死んだと思ったら忍術学校に転移してました。

色部耀

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青木ヶ原忍術学校

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 目を覚ますとカーテンで仕切られた病室のベッドの上だった。柔らかすぎないベッドと固い枕。病室というよりも保健室といった感じの簡素なベッドだったが、消毒液の香りが治療を目的とした部屋であることを確信させる。現状をある程度把握したところで上体を起こそうと力を入れるが、まるで全身の筋肉がずたずたに千切れてしまっているかのような痛さでまともに動けない。

「彼は記憶を消して元の生活に戻してあげるべきじゃろう」

 カーテンの向こう側から少し枯れた男性の声が聞こえてきた。その声だけでかなり歳をとっているのではと感じさせられる。俺は動かない体を横たえたまま静かに話の続きに耳を傾けた。すると聞き覚えのある女性の声が聞こえてくる。怪物から俺のことを助けてくれた女性の声だ。

「転移の巻物を身に付けていた理由はまだ分かりませんが、諜報部の調べによると彼の両親はこの学校の元教師――」

 諜報部? 俺の両親? 疑問に思う単語が出たところで素早くカーテンが開けられる。

「起きたようね。体の調子はどう?」

 忍び装束を着た女性はそう言うと俺の様子をまじまじと見た。彼女の背後には声のイメージどおりの初老の男性がパイプ椅子に腰かけている。六十はゆうに超えていると思われる男性だったが、体は筋肉で引き締まっていることは分かる。その顔は笑い皺が深く刻まれており、頭は白髪を短く刈り上げている。

 俺は一瞬周囲に視線を這わせた後、女性の質問に答えた。

「全身がひどい筋肉痛みたいになってますが、大丈夫そうです」

「そう。鍛えていない体を命力で無理矢理動かしたからね」

「命力……?」

「細かい話をするかはこれからのあなた次第よ」

 そう言うと女性は振り返って初老の男性を見る。

「校長、彼にはここで学ぶ素質と権利があります。私たちだけで判断するべきではありません」

 凛とした強い意志と共に発せられた言葉。その言葉に校長と呼ばれた男性も唸り声をあげる。今分かっていることは、記憶を消されるかどうかは俺とこの校長の判断次第ということ。

「そうじゃの。彼がここで学びたいというのであれば父親に確認を取って、手続きをしようかの」

 校長の言葉を聞くと、女性は嬉しそうに口角を上げて俺の方を見る。

「どうする? 少年?」

 どうすると言われても――。そう考えて口に出そうとした瞬間、更に言葉が続けられた。

「強くなりたくはないか?」

 強く――。そう言われて脳裏に浮かんだのは気を失う前の彼女の姿。そして、ひと月前に俺に助けを求めて叫び声を上げていた朱莉の姿。数秒瞼を閉じてゆっくりと開く。そして真っ直ぐに彼女の顔を見て俺は言った。

「強く……なりたい。強くなりたいです!」

 その言葉を聞いた彼女は高らかに笑ったのだった。


 それから俺は女性に手を引かれて上体を起こした。しかし、痛みに耐えかねて情けなく声を上げる。

「これを飲みなさい。安心していい、毒じゃない。痛み止めだ」

 女性は忍び装束の胸元に手を突っ込むと中から錠剤の入った瓶を取り出す。そして一錠俺の手に乗せると水の入ったペットボトルを渡してくれた。少し不安はあったが、俺はそれを一気に飲み干す。すると体からみるみる痛みが引いていった。

