119 / 203
第八章〈殺人者シャルル〉編
8.2 訃報(2)沐浴と慰め
しおりを挟む
その晩は客間ではなく、以前使っていた私室へ通された。
ヨランドの計らいで、食事、着替え、沐浴の支度などが用意されていたが、私はベッドへ倒れ込むと意識を失い、泥のように眠った。
目覚めると、かなり日が高い。
「おはようございます。奥様の提案で、沐浴をなさってはいかがかと」
「あぁ、うん……」
何か考える暇もなく、世話役のボーボー夫人に促されるままに、長旅の疲れと汚れを落とすべく体を清めることにした。
アンジェ城の近くにはメーヌ湖があり、この辺り一帯は水の豊富な地域だ。
事前に準備していたのだろう、すぐに支度が整えられた。
(いい匂いがする)
庭園の花を摘んだのか、水面には色とりどりの花びらが浮かんでいる。
爽やかな水に体を沈めるとほのかに花の香りがした。
この物語を読んでいる読者諸氏は、中世ヨーロッパに入浴習慣がないと思っているかもしれないが大きな誤解だ。
教会には洗礼の習慣があり、特に昔ながらの浸水式洗礼では体全体を水に沈めて禊をおこなう。
伝統的な教会施設には沐浴するための専用室があり、人ひとりが入れる大きさの洗礼盤もある。
王侯貴族の城には教会が併設されているから、豊富な水があるならば入浴は可能だ。
そういった道具を持たない一般民衆は、湖や川に見張りを立てて水浴びをし、水が希少な地域では熱した石に水をかけてその蒸気で汗を流す。
都市には、大衆向けの蒸し風呂施設を商う者もいる。
余談だが、水浴び中に服を持ち去る犯罪は通常の盗みより重罪だった。
裸を見る・見られることは男女に関係なく宗教上のタブーで、服を盗むことは被害者を辱める行為だからだ。
誤解されないように申し添えておこう。
沐浴するとき、水面に花を浮かべるのは耽美趣味ではない。
裸体をむやみに見せないための一般的なマナーである。
(べたべたする)
体の汗が流れると顔のベタつきが気になる。水をすくって頭からかけた。
汗は流れたが、頭と顔に花びらが張り付いて少しうっとおしい。
両手で濡れた前髪をかき上げながら、伸びた髪の長さに時間の経過を実感する。
(あとで切ってもらおう)
昨夜は、アンジュー公の不幸を知って「これ以上迷惑をかけられない」とすぐにアンジェ城を発とうと思ったのに、いまはすっかりくつろいでいる。
落ち着いてよく考えてみると、あのとき城から飛び出したところで行く当てもなく、シャステルたちを困らせるだけだ。
(みんなよく働いてくれた。彼らにも休養が必要だ)
自分のことだけでなく、臣下のことも考えるべきだった。
取り乱した反動だろうか、水に浸かりながらぼうっとしていると。
「王太子さま!」
ついたて越しに、声をかけられた。
「その声はルネ?」
「はい、ルネ・ダンジューです」
婚約者マリー・ダンジューの弟ルネだ。
ことしで私は15歳になり、マリーは14歳でルネは9歳。
シャルロットの愛称で呼ばれる末っ子シャルル・ダンジューは4歳になる。
「おかえりなさい。シャルロットもいますよ!」
「シャルルにいさまー」
ついたての向こうでルネが「違うぞ、いまは王太子さまだ」とシャルロットを諭している。
「おうたいしさまー」
「やあ、シャルロット。今までどおり兄様で構わないよ」
「おうたいしにいさまー」
「あっ、シャルロット!」
ついたての横からシャルロットが飛び出した。
ルネが引っ張るより早く、こちらへ駆けてきてしまった。
「しゃるるにいさま! ほんもの!」
目を丸くしている。だいぶ驚かせてしまったようだ。
「うん、本物だよ。ただいま」
「にいさま、はだかんぼ!」
「うん……」
面と向かって言われると恥ずかしい。
「にいさま、だっこ!」
「うん、あとでね」
さすがに、いまの無防備な状態でシャルロットを抱っこして遊ぶことはできない。
「シャルロット、兄さまは取り込み中だからこっちに戻るんだ!」
「やだ、にいさまがだっこしてくれるまでここにいる!」
ルネが呼びかけたがシャルロットに引き返す気はないようで、水面に手を伸ばしてぱしゃぱしゃと遊び始めた。
「おはないっぱい」
「うん、きれいだね」
私は、花の原型をとどめている一輪をすくうとシャルロットに差し出した。
「これをあげるから、ルネ兄さまのところへ戻ろう」
「やだ」
「じゃあ、もう一輪あげるから片方をルネ兄さまに渡してきてくれるかい」
「えー」
「おつかいできるかな」
「できる!」
シャルロットは、濡れた花を受け取るとついたての向こうへ消えた。
「王太子さまはシャルロットをあやすのが上手いな。ぼくはいつも弟に振り回されてばかりで大変ですよ」
初めてマリーとルネ姉弟にあった時、マリーは9歳でルネは4歳だった。
ちょうど今のルネとシャルロット兄弟と同じ年齢だ。
私は、鼻水を垂らしてはしゃいでいるルネと、弟に振り回されているマリーを知っている。
「ルネも成長したね。見えないけどわかるよ」
「任せてください、ぼくは未来のアンジュー公ですからね!」
なにげない一言に、胸が痛んだ。
「その花は、今朝マリー姉様が庭園から摘んできたばかりなんです。いい匂いでしょう」
沐浴用に作られた木製の桶は、意外とゆったりしていて二人くらい入れそうだ。
水面を埋め尽くすほどたくさんの花を摘むのは大変だっただろう。
「いま、姉様も途中まで一緒に来てたんですけど、部屋の前まで来たら遠慮したみたいで引き返しちゃって」
「そうか……」
「でも、本当は姉様が一番王太子さまのことを気にかけてたんですよ」
昨夜はひどい姿を見せてしまった。
顔を合わせるのは気まずいと思っていたが、マリーも同じ気持ちなのかもしれない。
「母様から、王太子様の心が癒えるように慰めて差し上げなさいと言われて、ぼくもいろいろ考えたんです」
ついたての向こうからじゃらんと弦の音が聞こえた。
「それはハープ? いや、リュートか」
「当たりです」
リュートは異教徒の楽器だからパリの宮廷で聞くことは滅多にないが、アンジュー公妃ヨランド・ダラゴンの故郷・アラゴン王国にはムスリムも住んでいる。
アラゴン経由で入手したのだろう。
「ぼくは騎士道物語が好きだったから、シャルロットに読み聞かせながら弾き語りをしてたらだんだん楽しくなってきちゃって!」
食後の余興で、楽師に混ざって弾き語りする日もあるという。
アンジュー公が他界し、寂しくなった城内に明るさを取り戻したかったのだろうか。
「難しい勉強も、音楽のリズムに合わせて暗唱すると覚えやすいです」
「へぇ、すごいな」
「きょうは心を込めて王太子様のために歌います」
「私のために歌を?」
「切ない愛の歌です。泣いても知りませんからね」
そう宣言すると、ルネがリュートをつま弾き始めた。
ぽろん、ぽろんと前奏を搔き鳴らし、
「Dit de la Ange Marie amoureuse...」
「おぉ……」
リュート弾きの師となる楽師を雇っているのだろうか、なかなか上手いと思ったのもつかの間。
「ルネ、ちょっと待って!!」
自分が入浴中だということも忘れて、思わず立ち上がってしまった。
その瞬間、絹を引き裂くような悲鳴が聞こえた。
(いまの声は、まさか……)
ついたての向こうで、ルネがリュートを弾きながら「おや、マリー姉さまいたんですか」とうそぶき、「馬鹿!」と弟をなじるマリーの声と走り去る足音が聞こえた。
シャルロットがついたての横からひょこっと顔を覗かせると、つぶらな瞳をまん丸に見開きながら「にいさま、はだかんぼ!」と私を指差した。
「うわあ!!」
私は慌てふためきながら、水に体を沈めた。
「こら、シャルロット。見ちゃダメだぞ」
リュートの音が止み、ルネがシャルロットを抱きかかえるように引っ込めた。
しかし、時すでに遅く、シャルロットは「見ちゃった!」と言ってけらけらと笑った。
(見られた……)
冷たい水に浸かっているのに、顔から火を吹きそうだ。
ルネが歌おうとした「愛の歌」とは、私がマリーに送った詩人シャルティエ監修によるラブレターだったからだ。
(ラブレターだけじゃない)
なんかもう、いろいろ見られてしまった。
私は恥ずかしさのあまり、穴に隠れるような気分でぶくぶくと頭まで水没したが、火照った顔はなかなか冷えなかった。
ヨランドの計らいで、食事、着替え、沐浴の支度などが用意されていたが、私はベッドへ倒れ込むと意識を失い、泥のように眠った。
目覚めると、かなり日が高い。
「おはようございます。奥様の提案で、沐浴をなさってはいかがかと」
「あぁ、うん……」
何か考える暇もなく、世話役のボーボー夫人に促されるままに、長旅の疲れと汚れを落とすべく体を清めることにした。
アンジェ城の近くにはメーヌ湖があり、この辺り一帯は水の豊富な地域だ。
事前に準備していたのだろう、すぐに支度が整えられた。
(いい匂いがする)
庭園の花を摘んだのか、水面には色とりどりの花びらが浮かんでいる。
爽やかな水に体を沈めるとほのかに花の香りがした。
この物語を読んでいる読者諸氏は、中世ヨーロッパに入浴習慣がないと思っているかもしれないが大きな誤解だ。
教会には洗礼の習慣があり、特に昔ながらの浸水式洗礼では体全体を水に沈めて禊をおこなう。
伝統的な教会施設には沐浴するための専用室があり、人ひとりが入れる大きさの洗礼盤もある。
王侯貴族の城には教会が併設されているから、豊富な水があるならば入浴は可能だ。
そういった道具を持たない一般民衆は、湖や川に見張りを立てて水浴びをし、水が希少な地域では熱した石に水をかけてその蒸気で汗を流す。
都市には、大衆向けの蒸し風呂施設を商う者もいる。
余談だが、水浴び中に服を持ち去る犯罪は通常の盗みより重罪だった。
裸を見る・見られることは男女に関係なく宗教上のタブーで、服を盗むことは被害者を辱める行為だからだ。
誤解されないように申し添えておこう。
沐浴するとき、水面に花を浮かべるのは耽美趣味ではない。
裸体をむやみに見せないための一般的なマナーである。
(べたべたする)
体の汗が流れると顔のベタつきが気になる。水をすくって頭からかけた。
汗は流れたが、頭と顔に花びらが張り付いて少しうっとおしい。
両手で濡れた前髪をかき上げながら、伸びた髪の長さに時間の経過を実感する。
(あとで切ってもらおう)
昨夜は、アンジュー公の不幸を知って「これ以上迷惑をかけられない」とすぐにアンジェ城を発とうと思ったのに、いまはすっかりくつろいでいる。
落ち着いてよく考えてみると、あのとき城から飛び出したところで行く当てもなく、シャステルたちを困らせるだけだ。
(みんなよく働いてくれた。彼らにも休養が必要だ)
自分のことだけでなく、臣下のことも考えるべきだった。
取り乱した反動だろうか、水に浸かりながらぼうっとしていると。
「王太子さま!」
ついたて越しに、声をかけられた。
「その声はルネ?」
「はい、ルネ・ダンジューです」
婚約者マリー・ダンジューの弟ルネだ。
ことしで私は15歳になり、マリーは14歳でルネは9歳。
シャルロットの愛称で呼ばれる末っ子シャルル・ダンジューは4歳になる。
「おかえりなさい。シャルロットもいますよ!」
「シャルルにいさまー」
ついたての向こうでルネが「違うぞ、いまは王太子さまだ」とシャルロットを諭している。
「おうたいしさまー」
「やあ、シャルロット。今までどおり兄様で構わないよ」
「おうたいしにいさまー」
「あっ、シャルロット!」
ついたての横からシャルロットが飛び出した。
ルネが引っ張るより早く、こちらへ駆けてきてしまった。
「しゃるるにいさま! ほんもの!」
目を丸くしている。だいぶ驚かせてしまったようだ。
「うん、本物だよ。ただいま」
「にいさま、はだかんぼ!」
「うん……」
面と向かって言われると恥ずかしい。
「にいさま、だっこ!」
「うん、あとでね」
さすがに、いまの無防備な状態でシャルロットを抱っこして遊ぶことはできない。
「シャルロット、兄さまは取り込み中だからこっちに戻るんだ!」
「やだ、にいさまがだっこしてくれるまでここにいる!」
ルネが呼びかけたがシャルロットに引き返す気はないようで、水面に手を伸ばしてぱしゃぱしゃと遊び始めた。
「おはないっぱい」
「うん、きれいだね」
私は、花の原型をとどめている一輪をすくうとシャルロットに差し出した。
「これをあげるから、ルネ兄さまのところへ戻ろう」
「やだ」
「じゃあ、もう一輪あげるから片方をルネ兄さまに渡してきてくれるかい」
「えー」
「おつかいできるかな」
「できる!」
シャルロットは、濡れた花を受け取るとついたての向こうへ消えた。
「王太子さまはシャルロットをあやすのが上手いな。ぼくはいつも弟に振り回されてばかりで大変ですよ」
初めてマリーとルネ姉弟にあった時、マリーは9歳でルネは4歳だった。
ちょうど今のルネとシャルロット兄弟と同じ年齢だ。
私は、鼻水を垂らしてはしゃいでいるルネと、弟に振り回されているマリーを知っている。
「ルネも成長したね。見えないけどわかるよ」
「任せてください、ぼくは未来のアンジュー公ですからね!」
なにげない一言に、胸が痛んだ。
「その花は、今朝マリー姉様が庭園から摘んできたばかりなんです。いい匂いでしょう」
沐浴用に作られた木製の桶は、意外とゆったりしていて二人くらい入れそうだ。
水面を埋め尽くすほどたくさんの花を摘むのは大変だっただろう。
「いま、姉様も途中まで一緒に来てたんですけど、部屋の前まで来たら遠慮したみたいで引き返しちゃって」
「そうか……」
「でも、本当は姉様が一番王太子さまのことを気にかけてたんですよ」
昨夜はひどい姿を見せてしまった。
顔を合わせるのは気まずいと思っていたが、マリーも同じ気持ちなのかもしれない。
「母様から、王太子様の心が癒えるように慰めて差し上げなさいと言われて、ぼくもいろいろ考えたんです」
ついたての向こうからじゃらんと弦の音が聞こえた。
「それはハープ? いや、リュートか」
「当たりです」
リュートは異教徒の楽器だからパリの宮廷で聞くことは滅多にないが、アンジュー公妃ヨランド・ダラゴンの故郷・アラゴン王国にはムスリムも住んでいる。
アラゴン経由で入手したのだろう。
「ぼくは騎士道物語が好きだったから、シャルロットに読み聞かせながら弾き語りをしてたらだんだん楽しくなってきちゃって!」
食後の余興で、楽師に混ざって弾き語りする日もあるという。
アンジュー公が他界し、寂しくなった城内に明るさを取り戻したかったのだろうか。
「難しい勉強も、音楽のリズムに合わせて暗唱すると覚えやすいです」
「へぇ、すごいな」
「きょうは心を込めて王太子様のために歌います」
「私のために歌を?」
「切ない愛の歌です。泣いても知りませんからね」
そう宣言すると、ルネがリュートをつま弾き始めた。
ぽろん、ぽろんと前奏を搔き鳴らし、
「Dit de la Ange Marie amoureuse...」
「おぉ……」
リュート弾きの師となる楽師を雇っているのだろうか、なかなか上手いと思ったのもつかの間。
「ルネ、ちょっと待って!!」
自分が入浴中だということも忘れて、思わず立ち上がってしまった。
その瞬間、絹を引き裂くような悲鳴が聞こえた。
(いまの声は、まさか……)
ついたての向こうで、ルネがリュートを弾きながら「おや、マリー姉さまいたんですか」とうそぶき、「馬鹿!」と弟をなじるマリーの声と走り去る足音が聞こえた。
シャルロットがついたての横からひょこっと顔を覗かせると、つぶらな瞳をまん丸に見開きながら「にいさま、はだかんぼ!」と私を指差した。
「うわあ!!」
私は慌てふためきながら、水に体を沈めた。
「こら、シャルロット。見ちゃダメだぞ」
リュートの音が止み、ルネがシャルロットを抱きかかえるように引っ込めた。
しかし、時すでに遅く、シャルロットは「見ちゃった!」と言ってけらけらと笑った。
(見られた……)
冷たい水に浸かっているのに、顔から火を吹きそうだ。
ルネが歌おうとした「愛の歌」とは、私がマリーに送った詩人シャルティエ監修によるラブレターだったからだ。
(ラブレターだけじゃない)
なんかもう、いろいろ見られてしまった。
私は恥ずかしさのあまり、穴に隠れるような気分でぶくぶくと頭まで水没したが、火照った顔はなかなか冷えなかった。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
鎌倉最後の日
もず りょう
歴史・時代
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる