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第四章〈王太子デビュー〉編
4.10 宮廷の洗礼(4)狂王の息子
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王の居室へ至る道のりは長くて複雑な迷宮だ。
侵入者が簡単に入り込めないように、わざと複雑な構造になっている。
正規ルート以外に、近道や隠し通路もある。
皮肉な例えだが、牢獄と大差ない。
「恐れながら、王太子殿下にご忠告申し上げます」
アルマニャック伯は畏まるように、少し頭を傾けた。
「我が国において、王太子殿下が敬意を払うべき相手は、父君である国王陛下おひとりです」
「はい」
「身分と環境にふさわしい礼節がございます。王太子殿下の言動が丁寧すぎると、私どもが困ってしまいます」
「えっと、私は丁寧すぎますか?」
「はい。今まさに」
はっきり言われて私はうなだれた。
どうやら、私の振る舞いは王太子らしくないようだ。
だが、仕方がないだろうとも思う。
(まさか、この私が王太子になるとは考えもしなかったのだから)
私の不満を知ってか知らずか、アルマニャック伯は話し続けた。
「身分に関係なく、穏やかに接するのは結構です。しかしながら、高貴な方々の中には、殿下の優しさに付け込もうとする不届き者もおりましょう。少し尊大なくらいでちょうど良いのです」
アルマニャック伯は、私の顔を覗き込んだ。
「顔を上げてください。そうでなければ、私どもはさらに頭を垂れなければなりません」
「す……すみませ……」
言いかけた言葉を飲み込んだ。
「殿下はまだお若い。だからこそ、君主にふさわしい威厳を身につけなければなりません」
そんな風に言われると、かえって話しにくくなってしまう。
それとも、新米・王太子に余計なことをしゃべらせないための、宰相の魂胆だろうか。
「悩みがあるときは、この老宰相なり、護衛隊長のシャステルなりに打ち明けてください。いつでも、なんなりと」
「わ、わかった……」
そう言いながらも、内心では、老獪な宰相よりも無骨なシャステルの方が話しやすそうだと思っていた。
***
王の居室までの道のりは、至るところに護衛がいた。
だが、室内には世話役の侍女がひとりきり。
「オデット、オデット! どこにいる」
「申し訳ございません」
「余のそばを片時も離れるなといつも言っているのに」
「ですが、あの……」
部屋の中央に大きな天蓋つきベッドがあり、締め切った垂れ幕の奥からしわがれた声が聞こえた。
侍女は、恐縮したように部屋の隅で小さくなっていた。
「申し訳ございません、申し訳ございません!」
侍女は、私とベッドの主を交互に見ながら謝り続けた。
私はなんとなく事情を察して、ベッドの方へ行くようにと目配せした。
侍女が一礼して天蓋の下へいくと、ベッドの主はがばっと侍女を抱き寄せた。
勢い余って、ベッド上にあった紙片がぱらぱらと床にこぼれた。
「オデット、オデットや、どこにも行かないでおくれ」
涙声が聞こえた。
「はい、どこにも行きません。ですが、今日は王太子殿下がいらしています」
「ん、誰?」
「可愛らしい王太子さまが陛下に会いに来てますよ」
オデットと呼ばれた侍女は、なだめるように何度も言い聞かせた。
王の居室内まで、アルマニャック伯とシャステルがついてきてくれた。
だが、彼らは王と話すつもりはなく、入口で待機するつもりのようだ。
私は促されて、おそるおそるベッドへ近づいた。
(天幕の向こうにいる……)
フランス王国の最高権力者にして、狂人として名高い、この国を混乱させている張本人、わが最愛の父シャルル六世その人が。
私はベッドの手前で脱帽してひざまずき、刺激しないように声を抑えて挨拶した。
「お初にお目にかかります。第五王子、シャルル・ド・ポンティユ伯です」
王太子ではなく、生まれたときに授かった称号を名乗った。
「シャルルだと? そなたはシャルルと申すか」
「はい」
「おお、余と同じ名ではないか」
何がおかしいのか、父は「シャルル、シャルル、シャルルルル……」と楽しそうに口ずさんだ。機嫌は悪くないようだが、油断は禁物だ。
「近くへ行ってもよろしいですか」
「んー?」
「父上のお顔を拝見してもよろしいですか」
「ん、苦しゅうない。来るがいい」
許可が下り、私がそろそろと近づくと侍女が天幕を少し開けてくれた。
うつろな瞳が私を見つめていた。
「そなたがシャルルか。よくぞ参られた」
「お目にかかれて光栄です」
白髪の多いぱさついた金髪は、少し乱れて寝癖がついているが、きちんと切りそろえられている。髭が伸びていないことから、ベッドに寝たきりでも最低限の手入れがされているとわかる。
(この人が?)
