100 / 126
第五章〈謎の狙撃手〉編
登場人物紹介:第五章(1428年末)まで
しおりを挟む
第五章終了時点(1428年末)の登場人物紹介。
死者は名前の前に「†」、後ろに享年。
作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。
————————————
(※)今回はオルレアン包囲戦を中心に【防衛するフランス軍】と【攻囲するイングランド軍】で分類。
▼フランス王シャルル七世(Charles VII/Roi de France、25歳)
フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王。のちの勝利王。
シャルル六世の10番目の子。第五王子だが兄たちの連続死で唯一の王位継承者となる。母妃と無怖公のクーデターから逃れて王都パリを脱出。父の死でフランス王位を継承し、逃亡先のベリー領ブールジュで宮廷をひらく。フランス南部を統治。
1403年2月22日生まれ。
▼アルテュール・ド・リッシュモン伯(Arthur de Richemont、35歳)
ブルターニュ公の弟。フランス大元帥。正義公。
大侍従ラ・トレモイユと対立、シャルル七世とは不仲だと言われているが……。
1393年8月24日生まれ。
===============
オルレアンを防衛するフランス軍
===============
▼ジャン・ド・デュノワ伯(Jean de Dunois、26歳)
フランス軍総司令官。
通称・オルレアンの私生児。シャルル七世のいとこで幼なじみ。王弟オルレアン公の庶子。現オルレアン公・異母兄シャルル・ドルレアンはアジャンクールで捕虜になり、ロンドン塔に幽閉中。
1402年11月23日生まれ。
▼ジャン・ド・ブサック(Boussac、53歳)
リッシュモンの推薦で元帥になる。シャルル七世に頼まれて、デュノワを補佐するためにオルレアン防衛に参戦。本名はジャン・ド・ブロス(Jean de Brosse)。
1375年生まれ。
▼ラウル・ド・ゴークール(Raoul de Gaucourt、57歳)
オルレアン公の侍従長で、町の総督・守備隊隊長でもある。
1371年生まれ。
▼ラ・イル(La Hire/Étienne de Vignolles、38歳)
本名はエティエンヌ・ド・ヴィニョル。ガスコーニュ出身の傭兵。自称・悪党で元野盗。粗野な性格で怒りっぽい。戦闘中に負傷したため片足が不自由。
1390年生まれ。
▼ジャン・ポトン・ド・ザントライユ(Jean Poton de Xaintrailles、38歳)
ラ・イルとは同郷の腐れ縁。優れた傭兵だが、単独だと方向音痴がひどい。
1390年生まれ。
▼ヨランド・ダラゴン(Yolande d'Aragon、45歳)
アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。シャルル七世の養母・義母。ブロワ城から兵站輸送を支援。
1384年8月11日生まれ。
=================
オルレアンを攻囲するイングランド軍
=================
▼†ソールズベリー伯トマス・モンタキュート(Thomas Montacute/Earl of Salisbury、享年40歳)
イングランド軍総司令官。
ヘンリー五世が百年戦争を再開してからフランス侵攻のほとんどに参戦する歴戦の将。オルレアン包囲戦で要塞レ・トゥーレルを奪ったが、謎の砲撃を受けて戦死。
1388年生まれ。1428年11月8日没。
▼ジョン・タルボット(John Talbot、38歳)
アイルランド総督だったが苛烈な統治と残虐行為で告訴され、ほとぼりが冷めるまでフランスに派遣されて司令官になる。
1390年生まれ。(1373年生まれ説なら55歳)
▼ウィリアム・グラスデール(William Glasdale)
イングランド軍の司令官。ソールズベリー伯の戦死後、レ・トゥーレルに立てこもって援軍を待つ。
▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(John of Lancaster/Duke of Bedford、39歳)
ヘンリー五世の弟。ヘンリー六世の叔父。兄の遺言でイングランド摂政となり、フランス侵攻を続ける。主にフランス北部を統治。
1389年6月20日生まれ。
▼グロスター公ハンフリー・オブ・ランカスター(Humphrey of Lancaster/Duke of Gloucester、38歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の弟。イングランド護国卿。
1390年10月3日生まれ。
▼イングランド王ヘンリー六世(Henry VI、7歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第三代国王。
1421年12月6日生まれ。
=========
その他、故人(†)
=========
▼王妃マリー・ダンジュー(Marie d'Anjou、24歳)
シャルル七世の王妃で幼なじみ。アンジュー公とヨランド・ダラゴンの長女。
1404年10月14日生まれ。
▼王太子ルイ(Dauphin Louis、5歳)
シャルル七世とマリー・ダンジューの長男。
1423年7月3日生まれ。
▼ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユ(Georges de la Trémoille、46歳)
ジアック失脚・処刑後に大侍従に就任。ひそかにリッシュモンと宮廷闘争を繰り広げている。
1382年生まれ。
▼カトリーヌ・ド・トレーヌ(Catherine de Tounerre/Catherine de l'Isle-Bouchar、33歳)
ラ・トレモイユの後妻。結婚前はジアックの二番目の妻だった。
1395年生まれ。
▼ジル・ド・レ(Gilles de Rais/23歳)
ベルトラン・デュ・ゲクランの曾姪孫。本名はジル・ド・モンモランシー=ラヴァル(Gilles de Montmorency-Laval)。
1405年生まれ。
▼クレルモン伯シャルル・ド・ブルボン(Charles de Bourbon/Comte de Clermont、27歳)
ブルボン公の嫡男。裕福な貴公子。
1401年生まれ。
▼イザボー・ド・バヴィエール(Isabeau de Bavière、57歳)
シャルル七世の実母。シャルル六世の王妃。王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つため、淫乱王妃と呼ばれる。
1370年4月28日生まれ。
▼ブルゴーニュ公フィリップ(Philippe de Bourgogne、32歳)
無怖公の息子。リッシュモンの幼なじみ。父の殺害に関わった王太子に対抗するため、イングランドと同盟を結ぶ。
1396年7月31日生まれ。
▼アラン・シャルティエ(Alain Chartier、43歳)
宮廷詩人。ノルマンディー地方カルヴァドスのバイユー出身。
パリ大学(ソルボンヌ)に在籍していたが、シャルルを追いかけて書記官になる。『四人の貴婦人の書』『慈悲のない美女』などの韻文詩や寓話で知られる。
1385~90年ごろ生まれ。
▼マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois、21歳)
シャルル七世の異母妹。シャルル六世と侍女オデット・ド・シャンディベールの間に生まれた。兄シャルル七世によって庶子の王女として認知される。
1407年生まれ。
▼アニエス・ソレル(Agnès Sorel、17歳※)
マルグリット・ド・ヴァロワの親友。本作きっての美少女。
占いで「フランス王に見染められ、寵愛を受ける」と予言されている。1421生まれ。
(※)史実だと1428年時点では7歳。シャルル七世と出会うのはだいぶ先(二十歳)ですが、物語の都合上10歳ほど鯖を読んで登場しています。
▼マルグリット・ド・ブルゴーニュ(Marguerite de Bourgogne、35歳)
リッシュモンの妻。ブルゴーニュ公フィリップの姉。無怖公の長女。
元フランス王太子妃でギュイエンヌ公夫人だったが、リッシュモンと政略結婚。
1393年12月8日生まれ。
▼ブルターニュ公ジャン(Jean de Bretagne、39歳)
リッシュモンの兄。賢明公。英仏対立に乗じてしたたかに立ち回る。
1389年12月24日生まれ。
▼†オデット・ド・シャンディベール(Odette de Champdivers、享年35歳)
狂王の世話をする侍女。シャルル六世との間に私生児マルグリットを産む。シャルル七世の暗殺計画を知らせようとした罪で反逆者となり、娘を連れて逃亡。志半ばで死去。
1390年生まれ。1425年没。
▼†カミュ・ド・ボーリュー(Camus de Beaulieu)
厩舎長。軽薄な美男子。リッシュモンが独断で処刑し、シャルル七世は激怒する。
1427年6月没。
▼†ピエール・ド・ジアック(Pierre de Giac、享年47歳)
侍従長。ブルゴーニュ派からアルマニャック派に乗り換えて、シャルルに臣従。
若い頃はシャルルの母・淫乱王妃イザボーの愛人だった。前妻殺害と横領の罪でリッシュモンに処刑される。
1380年生まれ。1427年2月没。
▼†狂人王シャルル六世(Charles VI/Le Fou、享年54歳)
シャルルの父。フランス王国ヴァロワ王朝・第四代国王。
1368年12月3日生まれ。1422年10月21日没。
†▼イングランド王ヘンリー五世(Henry V、享年35歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第二代国王。
休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。
1387年9月16日生まれ。1422年8月31日没。
▼†無怖公ブルゴーニュ公(Jean de Bourgogne/Jean sans Peur、享年48歳)
フランス最大勢力の貴族。政敵の王弟オルレアン公を殺し、王妃イザボーとともに宮廷の実権を握る。王太子(シャルル七世)の家臣によって報復・殺害される。
1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。
▼†アルマニャック伯ベルナール・ダルマニャック(Bernard d'Armagnac、享年58歳)
反ブルゴーニュ派貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成したが、無怖公のクーデターで失脚し、拷問・斬首される。
1360年生まれ。1418年6月12日没。
▼†王太子ルイ・ド・ギュイエンヌ公(Louis de Guyenne、享年18歳)
シャルル七世の兄。シャルル六世の第三王子。
1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。
▼†王弟オルレアン公(Louis d'Orléans、享年35歳)
シャルル六世の弟。シャルル七世の叔父。王妃イザボーと不倫関係になり、政敵の無怖公に殺される。フランス内乱のきっかけとなる。
1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。
▼†賢明王シャルル五世(Charles V/Le Sage、享年42歳)
シャルル七世の祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第三代国王。
1338年1月21日生まれ。1380年9月16日没。
▼†善良王ジャン二世(Jean II/Le Bon、享年45歳)
シャルル七世の曽祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第二代国王。
1319年4月16日生まれ。1364年4月8日没。
▼†幸運王フィリップ六世(Philippe VI/Le Fortune、享年57歳)
シャルル七世の高祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・初代国王。
即位前はヴァロワ伯。カペー王朝直系の男系男子が途絶えたため、フィリップ三世の男系の孫としてフランス王に即位したが、イングランド王エドワード三世(フィリップ四世の女系の孫)が王位継承権を主張し、英仏・百年戦争が勃発する。
1293年11月17日生まれ。1350年8月22日没。
死者は名前の前に「†」、後ろに享年。
作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。
————————————
(※)今回はオルレアン包囲戦を中心に【防衛するフランス軍】と【攻囲するイングランド軍】で分類。
▼フランス王シャルル七世(Charles VII/Roi de France、25歳)
フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王。のちの勝利王。
シャルル六世の10番目の子。第五王子だが兄たちの連続死で唯一の王位継承者となる。母妃と無怖公のクーデターから逃れて王都パリを脱出。父の死でフランス王位を継承し、逃亡先のベリー領ブールジュで宮廷をひらく。フランス南部を統治。
1403年2月22日生まれ。
▼アルテュール・ド・リッシュモン伯(Arthur de Richemont、35歳)
ブルターニュ公の弟。フランス大元帥。正義公。
大侍従ラ・トレモイユと対立、シャルル七世とは不仲だと言われているが……。
1393年8月24日生まれ。
===============
オルレアンを防衛するフランス軍
===============
▼ジャン・ド・デュノワ伯(Jean de Dunois、26歳)
フランス軍総司令官。
通称・オルレアンの私生児。シャルル七世のいとこで幼なじみ。王弟オルレアン公の庶子。現オルレアン公・異母兄シャルル・ドルレアンはアジャンクールで捕虜になり、ロンドン塔に幽閉中。
1402年11月23日生まれ。
▼ジャン・ド・ブサック(Boussac、53歳)
リッシュモンの推薦で元帥になる。シャルル七世に頼まれて、デュノワを補佐するためにオルレアン防衛に参戦。本名はジャン・ド・ブロス(Jean de Brosse)。
1375年生まれ。
▼ラウル・ド・ゴークール(Raoul de Gaucourt、57歳)
オルレアン公の侍従長で、町の総督・守備隊隊長でもある。
1371年生まれ。
▼ラ・イル(La Hire/Étienne de Vignolles、38歳)
本名はエティエンヌ・ド・ヴィニョル。ガスコーニュ出身の傭兵。自称・悪党で元野盗。粗野な性格で怒りっぽい。戦闘中に負傷したため片足が不自由。
1390年生まれ。
▼ジャン・ポトン・ド・ザントライユ(Jean Poton de Xaintrailles、38歳)
ラ・イルとは同郷の腐れ縁。優れた傭兵だが、単独だと方向音痴がひどい。
1390年生まれ。
▼ヨランド・ダラゴン(Yolande d'Aragon、45歳)
アンジュー公の妃。アラゴン王国の王女。シャルル七世の養母・義母。ブロワ城から兵站輸送を支援。
1384年8月11日生まれ。
=================
オルレアンを攻囲するイングランド軍
=================
▼†ソールズベリー伯トマス・モンタキュート(Thomas Montacute/Earl of Salisbury、享年40歳)
