25 / 126
第0章〈正義の目覚め〉編・改
0.24 シャルル六世崩御(2)
しおりを挟む
父王シャルル六世崩御により、母妃イザボー・ド・バヴィエールはフランス王太后となり、孫がフランスに来る日を心待ちにしていた。
「カトリーヌとアンリはいつ帰ってくるのかしらね」
イングランドにいる幼君ヘンリー六世は、フランス王としてはアンリ二世になる。
「王妃陛下の権勢はますます栄えるばかり。百合の庭園どころか、薔薇の庭園にも手が届きそうだと国中で噂になっております」
「嫌だわ。わたくし、もう王妃ではないのに」
「これは失礼を申し上げました。孫がいらっしゃるとは思えない若さと美貌を誇っておられるゆえつい!」
リッシュモンの実母でもあるイングランド王太后はヘンリー五世・六世と血の繋がりがない。
幼君ヘンリー六世が英仏両国の王になるなら、イザボー王太后は祖母として絶大な権力を手に入れると見なされた。
「んふふ……」
王太后が「末王子のシャルルは王の実子ではない」と言い出したために、今やフランスは二人の王が並び立つ異常事態になっている。
モントロー橋上の事件——王太子の家臣がブルゴーニュ無怖公を殺害する以前は、血筋にまつわる疑惑はなかった。だが、母妃イザボー・ド・バヴィエールが「淫乱王妃」と呼ばれるほど不倫に明け暮れていたのは事実だったから、「王太子の血筋は疑わしい」とみんなが考えるようになった。
本当の父親は誰なのか、その真相はわからない。
もしかしたら、母自身ですらわからないのかもしれない。
明らかなのは、王太后から寵愛を受ければ宮廷で権力を得られるが、嫌われたら実子でも排除されるということだ。
「よろしくってよ。今日のわたくしは気分が良いから許してあげる」
王の弔問を口実に、下心ある貴族たちはこぞって王太后のご機嫌伺いに訪れた。
「新しい国王陛下はイングランド生まれですが、あそこは辺境の島国。いずれフランスへご帰還するのでしょう?」
「それがねぇ……」
王太后は不機嫌そうに眉をひそめた。
「イングランド人の摂政は意地の悪い男で、アンリを返してくれないの」
「まぁ!」
ベッドフォード公は素早く即位宣言をしたが、英仏間の根回しで多忙を極めており、王太后のご機嫌うかがいは後回しになっていた。
「あのシャルル・ドルレアンのように人質にされないか心配だわ」
「王太后様、あの男は王位簒奪者の血筋ですから油断してはなりませんよ」
「んふふ、そういえば、ヘンリーの葬儀で人目もはばからずに派手に切れ散らかしていたわね」
「みっともない男ですこと」
イザボー王太后と取り巻きたちが笑いさざめいていると、侍従が「王太子妃」の来訪を告げた。
「来たわね」
王太后は先ほどまでの愁眉を開くと、王太子妃を通すように命じた。
「王太子妃ですって?!」
「まさか、アンジュー家のあの娘が……?」
現れたのはマリー・ダンジューではなく、無怖公の長女でブルゴーニュ公フィリップの姉、マルグリット・ド・ブルゴーニュだった。
「お悔やみを申し上げます」
マルグリット・ド・ブルゴーニュは夫に先立たれた未亡人で、その亡き夫とは私の兄・王太子ルイだった。つまり、元王太子妃である。
「お久しぶりね。わたくしに媚を売りに来たのかしら」
「亡き国王陛下は、わたくしにとって義父ですから」
「まぁ、殊勝な心がけですこと」
マルグリットは生まれてすぐに王太子と婚約。
次期フランス王妃の座が確約され、英才教育を受けて育った。
義母のイザボー王妃は気まぐれな性格だったが、王太子妃マルグリットを一目見ると「フクロウみたいな顔」だと言って笑い、お気に入りの取り巻きにしていた。
「わたくしのことを王太子妃と呼ぶ方がいらっしゃるようですが……」
ルイ王太子が亡くなると、若き未亡人マルグリットは故郷ブルゴーニュへ戻った。
のちに、私が「王太子」の身分を継承したが、パリにいた時分はまだ結婚していなかったため、王太子妃といえばマルグリット・ド・ブルゴーニュを思い浮かべる者が多かった。
「今となっては身に余る称号です。ご辞退申し上げます」
「本来なら、今頃あなたはフランス王妃だったのに。残念だったわね」
「滅相もございません」
「これからは何と呼んであげようかしら」
ルイ王太子はギュイエンヌ公だったから、マルグリットはギュイエンヌ公夫人でもある。
少なくとも、再婚するまでは亡き前夫の称号で呼ばれる。
「そうそう、ご結婚おめでとうと言わなくちゃ!」
「結婚ですか?」
「ギュイエンヌ公夫人と呼ぶのは、今日で最後かもしれないわね」
「わ、わたくしの結婚……?」
王太后と元王太子妃の会話を聞きながら、取り巻きたちがくすくすと笑い始めた。
「聡明なあなたのことだからフランスとイングランドの情勢はご存知よね。両国の王家と有力な大諸侯の同盟を強化するために縁談がいくつか組まれているの」
「ええ、確かに。妹が近々、ベッドフォード公と結婚しますわ」
「いやだわ、弟君——ブルゴーニュ公から聞いてないの? あなたも結婚するのよ。お相手はアルテュール・ド・リッシュモン伯ですって」
王太后は、呆然とするマルグリット・ド・ブルゴーニュを見下ろしながら「次に会うときは、リッシュモン伯夫人とお呼びしなくちゃね」と言って、小悪魔のように微笑んだ。
「アルテュール・ド・リッシュモン……伯?」
「イングランド王太后の実子で、ブルターニュ公の弟ですもの。血筋は申し分ないわね」
「リッシュモン伯夫人……?」
「ええ。あなたの妹はベッドフォード公夫人で、姉のあなたはリッシュモン伯夫人!」
王太后の取り巻きたちは互いに目配せすると、聞こえよがしに談笑を始めた。
「次の王妃様になるはずが妹より格下の伯爵夫人だなんて、とんだ没落ね」
「聞くところによると、ベッドフォード公はバツイチの姉よりも未婚の妹を選んだとか」
「えぇっ、ギュイエンヌ公夫人はベッドフォード公より四歳も年下ですのに」
「あの男は初婚だから、処女にこだわっているのではなくて?」
「リッシュモン伯も同じ初婚なのにあなたを受け入れるというのだから、ベッドフォード公より優しそうよ。良かったじゃない」
「リッシュモン伯の称号は名前だけで領地を持ってないんですって」
「まぁ! 持参金をたくさんつけてもらわないと苦労しそう」
取り巻きの誰かが「あの方、ロンドン塔の虜囚なんですってよ」と追い討ちをかけた。
宮廷の華ともいえる貴婦人たちは美しいが、棘を持つ者も多い。
容姿や態度を値踏みし、実家または嫁ぎ先の身分や財力をひけらかす。
このとき、フランス宮廷の頂点に君臨する大輪の華が王太后イザボー・ド・バヴィエールなら、丹精に育てられながら花開く前に転落したのが元王太子妃マルグリット・ド・ブルゴーニュだった。
私がポンティユ伯からフランス王位に上り詰めたのとは正反対に、彼女もまた数奇な運命に翻弄されたひとりである。
「カトリーヌとアンリはいつ帰ってくるのかしらね」
イングランドにいる幼君ヘンリー六世は、フランス王としてはアンリ二世になる。
「王妃陛下の権勢はますます栄えるばかり。百合の庭園どころか、薔薇の庭園にも手が届きそうだと国中で噂になっております」
「嫌だわ。わたくし、もう王妃ではないのに」
「これは失礼を申し上げました。孫がいらっしゃるとは思えない若さと美貌を誇っておられるゆえつい!」
リッシュモンの実母でもあるイングランド王太后はヘンリー五世・六世と血の繋がりがない。
幼君ヘンリー六世が英仏両国の王になるなら、イザボー王太后は祖母として絶大な権力を手に入れると見なされた。
「んふふ……」
王太后が「末王子のシャルルは王の実子ではない」と言い出したために、今やフランスは二人の王が並び立つ異常事態になっている。
モントロー橋上の事件——王太子の家臣がブルゴーニュ無怖公を殺害する以前は、血筋にまつわる疑惑はなかった。だが、母妃イザボー・ド・バヴィエールが「淫乱王妃」と呼ばれるほど不倫に明け暮れていたのは事実だったから、「王太子の血筋は疑わしい」とみんなが考えるようになった。
