くと、城にいる使用人たちはこぞって立ち止まり頭を下げる。彼女もさっと手を上げて、微笑みで応えた。
こういうのを見ると、彼女は王女なんだと実感が湧いてきた。
今更だけど私、とんでもない人と友達なのよね……。
やがてコルネリアは、応接間の前で立ち止まった。
「この中にお兄様が待っているわ。行きましょう」
「ちょ、ちょっと待って。心の準備が……」
と言いかけるが、彼女はそれを気にせず、応接間の扉を開けた。
「来てくれたか」
すると応接間の奥の席に座っている男性が、ゆっくりと顔を上げた。
──アロイス・ベラドリア第一王子。
歳は私の三つ上。
過去には私とコルネリアが通っている学園にも通っていたことがある。
私たちが入学するのと入れ違う形でアロイス様は卒業してしまったけど、その逸話は耳に入っている。
いわく、アロイス様は文武両道。
彼はいつも学園で一番の成績を保ち続け、一度もその位置を他の誰かに譲ったことはないという。
そして一年生から生徒会長を務め、数々の功績を上げてきた。
学園の令嬢たちがこぞってアロイス様に求婚を申し出た。
バレンタインでもらったチョコの数は、前人未到の記録になっているらしい。
『完璧』を絵にしたような素敵な方だけど、不思議なことに今まで婚約者を作ってこなかった。
そのことがさらに令嬢たちの勢いに拍車をかけ、パーティーに出れば彼女たちはこぞってアピール合戦を始めたという。
それなのに、私なんかにどうして婚約を申し出てくれたんだろう?
自分で言うののもなんだが、私はそこまで目立った令嬢ではない。
侯爵令嬢ではあるが、王族の方々と比べると足元にも及ばない。
将来、国王陛下になることを期待されているアロイス様が、わざわざ私を選ぶのは疑問だった。
「くくく、緊張しているな」
入り口のところで立っている私を、アロイス様はくつくつと笑いをこぼす。
「ディアナ。そう緊張しなくていいのよ。あなたらしくないわ」
隣のコルネリアが、私を安心させるかのように微笑む。
そんな彼女の声を聞いていると、自然と緊張が解れてきた。
やっぱり、コルネリアに付いてきてもらえてよかった。
私一人のままじゃ、ここでずっと石のように固まっていたかもしれない。
「す、すみませんでした。初めまして、私はディアナ・シュミットと申します。この度は婚約の申し出をしていただき、ありがとうござい……」
「初めましてか」
私の言ったことになにか引っかかったのか、アロイス様が不満そうに声を発する。
あれ……?
もちろん、国の祭典でアロイス様を遠目から眺めたことは、一度や二度の話じゃない。
そうじゃなくても卒業生として、学園でなにか節目のある時に彼が姿を現すのは珍しくなかった。
だけどこうして話すのは初めてなのは確かなはずだ。
アロイス様からしたら、たかが一令嬢である私なんて気にかけていないと思っていたけど……。
「初めまして……ではないのですか?」
「違う。君は覚えていないかもしれないが、俺たちは一度会って言葉を交わしている」
「え……」
わ、私、やっちゃった!?
覚えていないなんて、王子相手に失礼すぎるんじゃ!?
どうしよう……。
必死に記憶を遡ってみるけど、やっぱり思い当たらない。
だけどアロイス様と言葉を交わす機会なんてあったら、忘れるはずがない。私の記憶違いじゃないと思うんだけど……。
コルネリアに助けを求め隣を見るが、彼女はニコニコと笑みを浮かべていただけだった。
「思い出せ。あれは十三年前のことだ。そう、君は王城に開かれるパーティーに訪れていた。その時、困っていた俺に声をかけてくれただろう?」
じゅ、十三年前?
私がまだ五歳の時である。記憶にないのも仕方がない……とはならないか。さすがに五歳とはいえ、第一王子と喋ってたりしていたら忘れないはずだ。
確かあの時、私は両親の付き添いでパーティーに来ていた。
「ディアナの社交界デビューだ!」と両親が私以上に張り切り、高いドレスをプレゼンしてくれたことを覚えている。
私は確か……。
「あ」
一人だけ思い当たり、私はつい声を上げてしまう。
「思い出してくれたか」
少し嬉しそうなアロイス様の声。
「も、もしかして、アロー君!?」
今まで王城で開かれたパーティーには、何度か出席したことがある。
あの時は私以外にも他の人たちがたくさんいたし、こうして王城に来るのは初めてだった。
「それにしても、アロイス王子殿下はなにを考えているのか……」
あの後、お父様から詳細を聞いた。
アロイス様が私と婚約したいと言っている。
もしよければ、一度会って話がしたい……と。
どうしてこのタイミングなのかと思ったけど、私とフリッツの婚約破棄の一件を知ったからだろう。
説明はしたけど、貴族同士の婚約──ならびにその破棄については、役所に届ける必要がある。
第一王子という立場を考えれば、アロイス様がそれを知ってもなんらおかしくはない。
しかしそれにしてはさすがに早すぎる。
ゆえに、今回のことをアロイス様に教えた犯人がいると思ったんだけど……。
「私も驚いたわ。お兄様、急に言いだすもの」
と親友のコルネリアが白々しく言った。
「なに言ってるのよ。あなたが教えたんでしょう? アロイス様に私が婚約破棄をしようとしている……ってことを」
「ふふふ、どうかしら」
「とぼけないで」
「だって、ディアナ。恋をしようにも相手がいないって言ってたじゃない。だからお兄様に教えちゃった」
小さく舌を出すコルネリア。
他の令嬢がすればあざとい仕草だったかもしれないが、彼女なら可愛い動きになるから不思議なものだ。
「なんで相手がいないからといって、それをアロイス様に教える必要があるのか……」
理解に苦しむ。
