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第六章〈ニシンの戦い〉編
登場人物紹介:第六章(1429年2月末)まで
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第六章終了時点(1429年2月末)の登場人物紹介。
死者は名前の前に「†」、後ろに享年。
作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。
————————————
(※)第四~六章ではオルレアン包囲戦の戦況を中心に【防衛するフランス軍】と【攻囲するイングランド軍】で分類。
▼フランス王シャルル七世(Charles VII/Roi de France、26歳)
フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王。のちの勝利王。
シャルル六世の10番目の子。第五王子だが兄たちの連続死で唯一の王位継承者となる。母妃と無怖公のクーデターから逃れて王都パリを脱出。父の死でフランス王位を継承し、逃亡先のベリー領ブールジュで宮廷をひらく。フランス南部を統治。
オルレアン包囲戦では、ニシンの戦いにおける敗北を「神意」だと解釈し、降伏を検討している。
1403年2月22日生まれ。
▼アルテュール・ド・リッシュモン伯(Arthur de Richemont、35歳)
ブルターニュ公の弟。フランス大元帥。正義公。
大侍従ラ・トレモイユと対立、シャルル七世とは不仲だと言われているが、「苦悩する王を慰めたい、力になりたい」と思っている。
1393年8月24日生まれ。
===============
オルレアンを防衛するフランス軍
===============
▼ジャン・ド・デュノワ伯(Jean de Dunois、26歳)
フランス軍総司令官。通称・オルレアンの私生児。
シャルル七世のいとこで幼なじみ。現オルレアン公・異母兄シャルル・ドルレアンの名代として、オルレアン防衛の総司令官を任される。
ニシンの戦いでスコットランド軍を助けようとして重傷を負う。
1402年11月23日生まれ。
▼ジャン・ド・ブサック(Boussac、53歳)
リッシュモンの推薦で元帥になる。シャルル七世に頼まれて、デュノワを補佐するためにオルレアン防衛に参戦。本名はジャン・ド・ブロス(Jean de Brosse)。
1375年生まれ。
▼ラウル・ド・ゴークール(Raoul de Gaucourt、57歳)
オルレアン公の侍従長で、町の総督・守備隊隊長でもある。
1371年生まれ。
▼ラ・イル(La Hire/Étienne de Vignolles、38歳)
本名はエティエンヌ・ド・ヴィニョル。ガスコーニュ出身の傭兵。自称・悪党で元野盗。粗野な性格で怒りっぽい。戦闘中に負傷したため片足が不自由。
ニシンの戦いでデュノワを助ける。
1390年生まれ。
▼ジャン・ポトン・ド・ザントライユ(Jean Poton de Xaintrailles、38歳)
ラ・イルとは同郷の腐れ縁。優れた傭兵だが、単独だと方向音痴がひどい。
ニシンの戦いでデュノワを助ける。
1390年生まれ。
▼クレルモン伯シャルル・ド・ブルボン(Charles de Bourbon/Comte de Clermont、27歳)
ブルボン公の嫡男。裕福な貴公子。ニシンの戦いでは輸送任務を優先してスコットランド軍を見捨てたため、オルレアン市民から嫌われる。
1401年生まれ。
▼ヨランド・ダラゴン(Yolande d'Aragon、45歳)
アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。シャルル七世の養母・義母。ブロワ城から兵站輸送を支援。
1384年8月11日生まれ。
=================
オルレアンを攻囲するイングランド軍
=================
▼†ソールズベリー伯トマス・モンタキュート(Thomas Montacute/Earl of Salisbury、享年40歳)
イングランド軍総司令官。
ヘンリー五世が百年戦争を再開してからフランス侵攻のほとんどに参戦する歴戦の将。オルレアン包囲戦で要塞レ・トゥーレルを奪ったが、謎の砲撃を受けて戦死。
1388年生まれ。1428年11月8日没。
▼ジョン・タルボット(John Talbot、38歳)
アイルランド総督だったが苛烈な統治と残虐行為で告訴され、ほとぼりが冷めるまでフランスに派遣されて司令官になる。
1390年生まれ。(1373年生まれ説なら55歳)
▼ウィリアム・グラスデール(William Glasdale)
イングランド軍の司令官。ソールズベリー伯の戦死後、レ・トゥーレルに立てこもって援軍を待つ。
▼ジョン・ファストルフ(John Fastolf、50歳)
イングランド軍の指揮官。兵站のニシン樽を輸送中にフランス軍と遭遇して勝利、輸送任務も成功する。
1378年生まれ。
▼シモン・モリエ(Simon Morhier、38歳)
イングランド軍のフランス人司令官。イザボー・ド・バヴィエールの寵臣。
兵站のニシン樽を輸送中にフランス軍と遭遇して勝利、輸送任務も成功する。
1390年生まれ。
▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(John of Lancaster/Duke of Bedford、39歳)
ヘンリー五世の弟。ヘンリー六世の叔父。兄の遺言でイングランド摂政となり、フランス侵攻を続ける。主にフランス北部を統治。
1389年6月20日生まれ。
▼グロスター公ハンフリー・オブ・ランカスター(Humphrey of Lancaster/Duke of Gloucester、38歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の弟。イングランド護国卿。
1390年10月3日生まれ。
▼イングランド王ヘンリー六世(Henry VI、7歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第三代国王。
1421年12月6日生まれ。
▼イザボー・ド・バヴィエール(Isabeau de Bavière、57歳)
シャルル七世の実母。シャルル六世の王妃。王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つため、淫乱王妃と呼ばれる。
1370年4月28日生まれ。
=========
その他、故人(†)
=========
▼王妃マリー・ダンジュー(Marie d'Anjou、24歳)
シャルル七世の王妃で幼なじみ。アンジュー公とヨランド・ダラゴンの長女。
1404年10月14日生まれ。
▼王太子ルイ(Dauphin Louis、5歳)
シャルル七世とマリー・ダンジューの長男。
1423年7月3日生まれ。
▼ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユ(Georges de la Trémoille、46歳)
ジアック失脚・処刑の後、フランス大侍従に就任。リッシュモンと宮廷闘争を繰り広げているが、実戦的な戦闘から逃げている。
1382年生まれ。
▼カトリーヌ・ド・トレーヌ(Catherine de Tounerre/Catherine de l'Isle-Bouchar、33歳)
ラ・トレモイユの後妻。結婚前はジアックの二番目の妻だった。
1395年生まれ。
▼ジル・ド・レ(Gilles de Rais/23歳)
ベルトラン・デュ・ゲクランの曾姪孫。本名はジル・ド・モンモランシー=ラヴァル(Gilles de Montmorency-Laval)。
1405年生まれ。
▼ルイ・デストートヴィル(Loui d'Estouteville、28歳)
モン・サン=ミシェルの修道院長。1424年9月2日から守備隊の隊長を兼任。
1400年生まれ。
▼ギヨーム・デストートヴィル(Guillaume d'Estouteville、16歳)
見習い修道士。モン・サン=ミシェル包囲戦の後、シャルル七世に預けられる。
1412年生まれ。
▼アラン・シャルティエ(Alain Chartier、43歳)
宮廷詩人。ノルマンディー地方カルヴァドスのバイユー出身。
パリ大学(ソルボンヌ)に在籍していたが、シャルルを追いかけて書記官になる。『四人の貴婦人の書』『慈悲のない美女』などの韻文詩や寓話で知られる。
1385~90年ごろ生まれ。
▼マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois、21歳)
シャルル七世の異母妹。シャルル六世と侍女オデット・ド・シャンディベールの間に生まれた。兄シャルル七世によって庶子の王女として認知される。
1407年生まれ。
▼アニエス・ソレル(Agnès Sorel、17歳※)
マルグリット・ド・ヴァロワの親友。本作きっての美少女。
占いで「フランス王に見染められ、寵愛を受ける」と予言されている。1421生まれ。
(※)史実だと1428年時点では7歳。シャルル七世と出会うのはだいぶ先(二十歳)ですが、物語の都合上10歳ほど鯖を読んで登場しています。
▼マルグリット・ド・ブルゴーニュ(Marguerite de Bourgogne、35歳)
リッシュモンの妻。ブルゴーニュ公フィリップの姉。無怖公の長女。
元フランス王太子妃でギュイエンヌ公夫人だったが、リッシュモンと政略結婚。
1393年12月8日生まれ。
▼ブルターニュ公ジャン(Jean de Bretagne、39歳)
リッシュモンの兄。賢明公。英仏対立に乗じてしたたかに立ち回る。
1389年12月24日生まれ。
▼オルレアン公シャルル・ドルレアン(Charles d'Orléans、34歳)
シャルル七世のいとこ。デュノワの異母兄。王弟オルレアン公の嫡子で、現在のオルレアン公。
1394年11月24日生まれ。
▼ブルゴーニュ公フィリップ(Philippe de Bourgogne、32歳)
無怖公の息子。リッシュモンの幼なじみ。父の殺害に関わった王太子(シャルル七世)に対抗するため、イングランドと同盟を結ぶ。
1396年7月31日生まれ。
*
▼†オデット・ド・シャンディベール(Odette de Champdivers、享年35歳)
狂王の世話をする侍女。シャルル六世との間に私生児マルグリットを産む。シャルル七世の暗殺計画を知らせようとした罪で反逆者となり、娘を連れて逃亡。志半ばで死去。
1390年生まれ。1425年没。
▼†カミュ・ド・ボーリュー(Camus de Beaulieu)
厩舎長。軽薄な美男子。リッシュモンが独断で処刑し、シャルル七世は激怒する。
1427年6月没。
▼†ピエール・ド・ジアック(Pierre de Giac、享年47歳)
侍従長。ブルゴーニュ派からアルマニャック派に乗り換えて、シャルルに臣従。
若い頃はシャルルの母・淫乱王妃イザボーの愛人だった。前妻殺害と横領の罪でリッシュモンに処刑される。
1380年生まれ。1427年2月没。
▼†狂人王シャルル六世(Charles VI/Le Fou、享年54歳)
シャルルの父。フランス王国ヴァロワ王朝・第四代国王。
1368年12月3日生まれ。1422年10月21日没。
▼†イングランド王ヘンリー五世(Henry V、享年35歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第二代国王。
休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。
1387年9月16日生まれ。1422年8月31日没。
▼†無怖公ブルゴーニュ公(Jean de Bourgogne/Jean sans Peur、享年48歳)
フランス最大勢力の貴族。政敵の王弟オルレアン公を殺し、王妃イザボーとともに宮廷の実権を握る。王太子(シャルル七世)の家臣によって報復・殺害される。
1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。
▼†アルマニャック伯ベルナール・ダルマニャック(Bernard d'Armagnac、享年58歳)
反ブルゴーニュ派貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成したが、無怖公のクーデターで失脚し、拷問・斬首される。
1360年生まれ。1418年6月12日没。
▼†王太子ルイ・ド・ギュイエンヌ公(Louis de Guyenne、享年18歳)
シャルル七世の兄。シャルル六世の第三王子。
1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。
▼†王弟オルレアン公(Louis d'Orléans、享年35歳)
シャルル六世の弟。シャルル七世の叔父。王妃イザボーと不倫関係になり、政敵の無怖公に殺される。フランス内乱のきっかけとなる。
1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。
▼†賢明王シャルル五世(Charles V/Le Sage、享年42歳)
シャルル七世の祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第三代国王。
1338年1月21日生まれ。1380年9月16日没。
▼†善良王ジャン二世(Jean II/Le Bon、享年45歳)
シャルル七世の曽祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第二代国王。
1319年4月16日生まれ。1364年4月8日没。
▼†幸運王フィリップ六世(Philippe VI/Le Fortune、享年57歳)
シャルル七世の高祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・初代国王。
即位前はヴァロワ伯。カペー王朝直系の男系男子が途絶えたため、フィリップ三世の男系の孫としてフランス王に即位したが、イングランド王エドワード三世(フィリップ四世の女系の孫)が王位継承権を主張し、英仏・百年戦争が勃発する。
1293年11月17日生まれ。1350年8月22日没。
死者は名前の前に「†」、後ろに享年。
作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。
————————————
(※)第四~六章ではオルレアン包囲戦の戦況を中心に【防衛するフランス軍】と【攻囲するイングランド軍】で分類。
▼フランス王シャルル七世(Charles VII/Roi de France、26歳)
フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王。のちの勝利王。
シャルル六世の10番目の子。第五王子だが兄たちの連続死で唯一の王位継承者となる。母妃と無怖公のクーデターから逃れて王都パリを脱出。父の死でフランス王位を継承し、逃亡先のベリー領ブールジュで宮廷をひらく。フランス南部を統治。
オルレアン包囲戦では、ニシンの戦いにおける敗北を「神意」だと解釈し、降伏を検討している。
1403年2月22日生まれ。
▼アルテュール・ド・リッシュモン伯(Arthur de Richemont、35歳)
ブルターニュ公の弟。フランス大元帥。正義公。
大侍従ラ・トレモイユと対立、シャルル七世とは不仲だと言われているが、「苦悩する王を慰めたい、力になりたい」と思っている。
1393年8月24日生まれ。
===============
オルレアンを防衛するフランス軍
===============
▼ジャン・ド・デュノワ伯(Jean de Dunois、26歳)
フランス軍総司令官。通称・オルレアンの私生児。
シャルル七世のいとこで幼なじみ。現オルレアン公・異母兄シャルル・ドルレアンの名代として、オルレアン防衛の総司令官を任される。
ニシンの戦いでスコットランド軍を助けようとして重傷を負う。
1402年11月23日生まれ。
▼ジャン・ド・ブサック(Boussac、53歳)
リッシュモンの推薦で元帥になる。シャルル七世に頼まれて、デュノワを補佐するためにオルレアン防衛に参戦。本名はジャン・ド・ブロス(Jean de Brosse)。
1375年生まれ。
▼ラウル・ド・ゴークール(Raoul de Gaucourt、57歳)
オルレアン公の侍従長で、町の総督・守備隊隊長でもある。
1371年生まれ。
▼ラ・イル(La Hire/Étienne de Vignolles、38歳)
本名はエティエンヌ・ド・ヴィニョル。ガスコーニュ出身の傭兵。自称・悪党で元野盗。粗野な性格で怒りっぽい。戦闘中に負傷したため片足が不自由。
ニシンの戦いでデュノワを助ける。
1390年生まれ。
▼ジャン・ポトン・ド・ザントライユ(Jean Poton de Xaintrailles、38歳)
ラ・イルとは同郷の腐れ縁。優れた傭兵だが、単独だと方向音痴がひどい。
ニシンの戦いでデュノワを助ける。
1390年生まれ。
▼クレルモン伯シャルル・ド・ブルボン(Charles de Bourbon/Comte de Clermont、27歳)
ブルボン公の嫡男。裕福な貴公子。ニシンの戦いでは輸送任務を優先してスコットランド軍を見捨てたため、オルレアン市民から嫌われる。
1401年生まれ。
▼ヨランド・ダラゴン(Yolande d'Aragon、45歳)
アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。シャルル七世の養母・義母。ブロワ城から兵站輸送を支援。
1384年8月11日生まれ。
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オルレアンを攻囲するイングランド軍
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▼†ソールズベリー伯トマス・モンタキュート(Thomas Montacute/Earl of Salisbury、享年40歳)
イングランド軍総司令官。
ヘンリー五世が百年戦争を再開してからフランス侵攻のほとんどに参戦する歴戦の将。オルレアン包囲戦で要塞レ・トゥーレルを奪ったが、謎の砲撃を受けて戦死。
1388年生まれ。1428年11月8日没。
▼ジョン・タルボット(John Talbot、38歳)
アイルランド総督だったが苛烈な統治と残虐行為で告訴され、ほとぼりが冷めるまでフランスに派遣されて司令官になる。
1390年生まれ。(1373年生まれ説なら55歳)
▼ウィリアム・グラスデール(William Glasdale)
イングランド軍の司令官。ソールズベリー伯の戦死後、レ・トゥーレルに立てこもって援軍を待つ。
▼ジョン・ファストルフ(John Fastolf、50歳)
イングランド軍の指揮官。兵站のニシン樽を輸送中にフランス軍と遭遇して勝利、輸送任務も成功する。
1378年生まれ。
▼シモン・モリエ(Simon Morhier、38歳)
イングランド軍のフランス人司令官。イザボー・ド・バヴィエールの寵臣。
兵站のニシン樽を輸送中にフランス軍と遭遇して勝利、輸送任務も成功する。
1390年生まれ。
▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(John of Lancaster/Duke of Bedford、39歳)
ヘンリー五世の弟。ヘンリー六世の叔父。兄の遺言でイングランド摂政となり、フランス侵攻を続ける。主にフランス北部を統治。
1389年6月20日生まれ。
▼グロスター公ハンフリー・オブ・ランカスター(Humphrey of Lancaster/Duke of Gloucester、38歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の弟。イングランド護国卿。
1390年10月3日生まれ。
▼イングランド王ヘンリー六世(Henry VI、7歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第三代国王。
1421年12月6日生まれ。
▼イザボー・ド・バヴィエール(Isabeau de Bavière、57歳)
シャルル七世の実母。シャルル六世の王妃。王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つため、淫乱王妃と呼ばれる。
1370年4月28日生まれ。
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その他、故人(†)
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▼王妃マリー・ダンジュー(Marie d'Anjou、24歳)
シャルル七世の王妃で幼なじみ。アンジュー公とヨランド・ダラゴンの長女。
1404年10月14日生まれ。
▼王太子ルイ(Dauphin Louis、5歳)
シャルル七世とマリー・ダンジューの長男。
1423年7月3日生まれ。
▼ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユ(Georges de la Trémoille、46歳)
ジアック失脚・処刑の後、フランス大侍従に就任。リッシュモンと宮廷闘争を繰り広げているが、実戦的な戦闘から逃げている。
1382年生まれ。
▼カトリーヌ・ド・トレーヌ(Catherine de Tounerre/Catherine de l'Isle-Bouchar、33歳)
ラ・トレモイユの後妻。結婚前はジアックの二番目の妻だった。
1395年生まれ。
▼ジル・ド・レ(Gilles de Rais/23歳)
ベルトラン・デュ・ゲクランの曾姪孫。本名はジル・ド・モンモランシー=ラヴァル(Gilles de Montmorency-Laval)。
1405年生まれ。
▼ルイ・デストートヴィル(Loui d'Estouteville、28歳)
モン・サン=ミシェルの修道院長。1424年9月2日から守備隊の隊長を兼任。
1400年生まれ。
▼ギヨーム・デストートヴィル(Guillaume d'Estouteville、16歳)
見習い修道士。モン・サン=ミシェル包囲戦の後、シャルル七世に預けられる。
1412年生まれ。
▼アラン・シャルティエ(Alain Chartier、43歳)
宮廷詩人。ノルマンディー地方カルヴァドスのバイユー出身。
パリ大学(ソルボンヌ)に在籍していたが、シャルルを追いかけて書記官になる。『四人の貴婦人の書』『慈悲のない美女』などの韻文詩や寓話で知られる。
1385~90年ごろ生まれ。
▼マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois、21歳)
シャルル七世の異母妹。シャルル六世と侍女オデット・ド・シャンディベールの間に生まれた。兄シャルル七世によって庶子の王女として認知される。
1407年生まれ。
▼アニエス・ソレル(Agnès Sorel、17歳※)
マルグリット・ド・ヴァロワの親友。本作きっての美少女。
占いで「フランス王に見染められ、寵愛を受ける」と予言されている。1421生まれ。
(※)史実だと1428年時点では7歳。シャルル七世と出会うのはだいぶ先(二十歳)ですが、物語の都合上10歳ほど鯖を読んで登場しています。
▼マルグリット・ド・ブルゴーニュ(Marguerite de Bourgogne、35歳)
リッシュモンの妻。ブルゴーニュ公フィリップの姉。無怖公の長女。
元フランス王太子妃でギュイエンヌ公夫人だったが、リッシュモンと政略結婚。
1393年12月8日生まれ。
▼ブルターニュ公ジャン(Jean de Bretagne、39歳)
リッシュモンの兄。賢明公。英仏対立に乗じてしたたかに立ち回る。
1389年12月24日生まれ。
▼オルレアン公シャルル・ドルレアン(Charles d'Orléans、34歳)
シャルル七世のいとこ。デュノワの異母兄。王弟オルレアン公の嫡子で、現在のオルレアン公。
1394年11月24日生まれ。
▼ブルゴーニュ公フィリップ(Philippe de Bourgogne、32歳)
無怖公の息子。リッシュモンの幼なじみ。父の殺害に関わった王太子(シャルル七世)に対抗するため、イングランドと同盟を結ぶ。
1396年7月31日生まれ。
*
▼†オデット・ド・シャンディベール(Odette de Champdivers、享年35歳)
狂王の世話をする侍女。シャルル六世との間に私生児マルグリットを産む。シャルル七世の暗殺計画を知らせようとした罪で反逆者となり、娘を連れて逃亡。志半ばで死去。
1390年生まれ。1425年没。
▼†カミュ・ド・ボーリュー(Camus de Beaulieu)
厩舎長。軽薄な美男子。リッシュモンが独断で処刑し、シャルル七世は激怒する。
1427年6月没。
▼†ピエール・ド・ジアック(Pierre de Giac、享年47歳)
侍従長。ブルゴーニュ派からアルマニャック派に乗り換えて、シャルルに臣従。
若い頃はシャルルの母・淫乱王妃イザボーの愛人だった。前妻殺害と横領の罪でリッシュモンに処刑される。
1380年生まれ。1427年2月没。
▼†狂人王シャルル六世(Charles VI/Le Fou、享年54歳)
シャルルの父。フランス王国ヴァロワ王朝・第四代国王。
1368年12月3日生まれ。1422年10月21日没。
▼†イングランド王ヘンリー五世(Henry V、享年35歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第二代国王。
休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。
1387年9月16日生まれ。1422年8月31日没。
▼†無怖公ブルゴーニュ公(Jean de Bourgogne/Jean sans Peur、享年48歳)
フランス最大勢力の貴族。政敵の王弟オルレアン公を殺し、王妃イザボーとともに宮廷の実権を握る。王太子(シャルル七世)の家臣によって報復・殺害される。
1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。
▼†アルマニャック伯ベルナール・ダルマニャック(Bernard d'Armagnac、享年58歳)
反ブルゴーニュ派貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成したが、無怖公のクーデターで失脚し、拷問・斬首される。
1360年生まれ。1418年6月12日没。
▼†王太子ルイ・ド・ギュイエンヌ公(Louis de Guyenne、享年18歳)
シャルル七世の兄。シャルル六世の第三王子。
1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。
▼†王弟オルレアン公(Louis d'Orléans、享年35歳)
シャルル六世の弟。シャルル七世の叔父。王妃イザボーと不倫関係になり、政敵の無怖公に殺される。フランス内乱のきっかけとなる。
1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。
▼†賢明王シャルル五世(Charles V/Le Sage、享年42歳)
シャルル七世の祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第三代国王。
1338年1月21日生まれ。1380年9月16日没。
▼†善良王ジャン二世(Jean II/Le Bon、享年45歳)
シャルル七世の曽祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第二代国王。
1319年4月16日生まれ。1364年4月8日没。
▼†幸運王フィリップ六世(Philippe VI/Le Fortune、享年57歳)
シャルル七世の高祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・初代国王。
即位前はヴァロワ伯。カペー王朝直系の男系男子が途絶えたため、フィリップ三世の男系の孫としてフランス王に即位したが、イングランド王エドワード三世(フィリップ四世の女系の孫)が王位継承権を主張し、英仏・百年戦争が勃発する。
1293年11月17日生まれ。1350年8月22日没。
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杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
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永き夜の遠の睡りの皆目醒め
七瀬京
歴史・時代
近藤勇の『首』が消えた……。
新撰組の局長として名を馳せた近藤勇は板橋で罪人として処刑されてから、その首を晒された。
しかし、その首が、ある日忽然と消えたのだった……。
近藤の『首』を巡り、過去と栄光と男たちの愛憎が交錯する。
首はどこにあるのか。
そして激動の時代、男たちはどこへ向かうのか……。
※男性同士の恋愛表現がありますので苦手な方はご注意下さい
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
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