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二章
14・ぶっ壊れた聖女
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「おい、早くここを開けろ!」
「今までイーディス教を信じていたのに、モンスターを飼っているなんて!」
「オレ達の金を返せ!」
大聖堂の外では暴徒と化した信者達が騒いでいた。
「安心しろよ。扉には鍵をかけたから。簡単には入ってこられない」
四つん這いになって、状況を悲観しているマルレーネに対して、俺は優しい言葉を投げかけた。
別に鍵をかけたのは情けじゃない。
「まあ時間の問題でぶち破られるだろうがな!」
——まだやることがあったからだ!
簡単にここで復讐を終わらせてしまうのは、もったいない!
弱くなった神官共に、信者達を抑え込むことは出来るだろうか?
……いや、扉を開ける筋力すらなくなった神官共にそんなこと出来るわけがない。
無残に殺されてしまうかもしれないな!
「どういう……おつもりですか?」
「はあ?」
「どうしてこのようなことをなさるんですか? わたくしがなにをしたって言うのですか?」
「はっ! お前、それ本気で言ってるのかよ!」
「……なにがですか?」
マルレーネは首をかしげる。
今まで俺をあれだけ虐げてきたっていうのに、こいつは『そんなことしてない』と思っているのか!
憎しみがさらに増した!
マルレーネ、あんた最高だよ!
「さて……ここの窮地を脱する方法が一つだけある」
「え?」
「ただしマルレーネ。お前だけだ」
うずくまっているマルレーネの前で、俺はしゃがんだ。
「枢機卿を辞めろ」
「……!」
「枢機卿を辞めて、イーディス教から脱退するんだ。そうすれば、助けてやってもいい」
「それは本当ですか……?」
「ああ」
俺はニイと意識的に口角を釣り上げた。
これだけの好条件をやっているというのに、
「で、ですが……それは……」
マルレーネは出来ずにいた。
「俺は優柔不断な女、嫌いだぞ?」
イライラしたので、俺はマルレーネの顔を思い切り蹴った。
「かっ——くっ——」
顔を押さえて、痛がるマルレーネ。
その動きは虫けらと同じように見えた。
俺はマルレーネの髪をつかみ、顔を上げる。
「さあ、どうするんだ? さっさと決断しろよ。枢機卿辞めるか? どうするんだ? 早く決めないと、気が変わっちゃうかもしれないな~」
「わ、わたくしは……ここの地位に至るまで、あらゆる手段を用いてきましたのよ? 時間もかかりました。犠牲もありました。それなのに……こんな一瞬で全部なくなるなんて……」
「じゃあ今ここで死ぬか」
と俺はマルレーネの顔を殴った。
こいつの顔は最早血だらけになっていて、鼻とか顎の骨が折れているせいで、モンスターみたいな顔になっている。
「クッ……! ヒール! ヒール! ヒール!」
マルレーネは自分の顔に手を当て、同じ魔法名を何度も唱える。
「どうしてっ! どうしてヒールが使えないの! わたくしは聖女なのですわよ! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール!」
「あははははははは!」
「ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール——あああああああああああああ!」
「あははははははは! あんた最高だよ!」
そう言いながら、俺はマルレーネの顔を何度も殴った。
だんだんマルレーネの顔がぐちゃぐちゃになっていく。
「ヒール! ヒール! ヒール! ヒール!」
それでも……使えない回復魔法を何度も使おうとするマルレーネ。
とうとう壊れたな! 偽聖女よ!
「お前、なかなか笑わせてくれるな!」
「どうして……わたくしが……回復魔法……最強の使い手なのに……この回復魔法で、ここまで辿り着いた……最高の男、エリオットも手に入った……それなのに……なんで……」
マルレーネの瞳は虚ろな色をしていた。
全く。こいつは俺を飽きさせない。
「それでどうするんだ?」
「ひっ……! もう顔を殴るのは止めて……わたくしの美しさが、なくなっていく……」
もうとっくになくなっているんだけどな。
まあ少しくらい希望を持たせておいてもいいだろう。
俺は拳をマルレーネの前に見せながら、
「さあ、早く言うんだ! そうしないと、また殴りたくなってきたぞ!」
「で、でも」
「でもじゃない」
と俺は殴った。
「んぐっ、んぐっ」
おっ、とうとうマルレーネが泣きだしたぞ。
マルレーネは涙で顔を塗らしながら、
「枢機卿を辞めます……イーディス教からも抜けます……」
とやっとのこさ声を絞り出した。
「おっ、ちゃんと言えまちたね~。かちこいでつね~」
俺は優しいので、大きな決断をしたマルレーネを褒めてあげた。
「うぅ、今までの苦労が……こんな男のために、一瞬でパーに……んぐっ」
マルレーネは嗚咽を漏らす。
ただでさえ気持ち悪い顔をしているのだ。
それが涙でいっぱいになって、なんとも形容しがたい恐ろしい顔になっていた。
こいつを聖女として崇めていた他のヤツ等はバカだな!
回復魔法もなくなった!
美しさもなくなった!
枢機卿という地位もなくなった!
ぜーんぶなくなった!
「俺なんかに逆らえないなんて、くやちいでつよね~」
「悔しい……悔しい……悔しい……!」
「頭撫でてあげまつね~」
頭を撫でてあげようとしたけど、やっぱりむかついたのでもう一度殴っておいた。
殴れば殴るほど、愉快な気持ちが増していった。
「これで……わたくしだけでも、助けてくれるんですか?」
「う~ん」
俺は腕を組んで、
「やっぱなし!」
「えっ……?」
「ちょっと決断が遅かったからね! 即断出来てれば、助けてあげてもよかったのに!」
「そ、そんな……話が違うじゃないですか……?」
「お前だって、今まで俺に似たようなこと何回もやってきただろう? 悪魔審判だって同じことだろう? 悪魔だって認めたら止めてくれる、って言ってたのに嘘だったじゃないか。都合の良い時だけ約束を守ろうとするんじゃねえよ!」
「あれは無能神官が勝手にやったこと……」
「言い訳するんじゃねえ! お前主導の悪魔審判じゃねえか! それに今まで何回もお前には嘘を吐かれてきた!」
俺はマルレーネの後頭部をつかんで、何度も何度も何度も壁に押し当てた。
「あっ、枢機卿は辞めろよ? 自分の言ったことは守らないと」
「ど、どうして! 助けてくれないのに、枢機卿を辞める必要があるんですか!」
「回復魔法もなにも使えなくなったお前に、枢機卿が務まるとでも思ってるのかよ」
「ですが!」
「化け物みたいな顔をしたお前に?」
「——!」
俺の言葉に、先ほど鏡を見たことを思い出したのだろう。窓から顔を出したら、信者達から悲鳴を上げられたことを思い出したのだろう。
マルレーネは。
「あはははは! あはっ、あはっ、あははは……あははははははは!」
と大聖堂に響き渡るほどの高音で笑い出したのだ。
「あはっ、あははははは! ぜーんぶなくなっちゃった! もうわたくしにはなーんにものこってなーい! なんのしあわせも持てなーい! あははははははは!」
完全に壊れた!
ハハハハハハハ!
醜い顔で狂ったように笑い声を上げるマルレーネは、本当にモンスターにしか見えなかった。
しかもかなり醜悪な。
「よし、そろそろ仕上げだな」
フィナーレだ。
「今までイーディス教を信じていたのに、モンスターを飼っているなんて!」
「オレ達の金を返せ!」
大聖堂の外では暴徒と化した信者達が騒いでいた。
「安心しろよ。扉には鍵をかけたから。簡単には入ってこられない」
四つん這いになって、状況を悲観しているマルレーネに対して、俺は優しい言葉を投げかけた。
別に鍵をかけたのは情けじゃない。
「まあ時間の問題でぶち破られるだろうがな!」
——まだやることがあったからだ!
簡単にここで復讐を終わらせてしまうのは、もったいない!
弱くなった神官共に、信者達を抑え込むことは出来るだろうか?
……いや、扉を開ける筋力すらなくなった神官共にそんなこと出来るわけがない。
無残に殺されてしまうかもしれないな!
「どういう……おつもりですか?」
「はあ?」
「どうしてこのようなことをなさるんですか? わたくしがなにをしたって言うのですか?」
「はっ! お前、それ本気で言ってるのかよ!」
「……なにがですか?」
マルレーネは首をかしげる。
今まで俺をあれだけ虐げてきたっていうのに、こいつは『そんなことしてない』と思っているのか!
憎しみがさらに増した!
マルレーネ、あんた最高だよ!
「さて……ここの窮地を脱する方法が一つだけある」
「え?」
「ただしマルレーネ。お前だけだ」
うずくまっているマルレーネの前で、俺はしゃがんだ。
「枢機卿を辞めろ」
「……!」
「枢機卿を辞めて、イーディス教から脱退するんだ。そうすれば、助けてやってもいい」
「それは本当ですか……?」
「ああ」
俺はニイと意識的に口角を釣り上げた。
これだけの好条件をやっているというのに、
「で、ですが……それは……」
マルレーネは出来ずにいた。
「俺は優柔不断な女、嫌いだぞ?」
イライラしたので、俺はマルレーネの顔を思い切り蹴った。
「かっ——くっ——」
顔を押さえて、痛がるマルレーネ。
その動きは虫けらと同じように見えた。
俺はマルレーネの髪をつかみ、顔を上げる。
「さあ、どうするんだ? さっさと決断しろよ。枢機卿辞めるか? どうするんだ? 早く決めないと、気が変わっちゃうかもしれないな~」
「わ、わたくしは……ここの地位に至るまで、あらゆる手段を用いてきましたのよ? 時間もかかりました。犠牲もありました。それなのに……こんな一瞬で全部なくなるなんて……」
「じゃあ今ここで死ぬか」
と俺はマルレーネの顔を殴った。
こいつの顔は最早血だらけになっていて、鼻とか顎の骨が折れているせいで、モンスターみたいな顔になっている。
「クッ……! ヒール! ヒール! ヒール!」
マルレーネは自分の顔に手を当て、同じ魔法名を何度も唱える。
「どうしてっ! どうしてヒールが使えないの! わたくしは聖女なのですわよ! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール!」
「あははははははは!」
「ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール——あああああああああああああ!」
「あははははははは! あんた最高だよ!」
そう言いながら、俺はマルレーネの顔を何度も殴った。
だんだんマルレーネの顔がぐちゃぐちゃになっていく。
「ヒール! ヒール! ヒール! ヒール!」
それでも……使えない回復魔法を何度も使おうとするマルレーネ。
とうとう壊れたな! 偽聖女よ!
「お前、なかなか笑わせてくれるな!」
「どうして……わたくしが……回復魔法……最強の使い手なのに……この回復魔法で、ここまで辿り着いた……最高の男、エリオットも手に入った……それなのに……なんで……」
マルレーネの瞳は虚ろな色をしていた。
全く。こいつは俺を飽きさせない。
「それでどうするんだ?」
「ひっ……! もう顔を殴るのは止めて……わたくしの美しさが、なくなっていく……」
もうとっくになくなっているんだけどな。
まあ少しくらい希望を持たせておいてもいいだろう。
俺は拳をマルレーネの前に見せながら、
「さあ、早く言うんだ! そうしないと、また殴りたくなってきたぞ!」
「で、でも」
「でもじゃない」
と俺は殴った。
「んぐっ、んぐっ」
おっ、とうとうマルレーネが泣きだしたぞ。
マルレーネは涙で顔を塗らしながら、
「枢機卿を辞めます……イーディス教からも抜けます……」
とやっとのこさ声を絞り出した。
「おっ、ちゃんと言えまちたね~。かちこいでつね~」
俺は優しいので、大きな決断をしたマルレーネを褒めてあげた。
「うぅ、今までの苦労が……こんな男のために、一瞬でパーに……んぐっ」
マルレーネは嗚咽を漏らす。
ただでさえ気持ち悪い顔をしているのだ。
それが涙でいっぱいになって、なんとも形容しがたい恐ろしい顔になっていた。
こいつを聖女として崇めていた他のヤツ等はバカだな!
回復魔法もなくなった!
美しさもなくなった!
枢機卿という地位もなくなった!
ぜーんぶなくなった!
「俺なんかに逆らえないなんて、くやちいでつよね~」
「悔しい……悔しい……悔しい……!」
「頭撫でてあげまつね~」
頭を撫でてあげようとしたけど、やっぱりむかついたのでもう一度殴っておいた。
殴れば殴るほど、愉快な気持ちが増していった。
「これで……わたくしだけでも、助けてくれるんですか?」
「う~ん」
俺は腕を組んで、
「やっぱなし!」
「えっ……?」
「ちょっと決断が遅かったからね! 即断出来てれば、助けてあげてもよかったのに!」
「そ、そんな……話が違うじゃないですか……?」
「お前だって、今まで俺に似たようなこと何回もやってきただろう? 悪魔審判だって同じことだろう? 悪魔だって認めたら止めてくれる、って言ってたのに嘘だったじゃないか。都合の良い時だけ約束を守ろうとするんじゃねえよ!」
「あれは無能神官が勝手にやったこと……」
「言い訳するんじゃねえ! お前主導の悪魔審判じゃねえか! それに今まで何回もお前には嘘を吐かれてきた!」
俺はマルレーネの後頭部をつかんで、何度も何度も何度も壁に押し当てた。
「あっ、枢機卿は辞めろよ? 自分の言ったことは守らないと」
「ど、どうして! 助けてくれないのに、枢機卿を辞める必要があるんですか!」
「回復魔法もなにも使えなくなったお前に、枢機卿が務まるとでも思ってるのかよ」
「ですが!」
「化け物みたいな顔をしたお前に?」
「——!」
俺の言葉に、先ほど鏡を見たことを思い出したのだろう。窓から顔を出したら、信者達から悲鳴を上げられたことを思い出したのだろう。
マルレーネは。
「あはははは! あはっ、あはっ、あははは……あははははははは!」
と大聖堂に響き渡るほどの高音で笑い出したのだ。
「あはっ、あははははは! ぜーんぶなくなっちゃった! もうわたくしにはなーんにものこってなーい! なんのしあわせも持てなーい! あははははははは!」
完全に壊れた!
ハハハハハハハ!
醜い顔で狂ったように笑い声を上げるマルレーネは、本当にモンスターにしか見えなかった。
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