コルネリアに聞いても、とぼけられる。
なんにせよ、アロイス様の話を無視するわけにはいかない。
いてもたってもいられなくなり、こうして王城を訪れているというわけだ。
「王族の方と話すだなんて、緊張するわ」
「あら。いつも私と喋ってるじゃないの。その調子でお話しすれば大丈夫なのよ」
「そういうわけにもいかないでしょ。それに……コルネリアは王族っぽくないから」
「心外ね」
実際、コルネリアは王位を継ぐことをほとんど期待されていないためか、王族にしては自由に振る舞えている。
誰でも気軽に話しかけるコルネリアは、リーゼとは違った意味で人気があった。
「なんにせよコルネリアにも責任取ってもらうんだからね!」
「はーい」
間延びした返事をするコルネリア。
私一人でアロイス様と話すだなんて、考えただけで胃が痛くなる。
だから親友のコルネリアに同席してもらうことにした。
お父様とお母様も……って考えた。
しかし二人がいても、緊張することには変わりない。
まだフリッツとの婚約破棄が正式に成立していない段階で、両親を交えて話をするのは早いと思ったしね。
コルネリアが隣で座ってくれるなら、これ以上心強いことはない。
私とフリッツとの一件を教えた犯人でもあるし、彼女が適任だろう。
「行くわよ」
「うん」
軽い足取りで王城に入るコルネリアの後に、私は付いていく。
コルネリアが歩くと、城にいる使用人たちはこぞって立ち止まり頭を下げる。彼女もさっと手を上げて、微笑みで応えた。
こういうのを見ると、彼女は王女なんだと実感が湧いてきた。
今更だけど私、とんでもない人と友達なのよね……。
やがてコルネリアは、応接間の前で立ち止まった。
「この中にお兄様が待っているわ。行きましょう」
「ちょ、ちょっと待って。心の準備が……」
と言いかけるが、彼女はそれを気にせず、応接間の扉を開けた。
「来てくれたか」
すると応接間の奥の席に座っている男性が、ゆっくりと顔を上げた。
──アロイス・ベラドリア第一王子。
歳は私の三つ上。
過去には私とコルネリアが通っている学園にも通っていたことがある。
私たちが入学するのと入れ違う形でアロイス様は卒業してしまったけど、その逸話は耳に入っている。
いわく、アロイス様は文武両道。
彼はいつも学園で一番の成績を保ち続け、一度もその位置を他の誰かに譲ったことはないという。
そして一年生から生徒会長を務め、数々の功績を上げてきた。
学園の令嬢たちがこぞってアロイス様に求婚を申し出た。
バレンタインでもらったチョコの数は、前人未到の記録になっているらしい。
『完璧』を絵にしたような素敵な方だけど、不思議なことに今まで婚約者を作ってこなかった。
そのことがさらに令嬢たちの勢いに拍車をかけ、パーティーに出れば彼女たちはこぞってアピール合戦を始めたという。
それなのに、私なんかにどうして婚約を申し出てくれたんだろう?
自分で言うののもなんだが、私はそこまで目立った令嬢ではない。
侯爵令嬢ではあるが、王族の方々と比べると足元にも及ばない。
将来、国王陛下になることを期待されているアロイス様が、わざわざ私を選ぶのは疑問だった。
「くくく、緊張しているな」
入り口のところで立っている私を、アロイス様はくつくつと笑いをこぼす。
「ディアナ。そう緊張しなくていいのよ。あなたらしくないわ」
隣のコルネリアが、私を安心させるかのように微笑む。
そんな彼女の声を聞いていると、自然と緊張が解れてきた。
やっぱり、コルネリアに付いてきてもらえてよかった。
私一人のままじゃ、ここでずっと石のように固まっていたかもしれない。
「す、すみませんでした。初めまして、私はディアナ・シュミットと申します。この度は婚約の申し出をしていただき、ありがとうござい……」
「初めましてか」
私の言ったことになにか引っかかったのか、アロイス様が不満そうに声を発する。
あれ……?
もちろん、国の祭典でアロイス様を遠目から眺めたことは、一度や二度の話じゃない。
そうじゃなくても卒業生として、学園でなにか節目のある時に彼が姿を現すのは珍しくなかった。
だけどこうして話すのは初めてなのは確かなはずだ。
アロイス様からしたら、たかが一令嬢である私なんて気にかけていないと思っていたけど……。
「初めまして……ではないのですか?」
「違う。君は覚えていないかもしれないが、俺たちは一度会って言葉を交わしている」
「え……」
わ、私、やっちゃった!?
覚えていないなんて、王子相手に失礼すぎるんじゃ!?
どうしよう……。
必死に記憶を遡ってみるけど、やっぱり思い当たらない。
だけどアロイス様と言葉を交わす機会なんてあったら、忘れるはずがない。私の記憶違いじゃないと思うんだけど……。
コルネリアに助けを求め隣を見るが、彼女はニコニコと笑みを浮かべていただけだった。
「思い出せ。あれは十三年前のことだ。そう、君は王城に開かれるパーティーに訪れていた。その時、困っていた俺に声をかけてくれただろう?」
じゅ、十三年前?
私がまだ五歳の時である。記憶にないのも仕方がない……とはならないか。さすがに五歳とはいえ、第一王子と喋ってたりしていたら忘れないはずだ。
確かあの時、私は両親の付き添いでパーティーに来ていた。
「ディアナの社交界デビューだ!」と両親が私以上に張り切り、高いドレスをプレゼンしてくれたことを覚えている。
私は確か……。
「あ」
一人だけ思い当たり、私はつい声を上げてしまう。
「思い出してくれたか」
少し嬉しそうなアロイス様の声。
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