本当の父親は誰なのか、その真相はわからない。
もしかしたら、母自身ですらわからないのかもしれない。
明らかなのは、王太后から寵愛を受ければ宮廷で権力を得られるが、嫌われたら実子でも排除されるということだ。
「よろしくってよ。今日のわたくしは気分が良いから許してあげる」
王の弔問を口実に、下心ある貴族たちはこぞって王太后のご機嫌伺いに訪れた。
「新しい国王陛下はイングランド生まれですが、あそこは辺境の島国。いずれフランスへご帰還するのでしょう?」
「それがねぇ……」
王太后は不機嫌そうに眉をひそめた。
「イングランド人の摂政は意地の悪い男で、アンリを返してくれないの」
「まぁ!」
ベッドフォード公は素早く即位宣言をしたが、英仏間の根回しで多忙を極めており、王太后のご機嫌うかがいは後回しになっていた。
「あのシャルル・ドルレアンのように人質にされないか心配だわ」
「王太后様、あの男は王位簒奪者の血筋ですから油断してはなりませんよ」
「んふふ、そういえば、ヘンリーの葬儀で人目もはばからずに派手に切れ散らかしていたわね」
「みっともない男ですこと」
イザボー王太后と取り巻きたちが笑いさざめいていると、侍従が「王太子妃」の来訪を告げた。
「来たわね」
王太后は先ほどまでの愁眉を開くと、王太子妃を通すように命じた。
「王太子妃ですって?!」
「まさか、アンジュー家のあの娘が……?」
現れたのはマリー・ダンジューではなく、無怖公の長女でブルゴーニュ公フィリップの姉、マルグリット・ド・ブルゴーニュだった。
「お悔やみを申し上げます」
マルグリット・ド・ブルゴーニュは夫に先立たれた未亡人で、その亡き夫とは私の兄・王太子ルイだった。つまり、元王太子妃である。
「お久しぶりね。わたくしに媚を売りに来たのかしら」
「亡き国王陛下は、わたくしにとって義父ですから」
「まぁ、殊勝な心がけですこと」
マルグリットは生まれてすぐに王太子と婚約。
次期フランス王妃の座が確約され、英才教育を受けて育った。
義母のイザボー王妃は気まぐれな性格だったが、王太子妃マルグリットを一目見ると「フクロウみたいな顔」だと言って笑い、お気に入りの取り巻きにしていた。
「わたくしのことを王太子妃と呼ぶ方がいらっしゃるようですが……」
ルイ王太子が亡くなると、若き未亡人マルグリットは故郷ブルゴーニュへ戻った。
のちに、私が「王太子」の身分を継承したが、パリにいた時分はまだ結婚していなかったため、王太子妃といえばマルグリット・ド・ブルゴーニュを思い浮かべる者が多かった。
「今となっては身に余る称号です。ご辞退申し上げます」
「本来なら、今頃あなたはフランス王妃だったのに。残念だったわね」
「滅相もございません」
「これからは何と呼んであげようかしら」
ルイ王太子はギュイエンヌ公だったから、マルグリットはギュイエンヌ公夫人でもある。
少なくとも、再婚するまでは亡き前夫の称号で呼ばれる。
「そうそう、ご結婚おめでとうと言わなくちゃ!」
「結婚ですか?」
「ギュイエンヌ公夫人と呼ぶのは、今日で最後かもしれないわね」
「わ、わたくしの結婚……?」
王太后と元王太子妃の会話を聞きながら、取り巻きたちがくすくすと笑い始めた。
「聡明なあなたのことだからフランスとイングランドの情勢はご存知よね。両国の王家と有力な大諸侯の同盟を強化するために縁談がいくつか組まれているの」
「ええ、確かに。妹が近々、ベッドフォード公と結婚しますわ」
「いやだわ、弟君——ブルゴーニュ公から聞いてないの? あなたも結婚するのよ。お相手はアルテュール・ド・リッシュモン伯ですって」
王太后は、呆然とするマルグリット・ド・ブルゴーニュを見下ろしながら「次に会うときは、リッシュモン伯夫人とお呼びしなくちゃね」と言って、小悪魔のように微笑んだ。
「アルテュール・ド・リッシュモン……伯?」
「イングランド王太后の実子で、ブルターニュ公の弟ですもの。血筋は申し分ないわね」
「リッシュモン伯夫人……?」
「ええ。あなたの妹はベッドフォード公夫人で、姉のあなたはリッシュモン伯夫人!」
王太后の取り巻きたちは互いに目配せすると、聞こえよがしに談笑を始めた。
「次の王妃様になるはずが妹より格下の伯爵夫人だなんて、とんだ没落ね」
「聞くところによると、ベッドフォード公はバツイチの姉よりも未婚の妹を選んだとか」
「えぇっ、ギュイエンヌ公夫人はベッドフォード公より四歳も年下ですのに」
「あの男は初婚だから、処女にこだわっているのではなくて?」
「リッシュモン伯も同じ初婚なのにあなたを受け入れるというのだから、ベッドフォード公より優しそうよ。良かったじゃない」
「リッシュモン伯の称号は名前だけで領地を持ってないんですって」
「まぁ! 持参金をたくさんつけてもらわないと苦労しそう」
取り巻きの誰かが「あの方、ロンドン塔の虜囚なんですってよ」と追い討ちをかけた。
宮廷の華ともいえる貴婦人たちは美しいが、棘を持つ者も多い。
容姿や態度を値踏みし、実家または嫁ぎ先の身分や財力をひけらかす。
このとき、フランス宮廷の頂点に君臨する大輪の華が王太后イザボー・ド・バヴィエールなら、丹精に育てられながら花開く前に転落したのが元王太子妃マルグリット・ド・ブルゴーニュだった。
私がポンティユ伯からフランス王位に上り詰めたのとは正反対に、彼女もまた数奇な運命に翻弄されたひとりである。
46
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
上意討ち人十兵衛
工藤かずや
歴史・時代
本間道場の筆頭師範代有村十兵衛は、
道場四天王の一人に数えられ、
ゆくゆくは道場主本間頼母の跡取りになると見られて居た。
だが、十兵衛には誰にも言えない秘密があった。
白刃が怖くて怖くて、真剣勝負ができないことである。
その恐怖心は病的に近く、想像するだに震えがくる。
城中では御納戸役をつとめ、城代家老の信任も厚つかった。
そんな十兵衛に上意討ちの命が降った。
相手は一刀流の遣い手・田所源太夫。
だが、中間角蔵の力を借りて田所を斬ったが、
上意討ちには見届け人がついていた。
十兵衛は目付に呼び出され、
二度目の上意討ちか切腹か、どちらかを選べと迫られた。
永き夜の遠の睡りの皆目醒め
七瀬京
歴史・時代
近藤勇の『首』が消えた……。
新撰組の局長として名を馳せた近藤勇は板橋で罪人として処刑されてから、その首を晒された。
しかし、その首が、ある日忽然と消えたのだった……。
近藤の『首』を巡り、過去と栄光と男たちの愛憎が交錯する。
首はどこにあるのか。
そして激動の時代、男たちはどこへ向かうのか……。
※男性同士の恋愛表現がありますので苦手な方はご注意下さい
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
出撃!特殊戦略潜水艦隊
ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。
大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。
戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。
潜水空母 伊号第400型潜水艦〜4隻。
広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。
一度書いてみたかったIF戦記物。
この機会に挑戦してみます。
16世紀のオデュッセイア
尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。
12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。
※このお話は史実を参考にしたフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる