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出会いと始まり
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「あの時はびっくりしたな。まさかあんな出来事があるなんて。」
懐かしむように青年はそう言って窓辺の机の上の日記を閉じた。ふと、誰かに呼ばれた気がして振り返る。その瞬間、一筋の風が彼の頬を優しく撫でる。青年は笑みを浮かべ、自室を後にする。
これは青年の身に起こった物語である。
1章 出会いと始まり
僕の名前は陸空(りく)。9才の小学生だ。今日は待ちに待った弟の誕生日。誕生日って言ってもまだ産まれてないんだけど…
今朝からママに陣痛が来てパパと一緒に病院に行った。僕は、その話を起きてから祖母と妹の莉湖(りこ)から聞かされて、現在病院に向かうための準備真っ最中。
「お兄ちゃん!早く準備しなさいよ!ほんと遅いんだから!」
「あーもー、だからごめんって言ってんじゃん!今準備してるよ。」
朝一から莉湖の説教で1日が始まる。双子の癖になぜが口うるさく、ママが二人いるみたいだ。とは言っても肝心のママはここにいないけど。すると後ろからゆったりとした声で祖母が顔を覗かせる。
「ほらほら2人ともお口よりも手を動かしなさい。莉湖ちゃんは準備出来てるから朝ごはん食べてきなさい。陸空は早く着替えて顔を洗ってきなさい。2人でリビングで待ってるわ。」
そういい、祖母と妹は一階のリビングへ降りて行った。
「僕だって分かってるよ。」
僕は、朝からガミガミとうるさい妹にぶつぶつと文句を垂れ流し、顔を洗うため洗面所へ向かった。
「よし、顔を洗おう。」
いつものように顔を洗おうと顔に水をつけ、洗顔料を戸棚から取ろうと、背伸びをし手を伸ばす。
その瞬間、ツルッ!そう効果音が流れそうな勢いで足を滑らせた。
あっ、終わった…このまま、洗面所で頭ぶつけて死ぬかも…また莉湖にバカにされるな。嫌、そもそも洗面所の床を濡れたまま放置するアイツが悪いんだ。
そんな考えが頭の中を巡りながら、妹に対する怒りが込み上げる。
バカにされたまま死んで溜まるか!
僕は怒りに鼓舞され、一瞬の機転で体が横になる前に目の前の鏡に手をついた。
スルッ。
……っ!……あれ?痛く…ない?
絶対に転んだと思い目を瞑った僕の目に見えてきたのは、見覚えのある洗面台ではなく、どこかの鏡の前だった。
どこだ?ここ?
それにしても、この鏡デカくないか?
僕の身長は同年代の中では平均にあたる。
しかし目の前の鏡はどう見ても僕の身長をはるかに超え頂点がようやく確認できるほど。
スカイツリーぐらいあるかな…
そんなことを考え、自分の周囲を見渡す。地面は鮮やかな赤色の絨毯が敷かれ、ものすごく広い空間だと言うことはわかる。自分の格好は先程着替えた服のまま変わらない。青色チェックのシャツにカーキー色のズボン。
僕は自分の身に起きた事が分からなかった。さっきまで自宅の洗面所に居たのに、いきなり見知らぬ場所に出てきてしまったのだ、無理もない。ただ、存外冷静でいる自分に驚いていた。
まずはここが何処なのか知る必要があるな。
僕は歩きはじめ周囲の探索を始める。
30分ほど歩いただろうか。周囲の異変に気づき始める。
おかしい、それなりに歩いているはずなのに、鏡との距離感があまり変わっていない。まるで巨大なビルを真下から見上げていた状態からビルを2、3個離したぐらいの距離しか進んでいない。
「はぁ、はぁ。なんで?」
ドタドタドタ!
「!?」
急な物音に僕はびっくりする。それと同時に音の主は鳴き声を上げる。
「キュイン!」
僕は、顎が外れるんじゃないかと思うほど口を開ける。
「嘘だろ。」
そこには、僕の身長とほぼ同じサイズのドラゴンが居た。
ドラゴンは僕に笑いかける。友好の印なのか僕の頬を柔らかな舌で舐め上げてくる。
「キュイン!キュイン!」
「ちょっと、待って!くすぐったいよ!それになんでドラゴンが?!ここは日本じゃないのか?!」
「キュイン…?」
戸惑っている僕の様子を見てドラゴンが首を傾げて僕を見上げる。
「君はここに住んでいるの?」
「キュイン!」
僕の問いが通じたのかドラゴンは返事をする。
「ここはどこ?日本じゃないよね?」
「キュキュッイン!キュッ!キュイ!キュ!キュキュキュイーン!キュッキュッキュ!」
「あー…ごめん、ごめん!多分説明してくれてるんだろうけど、僕君の言葉分かんないや。」
「キュッキュ~?」
通じないと言ったからか、一生懸命な顔で鳴いていたドラゴンがあからさまに落ち込む。
さて、どうしたものか…
すると、そこへ。
「エンダー?エンダー?どうしたの?」
はつらつと、しかし、どこかおっとりとした気品のある声の主が姿を表す。
その姿は、まさに美女。美女ではあるが、どこか上品で、可憐さも残したあどけない表情の少女が立っていた。しかし、よく見ると人間より耳が長い。そして、薄い虹色の光沢を放つ羽を背中に持っていた。
「エルフ?!」
僕は思わず叫んでいた。
少女は驚き目を開く。
「えっ?!貴方誰?」
しばらくお互いに硬直し、ドラゴンが少女にすり寄る音が部屋に響き渡る。
僕は、意を決して自分の現状を説明する。
少女は、話ができる相手だと分かると、僕の話を静かに聞いてくれた。
「……話は分かりました。貴方は人間で、自宅で転びそうになった所、鏡に触れたら、なぜかここに辿り着いたと。」
「はい。そんな感じです。」
「まずは、お互いのことを知るためにも自己紹介をしましょうか?私は、レイン。先程貴方が叫ばれた通り、エルフと呼ばれる種族です。ちなみに、ここは、エルフの中でも高位のエルフ、ハイケアエルフが生活する城の一室です。」
「あっ、僕は陸空。あの、ハイケアエルフってすごいの?お城ってことは、もしかしなくても偉い人がいっぱいいるところ?ここから帰るにはどうしたらいい?」
エルフ、もとい、レインは、一瞬驚いた様子で僕を見つめる。
「残念ながら、今の所、私1人では貴方を元の世界に帰す方法は分かりません。そして、ハイケアエルフは、エルフの純血、それも皇族に最も近い物たちの総称です。まぁ、皇族なので、偉いかどうかで言うなら偉いですかね。私自身、何か役職がある訳では無いので、なんとも言えませんが…。」
レインは、僕に分かるように丁寧に説明してくれた。
「じゃあ、この子は?エンダーって呼んでたけどドラゴンだよね?ペットなの?」
「ペットという扱いがどういうものかは分かりませんが、我々は、彼等のことを従属獣と呼んでいます。」
「じゅうぞくじゅう?」
「貴方に分かるように言うと、ドラゴンと契約、つまりお互いに約束を結び、仲間になると言う事です。」
「テイムしたの?」
「テイムが分かるのですね!?そうです。テイマーによりテイムしています。この子の場合は、主人は私になりますが。」
僕は本で読んだ物語の知識から理解した。
きっとここは異世界と呼ばれる、自分の住む世界とは違う場所である。この異世界には、おそらく色んな種族の人や動物が住んでいて、テイムが使えると言うことは、魔法も使えるはず。
「キュイン、キュイン!」
「あら、さっき言おうとしたの?エンダー。」
「えっ?ドラゴンの言葉がわかるの?」
「はい。テイムすると、相手の言葉をお互いが理解出来るようになるんです。まぁ、相性が悪いと、どちらとも理解が出来ず、襲ったり、襲われたりしますが。」
なんか、さらっとこの子怖い事言った!
良かった…エンダーが僕の言葉分かったって事は、相性悪くは無いんだ…
一歩間違えば死ぬところだったと知って、冷や汗をかく。
「さて、これからどうしますか?ご希望であれば謁見、王の元へ案内しますが。」
はっ!そうだ、これから先の行く末を考えなきゃいけないんだ。どうやったら家に帰れるか探さないと。長くなるなら仕事もしないといけないのかな。子供の僕でも働けるかな…
そんな心配事を考えながら僕はレインに伝える。
「王様に会わせて!何か分かるかもしれないし。」
「分かりました。では、向かいましょう。」
そうして僕とレインは連れ立って部屋から出て、城の中を歩き始めた。
これから先どうなるんだ僕…
懐かしむように青年はそう言って窓辺の机の上の日記を閉じた。ふと、誰かに呼ばれた気がして振り返る。その瞬間、一筋の風が彼の頬を優しく撫でる。青年は笑みを浮かべ、自室を後にする。
これは青年の身に起こった物語である。
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僕の名前は陸空(りく)。9才の小学生だ。今日は待ちに待った弟の誕生日。誕生日って言ってもまだ産まれてないんだけど…
今朝からママに陣痛が来てパパと一緒に病院に行った。僕は、その話を起きてから祖母と妹の莉湖(りこ)から聞かされて、現在病院に向かうための準備真っ最中。
「お兄ちゃん!早く準備しなさいよ!ほんと遅いんだから!」
「あーもー、だからごめんって言ってんじゃん!今準備してるよ。」
朝一から莉湖の説教で1日が始まる。双子の癖になぜが口うるさく、ママが二人いるみたいだ。とは言っても肝心のママはここにいないけど。すると後ろからゆったりとした声で祖母が顔を覗かせる。
「ほらほら2人ともお口よりも手を動かしなさい。莉湖ちゃんは準備出来てるから朝ごはん食べてきなさい。陸空は早く着替えて顔を洗ってきなさい。2人でリビングで待ってるわ。」
そういい、祖母と妹は一階のリビングへ降りて行った。
「僕だって分かってるよ。」
僕は、朝からガミガミとうるさい妹にぶつぶつと文句を垂れ流し、顔を洗うため洗面所へ向かった。
「よし、顔を洗おう。」
いつものように顔を洗おうと顔に水をつけ、洗顔料を戸棚から取ろうと、背伸びをし手を伸ばす。
その瞬間、ツルッ!そう効果音が流れそうな勢いで足を滑らせた。
あっ、終わった…このまま、洗面所で頭ぶつけて死ぬかも…また莉湖にバカにされるな。嫌、そもそも洗面所の床を濡れたまま放置するアイツが悪いんだ。
そんな考えが頭の中を巡りながら、妹に対する怒りが込み上げる。
バカにされたまま死んで溜まるか!
僕は怒りに鼓舞され、一瞬の機転で体が横になる前に目の前の鏡に手をついた。
スルッ。
……っ!……あれ?痛く…ない?
絶対に転んだと思い目を瞑った僕の目に見えてきたのは、見覚えのある洗面台ではなく、どこかの鏡の前だった。
どこだ?ここ?
それにしても、この鏡デカくないか?
僕の身長は同年代の中では平均にあたる。
しかし目の前の鏡はどう見ても僕の身長をはるかに超え頂点がようやく確認できるほど。
スカイツリーぐらいあるかな…
そんなことを考え、自分の周囲を見渡す。地面は鮮やかな赤色の絨毯が敷かれ、ものすごく広い空間だと言うことはわかる。自分の格好は先程着替えた服のまま変わらない。青色チェックのシャツにカーキー色のズボン。
僕は自分の身に起きた事が分からなかった。さっきまで自宅の洗面所に居たのに、いきなり見知らぬ場所に出てきてしまったのだ、無理もない。ただ、存外冷静でいる自分に驚いていた。
まずはここが何処なのか知る必要があるな。
僕は歩きはじめ周囲の探索を始める。
30分ほど歩いただろうか。周囲の異変に気づき始める。
おかしい、それなりに歩いているはずなのに、鏡との距離感があまり変わっていない。まるで巨大なビルを真下から見上げていた状態からビルを2、3個離したぐらいの距離しか進んでいない。
「はぁ、はぁ。なんで?」
ドタドタドタ!
「!?」
急な物音に僕はびっくりする。それと同時に音の主は鳴き声を上げる。
「キュイン!」
僕は、顎が外れるんじゃないかと思うほど口を開ける。
「嘘だろ。」
そこには、僕の身長とほぼ同じサイズのドラゴンが居た。
ドラゴンは僕に笑いかける。友好の印なのか僕の頬を柔らかな舌で舐め上げてくる。
「キュイン!キュイン!」
「ちょっと、待って!くすぐったいよ!それになんでドラゴンが?!ここは日本じゃないのか?!」
「キュイン…?」
戸惑っている僕の様子を見てドラゴンが首を傾げて僕を見上げる。
「君はここに住んでいるの?」
「キュイン!」
僕の問いが通じたのかドラゴンは返事をする。
「ここはどこ?日本じゃないよね?」
「キュキュッイン!キュッ!キュイ!キュ!キュキュキュイーン!キュッキュッキュ!」
「あー…ごめん、ごめん!多分説明してくれてるんだろうけど、僕君の言葉分かんないや。」
「キュッキュ~?」
通じないと言ったからか、一生懸命な顔で鳴いていたドラゴンがあからさまに落ち込む。
さて、どうしたものか…
すると、そこへ。
「エンダー?エンダー?どうしたの?」
はつらつと、しかし、どこかおっとりとした気品のある声の主が姿を表す。
その姿は、まさに美女。美女ではあるが、どこか上品で、可憐さも残したあどけない表情の少女が立っていた。しかし、よく見ると人間より耳が長い。そして、薄い虹色の光沢を放つ羽を背中に持っていた。
「エルフ?!」
僕は思わず叫んでいた。
少女は驚き目を開く。
「えっ?!貴方誰?」
しばらくお互いに硬直し、ドラゴンが少女にすり寄る音が部屋に響き渡る。
僕は、意を決して自分の現状を説明する。
少女は、話ができる相手だと分かると、僕の話を静かに聞いてくれた。
「……話は分かりました。貴方は人間で、自宅で転びそうになった所、鏡に触れたら、なぜかここに辿り着いたと。」
「はい。そんな感じです。」
「まずは、お互いのことを知るためにも自己紹介をしましょうか?私は、レイン。先程貴方が叫ばれた通り、エルフと呼ばれる種族です。ちなみに、ここは、エルフの中でも高位のエルフ、ハイケアエルフが生活する城の一室です。」
「あっ、僕は陸空。あの、ハイケアエルフってすごいの?お城ってことは、もしかしなくても偉い人がいっぱいいるところ?ここから帰るにはどうしたらいい?」
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「残念ながら、今の所、私1人では貴方を元の世界に帰す方法は分かりません。そして、ハイケアエルフは、エルフの純血、それも皇族に最も近い物たちの総称です。まぁ、皇族なので、偉いかどうかで言うなら偉いですかね。私自身、何か役職がある訳では無いので、なんとも言えませんが…。」
レインは、僕に分かるように丁寧に説明してくれた。
「じゃあ、この子は?エンダーって呼んでたけどドラゴンだよね?ペットなの?」
「ペットという扱いがどういうものかは分かりませんが、我々は、彼等のことを従属獣と呼んでいます。」
「じゅうぞくじゅう?」
「貴方に分かるように言うと、ドラゴンと契約、つまりお互いに約束を結び、仲間になると言う事です。」
「テイムしたの?」
「テイムが分かるのですね!?そうです。テイマーによりテイムしています。この子の場合は、主人は私になりますが。」
僕は本で読んだ物語の知識から理解した。
きっとここは異世界と呼ばれる、自分の住む世界とは違う場所である。この異世界には、おそらく色んな種族の人や動物が住んでいて、テイムが使えると言うことは、魔法も使えるはず。
「キュイン、キュイン!」
「あら、さっき言おうとしたの?エンダー。」
「えっ?ドラゴンの言葉がわかるの?」
「はい。テイムすると、相手の言葉をお互いが理解出来るようになるんです。まぁ、相性が悪いと、どちらとも理解が出来ず、襲ったり、襲われたりしますが。」
なんか、さらっとこの子怖い事言った!
良かった…エンダーが僕の言葉分かったって事は、相性悪くは無いんだ…
一歩間違えば死ぬところだったと知って、冷や汗をかく。
「さて、これからどうしますか?ご希望であれば謁見、王の元へ案内しますが。」
はっ!そうだ、これから先の行く末を考えなきゃいけないんだ。どうやったら家に帰れるか探さないと。長くなるなら仕事もしないといけないのかな。子供の僕でも働けるかな…
そんな心配事を考えながら僕はレインに伝える。
「王様に会わせて!何か分かるかもしれないし。」
「分かりました。では、向かいましょう。」
そうして僕とレインは連れ立って部屋から出て、城の中を歩き始めた。
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