イングランド軍総司令官。
ヘンリー五世が百年戦争を再開してからフランス侵攻のほとんどに参戦する歴戦の将。オルレアン包囲戦で要塞レ・トゥーレルを奪ったが、謎の砲撃を受けて戦死。
1388年生まれ。1428年11月8日没。
▼ジョン・タルボット(John Talbot、38歳)
アイルランド総督だったが苛烈な統治と残虐行為で告訴され、ほとぼりが冷めるまでフランスに派遣されて司令官になる。
1390年生まれ。(1373年生まれ説なら55歳)
▼ウィリアム・グラスデール(William Glasdale)
イングランド軍の司令官。ソールズベリー伯の戦死後、レ・トゥーレルに立てこもって援軍を待つ。
▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(John of Lancaster/Duke of Bedford、39歳)
ヘンリー五世の弟。ヘンリー六世の叔父。兄の遺言でイングランド摂政となり、フランス侵攻を続ける。主にフランス北部を統治。
1389年6月20日生まれ。
▼グロスター公ハンフリー・オブ・ランカスター(Humphrey of Lancaster/Duke of Gloucester、38歳)
ヘンリー五世とベッドフォード公の弟。イングランド護国卿。
1390年10月3日生まれ。
▼イングランド王ヘンリー六世(Henry VI、7歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第三代国王。
1421年12月6日生まれ。
=========
その他、故人(†)
=========
▼王妃マリー・ダンジュー(Marie d'Anjou、24歳)
シャルル七世の王妃で幼なじみ。アンジュー公とヨランド・ダラゴンの長女。
1404年10月14日生まれ。
▼王太子ルイ(Dauphin Louis、5歳)
シャルル七世とマリー・ダンジューの長男。
1423年7月3日生まれ。
▼ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユ(Georges de la Trémoille、46歳)
ジアック失脚・処刑後に大侍従に就任。ひそかにリッシュモンと宮廷闘争を繰り広げている。
1382年生まれ。
▼カトリーヌ・ド・トレーヌ(Catherine de Tounerre/Catherine de l'Isle-Bouchar、33歳)
ラ・トレモイユの後妻。結婚前はジアックの二番目の妻だった。
1395年生まれ。
▼ジル・ド・レ(Gilles de Rais/23歳)
ベルトラン・デュ・ゲクランの曾姪孫。本名はジル・ド・モンモランシー=ラヴァル(Gilles de Montmorency-Laval)。
1405年生まれ。
▼クレルモン伯シャルル・ド・ブルボン(Charles de Bourbon/Comte de Clermont、27歳)
ブルボン公の嫡男。裕福な貴公子。
1401年生まれ。
▼イザボー・ド・バヴィエール(Isabeau de Bavière、57歳)
シャルル七世の実母。シャルル六世の王妃。王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つため、淫乱王妃と呼ばれる。
1370年4月28日生まれ。
▼ブルゴーニュ公フィリップ(Philippe de Bourgogne、32歳)
無怖公の息子。リッシュモンの幼なじみ。父の殺害に関わった王太子に対抗するため、イングランドと同盟を結ぶ。
1396年7月31日生まれ。
▼アラン・シャルティエ(Alain Chartier、43歳)
宮廷詩人。ノルマンディー地方カルヴァドスのバイユー出身。
パリ大学(ソルボンヌ)に在籍していたが、シャルルを追いかけて書記官になる。『四人の貴婦人の書』『慈悲のない美女』などの韻文詩や寓話で知られる。
1385~90年ごろ生まれ。
▼マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois、21歳)
シャルル七世の異母妹。シャルル六世と侍女オデット・ド・シャンディベールの間に生まれた。兄シャルル七世によって庶子の王女として認知される。
1407年生まれ。
▼アニエス・ソレル(Agnès Sorel、17歳※)
マルグリット・ド・ヴァロワの親友。本作きっての美少女。
占いで「フランス王に見染められ、寵愛を受ける」と予言されている。1421生まれ。
(※)史実だと1428年時点では7歳。シャルル七世と出会うのはだいぶ先(二十歳)ですが、物語の都合上10歳ほど鯖を読んで登場しています。
▼マルグリット・ド・ブルゴーニュ(Marguerite de Bourgogne、35歳)
リッシュモンの妻。ブルゴーニュ公フィリップの姉。無怖公の長女。
元フランス王太子妃でギュイエンヌ公夫人だったが、リッシュモンと政略結婚。
1393年12月8日生まれ。
▼ブルターニュ公ジャン(Jean de Bretagne、39歳)
リッシュモンの兄。賢明公。英仏対立に乗じてしたたかに立ち回る。
1389年12月24日生まれ。
▼†オデット・ド・シャンディベール(Odette de Champdivers、享年35歳)
