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第三章〈アジャンクールの戦い〉編
3.8 アジャンクールの死闘(3)
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どれほど強い騎士でも、戦時に単独行動することはあまりない。
役割に応じて、数人で徒党を組んで行動する。
この物語を読んでいる読者諸氏は、RPGを知っているだろうか。
単独プレイする者もいなくはないが、大抵は4~5人くらいでパーティを組んでプレイするのではないか。あのようなイメージだ。
別働隊が移動している間に、森の中では戦いが始まり、フランス軍の脳筋重騎士がまんまとトラップにはまった。
フランス王国軍は自滅したと言っていい。
「圧倒的じゃないか、我が軍は」
イングランド王ヘンリー五世は、自軍の戦果に満足していた。
騎乗して高みから前方を見渡す。味方の損失はゼロに近い。イングランド陣営の前方では、フランス軍の重騎兵が泥だらけでもがく光景が見えた。
「諸君、前を見たまえ。もう敵はいない。カレーはすぐそこだ。さあ、前進しようではないか!」
「陛下、泥の中には我々が仕掛けたトラップがあります」
「問題ない。ちょうどいい渡し板があるではないか」
ヘンリーは馬上から意気揚々と指揮杖を振るい、「進め」と命じた。
イングランドは前進した。泥まみれの杭に突き刺さり、身動きの取れない重騎士と軍馬の上を踏みつけながら。
通りすがりに、動けない重騎士の首を次々とはねた。獲物は手負いだから手柄は取り放題だった。
かろうじて泥沼から脱出した騎士は下馬して戦ったが、動きが鈍かった。
プレートアーマーの重量に加えて、アーマーの下に着用しているキルティング加工した胴衣が泥水を吸い、べったりと体に張り付いた。
重騎士はアーマーの重みに慣れていたが、泥水を吸収した「布の服」は動きの鈍重さに拍車をかけた。
身軽なイングランド兵たちに取り囲まれて袋だたきにされ、兜を取られて素顔があらわになると、トラップの杭に顔面から叩き付けられた。
むごい光景が繰り広げられた。
まともな戦いにならないのを見て、フランス陣営の後方は逃走し始めた。
イングランド陣営の前方が進み、後方の補給部隊が続こうとしたとき、異変が起きた。
***
別働隊が手薄なイングランド軍の補給部隊を急襲し、物資を載せた荷馬車をいくつも奪った。
「荷は解かなくていい。荷馬車を引いてここから立ち去れ!」
命令どおりに別働隊の任務を遂行したリッシュモンは、配下に「逃げろ」と指示した。
今ここで戦って少しばかりの戦果を挙げても、フランス陣営の敗北は明らかだった。
「こんなモンを持って逃げても、じきに追いつかれますぜ」
馬番の老騎士がそう言うと、リッシュモンは「その辺の村で荷をばらまくんだ。あとは好きにしろ」と答えた。
「なるほどねぇ。で、ブルターニュの旦那はどちらへ行かれるおつもりで?」
リッシュモンは騎乗したまま、何も言わずにきびすを返した。
向かう先には前進するイングランド軍がいる。
イングランド軍の主力は長弓兵だが、国王ヘンリー五世の周りは騎兵たちが守っている。
騎兵は馬に乗っているから集団の中でひときわ頭の位置が高い。
(邪魔だ)
リッシュモンは広い視界を得るために兜の面を引き上げた。
バケツのような兜に細いスリットを入れたものをかぶる無骨者も多かったが、リッシュモンは面の上げ下ろしができる細工物の兜を着用していた。
前者は安物で、後者は高価だ。目立つための飾り細工ではない。実用性を重視した武具だ。
イングランド陣営の前方では、後方の異変にまだ気づいてないようだった。
(あそこか?)
ひときわ賑やかで頭の位置が高い一群を見つけると、リッシュモンは馬に拍車をかけてそこへ向かった。
荷を奪われた補給部隊の誰かが「敵襲!!」と叫んだ。
イングランド陣営の背後にひとりの重騎士が紛れ込み、王のいる本陣に向かって駆けてくる。
敵襲に気づいた長弓兵が矢を射かけてきたが、プレートアーマーはびくともしない。ばちばちと当たって地面へ落下した。
リッシュモンは小剣を抜くと、顔に当たりそうな矢だけを見極めて弾き落とした。
盾を構えた方が防御力が高いが、視界を塞ぎ、機動力が落ちる。ならば、小剣で身を守った方が都合がいい。
自身の戦闘スキルに相当の自信がなければできない芸当といえる。
ヘンリーを守る騎兵は、王の盾になるべく壁を作り、数人がかりで戦いを挑んできた。
戦いを受けるなら騎乗しながら大剣を抜いて二刀流で戦わなければならない。無茶だができなくもないだろう。
リッシュモンが「やれる」と思ったとき。
背後から矢が飛んできて、リッシュモンの横顔をかすめた。
一瞬ひやりとしたが、矢は前方の騎兵に命中した。同時に三本。うち一本は外れ、二本が顔に突き刺さり、騎兵は落馬した。
続けざまに矢が放たれ、数人の騎兵が打ち倒された。
「ブルターニュの旦那、援護射撃してやるよ!」
背後から聞き覚えのある軽口がかすかに聞こえたが、リッシュモンは振り返らずに標的に向かった。
フランスの弓兵が使うクロスボウは初心者でも扱いやすいが、速射と同時発射はできない。
イングランドが誇る長弓兵のロングボウは扱いが難しいが、鍛錬すればするほど強くなれた。
腕力さえ衰えなければ熟練の老兵の方が新兵よりもスキルが高かった。
フランス陣営に熟練の長弓兵がいるとは思えなかった。
「俺はフランスに義理はないんでねぇ。誰が王になろうと、略奪しようがされようが興味ないんだわ」
馬番の老騎士はひとりごとを言いながら、矢立から同時に三本の矢を引き抜くとそのまま軽々と弓を引いた。
三本の矢を同時に発射すれば、命中率は三倍になる。
三本すべてが命中すれば、矢傷はひどい重症になるだろう。
「だけどな、ハル王子。あんたがここで死んだらこの世はもっと面白くなるだろうよ!」
イングランド国王ヘンリー五世がまだハル王子と呼ばれて、仲間とつるんで城下で遊んでいたころ。
近くには大酒飲みの不良騎士がいたが、ヘンリーが即位すると宮廷からこつ然と姿を消した。
素行の悪さを疎まれたとも、恋に破れたとも言われている。
不良騎士の名はフォルスタッフといったか。
フランスへ渡って病死したと伝わっているが、真相は定かではない。
私はイングランド人のことはあまり知らない。
かの老騎士について、これ以上紙面を割くことを差し控える。
イングランド人の物語を知りたければ、イングランドの語り部に尋ねればいい。
(※シェークスピア劇「ヘンリー四世~ヘンリー五世」に登場するフォルスタッフをモデルにしています。)
役割に応じて、数人で徒党を組んで行動する。
この物語を読んでいる読者諸氏は、RPGを知っているだろうか。
単独プレイする者もいなくはないが、大抵は4~5人くらいでパーティを組んでプレイするのではないか。あのようなイメージだ。
別働隊が移動している間に、森の中では戦いが始まり、フランス軍の脳筋重騎士がまんまとトラップにはまった。
フランス王国軍は自滅したと言っていい。
「圧倒的じゃないか、我が軍は」
イングランド王ヘンリー五世は、自軍の戦果に満足していた。
騎乗して高みから前方を見渡す。味方の損失はゼロに近い。イングランド陣営の前方では、フランス軍の重騎兵が泥だらけでもがく光景が見えた。
「諸君、前を見たまえ。もう敵はいない。カレーはすぐそこだ。さあ、前進しようではないか!」
「陛下、泥の中には我々が仕掛けたトラップがあります」
「問題ない。ちょうどいい渡し板があるではないか」
ヘンリーは馬上から意気揚々と指揮杖を振るい、「進め」と命じた。
イングランドは前進した。泥まみれの杭に突き刺さり、身動きの取れない重騎士と軍馬の上を踏みつけながら。
通りすがりに、動けない重騎士の首を次々とはねた。獲物は手負いだから手柄は取り放題だった。
かろうじて泥沼から脱出した騎士は下馬して戦ったが、動きが鈍かった。
プレートアーマーの重量に加えて、アーマーの下に着用しているキルティング加工した胴衣が泥水を吸い、べったりと体に張り付いた。
重騎士はアーマーの重みに慣れていたが、泥水を吸収した「布の服」は動きの鈍重さに拍車をかけた。
身軽なイングランド兵たちに取り囲まれて袋だたきにされ、兜を取られて素顔があらわになると、トラップの杭に顔面から叩き付けられた。
むごい光景が繰り広げられた。
まともな戦いにならないのを見て、フランス陣営の後方は逃走し始めた。
イングランド陣営の前方が進み、後方の補給部隊が続こうとしたとき、異変が起きた。
***
別働隊が手薄なイングランド軍の補給部隊を急襲し、物資を載せた荷馬車をいくつも奪った。
「荷は解かなくていい。荷馬車を引いてここから立ち去れ!」
命令どおりに別働隊の任務を遂行したリッシュモンは、配下に「逃げろ」と指示した。
今ここで戦って少しばかりの戦果を挙げても、フランス陣営の敗北は明らかだった。
「こんなモンを持って逃げても、じきに追いつかれますぜ」
馬番の老騎士がそう言うと、リッシュモンは「その辺の村で荷をばらまくんだ。あとは好きにしろ」と答えた。
「なるほどねぇ。で、ブルターニュの旦那はどちらへ行かれるおつもりで?」
リッシュモンは騎乗したまま、何も言わずにきびすを返した。
向かう先には前進するイングランド軍がいる。
イングランド軍の主力は長弓兵だが、国王ヘンリー五世の周りは騎兵たちが守っている。
騎兵は馬に乗っているから集団の中でひときわ頭の位置が高い。
(邪魔だ)
リッシュモンは広い視界を得るために兜の面を引き上げた。
バケツのような兜に細いスリットを入れたものをかぶる無骨者も多かったが、リッシュモンは面の上げ下ろしができる細工物の兜を着用していた。
前者は安物で、後者は高価だ。目立つための飾り細工ではない。実用性を重視した武具だ。
イングランド陣営の前方では、後方の異変にまだ気づいてないようだった。
(あそこか?)
ひときわ賑やかで頭の位置が高い一群を見つけると、リッシュモンは馬に拍車をかけてそこへ向かった。
荷を奪われた補給部隊の誰かが「敵襲!!」と叫んだ。
イングランド陣営の背後にひとりの重騎士が紛れ込み、王のいる本陣に向かって駆けてくる。
敵襲に気づいた長弓兵が矢を射かけてきたが、プレートアーマーはびくともしない。ばちばちと当たって地面へ落下した。
リッシュモンは小剣を抜くと、顔に当たりそうな矢だけを見極めて弾き落とした。
盾を構えた方が防御力が高いが、視界を塞ぎ、機動力が落ちる。ならば、小剣で身を守った方が都合がいい。
自身の戦闘スキルに相当の自信がなければできない芸当といえる。
ヘンリーを守る騎兵は、王の盾になるべく壁を作り、数人がかりで戦いを挑んできた。
戦いを受けるなら騎乗しながら大剣を抜いて二刀流で戦わなければならない。無茶だができなくもないだろう。
リッシュモンが「やれる」と思ったとき。
背後から矢が飛んできて、リッシュモンの横顔をかすめた。
一瞬ひやりとしたが、矢は前方の騎兵に命中した。同時に三本。うち一本は外れ、二本が顔に突き刺さり、騎兵は落馬した。
続けざまに矢が放たれ、数人の騎兵が打ち倒された。
「ブルターニュの旦那、援護射撃してやるよ!」
背後から聞き覚えのある軽口がかすかに聞こえたが、リッシュモンは振り返らずに標的に向かった。
フランスの弓兵が使うクロスボウは初心者でも扱いやすいが、速射と同時発射はできない。
イングランドが誇る長弓兵のロングボウは扱いが難しいが、鍛錬すればするほど強くなれた。
腕力さえ衰えなければ熟練の老兵の方が新兵よりもスキルが高かった。
フランス陣営に熟練の長弓兵がいるとは思えなかった。
「俺はフランスに義理はないんでねぇ。誰が王になろうと、略奪しようがされようが興味ないんだわ」
馬番の老騎士はひとりごとを言いながら、矢立から同時に三本の矢を引き抜くとそのまま軽々と弓を引いた。
三本の矢を同時に発射すれば、命中率は三倍になる。
三本すべてが命中すれば、矢傷はひどい重症になるだろう。
「だけどな、ハル王子。あんたがここで死んだらこの世はもっと面白くなるだろうよ!」
イングランド国王ヘンリー五世がまだハル王子と呼ばれて、仲間とつるんで城下で遊んでいたころ。
近くには大酒飲みの不良騎士がいたが、ヘンリーが即位すると宮廷からこつ然と姿を消した。
素行の悪さを疎まれたとも、恋に破れたとも言われている。
不良騎士の名はフォルスタッフといったか。
フランスへ渡って病死したと伝わっているが、真相は定かではない。
私はイングランド人のことはあまり知らない。
かの老騎士について、これ以上紙面を割くことを差し控える。
イングランド人の物語を知りたければ、イングランドの語り部に尋ねればいい。
(※シェークスピア劇「ヘンリー四世~ヘンリー五世」に登場するフォルスタッフをモデルにしています。)
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