王に抱かれている涙目の侍女は、何か勘違いしたのかきまずそうに視線を下げた。ぐしゃぐしゃのベッドの上に、いくつか紙片が散らばっている。
私は、さっき床に落ちた紙片を一枚拾った。
「落としましたよ」
手紙にしては小さすぎる。絵が描かれたカードのようだ。
「ん、大儀である」
カードを手渡しする時に、しわっぽい指先に少し触れた。
胸の奥で甘い気持ちが沸き起こったが、急に王が笑い出したのでびくりとした。
「はっはっは、小姓だ!」
「小姓ですか」
「これは小姓のカードだ。そなたによく似ている」
父は、カードの絵柄をとんとんと叩き、私の顔を交互に見比べた。
「いいことを思いついた。シャルル、そなたを余の小姓にしてやろう」
「へ、陛下! そのご命令は、王太子殿下に失礼すぎるのではありませんか……」
私が来てからずっと、侍女は恐縮しっ放しだった。
「んん、余は悪い王ではないぞ。小姓をいじめたりしない!」
「存じております。陛下は臣民に愛される立派な国王です」
「そうであろう、そうであろう!」
「ですが……」
私は苦笑しながら、首を横に振った。
「オデット殿、いいから。父上、私は小姓になります」
「うん。もう燃やさないように気をつけるからな。あの時は済まなかった」
「……? はい」
しばらくの間、三人でカード遊びに興じた。
父は意味不明な言動が多かったが、おおむねご機嫌だった。
「良いか。このデッキには、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルがある。それぞれに王がいて女王がいて、王子と小姓がいる」
父はカードの絵柄とその意味について説明してくれた。
「この絵札は重装備の騎士に見えますが、王子なのですか?」
「これは王子だ!!」
父は、騎士のカードを王子だと言い張った。
「余の息子たちだ!!!」
そう言って、愛おしそうにカードを撫でた。
「これは王太子のルイ。弟のジャン。それからシャルルと、こっちもシャルルだ」
「私ですね」
「違うぞ」
父は、きょとんとした表情で私を見つめた。
「そなたはシャルルという名かもしれないが、余の息子シャルルはとっくの昔に死んだ」
狂人王シャルル六世には五人の王子がいた。
一番上の兄シャルルは夭折。
二番目の兄もシャルルと名付けられたが、またも夭折。
三番目の兄ルイ、四番目の兄ジャンは結婚する年齢まで成長したが、二年連続で死去。
そして、年の離れた最後の男子が、第五王子にして末弟シャルル。
この物語の語り部でもある私だ。
「そなたは余の息子ではない。ほれ、こっちのカードだ」
ぐいっと、小姓のカードを押し付けられた。
「これが私ですか」
「ん、そうだ。そなたによく似ておる!」
父は、末息子である私の存在をまったく認識していなかった。
四種類のカードに、それぞれ王がいて女王がいて——
ワンド、カップ、ソード、ペンタクル。
(ああ、五人目の王子はあぶれてしまうな)
私は呆然としながら、父に与えられた小姓のカードを受け取った。
「申し訳ございません!」
侍女がぼろぼろと泣きながら、私に謝った。
「なぜ、あなたが謝るの?」
侍女は謝罪の言葉を繰り返し、すすり泣くばかりだった。
「あなたが謝る必要ない。父上は心を病んでいるのだから、私のことがわからなくても仕方がない」
「時間をかけてご説明すれば、きっと分かってくださるはずです」
私はゆっくりと首を横に振った。
「ただでさえ弱っているのに、現実を——兄たちの死を突きつけるのはあまりにむごい」
父が認知している世界に、息子は四人しかいない。
父は分かっているのだろうか、もう全員が死んでしまったことを。
それとも、カードの中で今も兄たちは生きているのだろうか。
父は、無邪気に「シャルル、シャルル~」と口ずさんでいた。
「可愛いシャルル~。小さなシャルル~。余と同じ名前の、可哀想な息子たち~」
(※)通称「シャルル六世のタロット」と呼ばれる、世界最古のタロットカードがあります。今回のモチーフにしましたが、実はもっと後の時代に作られたカードらしい。
(※)こぼれ話。
▼心を病んだフランス王の遊戯「シャルル六世のタロット」
https://charles7emeciel.blogspot.com/2020/04/blog-post_25.html
侵入者が簡単に入り込めないように、わざと複雑な構造になっている。
正規ルート以外に、近道や隠し通路もある。
皮肉な例えだが、牢獄と大差ない。
「恐れながら、王太子殿下にご忠告申し上げます」
アルマニャック伯は畏まるように、少し頭を傾けた。
「我が国において、王太子殿下が敬意を払うべき相手は、父君である国王陛下おひとりです」
「はい」
「身分と環境にふさわしい礼節がございます。王太子殿下の言動が丁寧すぎると、私どもが困ってしまいます」
「えっと、私は丁寧すぎますか?」
「はい。今まさに」
はっきり言われて私はうなだれた。
どうやら、私の振る舞いは王太子らしくないようだ。
だが、仕方がないだろうとも思う。
(まさか、この私が王太子になるとは考えもしなかったのだから)
私の不満を知ってか知らずか、アルマニャック伯は話し続けた。
「身分に関係なく、穏やかに接するのは結構です。しかしながら、高貴な方々の中には、殿下の優しさに付け込もうとする不届き者もおりましょう。少し尊大なくらいでちょうど良いのです」
アルマニャック伯は、私の顔を覗き込んだ。
「顔を上げてください。そうでなければ、私どもはさらに頭を垂れなければなりません」
「す……すみませ……」
言いかけた言葉を飲み込んだ。
「殿下はまだお若い。だからこそ、君主にふさわしい威厳を身につけなければなりません」
そんな風に言われると、かえって話しにくくなってしまう。
それとも、新米・王太子に余計なことをしゃべらせないための、宰相の魂胆だろうか。
「悩みがあるときは、この老宰相なり、護衛隊長のシャステルなりに打ち明けてください。いつでも、なんなりと」
「わ、わかった……」
そう言いながらも、内心では、老獪な宰相よりも無骨なシャステルの方が話しやすそうだと思っていた。
***
王の居室までの道のりは、至るところに護衛がいた。
だが、室内には世話役の侍女がひとりきり。
「オデット、オデット! どこにいる」
「申し訳ございません」
「余のそばを片時も離れるなといつも言っているのに」
「ですが、あの……」
部屋の中央に大きな天蓋つきベッドがあり、締め切った垂れ幕の奥からしわがれた声が聞こえた。
侍女は、恐縮したように部屋の隅で小さくなっていた。
「申し訳ございません、申し訳ございません!」
侍女は、私とベッドの主を交互に見ながら謝り続けた。
私はなんとなく事情を察して、ベッドの方へ行くようにと目配せした。
侍女が一礼して天蓋の下へいくと、ベッドの主はがばっと侍女を抱き寄せた。
勢い余って、ベッド上にあった紙片がぱらぱらと床にこぼれた。
「オデット、オデットや、どこにも行かないでおくれ」
涙声が聞こえた。
「はい、どこにも行きません。ですが、今日は王太子殿下がいらしています」
「ん、誰?」
「可愛らしい王太子さまが陛下に会いに来てますよ」
オデットと呼ばれた侍女は、なだめるように何度も言い聞かせた。
王の居室内まで、アルマニャック伯とシャステルがついてきてくれた。
だが、彼らは王と話すつもりはなく、入口で待機するつもりのようだ。
私は促されて、おそるおそるベッドへ近づいた。
(天幕の向こうにいる……)
フランス王国の最高権力者にして、狂人として名高い、この国を混乱させている張本人、わが最愛の父シャルル六世その人が。
私はベッドの手前で脱帽してひざまずき、刺激しないように声を抑えて挨拶した。
「お初にお目にかかります。第五王子、シャルル・ド・ポンティユ伯です」
王太子ではなく、生まれたときに授かった称号を名乗った。
「シャルルだと? そなたはシャルルと申すか」
「はい」
「おお、余と同じ名ではないか」
何がおかしいのか、父は「シャルル、シャルル、シャルルルル……」と楽しそうに口ずさんだ。機嫌は悪くないようだが、油断は禁物だ。
「近くへ行ってもよろしいですか」
「んー?」
「父上のお顔を拝見してもよろしいですか」
「ん、苦しゅうない。来るがいい」
許可が下り、私がそろそろと近づくと侍女が天幕を少し開けてくれた。
うつろな瞳が私を見つめていた。
「そなたがシャルルか。よくぞ参られた」
「お目にかかれて光栄です」
白髪の多いぱさついた金髪は、少し乱れて寝癖がついているが、きちんと切りそろえられている。髭が伸びていないことから、ベッドに寝たきりでも最低限の手入れがされているとわかる。
(この人が?)
王に抱かれている涙目の侍女は、何か勘違いしたのかきまずそうに視線を下げた。ぐしゃぐしゃのベッドの上に、いくつか紙片が散らばっている。
私は、さっき床に落ちた紙片を一枚拾った。
「落としましたよ」
手紙にしては小さすぎる。絵が描かれたカードのようだ。
「ん、大儀である」
カードを手渡しする時に、しわっぽい指先に少し触れた。
胸の奥で甘い気持ちが沸き起こったが、急に王が笑い出したのでびくりとした。
「はっはっは、小姓だ!」
「小姓ですか」
「これは小姓のカードだ。そなたによく似ている」
父は、カードの絵柄をとんとんと叩き、私の顔を交互に見比べた。
「いいことを思いついた。シャルル、そなたを余の小姓にしてやろう」
「へ、陛下! そのご命令は、王太子殿下に失礼すぎるのではありませんか……」
私が来てからずっと、侍女は恐縮しっ放しだった。
「んん、余は悪い王ではないぞ。小姓をいじめたりしない!」
「存じております。陛下は臣民に愛される立派な国王です」
「そうであろう、そうであろう!」
「ですが……」
私は苦笑しながら、首を横に振った。
「オデット殿、いいから。父上、私は小姓になります」
「うん。もう燃やさないように気をつけるからな。あの時は済まなかった」
「……? はい」
しばらくの間、三人でカード遊びに興じた。
父は意味不明な言動が多かったが、おおむねご機嫌だった。
「良いか。このデッキには、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルがある。それぞれに王がいて女王がいて、王子と小姓がいる」
父はカードの絵柄とその意味について説明してくれた。
「この絵札は重装備の騎士に見えますが、王子なのですか?」
「これは王子だ!!」
父は、騎士のカードを王子だと言い張った。
「余の息子たちだ!!!」
そう言って、愛おしそうにカードを撫でた。
「これは王太子のルイ。弟のジャン。それからシャルルと、こっちもシャルルだ」
「私ですね」
「違うぞ」
父は、きょとんとした表情で私を見つめた。
「そなたはシャルルという名かもしれないが、余の息子シャルルはとっくの昔に死んだ」
狂人王シャルル六世には五人の王子がいた。
一番上の兄シャルルは夭折。
二番目の兄もシャルルと名付けられたが、またも夭折。
三番目の兄ルイ、四番目の兄ジャンは結婚する年齢まで成長したが、二年連続で死去。
そして、年の離れた最後の男子が、第五王子にして末弟シャルル。
この物語の語り部でもある私だ。
「そなたは余の息子ではない。ほれ、こっちのカードだ」
ぐいっと、小姓のカードを押し付けられた。
「これが私ですか」
「ん、そうだ。そなたによく似ておる!」
父は、末息子である私の存在をまったく認識していなかった。
四種類のカードに、それぞれ王がいて女王がいて——
ワンド、カップ、ソード、ペンタクル。
(ああ、五人目の王子はあぶれてしまうな)
私は呆然としながら、父に与えられた小姓のカードを受け取った。
「申し訳ございません!」
侍女がぼろぼろと泣きながら、私に謝った。
「なぜ、あなたが謝るの?」
侍女は謝罪の言葉を繰り返し、すすり泣くばかりだった。
「あなたが謝る必要ない。父上は心を病んでいるのだから、私のことがわからなくても仕方がない」
「時間をかけてご説明すれば、きっと分かってくださるはずです」
私はゆっくりと首を横に振った。
「ただでさえ弱っているのに、現実を——兄たちの死を突きつけるのはあまりにむごい」
父が認知している世界に、息子は四人しかいない。
父は分かっているのだろうか、もう全員が死んでしまったことを。
それとも、カードの中で今も兄たちは生きているのだろうか。
父は、無邪気に「シャルル、シャルル~」と口ずさんでいた。
「可愛いシャルル~。小さなシャルル~。余と同じ名前の、可哀想な息子たち~」
(※)通称「シャルル六世のタロット」と呼ばれる、世界最古のタロットカードがあります。今回のモチーフにしましたが、実はもっと後の時代に作られたカードらしい。
(※)こぼれ話。
▼心を病んだフランス王の遊戯「シャルル六世のタロット」
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