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二章
★10・勇者の評価が崩れ去っていく序章
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「エリオット様にお願いがあるのです」
エリオットが気紛れでギルドに顔を出したら。
ギルドマスターからそう話を切り出された。
「お願い?」
「ええ。勇者様にこんなお願いをするのはおこがましいかもしれません」
「いいよ、いいよ。それで?」
「あ、ありがとうございます……!」
ギルドマスターはエリオットの言葉に偉く感銘を受けたご様子。
こうやってギルドマスターが直々に頭を下げにくる、というのは本来有り得ないことであった。
勝ち組はギルドマスターみたいな、ただ忙しいだけで給料も大したことない底辺に(表向きは)優しくしないとね。
これが勝ち組の余裕だ——とエリオットは気分を良くしていた。
「ここ、ギルドに有望な新人冒険者がいるんです」
「うんうん」
「それで……次のクエストなんですが、その人達なら達成出来ると思いますが……少し危険かもしれないのです。今後の彼等の成長も考えて、エリオット様に同伴していただいたら、こちらとしても嬉しい……と」
「なるほど。別にいいよ。ふふん、でも僕の力を見て新人さんも自信を失わないかな?」
「そうなったら、彼等はそこまでの人物だった……と」
「分かった。じゃあ早速行ってくるよ。クエストは地下迷宮でオーク狩り? 任せてよ。パーティーのみんなも連れて行くね」
「はい……! お願いします!」
マルレーネとサラ、フェリシー達にも僕のカッコ良いところを見せてあげよう——。
新人冒険者の成長なんて、どうでもいい。
ただ僕の力を見せて「エリオット様! さすが!」と言わせたいだけだ。
そう思いながら、エリオットは新人冒険者の教育係として、地下迷宮へと向かうのであった。
「痛ぁぁぁぁあああああああい!」
そしてエリオットは今。
オークの蹴りをくらい、泣きべそをかいていた。
「どうしたんですかっ? エリオット様! 最近おかしいですわよ」
「そんなのかすっただけじゃないか! 子どもみたいに泣くんじゃない!」
「早くエリオット君、オークをいつもみたいにカッコ良く倒してよ! 今のエリオット君、カッコ悪すぎだよ!」
勇者パーティーの女達が必死に応援してくれている。
そうだ。たったオーク一体だけなのだ。
新人冒険者達に、
『まあ、ちょっと見ててよ。これくらい軽く捻ってあげるから』
と勇ましくオークの前に躍り出たもいのの、思うように体が動かず、オークごときに敗戦必至の状況になっていた。
「あ、あれがエリオット様の動き? まるで芋虫みたいだ」
顔を涙で塗らして、オークに逃げ惑っているエリオットを、新人冒険者達は唖然とした顔で見ていた。
「バカ! 滅多なことを言うんじゃない! あの勇者様が芋虫なわけないじゃないか!」
「だが、あの動きはまさしく芋虫……! オーク一体くらいなら、我々でも簡単に倒せるぞ!」
「違う! エリオット様は自分に縛りを付けているんだ! 芋虫の真似をしながら、オークと戦うという縛り……」
「芋虫縛り……! さすが勇者様だ!」
ごちゃごちゃなにか言ってくれてはいるが、無論エリオットは縛りプレイなんかしていない。
オークの動きは鈍重だ。
一撃一撃の攻撃力はあるものの、Fランクの冒険者でも簡単に見切ることが出来るだろう。
だが——。
「な、なんでオークがこんなに早いんだっ!」
床を這いつくばりながら、エリオットはオークから離れる。
しかしそんなエリオットの前に、オークは素早い動きで回り込んだ。
「ウオオオオオオオオオ!」
雄叫びを上げながら、エリオットを蹴り上げる。
「じふぁじおのあっ?」
顎が砕けた。
あまりの痛さに言葉にならないエリオット。
「勇者様っ?」
「クッ……! 我慢しろ! 負けているようにしか見えないが、きっとエリオット様は縛りプレイを楽しんでいるのだ!」
「とはいっても、このままじゃエリオット様が死んじまう! エリオット様……縛りプレイを楽しんでいるところすみません!」
やっとここでことの重大性に気付いた新人冒険者達が、オークに斬りかかっていった。
それは鮮やかな動きであった。
あれだけエリオットが苦戦して……というか一撃もダメージを与えられなかったオークを、あっという間に倒してしまったのだ。
「やりました! 勇者様! 僕達の動きはどうでしたか?」
新人冒険者達がキラキラとした瞳を向け、エリオットの言葉を欲しがる。
エリオットは体中の骨が砕けるような痛みに耐えながら、新人冒険者——ではなくマルレーネの方を見てこう言った。
「そ、そんなことより……マルレーネ。回復を……」
結局、あの後。
エリオットが手を貸さないでも、新人冒険者は楽々オークを狩っていった。
最終的にエリオットはオークを一体も狩ることないまま、王宮の部屋へ戻ってきたのであった。
「大丈夫ですか? エリオット様」
ベッドに寝かされたエリオットを、マルレーネが心配そうに看病している。
「う、うん……マルレーネの回復魔法のおかげで、なんとかなったよ」
「まあ、ありがとうございます!」
「それでマルレーネ……どうだろう? 今、他のみんないないし……」
エリオットは邪な気持ちで、マルレーネのお尻を触った。
性欲も世界一なのである。
だが。
「あっ……わ、わたくし……汗をかいてますから!」
「そんなの気にしなくていいじゃないか」
「いけません! 今日のところは止めておきましょう!」
「ちょ、ちょっとマルレーネ!」
エリオットが止める間もないまま、マルレーネは逃げるようにして部屋から出て行った。
「一体、なんなんだ……」
誰もいなくなった部屋で、エリオットはそう呟いた。
◆ ◆
一体、エリオット様はどうしてしまったんだろう——。
部屋の扉を閉めて、ここ最近のエリオットについてマルレーネは考える。
「ワイバーンもオークも……今までのエリオット様でしたら、片手でも倒せていましたわ。暴漢にやられた傷がまだ癒されてない……?」
それだったら、自分に責任がある。
しかし回復魔法の使い手であるマルレーネだからこそ分かる。
あの時の傷は——とっくに治っているのだから。
「それに……いくらなんでもカッコ悪すぎますわ、エリオット様」
エリオットがマルレーネを求めていたが、今までだったら喜んで受け入れいていた。
だが、どうしても先ほどのエリオットのぐちゃぐちゃに泣いていた顔を思い出すと、気持ちが萎えてしまうのだ。
「エリオット様になにか異常がある……?」
——いや、そんなわけない。
エリオットは顔も最高にイケメン。お金もあるし、地位も名声もある。
エリオットを夫にすることが出来れば、その時点でマルレーネは今以上の勝ち組人生を送ることが出来るだろう。
彼のことを愛しているというより、マルレーネはそんな打算的な考えを持っていた。
「まあ……わたくしの考えすぎかもしれませんが、ずっとエリオット様があんなんだったら、捨てて違う男に乗り換える方がいいかもしれませんわ」
頭の中でそう計算を続けていると、彼女が持っていた魔石が突如光った。
「これは……クリフトン教皇様から?」
この魔石は遠隔からの映像を再生することが出来る代物である。
マルレーネは周囲に誰もいなことを確認してから、魔石を再生した。
『マルレーヌよ……フランバル大聖堂の緊急事態だ。今すぐ戻ってきなさい——』
重々しい雰囲気で教皇はそう言った。
「緊急事態……? 一体なんでしょう?」
疑問に思うマルレーネを前に、映像は続く。
『なあに。そんな大したことはない。だが、マルレーネの力がどうしても必要なのだ……』
「大したことがないのに、わたくしが必要? このジジイはなにを言っているのでしょう! わたくしは忙しい身ですのに!」
マルレーネは憤慨する。
だが。
「行きたくありませんわね……しかし、あのジジイには恩を売っておかないと」
クリフトン教皇は、もう八十を超えるジジイなのだが、今でも夜に遊び回る獣みたいなヤツだ。
何回かセクハラもされたことがあり、教皇に良い印象を抱いてなかったが……。
「仕方ない。大聖堂に行きますか」
いつか——マルレーネはイーディス教のトップでもある『教皇』の位置につきたいと考えている。
枢機卿のマルレーネは次期教皇の筆頭だ。
しかし……勇者パーティーとして旅を続けているせいで、あのジジイの評価を上げるようなことが出来ていない。
だから嫌々ながら、マルレーネは転移の魔法石を使って、フランバル大聖堂に行くことにした。
転移石とは遠くの場所に一瞬で行けるものであるが、それ一個で豪邸が建つくらいに高価な代物である。
「えーっと、大広間に転移先をセットして……」
『そ、そうだ。マルレーネよ。審判室に来てくれ。そこで話し合いたいことがあるのだ!』
「……注文が多いジジイですわね」
まあ良いだろう。
大聖堂の審判室に転移先を設定して、マルレーネは魔法石を使用した。
一つ気になることは——。
高齢とはいえ、教皇の歯ってあんなに少なかったか?
◆ ◆
一方、エリオット達と一緒に戦った新人冒険者達は……。
「おい、エリオット様。あれどうだったと思う?」
「縛りプレイしてたんだろ? 普通にやってもつまらないから」
「あの時はよいしょしてたが……とてもそうは思えないんだが」
一人の新人冒険者が、誰にも聞こえないようにこう言った。
「勇者様って、実はメッチャ弱いんじゃないのか?」
徐々にエリオットの評価が地に堕ちていく。
今はまだその序章に過ぎないかもしれない——。
エリオットが気紛れでギルドに顔を出したら。
ギルドマスターからそう話を切り出された。
「お願い?」
「ええ。勇者様にこんなお願いをするのはおこがましいかもしれません」
「いいよ、いいよ。それで?」
「あ、ありがとうございます……!」
ギルドマスターはエリオットの言葉に偉く感銘を受けたご様子。
こうやってギルドマスターが直々に頭を下げにくる、というのは本来有り得ないことであった。
勝ち組はギルドマスターみたいな、ただ忙しいだけで給料も大したことない底辺に(表向きは)優しくしないとね。
これが勝ち組の余裕だ——とエリオットは気分を良くしていた。
「ここ、ギルドに有望な新人冒険者がいるんです」
「うんうん」
「それで……次のクエストなんですが、その人達なら達成出来ると思いますが……少し危険かもしれないのです。今後の彼等の成長も考えて、エリオット様に同伴していただいたら、こちらとしても嬉しい……と」
「なるほど。別にいいよ。ふふん、でも僕の力を見て新人さんも自信を失わないかな?」
「そうなったら、彼等はそこまでの人物だった……と」
「分かった。じゃあ早速行ってくるよ。クエストは地下迷宮でオーク狩り? 任せてよ。パーティーのみんなも連れて行くね」
「はい……! お願いします!」
マルレーネとサラ、フェリシー達にも僕のカッコ良いところを見せてあげよう——。
新人冒険者の成長なんて、どうでもいい。
ただ僕の力を見せて「エリオット様! さすが!」と言わせたいだけだ。
そう思いながら、エリオットは新人冒険者の教育係として、地下迷宮へと向かうのであった。
「痛ぁぁぁぁあああああああい!」
そしてエリオットは今。
オークの蹴りをくらい、泣きべそをかいていた。
「どうしたんですかっ? エリオット様! 最近おかしいですわよ」
「そんなのかすっただけじゃないか! 子どもみたいに泣くんじゃない!」
「早くエリオット君、オークをいつもみたいにカッコ良く倒してよ! 今のエリオット君、カッコ悪すぎだよ!」
勇者パーティーの女達が必死に応援してくれている。
そうだ。たったオーク一体だけなのだ。
新人冒険者達に、
『まあ、ちょっと見ててよ。これくらい軽く捻ってあげるから』
と勇ましくオークの前に躍り出たもいのの、思うように体が動かず、オークごときに敗戦必至の状況になっていた。
「あ、あれがエリオット様の動き? まるで芋虫みたいだ」
顔を涙で塗らして、オークに逃げ惑っているエリオットを、新人冒険者達は唖然とした顔で見ていた。
「バカ! 滅多なことを言うんじゃない! あの勇者様が芋虫なわけないじゃないか!」
「だが、あの動きはまさしく芋虫……! オーク一体くらいなら、我々でも簡単に倒せるぞ!」
「違う! エリオット様は自分に縛りを付けているんだ! 芋虫の真似をしながら、オークと戦うという縛り……」
「芋虫縛り……! さすが勇者様だ!」
ごちゃごちゃなにか言ってくれてはいるが、無論エリオットは縛りプレイなんかしていない。
オークの動きは鈍重だ。
一撃一撃の攻撃力はあるものの、Fランクの冒険者でも簡単に見切ることが出来るだろう。
だが——。
「な、なんでオークがこんなに早いんだっ!」
床を這いつくばりながら、エリオットはオークから離れる。
しかしそんなエリオットの前に、オークは素早い動きで回り込んだ。
「ウオオオオオオオオオ!」
雄叫びを上げながら、エリオットを蹴り上げる。
「じふぁじおのあっ?」
顎が砕けた。
あまりの痛さに言葉にならないエリオット。
「勇者様っ?」
「クッ……! 我慢しろ! 負けているようにしか見えないが、きっとエリオット様は縛りプレイを楽しんでいるのだ!」
「とはいっても、このままじゃエリオット様が死んじまう! エリオット様……縛りプレイを楽しんでいるところすみません!」
やっとここでことの重大性に気付いた新人冒険者達が、オークに斬りかかっていった。
それは鮮やかな動きであった。
あれだけエリオットが苦戦して……というか一撃もダメージを与えられなかったオークを、あっという間に倒してしまったのだ。
「やりました! 勇者様! 僕達の動きはどうでしたか?」
新人冒険者達がキラキラとした瞳を向け、エリオットの言葉を欲しがる。
エリオットは体中の骨が砕けるような痛みに耐えながら、新人冒険者——ではなくマルレーネの方を見てこう言った。
「そ、そんなことより……マルレーネ。回復を……」
結局、あの後。
エリオットが手を貸さないでも、新人冒険者は楽々オークを狩っていった。
最終的にエリオットはオークを一体も狩ることないまま、王宮の部屋へ戻ってきたのであった。
「大丈夫ですか? エリオット様」
ベッドに寝かされたエリオットを、マルレーネが心配そうに看病している。
「う、うん……マルレーネの回復魔法のおかげで、なんとかなったよ」
「まあ、ありがとうございます!」
「それでマルレーネ……どうだろう? 今、他のみんないないし……」
エリオットは邪な気持ちで、マルレーネのお尻を触った。
性欲も世界一なのである。
だが。
「あっ……わ、わたくし……汗をかいてますから!」
「そんなの気にしなくていいじゃないか」
「いけません! 今日のところは止めておきましょう!」
「ちょ、ちょっとマルレーネ!」
エリオットが止める間もないまま、マルレーネは逃げるようにして部屋から出て行った。
「一体、なんなんだ……」
誰もいなくなった部屋で、エリオットはそう呟いた。
◆ ◆
一体、エリオット様はどうしてしまったんだろう——。
部屋の扉を閉めて、ここ最近のエリオットについてマルレーネは考える。
「ワイバーンもオークも……今までのエリオット様でしたら、片手でも倒せていましたわ。暴漢にやられた傷がまだ癒されてない……?」
それだったら、自分に責任がある。
しかし回復魔法の使い手であるマルレーネだからこそ分かる。
あの時の傷は——とっくに治っているのだから。
「それに……いくらなんでもカッコ悪すぎますわ、エリオット様」
エリオットがマルレーネを求めていたが、今までだったら喜んで受け入れいていた。
だが、どうしても先ほどのエリオットのぐちゃぐちゃに泣いていた顔を思い出すと、気持ちが萎えてしまうのだ。
「エリオット様になにか異常がある……?」
——いや、そんなわけない。
エリオットは顔も最高にイケメン。お金もあるし、地位も名声もある。
エリオットを夫にすることが出来れば、その時点でマルレーネは今以上の勝ち組人生を送ることが出来るだろう。
彼のことを愛しているというより、マルレーネはそんな打算的な考えを持っていた。
「まあ……わたくしの考えすぎかもしれませんが、ずっとエリオット様があんなんだったら、捨てて違う男に乗り換える方がいいかもしれませんわ」
頭の中でそう計算を続けていると、彼女が持っていた魔石が突如光った。
「これは……クリフトン教皇様から?」
この魔石は遠隔からの映像を再生することが出来る代物である。
マルレーネは周囲に誰もいなことを確認してから、魔石を再生した。
『マルレーヌよ……フランバル大聖堂の緊急事態だ。今すぐ戻ってきなさい——』
重々しい雰囲気で教皇はそう言った。
「緊急事態……? 一体なんでしょう?」
疑問に思うマルレーネを前に、映像は続く。
『なあに。そんな大したことはない。だが、マルレーネの力がどうしても必要なのだ……』
「大したことがないのに、わたくしが必要? このジジイはなにを言っているのでしょう! わたくしは忙しい身ですのに!」
マルレーネは憤慨する。
だが。
「行きたくありませんわね……しかし、あのジジイには恩を売っておかないと」
クリフトン教皇は、もう八十を超えるジジイなのだが、今でも夜に遊び回る獣みたいなヤツだ。
何回かセクハラもされたことがあり、教皇に良い印象を抱いてなかったが……。
「仕方ない。大聖堂に行きますか」
いつか——マルレーネはイーディス教のトップでもある『教皇』の位置につきたいと考えている。
枢機卿のマルレーネは次期教皇の筆頭だ。
しかし……勇者パーティーとして旅を続けているせいで、あのジジイの評価を上げるようなことが出来ていない。
だから嫌々ながら、マルレーネは転移の魔法石を使って、フランバル大聖堂に行くことにした。
転移石とは遠くの場所に一瞬で行けるものであるが、それ一個で豪邸が建つくらいに高価な代物である。
「えーっと、大広間に転移先をセットして……」
『そ、そうだ。マルレーネよ。審判室に来てくれ。そこで話し合いたいことがあるのだ!』
「……注文が多いジジイですわね」
まあ良いだろう。
大聖堂の審判室に転移先を設定して、マルレーネは魔法石を使用した。
一つ気になることは——。
高齢とはいえ、教皇の歯ってあんなに少なかったか?
◆ ◆
一方、エリオット達と一緒に戦った新人冒険者達は……。
「おい、エリオット様。あれどうだったと思う?」
「縛りプレイしてたんだろ? 普通にやってもつまらないから」
「あの時はよいしょしてたが……とてもそうは思えないんだが」
一人の新人冒険者が、誰にも聞こえないようにこう言った。
「勇者様って、実はメッチャ弱いんじゃないのか?」
徐々にエリオットの評価が地に堕ちていく。
今はまだその序章に過ぎないかもしれない——。
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