「筋繊維が治ったわけではないから無理をすると明日もきついぞ。どうだ? 楽になったか、少年?」

「はい」

 先程まで動くことも辛かったのが嘘のようだ。全く痛くない。市販の痛み止めとは比べ物にならない効果だ。

「よし、じゃあ説明がてら少し歩こうか少年」

「あの、その呼び方は……」

 少年と呼ばれることに少し抵抗を感じる。もう少年と呼ばれるような歳ではないし……。するとすぐに意を介してくれたようで女性は背中を向けると言い直してくれた。

「行こうか、神崎。私の名は成瀬桜(なるせさくら)。この学校の教員だ」

「成瀬先生……」

 俺がそう呼ぶと、成瀬先生は振り返らずに返事をした。

「まだここの生徒になると決めたわけではないのだろう? 気軽におばさんとでも呼べばいい」

「おば……」

 俺がおばさんと口に出そうとした瞬間、成瀬先生は肩の横で強くこぶしを握り込んだ。するとそれと同時に俺が枕元の棚に置いたペットボトルが潰れて破裂した。

「冗談の通じないガキは嫌いだ。ほら行くぞ」

「はい!」

 恐怖によって支配される形で立ち上がった俺は体育会系のような大きな返事をする。それにしても……。

「理不尽だ……」

「何か言ったか?」

「何も言ってません!」

 そうして俺は先を歩く成瀬先生の後ろについて医務室から出る。扉を閉める際にちらりと医務室の奥を見ると、校長先生が頭を抱えていた。
 医務室は教室などがある棟とは別の独立した建物のようで、医務室の扉イコール玄関のような形だった。外に出ると正面には中学や高校のグラウンドどころではない陸上競技場並みのグラウンドが広がっていた。左手には妙に綺麗な木造の校舎のようなものが異様な広さを誇っている。奥行きは分からないが、長さだけでもグラウンドの端まで伸びているので恐ろしい規模であることは間違いない。右手には校門とその向こうにうっそうと茂る森が見える。おそらく俺はあの森の先から来たのだろう。

「ここは富士山麓の青木ヶ原樹海に位置する青木ヶ原忍術学校。最先端の科学と忍術を学ぶ日本で二つしかない忍術学校だ」

「忍術……。いや、それよりここって日本なんですか?」

 富士山麓の青木ヶ原樹海ということは山梨県だ。つまり、あの怪物も魔法のような忍術も現実の日本に存在しているということ。まだ異世界に来てしまったと言われた方が納得しやすい。

「ああ、異世界でもなんでもないぞ。まごうことなき日本だ。秘匿されているだけで忍術だってちゃんと存在する」

 その言葉を聞いて俺は成瀬先生が巨大な火柱を出現させたことやペットボトルを離れた位置から握りつぶしたことを改めて思い出す。信じられないようなことだがあれが忍術だったのだろう。

「ここに入学するものはその秘匿されている忍術について学ぶ。そして例外なく全員忍術協会に属し法律の外で生きることになる。日本の法律だけではなく世界中のどこの国にも法律にも縛られない組織だ。必然的にそれなりの力を持った組織ということになるな。まあ、授業を受けて今までの常識と照らし合わせているうちに分かるだろう。この学校も幻術によって空からは見えないし、歩いて入ろうにも普通には辿り着くことができないようになっている」

 成瀬先生は歩きながらそう説明をした。話しながらも俺たちは長いグラウンドの校舎沿いを少し早足気味に歩く。説明を受けながら教室を覗き込むが生徒の一人も見当たらず、俺は少し不思議に思っていた。すると、ちらりと俺の方を窺った成瀬先生は察したかのように説明をしてくれた。

「この木造の校舎は吹き飛んでも良い授業用の設備だからな。ほぼ一年生の授業にしか使われないし、今は誰もいないはずだ」

「ふ、吹き飛んでも良い?」

「未熟だと稀に術が失敗して暴発する場合がある。この校舎も五年前に吹き飛んで建て替えられたばかりだから綺麗なものだろう」

 校舎が吹き飛ぶなどという大事を簡単なことのように言う成瀬先生。それから成瀬先生は学校のどこになにがあるかなどの説明をしながらグラウンドをぐるりと回った。例えばほとんどの教室などは地下にあるということ。地上にある設備は医務室と寮、そしてあまり使われない木造の校舎のみだということ。

 そうして歩くうちに俺と成瀬先生は校門と思しき場所まで来た。普通の学校の校門の鉄柵とは比べ物にならない高さの門。軽く五メートルはありそうな観音開きの鉄柵の門。その向こう側にはうっそうと生い茂る木々が見える。

「あの、成瀬先生。ちょっと聞いても良いですか?」

「なんだ?」

 俺が問いかけると同時に立ち止まって振り返った成瀬先生は、腕を組んで言葉の続きを待っていた。俺は門の前に立ち、生い茂る木々を遠くに見ながら話す。

「俺、少し走るだけで過呼吸になって倒れるほど体が弱かったはずなんです。なのに、森の中を走ってる時はいつもの過呼吸にもならなかったんです。それが不思議で」

「おそらくだが……」

 成瀬先生はそう言うとグラウンドの方に手をかざす。すると、手の先から陽炎のように揺らめく何かが出ているように見えた。

「私の手から出ているものが見えるだろう? これは命ある生物全てが体の中に宿っている『命力子(めいりょくし)』というものだ。名前の通り生命力と思って良い。この命力子は生きている限り普通に生活をしているだけで自然と周囲から吸収したり放出したりしているものなのだが、稀に放出しすぎてしまう症状のものがいる。程度も様々だがそれは『命漏症(めいろうしょう)』と呼ばれる。神崎、君はその命漏症なのかもしれない」

「命漏症……それがここに来て治ったんでしょうか?」

 もし過呼吸が治ったのだとしたら、元の生活に戻ってももっとやりたいことができるかもしれない。誰かの助けになるような生き方ができるかもしれない。しかし、そう甘い話ではなさそうだった。

「ちゃんと検査しないと断言はできないが、治ってはいないだろう」

「そう……ですか。じゃあなんで森の中では普通に走れたんでしょう?」

「この青木ヶ原は忍びの里と呼ばれる場所の中でも特別強力に命力子が満ちている場所だ。近くで命力子が湧き出る場所があり、さらに忍術を多用する学校や研究機関があるから命力子を集める術が組まれている。だから神崎が命力子を放出させる量よりも吸収できる量の方が上回ったのだろう」

「じゃあ、俺が普通の人と同じように動けるのはここにいる間だけ……ということですか」

「今はそうかもしれないが、必ずしもこれからずっとそうだというわけじゃない」

 成瀬先生はそう言うと、腕を組み直して声を張った。自信に満ち溢れた強い声で真っ直ぐに俺を見て言った。

「ここで学ぶことで治すことは可能なはずだ」

 俺は成瀬先生のその言葉を聞いて、まるで世界が色づいたかのように感じた。医者にも原因不明だと匙を投げられ、一生付き合っていかなければならない病気だと言われていた。強くなることはおろか、一般生活にも支障が出る病弱さだった。その原因が分かって、治すことも可能だと言われて喜ばないはずがない。

「こんな話をした後で卑怯かもしれないが……。ここで学ぶ気になってくれたかな?」

「是非……是非お願いします!」

「よし! じゃあ入学式に参加できなかった君のために、入学祝いがてら一つ私からとっておきの忍術を見せてあげよう」

 成瀬先生は嬉しそうにそう言うとグラウンドに向かって手で印を結び始める。初めて会った時に怪物を燃やし尽くしたものよりも長く複雑に印を組み替えていた。それだけで難しく強力な忍術が見られるのではないかと期待してしまう。そして十秒近く印を結び続けると成瀬先生は言葉を発した。

「火遁・桜炎舞の術!」

 成瀬先生の言葉の後、まるでグラウンドにいくつもの真っ赤な桜の木が立ち風に乗ぜて花びらを散らしているかのような風景が広がった。風と共に肌に感じる熱で目に見える花びらのようなものすべてが炎の欠片だと分かる。小さな炎の花びらの一つ一つが膨大な熱量を秘めながらも美しく舞っていた。小さな炎は地面に落ちると土を黒く焦がす。そこだけは本当の桜と違うところだ。

「獄炎の桜の代名詞だ。滅多にみられる術じゃないぞ」

 本物ではないが桜を背景に俺へと微笑みかける先生の姿というものは、入学にふさわしい絵かもしれない。

「入学おめでとう、神崎。私を守れるくらいに強くなってみせろ」

 そう言う成瀬先生は心から嬉しそうに笑っていたのであった。

 それから俺は成瀬先生の指示に従って医務室で過ごすことになった。なぜかと聞いたところ、寮に入る手続きだけはすぐにできるものではなく今日は寝る場所が確保できないとのことだった。本来行くはずだった高校と単身赴任中の父さんへの連絡は今日中に済ませられるそうで、俺自身が特に何か面倒な手続きをしなければいけないということもないらしい。成瀬先生からは連絡しておきたい友人がいるだろうが守秘義務の関係で架空の高校を知らせることになる――と言われたが別段連絡を取るような友人もいないのでその話は後回しにしてもらった。

 医務室にいる間に自分用の忍び装束を採寸してもらったり、校則の書かれた冊子をもらったりとまるで普通の高校生のような気分になっていた。そう、この時までは――
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