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第三章〈大元帥と大侍従〉編
3.9 シャルル七世は天然たらし
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シャルル七世がリッシュモン大元帥を追放した!……という、新たな「王の愚行」が広まり、アンジュー公の未亡人ヨランド・ダラゴンが血相を変えて来訪した。
「取るに足りない、ただの噂でしょう」
「噂ならどれほど良かったことか」
ヨランドは、謁見前に宮廷に立ち寄って調べたようだ。
予想通り、リッシュモンは不在で、誰に聞いても「行方はわからない」という。
「たまたまですよ」
そう言いながら横目で、そばに控えているラ・トレモイユをうかがった。
リッシュモンを見かけなくなってから、大侍従ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユが宮廷を牛耳り、使者が大元帥との面会を求めても、配下の侍従たちに「わからない」と言わせて追い返している。
ようは、かつてのブルゴーニュ派とアルマニャック派のように、大元帥派と大侍従派の宮廷闘争が起きているのだ。
「では、最後に大元帥と会ったのはいつですの?」
「公妃のことだから、私の日々の行動もすでに調べているのでは?」
ブルターニュ公と同盟を結んだのはヨランドの手柄だし、公弟のアルテュール・ド・リッシュモン伯をフランス大元帥にしたのもヨランドの推薦があってこそ。
だから、ヨランドが気を揉むのは無理からぬこと——、いや、手柄を台無しにされて怒っているのかもしれない。
「最後に会ったのが何日前だったか覚えてないが……」
「少なくとも半年前では?」
「さすが公妃、私が覚えてない日程までよくご存知だ」
王の主な行動は、大侍従が行軍日誌のごとく毎日書き残している。
ヨランドとリッシュモンは、ラ・トレモイユと対立しているようだし、大侍従の日誌までは見れないだろう。だが、それぞれが懇意にしている侍従や護衛を通じて諜報活動をしているから、私の動向は筒抜けだし、彼らの裏をかくには「細心の注意」が必要だ。
「リッシュモンがどこにいるかは知らない。公妃はご存知かな?」
しれっとうそをついた。パルトネーにいることは把握している。
「ブルターニュに帰ったのでなければ、どこで何をしていても構わない。宮廷で流血沙汰を起こされるよりマシだ……。冗談ですよ。リッシュモンは大元帥の義務を果たし、罪人を処罰した。厳しすぎるところがあるが、私心で悪事を犯す人間じゃない」
リッシュモンが大元帥の称号を返上してブルターニュに帰ったとしたら、確かに一大事だ。それは、ブルターニュがフランスとの同盟を破棄して、再びイングランドと組むことを意味するから。だが、そうではない。
「心配ご無用。公妃の面目を潰すようなことはしない」
私とて一方的に監視されているわけじゃない。
リッシュモンの動向は、諜報役のベルトラン・ド・ボーヴォーに探らせていて、何かあれば知らせが届くことになっている。つい先日、マルグリット・ド・ブルゴーニュがパルトネーに戻り、リッシュモンに再会したと知らせを受け取った。ボーヴォー家はアンジュー公に仕えているから、ヨランドにも伝わっているはずだ。
(とはいえ、私がマルグリットに託した調査の内容までは知らないだろうが)
ヨランドはまだ疑いのまなざしを向けている。
「仮に、私がリッシュモンを嫌って処罰するとしたら、大元帥の称号を取り上げる。フランス大元帥より格の高い称号はないし、今も特別な称号を与えているのだから、私とリッシュモンの関係に問題はない」
私はこれ以上心配させまいと、玉座の肘掛けにほおづえををつき、「親愛なる義母上、どうか怒らないで」と呼びかけながら従順な少年のように微笑んだ。
「どうか、私と大元帥の仲を引き裂こうとする悪い噂に惑わされないでほしい」
ヨランドを説得する体で、ラ・トレモイユを牽制する意味も込める。彼に言ったところで、あまり効果はないだろうが。
「まったく、あなたと言う人は……」
ヨランドは呆れながら妙なことを言った。
「近ごろの陛下は、母君に似てきたようですね」
「私が? 母上に?」
「養母で義母のわたくしではなく、実母のイザボー妃のことですよ」
私の実母イザボー・ド・バヴィエールは、淫乱王妃と呼ばれている。
緑がかった瞳の色が母譲りなことは認めるが、私はフランス王国史上屈指の悪女に似ているのだろうか。
「どういう意味だ?」
「陛下は人たらしの才能があるようです。思い返せば、修道院で出会ったあの日、わたくしも幼い王子に誘惑されたのかもしれません」
虚を突かれた気がした。私がヨランドを誘惑したと?
「わたくしだけではありません。いつのまにか、アンジュー家全体が陛下のために私財を投げ打って奉仕しています。なぜ、わたくしたちはそこまで陛下に入れ込んでしまうのか、つねづね疑問に思っていたのですが、陛下が天然のたらしだと考えれば納得できます。おそらく、リッシュモン大元帥も……ああ、おいたわしい」
「ちょっと待て。私はリッシュモンを誘惑した覚えはないぞ!」
「ですから、天然のたらしだと申し上げているのです。陛下が追放を命じたのではなく、大元帥みずから宮廷を離れたのが事実だとしたら……」
はっとして、賢夫人ヨランド・ダラゴンは思考を巡らせた。
「ああ、何てこと! わたくしには大元帥の心境が手にとるようにわかります。一度距離を置いて頭を冷やさなければ、過ちを犯しかねないと考えたのかも……。ああ、じれったいわ! けれど、このじれったさは悪くないと言うか、風情があるというか、胸の奥が熱くなって悶えるというか……」
リッシュモンが過ちを犯しかねない? 私の知らない陰謀が起きているのか? 一体、何をどう推測・解釈し、結論づけたのか見当もつかないが——
「公妃、大丈夫か?」
「はぁ……、承知しました。これ以上の詮索は控えましょう」
ヨランドは勝手に納得しているが、私は疑問だらけだ。
しかし、余計な訂正をして、一件落着しかけた話がこじれるのも面倒だ。
私は聞き流すことにした。
「そうしてもらえるとありがたい」
「わたくしは陛下と大元帥をあたたかく見守ります」
「よろしく頼む」
謁見が終わると、ヨランドは上機嫌でマリーとルイに会いに行った。おそらくその場には、マリーの侍女に就任したラ・トレモイユの妻カトリーヌ・ド・トレーヌもいるだろうが、今の会話が伝わったとしても私の真意までは見抜けないはずだ。
「陛下は、ともに会いに行かれないのですか?」
謁見中、じっとそばで控えていた大侍従ラ・トレモイユがぼそりとつぶやいた。
「最近、王妃陛下と王太子殿下に面会してないご様子でしたので、ご進言申し上げました」
「遠慮しておく。血のつながった母娘同士、女性ならではの話があるだろうから私がいたら邪魔だろう」
この日を境に、ヨランドとの会談が宮廷に知れ渡り、私はラ・トレモイユの政略を追認する大侍従派、ヨランドは大元帥派と見なされるようになる。
血の気の多すぎる大元帥と、裏の顔がある大侍従。どちらかを選べと言われたら——、悩みは尽きない。
「次の使者を呼んでもよろしいでしょうか」
「あと何人だ?」
「スコットランドとドーフィネから……」
大侍従と、次の謁見の打ち合わせをしながら、別のことを考えていた。
(マルグリット・ド・ブルゴーニュに託した調査の件は、リッシュモンに伝わっただろうか。ラ・トレモイユ夫妻のしっぽをつかみ、真の目的と黒幕を見つけなければ宮廷の陰謀は終わらない)
あれからリッシュモンに変わった動向は見られず、ベルトラン・ド・ボーヴォーからも定期連絡以外に知らせはない。その代わりに、別件で重大な知らせが二つも舞い込んだため、私はしばらくの間リッシュモンの存在を忘れた。
重大な知らせのひとつめは、親イングランドと見なされていたスコットランド王ジェームズ一世との同盟締結と、長男ルイとスコットランド王女との縁談。
もうひとつは、父王シャルル六世の世話をしていた侍女オデットとその娘で私の異母妹マルグリットの行方が判明したという内容だった。
「取るに足りない、ただの噂でしょう」
「噂ならどれほど良かったことか」
ヨランドは、謁見前に宮廷に立ち寄って調べたようだ。
予想通り、リッシュモンは不在で、誰に聞いても「行方はわからない」という。
「たまたまですよ」
そう言いながら横目で、そばに控えているラ・トレモイユをうかがった。
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ようは、かつてのブルゴーニュ派とアルマニャック派のように、大元帥派と大侍従派の宮廷闘争が起きているのだ。
「では、最後に大元帥と会ったのはいつですの?」
「公妃のことだから、私の日々の行動もすでに調べているのでは?」
ブルターニュ公と同盟を結んだのはヨランドの手柄だし、公弟のアルテュール・ド・リッシュモン伯をフランス大元帥にしたのもヨランドの推薦があってこそ。
だから、ヨランドが気を揉むのは無理からぬこと——、いや、手柄を台無しにされて怒っているのかもしれない。
「最後に会ったのが何日前だったか覚えてないが……」
「少なくとも半年前では?」
「さすが公妃、私が覚えてない日程までよくご存知だ」
王の主な行動は、大侍従が行軍日誌のごとく毎日書き残している。
ヨランドとリッシュモンは、ラ・トレモイユと対立しているようだし、大侍従の日誌までは見れないだろう。だが、それぞれが懇意にしている侍従や護衛を通じて諜報活動をしているから、私の動向は筒抜けだし、彼らの裏をかくには「細心の注意」が必要だ。
「リッシュモンがどこにいるかは知らない。公妃はご存知かな?」
しれっとうそをついた。パルトネーにいることは把握している。
「ブルターニュに帰ったのでなければ、どこで何をしていても構わない。宮廷で流血沙汰を起こされるよりマシだ……。冗談ですよ。リッシュモンは大元帥の義務を果たし、罪人を処罰した。厳しすぎるところがあるが、私心で悪事を犯す人間じゃない」
リッシュモンが大元帥の称号を返上してブルターニュに帰ったとしたら、確かに一大事だ。それは、ブルターニュがフランスとの同盟を破棄して、再びイングランドと組むことを意味するから。だが、そうではない。
「心配ご無用。公妃の面目を潰すようなことはしない」
私とて一方的に監視されているわけじゃない。
リッシュモンの動向は、諜報役のベルトラン・ド・ボーヴォーに探らせていて、何かあれば知らせが届くことになっている。つい先日、マルグリット・ド・ブルゴーニュがパルトネーに戻り、リッシュモンに再会したと知らせを受け取った。ボーヴォー家はアンジュー公に仕えているから、ヨランドにも伝わっているはずだ。
(とはいえ、私がマルグリットに託した調査の内容までは知らないだろうが)
ヨランドはまだ疑いのまなざしを向けている。
「仮に、私がリッシュモンを嫌って処罰するとしたら、大元帥の称号を取り上げる。フランス大元帥より格の高い称号はないし、今も特別な称号を与えているのだから、私とリッシュモンの関係に問題はない」
私はこれ以上心配させまいと、玉座の肘掛けにほおづえををつき、「親愛なる義母上、どうか怒らないで」と呼びかけながら従順な少年のように微笑んだ。
「どうか、私と大元帥の仲を引き裂こうとする悪い噂に惑わされないでほしい」
ヨランドを説得する体で、ラ・トレモイユを牽制する意味も込める。彼に言ったところで、あまり効果はないだろうが。
「まったく、あなたと言う人は……」
ヨランドは呆れながら妙なことを言った。
「近ごろの陛下は、母君に似てきたようですね」
「私が? 母上に?」
「養母で義母のわたくしではなく、実母のイザボー妃のことですよ」
私の実母イザボー・ド・バヴィエールは、淫乱王妃と呼ばれている。
緑がかった瞳の色が母譲りなことは認めるが、私はフランス王国史上屈指の悪女に似ているのだろうか。
「どういう意味だ?」
「陛下は人たらしの才能があるようです。思い返せば、修道院で出会ったあの日、わたくしも幼い王子に誘惑されたのかもしれません」
虚を突かれた気がした。私がヨランドを誘惑したと?
「わたくしだけではありません。いつのまにか、アンジュー家全体が陛下のために私財を投げ打って奉仕しています。なぜ、わたくしたちはそこまで陛下に入れ込んでしまうのか、つねづね疑問に思っていたのですが、陛下が天然のたらしだと考えれば納得できます。おそらく、リッシュモン大元帥も……ああ、おいたわしい」
「ちょっと待て。私はリッシュモンを誘惑した覚えはないぞ!」
「ですから、天然のたらしだと申し上げているのです。陛下が追放を命じたのではなく、大元帥みずから宮廷を離れたのが事実だとしたら……」
はっとして、賢夫人ヨランド・ダラゴンは思考を巡らせた。
「ああ、何てこと! わたくしには大元帥の心境が手にとるようにわかります。一度距離を置いて頭を冷やさなければ、過ちを犯しかねないと考えたのかも……。ああ、じれったいわ! けれど、このじれったさは悪くないと言うか、風情があるというか、胸の奥が熱くなって悶えるというか……」
リッシュモンが過ちを犯しかねない? 私の知らない陰謀が起きているのか? 一体、何をどう推測・解釈し、結論づけたのか見当もつかないが——
「公妃、大丈夫か?」
「はぁ……、承知しました。これ以上の詮索は控えましょう」
ヨランドは勝手に納得しているが、私は疑問だらけだ。
しかし、余計な訂正をして、一件落着しかけた話がこじれるのも面倒だ。
私は聞き流すことにした。
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「陛下は、ともに会いに行かれないのですか?」
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「最近、王妃陛下と王太子殿下に面会してないご様子でしたので、ご進言申し上げました」
「遠慮しておく。血のつながった母娘同士、女性ならではの話があるだろうから私がいたら邪魔だろう」
この日を境に、ヨランドとの会談が宮廷に知れ渡り、私はラ・トレモイユの政略を追認する大侍従派、ヨランドは大元帥派と見なされるようになる。
血の気の多すぎる大元帥と、裏の顔がある大侍従。どちらかを選べと言われたら——、悩みは尽きない。
「次の使者を呼んでもよろしいでしょうか」
「あと何人だ?」
「スコットランドとドーフィネから……」
大侍従と、次の謁見の打ち合わせをしながら、別のことを考えていた。
(マルグリット・ド・ブルゴーニュに託した調査の件は、リッシュモンに伝わっただろうか。ラ・トレモイユ夫妻のしっぽをつかみ、真の目的と黒幕を見つけなければ宮廷の陰謀は終わらない)
あれからリッシュモンに変わった動向は見られず、ベルトラン・ド・ボーヴォーからも定期連絡以外に知らせはない。その代わりに、別件で重大な知らせが二つも舞い込んだため、私はしばらくの間リッシュモンの存在を忘れた。
重大な知らせのひとつめは、親イングランドと見なされていたスコットランド王ジェームズ一世との同盟締結と、長男ルイとスコットランド王女との縁談。
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