狂王の世話をする侍女。シャルル六世との間に私生児マルグリットを産む。シャルル七世の暗殺計画を知らせようとした罪で反逆者となり、娘を連れて逃亡。志半ばで死去。
1390年生まれ。1425年没。
▼†カミュ・ド・ボーリュー(Camus de Beaulieu)
厩舎長。軽薄な美男子。リッシュモンが独断で処刑し、シャルル七世は激怒する。
1427年6月没。
▼†ピエール・ド・ジアック(Pierre de Giac、享年47歳)
侍従長。ブルゴーニュ派からアルマニャック派に乗り換えて、シャルルに臣従。
若い頃はシャルルの母・淫乱王妃イザボーの愛人だった。前妻殺害と横領の罪でリッシュモンに処刑される。
1380年生まれ。1427年2月没。
▼†狂人王シャルル六世(Charles VI/Le Fou、享年54歳)
シャルルの父。フランス王国ヴァロワ王朝・第四代国王。
1368年12月3日生まれ。1422年10月21日没。
†▼イングランド王ヘンリー五世(Henry V、享年35歳)
イングランド王国ランカスター王朝・第二代国王。
休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。
1387年9月16日生まれ。1422年8月31日没。
▼†無怖公ブルゴーニュ公(Jean de Bourgogne/Jean sans Peur、享年48歳)
フランス最大勢力の貴族。政敵の王弟オルレアン公を殺し、王妃イザボーとともに宮廷の実権を握る。王太子(シャルル七世)の家臣によって報復・殺害される。
1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。
▼†アルマニャック伯ベルナール・ダルマニャック(Bernard d'Armagnac、享年58歳)
反ブルゴーニュ派貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成したが、無怖公のクーデターで失脚し、拷問・斬首される。
1360年生まれ。1418年6月12日没。
▼†王太子ルイ・ド・ギュイエンヌ公(Louis de Guyenne、享年18歳)
シャルル七世の兄。シャルル六世の第三王子。
1397年1月22日生まれ。1415年12月18日没。
▼†王弟オルレアン公(Louis d'Orléans、享年35歳)
シャルル六世の弟。シャルル七世の叔父。王妃イザボーと不倫関係になり、政敵の無怖公に殺される。フランス内乱のきっかけとなる。
1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。
▼†賢明王シャルル五世(Charles V/Le Sage、享年42歳)
シャルル七世の祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第三代国王。
1338年1月21日生まれ。1380年9月16日没。
▼†善良王ジャン二世(Jean II/Le Bon、享年45歳)
シャルル七世の曽祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第二代国王。
1319年4月16日生まれ。1364年4月8日没。
▼†幸運王フィリップ六世(Philippe VI/Le Fortune、享年57歳)
シャルル七世の高祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・初代国王。
即位前はヴァロワ伯。カペー王朝直系の男系男子が途絶えたため、フィリップ三世の男系の孫としてフランス王に即位したが、イングランド王エドワード三世(フィリップ四世の女系の孫)が王位継承権を主張し、英仏・百年戦争が勃発する。
1293年11月17日生まれ。1350年8月22日没。
25
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
しんの(C.Clarté)
歴史・時代
15世紀、狂王と淫妃の間に生まれた10番目の子が王位を継ぐとは誰も予想しなかった。兄王子の連続死で、不遇な王子は14歳で王太子となり、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。「恩人ジャンヌ・ダルクを見捨てた暗愚」と貶される一方で、「建国以来、戦乱の絶えなかった王国にはじめて平和と正義と秩序をもたらした名君」と評価されるフランス王シャルル七世の少年時代の物語。
歴史に残された記述と、筆者が受け継いだ記憶をもとに脚色したフィクションです。
【カクヨムコン7中間選考通過】【アルファポリス第7回歴史・時代小説大賞、読者投票4位】【講談社レジェンド賞最終選考作】
※表紙絵は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
※重複投稿しています。
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n9199ey/
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる