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第0章〈正義の目覚め〉編・改
0.26 フランス王シャルル七世
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1424年10月20日、私は義母ヨランド・ダラゴンの勧めでアルテュール・ド・リッシュモン伯と謁見した。
リッシュモンは「王太子に臣従したい」と望んだが、私は困惑し、唐突にあらわれたこの男を持て余していた。
「リッシュモン伯、貴公はブルゴーニュ公やイングランド王家と関わりが深い。私のもとへ来るまで一筋縄ではいかなかっただろう」
私はねぎらいの言葉をかけたが、はたから見ると「そっけなかった」と伝わっている。
リッシュモンは自分の生い立ちと、これまでのいきさつを語ってくれた。話が長いのでところどころ聞き流していた気がする。
(なんだか、八ヶ月くらい喋っていた気がするな)
そっけない態度だったのは、長話に飽きていたせいかもしれない。
騎士叙任以上の臣従関係を結ぶなら、私自身が吟味をしなければならない。
私からもいくつか質問してみた。
「貴公はロンドン塔幽閉中にイングランド王に臣従の誓いをしたそうだが?」
「仰せの通り、生前のヘンリー五世に臣従を誓いました」
「ベッドフォード公が黙っていないだろう。ここにいて良いのか?」
「ヘンリーは死にました。誓いは無効です」
かつての主君は「死んだ」という。
半ば無理やり主従関係を結んだせいだろうか、敬意のかけらもない。
「私の家臣になったふりをして、隙をついて裏切るつもりでは?」
「あり得ません」
リッシュモンは即答したが、数年前、兄のブルターニュ公が失踪していた時期は「王太子の謀略ではないか」と疑っていた。自分からそう言ったのだ。
(ブルターニュの情勢によっては、敵に回るかもしれないな)
私はそう考え、少し警戒していた。
だが、義母のヨランドはリッシュモンを気に入り、「最高位の側近にするように」とまで言ってくる。アンジュー家と公妃には恩義を感じているが、言いなりになっていたら他の家臣に示しがつかない。
家臣として受け入れるか否か。
判断に迷い、次の質問も思い浮かばず、私は無言でリッシュモンを観察した。
きびきびと折り目正しい人物だ。少々くどいが対話と交渉能力も申し分ない。
何より「ここに来た」事実が、能力の高さを物語っている。
(堂々として威厳がある)
衣服を着ていても恵まれた体つきがわかる。
ロンドン塔幽閉中も鍛錬を欠かさなかったのだろう、よく引き締まった体躯だ。
(もしこの男が王だったら、みんな恐れをなして戦争はなかったかもしれないな)
私は幼少期の環境が悪かったのか、筋肉も脂肪もつきにくく貧弱だ。
少し前に、長男ルイが生まれて父になったというのに、細すぎる少年じみた体躯のせいでときどき小姓に間違われるのだ。王らしくないと言われているし、私もそう思う。
(だからって小姓はあんまりだ。上背は人並みにあるのだからせめて役人くらいには……)
無言のまま、関係ないことを考えていたら、リッシュモンが言葉を継いだ。
「……不名誉よりも死を」
聞き間違いだろうか。一瞬、物騒な言葉が聞こえた気がした。
「恐れながら申し上げます」
「ん、どうぞ」
「私はその他大勢いる『ただの家来』になるつもりはありません」
もっとも信頼される家臣になりたい、と言った。
私は我に帰ると、もう一度聞き直した。
「もっとも?」
「ここにいる家臣団の誰よりも、殿下から信頼と寵愛を授かりたい」
いきなり現れた新参者のくせに、家臣一堂に宣戦布告とはいい度胸をしている。
私はちらりと、取り巻く家臣たちを見回した。
みんな涼しい顔をしているが内心は穏やかではないだろう。
「私の中では、いつも正義の心が燃えています」
リッシュモンは話を続けた。
「消えることのない正義の炎を、まことの主君に捧げたいと切望してきました」
「そう言われても、心の中にある炎は見えないからなぁ」
「疑惑が晴れるならば、私の胸を切り裂いて熱く脈打つ心臓を取り出してもいい」
「まて、早まるな!」
もう21歳になると言うのに、私はあいかわらず流血が苦手だった。
伝聞で誰かを痛めつけた話を聞くだけで吐き気がする。敵から情報を得るために拷問が必要だという者も多かったが、私はむやみな体罰を禁じる「触れ」を出していた。
(脈打つ心臓? そんなの見たくもない)
そもそも、生きていれば心臓が脈打っているのは当たり前で、燃えている心臓だの正義だの——
(意外と暑苦しいやつだな)
生真面目で冷静なカタブツだと思っていたが、本当は熱血漢なのかもしれない。
「私と貴公は、初対面ではないが」
私たちが初めて会ったのは11年も前だ。
私は10歳でアンジューに来たばかり。リッシュモンは20歳の青年騎士だった。
「互いのことをよく知らないのに、ずいぶん大胆なことを言う」
「殿下は11年前よりも、疑い深くなられましたね」
「失礼なやつだな」
「けなしているのではありません」
リッシュモンは、疑い深さは慎重さの裏返しだと言った。
慎重だったからこそ、兄たちよりも長く生き延びたのだろうとも。
「いっそ、気が済むまで疑ってください。私は何も隠しませんし、殿下の信頼を得られる自信があります。側近としてそばに置きながら、私の声を聞き、私をよく見て、すべてを知っていただきたい。そして、私も……」
王太子殿下、あなたのすべてを知りたい。
リッシュモンは大真面目に、まるで宮廷恋愛の口説き文句のようなことを言った。
「あのなぁ……」
私はリッシュモンの淡々とした熱意——矛盾しているがそうとしか言えない——を逸らすように息を吐くと、ひとつ忠告した。
「私はもう——いや、少なくともこの辺りではもう王太子と呼ばれていない。フランス王国ヴァロワ王朝、第五代国王シャルル七世だ」
ここで生きていくなら、イングランドやブルゴーニュ派じみた口調を改めるように命じた。
私を取り巻く家臣団はアルマニャック派が多数を占める。いざこざが起きるのではないかと胸騒ぎがしたが、リッシュモンを拒絶する理由も見当たらなかった。
私は臣従の誓いを受け入れると決めた。
「汝、我に忠誠を誓うか」
「我が名と神の御名にかけて……」
リッシュモンがひざまずき、祈るように両手を組んでいる。
この両手は、臣下が所有しているすべてのものを捧げることを意味する。
臣下たるリッシュモンは、主君である私と神の名にかけて誓いの言葉を述べる。
「いかなる時も主君たるフランス王シャルル七世を敬い、助言し、決して危害を加えず、敵前で剣となって戦い、盾となって守ることを誓います」
臣下たるリッシュモンの忠義に対して、主君の私は見返りを与えることを誓約する。
「されば我は、いかなる時も臣下アルテュール・ド・リッシュモン伯の居場所を保証し、糧を与え、名誉と財産を守ることを神の御名にかけて誓約する」
私はリッシュモンの両手を包むように手を重ねた。
これは、リッシュモンが捧げるすべてを受け入れることを意味する。
もし、誓いに背いたならば、私は好きなときにリッシュモンの名誉を奪い、財産を没収することができる。
とはいえ、心の片隅で「野蛮な契約」だとも考えていた。
(できれば、誰かの名誉と財産を奪うようなことはしたくない……)
形式的な誓約だ。深く考える必要はない。
私の動きが止まったせいか、ひざまずいたリッシュモンが怪訝そうに私を見上げた。あまり待たせてはいけない。私が顔を寄せると、リッシュモンは瞼を閉じて続きを待った。
臣従の誓いは、婚姻の誓いとよく似た契約儀式である。
本来、婚姻を誓った夫婦は死別以外に離婚は許されない。臣従を誓った主従も同じである。死が二人を別つまで、この誓約から逃れることはできない。
誓約の証として口付けを交わし、私とリッシュモンの臣従儀礼はつつがなく終わった。
(※)第0章〈正義の目覚め〉編・改、完結。
リッシュモンは「王太子に臣従したい」と望んだが、私は困惑し、唐突にあらわれたこの男を持て余していた。
「リッシュモン伯、貴公はブルゴーニュ公やイングランド王家と関わりが深い。私のもとへ来るまで一筋縄ではいかなかっただろう」
私はねぎらいの言葉をかけたが、はたから見ると「そっけなかった」と伝わっている。
リッシュモンは自分の生い立ちと、これまでのいきさつを語ってくれた。話が長いのでところどころ聞き流していた気がする。
(なんだか、八ヶ月くらい喋っていた気がするな)
そっけない態度だったのは、長話に飽きていたせいかもしれない。
騎士叙任以上の臣従関係を結ぶなら、私自身が吟味をしなければならない。
私からもいくつか質問してみた。
「貴公はロンドン塔幽閉中にイングランド王に臣従の誓いをしたそうだが?」
「仰せの通り、生前のヘンリー五世に臣従を誓いました」
「ベッドフォード公が黙っていないだろう。ここにいて良いのか?」
「ヘンリーは死にました。誓いは無効です」
かつての主君は「死んだ」という。
半ば無理やり主従関係を結んだせいだろうか、敬意のかけらもない。
「私の家臣になったふりをして、隙をついて裏切るつもりでは?」
「あり得ません」
リッシュモンは即答したが、数年前、兄のブルターニュ公が失踪していた時期は「王太子の謀略ではないか」と疑っていた。自分からそう言ったのだ。
(ブルターニュの情勢によっては、敵に回るかもしれないな)
私はそう考え、少し警戒していた。
だが、義母のヨランドはリッシュモンを気に入り、「最高位の側近にするように」とまで言ってくる。アンジュー家と公妃には恩義を感じているが、言いなりになっていたら他の家臣に示しがつかない。
家臣として受け入れるか否か。
判断に迷い、次の質問も思い浮かばず、私は無言でリッシュモンを観察した。
きびきびと折り目正しい人物だ。少々くどいが対話と交渉能力も申し分ない。
何より「ここに来た」事実が、能力の高さを物語っている。
(堂々として威厳がある)
衣服を着ていても恵まれた体つきがわかる。
ロンドン塔幽閉中も鍛錬を欠かさなかったのだろう、よく引き締まった体躯だ。
(もしこの男が王だったら、みんな恐れをなして戦争はなかったかもしれないな)
私は幼少期の環境が悪かったのか、筋肉も脂肪もつきにくく貧弱だ。
少し前に、長男ルイが生まれて父になったというのに、細すぎる少年じみた体躯のせいでときどき小姓に間違われるのだ。王らしくないと言われているし、私もそう思う。
(だからって小姓はあんまりだ。上背は人並みにあるのだからせめて役人くらいには……)
無言のまま、関係ないことを考えていたら、リッシュモンが言葉を継いだ。
「……不名誉よりも死を」
聞き間違いだろうか。一瞬、物騒な言葉が聞こえた気がした。
「恐れながら申し上げます」
「ん、どうぞ」
「私はその他大勢いる『ただの家来』になるつもりはありません」
もっとも信頼される家臣になりたい、と言った。
私は我に帰ると、もう一度聞き直した。
「もっとも?」
「ここにいる家臣団の誰よりも、殿下から信頼と寵愛を授かりたい」
いきなり現れた新参者のくせに、家臣一堂に宣戦布告とはいい度胸をしている。
私はちらりと、取り巻く家臣たちを見回した。
みんな涼しい顔をしているが内心は穏やかではないだろう。
「私の中では、いつも正義の心が燃えています」
リッシュモンは話を続けた。
「消えることのない正義の炎を、まことの主君に捧げたいと切望してきました」
「そう言われても、心の中にある炎は見えないからなぁ」
「疑惑が晴れるならば、私の胸を切り裂いて熱く脈打つ心臓を取り出してもいい」
「まて、早まるな!」
もう21歳になると言うのに、私はあいかわらず流血が苦手だった。
伝聞で誰かを痛めつけた話を聞くだけで吐き気がする。敵から情報を得るために拷問が必要だという者も多かったが、私はむやみな体罰を禁じる「触れ」を出していた。
(脈打つ心臓? そんなの見たくもない)
そもそも、生きていれば心臓が脈打っているのは当たり前で、燃えている心臓だの正義だの——
(意外と暑苦しいやつだな)
生真面目で冷静なカタブツだと思っていたが、本当は熱血漢なのかもしれない。
「私と貴公は、初対面ではないが」
私たちが初めて会ったのは11年も前だ。
私は10歳でアンジューに来たばかり。リッシュモンは20歳の青年騎士だった。
「互いのことをよく知らないのに、ずいぶん大胆なことを言う」
「殿下は11年前よりも、疑い深くなられましたね」
「失礼なやつだな」
「けなしているのではありません」
リッシュモンは、疑い深さは慎重さの裏返しだと言った。
慎重だったからこそ、兄たちよりも長く生き延びたのだろうとも。
「いっそ、気が済むまで疑ってください。私は何も隠しませんし、殿下の信頼を得られる自信があります。側近としてそばに置きながら、私の声を聞き、私をよく見て、すべてを知っていただきたい。そして、私も……」
王太子殿下、あなたのすべてを知りたい。
リッシュモンは大真面目に、まるで宮廷恋愛の口説き文句のようなことを言った。
「あのなぁ……」
私はリッシュモンの淡々とした熱意——矛盾しているがそうとしか言えない——を逸らすように息を吐くと、ひとつ忠告した。
「私はもう——いや、少なくともこの辺りではもう王太子と呼ばれていない。フランス王国ヴァロワ王朝、第五代国王シャルル七世だ」
ここで生きていくなら、イングランドやブルゴーニュ派じみた口調を改めるように命じた。
私を取り巻く家臣団はアルマニャック派が多数を占める。いざこざが起きるのではないかと胸騒ぎがしたが、リッシュモンを拒絶する理由も見当たらなかった。
私は臣従の誓いを受け入れると決めた。
「汝、我に忠誠を誓うか」
「我が名と神の御名にかけて……」
リッシュモンがひざまずき、祈るように両手を組んでいる。
この両手は、臣下が所有しているすべてのものを捧げることを意味する。
臣下たるリッシュモンは、主君である私と神の名にかけて誓いの言葉を述べる。
「いかなる時も主君たるフランス王シャルル七世を敬い、助言し、決して危害を加えず、敵前で剣となって戦い、盾となって守ることを誓います」
臣下たるリッシュモンの忠義に対して、主君の私は見返りを与えることを誓約する。
「されば我は、いかなる時も臣下アルテュール・ド・リッシュモン伯の居場所を保証し、糧を与え、名誉と財産を守ることを神の御名にかけて誓約する」
私はリッシュモンの両手を包むように手を重ねた。
これは、リッシュモンが捧げるすべてを受け入れることを意味する。
もし、誓いに背いたならば、私は好きなときにリッシュモンの名誉を奪い、財産を没収することができる。
とはいえ、心の片隅で「野蛮な契約」だとも考えていた。
(できれば、誰かの名誉と財産を奪うようなことはしたくない……)
形式的な誓約だ。深く考える必要はない。
私の動きが止まったせいか、ひざまずいたリッシュモンが怪訝そうに私を見上げた。あまり待たせてはいけない。私が顔を寄せると、リッシュモンは瞼を閉じて続きを待った。
臣従の誓いは、婚姻の誓いとよく似た契約儀式である。
本来、婚姻を誓った夫婦は死別以外に離婚は許されない。臣従を誓った主従も同じである。死が二人を別つまで、この誓約から逃れることはできない。
誓約の証として口付けを交わし、私とリッシュモンの臣従儀礼はつつがなく終わった。
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