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8・帝国での暮らしが始まりました
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──あれから数日が経った。
ヴィーラントと婚約し、私にあてがわれたのは帝王城の一室。
起床すると、まるでタイミングを測ったかのように、部屋に何人ものメイドが入ってきた。
「エルナ様、おはようございます。昨晩はよく眠れましたか?」
「ええ、おかげさまでね」
寝ぼけ眼のまま返事をする。
するとメイドの一人は微笑ましそうにし。
「それはよかったです。慣れない環境では、眠りが浅い方もいますので……」
「こんなに立派な部屋をあてがわれて、それはないわよ。毎日、忙しくて充実しているしね」
実際、ここにきてから朝から晩まで忙しい。
昨日だって目を瞑ったら、意識が微睡んで、気付いたら朝になっていたというのが本当のところだ。
「エルナ様はとても努力家ですね。ですが……本日の予定も詰まっています。すぐに身支度を済ませましょう」
「お願いするわ」
ベッドから出ると、部屋に入ってきたメイド全員で私に化粧を施してくれたり、服を着させてくれる。
なされるがままに体を委ねている最中、私は今までのことを思い出していた。
処刑されたと思ったら、死に戻っていて……元婚約者レナルドの圧を跳ね除けるために、敵国に逃げ込んで、ヴィーラント王子殿下と婚約しようとした。
そう簡単に話が進まないと思ったけど、パーティー中に決闘を申し込まれ、私が『棘の魔法』を覚醒させることによって、ヴィーラントのお眼鏡にかなった。
あれから『棘の魔法』についても調べてみたけど、正体は分からない。
死に戻り前は使えなかったのに、どうして今の私がそうじゃないことも──。
「終わりました」
──思考に没頭していると、いつの間にか身支度が完了していた。
私が身に纏ったのは、まるで春の庭園を映し出したかのような、美しい衣装。
繊細な刺繍は、微かに光を受けるたびに、朝露が煌めくような光を放っていた。
「素敵です、エルナ様」
仕度を手伝ってくれたメイドの一人が、そう感嘆の声を上げる。
「あなたたちが身支度をしてくれたおかげよ。いつも、ありがとうね」
そういえばレナルドは、アイリスに熱を上げてから、私のことを褒めてくれなくなったな……。
特段褒めてほしかったわけでもなかったが、私を軽んじるレナルドの行動を思い出して、腹が立った。
身支度も終わり朝食を取ってからは、お勉強である。
「エルナ様、今まで数術や帝国の歴史について授業をしてきましたが……今日はテストをしましょう。問題は作ってきたので、楽な気持ちで解いてくださいませ」
担当の家庭教師が、私に一枚の紙を渡す。
王子の婚約者として、私はそれにふさわしい教養を身につけなければならない。
いずれ国王陛下になる男性の隣にいる女性がバカだったら、民にも示しがつかないからね。
これはレナルドと婚約した時から変わらなかったけど、さすがは帝国といったところか。
教えられる内容は、フーロラ国にいる時より格段にレベルが高い。
だから私は、教師の『楽な気持ちで』という言葉に騙されず、真剣に問題を解いた。
「時間です──採点しましょう」
教師がテスト用紙を回収し、さらさらと赤いインクの付いた筆を走らせる。
「ど、どうだったかしら?」
彼の筆が止まったのを見届けて、私は震える声でそう質問する。
「──65点です」
100点満点の65点……び、微妙だ。
喜んでいいのか悲しむべきなのか、よく分からない。
「取りあえず、悲観的な気持ちにならなくてもいい……といったところかしら?」
「ええ、及第点といったところです。本来なら」
……なーんか、含みを持たせた言い方ね。
「だったら……まだまだ満足するわけにはいきませんね。100点取れるようにならないと、殿下の隣にふさわしくないでしょうから」
「その意気です。エルナ様がそういう気持ちなら、こちらも教え甲斐があります。私の教師生活で培った全ての力を使って、エルナ様を一流の学者に育てあげましょう!」
いや、そこまでは求めてないが……。
しかしテスト結果を受けて、教師はさらにやる気を出しているようだった。
及第点とは言ったが、そんなに納得のいかない内容だったのだろうか?
私は気を引き締め、教科書と向き合った。
◆ ◆
(ヴィーラント視点)
「ヴィーラント様」
執務室に護衛騎士兼執事のグレンが入ってきて、ヴィーラントは手元の書類から顔を上げた。
「どうした?」
「エルナ様に解かせていた、テストの結果が出ました。これを──」
そう言って、グレンは一枚のテスト用紙を手渡す。
そこには『65点』という数字。
テストに記入されている問題にもさっと目を通し、ヴィーラントはニヤリと笑う。
「驚異的な数字だな。総じて、問題のレベルが高い。学者になるような連中でも、頭を悩ますような内容だぞ」
「その通りです」
グレンは表情一つ変えずに、答えた。
未来の王妃として、エルナには様々な教育を施している。『棘の魔法』が目的とはいえ、それだけでは婚約者は務まらないからだ。
そこでグレンはエルナを担当している教師から、彼女の話を聞いていた。
(皆、一様に『彼女は飲み込みが早い』と言っていたが……間違いなかったな。テストの内容は帝国の歴史に関することも含まれていた。まだエルナが帝国に来てから日も浅いのに、大したものだ)
仮に同じ教育を施していたとしても、凡庸な令嬢ならテストの難しさに根を上げ、0点を取ってもおかしくなかった。それほどの難しいテストだ。
「いきなり婚約を申し入れて、決闘することになっても文句も言わないのだから、とんだ脳筋だと思っていたが……そうでもないらしい」
「はい。ここまで頭のいい令嬢は初め見ます
「グレンでもそうなのか?」
問いかけるとグレンは首を縦に振って、こう続ける。
「さらに使用人からの評判も高いそうです。簡単なことをしても『ありがとう』と感謝の気持ちを伝えてくれる……と」
「高貴な身分となると傲慢になって、使用人をゴミのように扱う令嬢も多いからな。使用人がそう言うのも仕方ないだろう」
魔力所有者というだけではなく、頭もよく、謙虚な気持ちも持ち合わせている。
(つくづく、彼女を手放したフーロラ国の第一王子──レナルドは愚かだな。ヤツは彼女の価値に気が付いていないのだろうか?)
呆れて、ヴィーラントは溜め息を吐いてしまう。
「…………」
「どうした、グレン? 俺の顔をじっと見て」
「いえ……エルナ様が優秀なお方だということは分かりました。ですが、どうして殿下は急に──」
と言ったところで、グレンは首を横に振り、
「失礼しました。私が抱くべき疑問ではなかったですね」
と寸前で発言を取りやめた。
ヴィーラントはグレンが言おうとした内容も勘付いていたが、あえて問いただしたりはしなかった。
「とにかく……エルナについてなにかったら、また俺に話してほしい。あとは……レナルドのことだな。いくら愚かな男でも、そろそろなにか言ってくる頃だろう」
「かしこまりました」
ヴィーラントと婚約し、私にあてがわれたのは帝王城の一室。
起床すると、まるでタイミングを測ったかのように、部屋に何人ものメイドが入ってきた。
「エルナ様、おはようございます。昨晩はよく眠れましたか?」
「ええ、おかげさまでね」
寝ぼけ眼のまま返事をする。
するとメイドの一人は微笑ましそうにし。
「それはよかったです。慣れない環境では、眠りが浅い方もいますので……」
「こんなに立派な部屋をあてがわれて、それはないわよ。毎日、忙しくて充実しているしね」
実際、ここにきてから朝から晩まで忙しい。
昨日だって目を瞑ったら、意識が微睡んで、気付いたら朝になっていたというのが本当のところだ。
「エルナ様はとても努力家ですね。ですが……本日の予定も詰まっています。すぐに身支度を済ませましょう」
「お願いするわ」
ベッドから出ると、部屋に入ってきたメイド全員で私に化粧を施してくれたり、服を着させてくれる。
なされるがままに体を委ねている最中、私は今までのことを思い出していた。
処刑されたと思ったら、死に戻っていて……元婚約者レナルドの圧を跳ね除けるために、敵国に逃げ込んで、ヴィーラント王子殿下と婚約しようとした。
そう簡単に話が進まないと思ったけど、パーティー中に決闘を申し込まれ、私が『棘の魔法』を覚醒させることによって、ヴィーラントのお眼鏡にかなった。
あれから『棘の魔法』についても調べてみたけど、正体は分からない。
死に戻り前は使えなかったのに、どうして今の私がそうじゃないことも──。
「終わりました」
──思考に没頭していると、いつの間にか身支度が完了していた。
私が身に纏ったのは、まるで春の庭園を映し出したかのような、美しい衣装。
繊細な刺繍は、微かに光を受けるたびに、朝露が煌めくような光を放っていた。
「素敵です、エルナ様」
仕度を手伝ってくれたメイドの一人が、そう感嘆の声を上げる。
「あなたたちが身支度をしてくれたおかげよ。いつも、ありがとうね」
そういえばレナルドは、アイリスに熱を上げてから、私のことを褒めてくれなくなったな……。
特段褒めてほしかったわけでもなかったが、私を軽んじるレナルドの行動を思い出して、腹が立った。
身支度も終わり朝食を取ってからは、お勉強である。
「エルナ様、今まで数術や帝国の歴史について授業をしてきましたが……今日はテストをしましょう。問題は作ってきたので、楽な気持ちで解いてくださいませ」
担当の家庭教師が、私に一枚の紙を渡す。
王子の婚約者として、私はそれにふさわしい教養を身につけなければならない。
いずれ国王陛下になる男性の隣にいる女性がバカだったら、民にも示しがつかないからね。
これはレナルドと婚約した時から変わらなかったけど、さすがは帝国といったところか。
教えられる内容は、フーロラ国にいる時より格段にレベルが高い。
だから私は、教師の『楽な気持ちで』という言葉に騙されず、真剣に問題を解いた。
「時間です──採点しましょう」
教師がテスト用紙を回収し、さらさらと赤いインクの付いた筆を走らせる。
「ど、どうだったかしら?」
彼の筆が止まったのを見届けて、私は震える声でそう質問する。
「──65点です」
100点満点の65点……び、微妙だ。
喜んでいいのか悲しむべきなのか、よく分からない。
「取りあえず、悲観的な気持ちにならなくてもいい……といったところかしら?」
「ええ、及第点といったところです。本来なら」
……なーんか、含みを持たせた言い方ね。
「だったら……まだまだ満足するわけにはいきませんね。100点取れるようにならないと、殿下の隣にふさわしくないでしょうから」
「その意気です。エルナ様がそういう気持ちなら、こちらも教え甲斐があります。私の教師生活で培った全ての力を使って、エルナ様を一流の学者に育てあげましょう!」
いや、そこまでは求めてないが……。
しかしテスト結果を受けて、教師はさらにやる気を出しているようだった。
及第点とは言ったが、そんなに納得のいかない内容だったのだろうか?
私は気を引き締め、教科書と向き合った。
◆ ◆
(ヴィーラント視点)
「ヴィーラント様」
執務室に護衛騎士兼執事のグレンが入ってきて、ヴィーラントは手元の書類から顔を上げた。
「どうした?」
「エルナ様に解かせていた、テストの結果が出ました。これを──」
そう言って、グレンは一枚のテスト用紙を手渡す。
そこには『65点』という数字。
テストに記入されている問題にもさっと目を通し、ヴィーラントはニヤリと笑う。
「驚異的な数字だな。総じて、問題のレベルが高い。学者になるような連中でも、頭を悩ますような内容だぞ」
「その通りです」
グレンは表情一つ変えずに、答えた。
未来の王妃として、エルナには様々な教育を施している。『棘の魔法』が目的とはいえ、それだけでは婚約者は務まらないからだ。
そこでグレンはエルナを担当している教師から、彼女の話を聞いていた。
(皆、一様に『彼女は飲み込みが早い』と言っていたが……間違いなかったな。テストの内容は帝国の歴史に関することも含まれていた。まだエルナが帝国に来てから日も浅いのに、大したものだ)
仮に同じ教育を施していたとしても、凡庸な令嬢ならテストの難しさに根を上げ、0点を取ってもおかしくなかった。それほどの難しいテストだ。
「いきなり婚約を申し入れて、決闘することになっても文句も言わないのだから、とんだ脳筋だと思っていたが……そうでもないらしい」
「はい。ここまで頭のいい令嬢は初め見ます
「グレンでもそうなのか?」
問いかけるとグレンは首を縦に振って、こう続ける。
「さらに使用人からの評判も高いそうです。簡単なことをしても『ありがとう』と感謝の気持ちを伝えてくれる……と」
「高貴な身分となると傲慢になって、使用人をゴミのように扱う令嬢も多いからな。使用人がそう言うのも仕方ないだろう」
魔力所有者というだけではなく、頭もよく、謙虚な気持ちも持ち合わせている。
(つくづく、彼女を手放したフーロラ国の第一王子──レナルドは愚かだな。ヤツは彼女の価値に気が付いていないのだろうか?)
呆れて、ヴィーラントは溜め息を吐いてしまう。
「…………」
「どうした、グレン? 俺の顔をじっと見て」
「いえ……エルナ様が優秀なお方だということは分かりました。ですが、どうして殿下は急に──」
と言ったところで、グレンは首を横に振り、
「失礼しました。私が抱くべき疑問ではなかったですね」
と寸前で発言を取りやめた。
ヴィーラントはグレンが言おうとした内容も勘付いていたが、あえて問いただしたりはしなかった。
「とにかく……エルナについてなにかったら、また俺に話してほしい。あとは……レナルドのことだな。いくら愚かな男でも、そろそろなにか言ってくる頃だろう」
「かしこまりました」
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