21 / 24
鉄は熱いうちに打て1
しおりを挟む
六月一日金曜日。晴れ。今日は待ちに待ったインターハイ県予選。――こんな書き出しから始まると、小学生の日記みたいで微笑ましい気がする。だけれど、実際は熱のこもった市営スタジアムで選手・応援者百人を超える緊張と声援。微笑ましい表情をしている人は少数派だった。
斯く言う私は、緊張は無いものの、周囲のピリピリした雰囲気には当てられていた。しかし、私以外の森北高校の部員たちは、一様に緊張の面持ちだ。
男子は午前に全員惜敗し、午後は女子の競争競技決勝を残すところとなっていた。ちなみに、決勝に足を進めているのは4×100mリレー・100m・10000mの三種目。リレーは一走が三年の高橋さん、二走が私、三走が同じく三年の室伏さん、アンカーが妹の春菜。このメンバーで予選一位通過を果たして決勝進出。100mは私が予選四位、高橋さんが三位で決勝。10000mは予選が無く決勝だけだけれど、春菜が優勝候補筆頭だ。
午後一時。初めに私たちが参加する競技は4×100mリレー。私の役目は、おそらく一位で渡ってくるであろうバトンを、二位と差を縮められない程度に抑えて室伏さんに繋ぐこと。
「ホントあんたたち姉妹は緊張というものを知らないんだから」
招集時刻になって係員に連絡後、私にそう言ってきたのは副部長の室伏さんだった。
「え、そんなことないよー。するする緊張」
いつものように笑顔で返すと、室伏さんはお返しとでも言うように満面の笑みで返してくれた。
「いつもと変わらず笑ってられるんだから、緊張してないでしょ?」
……どうやら、いつも通りなのが逆に良くなかったようだ。――難しい。
「それより若菜。あっちにいるあんたの妹に、Y字バランスは柔軟体操じゃないって教えてあげてきて。男子どもの視線が嫌だ」
室伏さんが頭を抱えながら指を指した先を見ると、見事にY字バランスを決める春菜の姿があった。確かにすごい注目されている。
「春菜、春菜」
「なあにお姉ちゃん? そろそろ?」
「そろそろなのはそろそろなんだけど。その格好、やめなさい。変な目で見られてるわよ」
「目立って良いじゃない。こんなに注目されるってことは、陸上でY字バランスしてる女子高生なんてそうそう見られるものじゃない証拠ね」
一応、私が言うとすぐにやめてくれたけれど。春菜は相変わらずみたいだった。
「人に迷惑かけないなら、目立ってなんぼ。少しでも他人の記憶に残れる女に、あたしはなりたい」
大きな声で宮沢賢治みたいに言い回し、格好良く決めた春菜は聴衆から盛大な拍手を貰っていた。――誇らしげだ。なんだか私も誇らしく思えてきた。
「馬鹿なこと言ってないで行くよ! うちらが恥ずかしいっていう迷惑があるのよ」
懐柔されかけてた私を尻目に、室伏さんが春菜を引きずってトラックの方に向かう。春菜は間の抜けた声で、あーーと言っていたが。ただただ微笑ましい限りだった。
少数派の微笑ましい空間が、目の前にあった。
高橋さんは……いつも通りずっとため息をついている。
「ごめんね高橋さん」
「いいよー。なごむしー」
とは言いつつため息をついて笑っている。
「なんかこー……のんびりできてる感じがいいよねー」
高橋さんがゆっくりと室伏さんの後ろを付いていく。
「さやか! 陸上選手がのんびりとか馬鹿なの!?」
「そうですよ高橋先輩! のんびりした空気なんかダメです! 緊張感を持って! 一秒前の自分より一秒でも速くを心がけ」
「あんたがそののんびりした空気とやらを作った張本人なんだけどね」
とうとう室伏さんまでため息をついてしまった。でも、みんないい意味で緊張もほぐれたみたいだし、春菜には感謝ね。
引きずられる春菜を見ると、ぐっと親指を立てて私に笑顔を向けた。我ながらいい仕事をしたといった感じなのだろうか?
私もお返しにサムズアップすると、春菜は真っ白な歯を見せて笑った。……春菜も人並みに緊張していたのだろう。誰にも悟られないように自分の感情を隠すのが上手い子だから。だからこそ、誰かが気付いてあげないといけない。普段は薫くんに任せるとして……。今は……私の出番だったのだろう。
係員から、スタート位置につくように指示が出る。程良い緊張の中、予選一位通過の私たちはそれぞれのポジションに立った。結果は……終わってみるまでわからない。
私たちの学校に限らず、各々が様々意味での緊張を持って構える。観客席も先程までと比べると、幾分も静かになっているように思う。固唾を飲んで見守る……とでも言ったところだろうか。
風は無く、完全な無風――。足を引っ張るものも背中を押すものもいない。それがフィールドに立った陸上選手だ――なんてことを顧問の先生に言われたことを思い出す。それは確かに競技としてはそうなのかもしれないけれど、精神的に――と言うとまた違ってくるのかもしれない。その証拠に、室伏さんも高橋さんもいい表情をしているように見える。――春菜の力なのだろう。
そしていよいよスタートの合図。
「位置について――用意――」
銃声が――鳴り響いた。
誰よりも早くスターターを蹴って飛び出したのは高橋さん。ぐんぐんと加速し、自らが加速したことで受ける風圧で体をお越していくかのように顔を上げていく。二次関数のグラフの立ち上がりを見ているかのような非の打ち所のなさ。綺麗……完璧とも思える動作。私が真似をしようと思っているのは、何を隠そう高橋さんのこの走り。
足で地面を蹴る。手で空気を漕ぐ。体で風を切る――。
第一走……誰よりも速くバトンを繋いでくれるのは誰の目にも明らか――。高橋さんだ。
テークオーバーゾーンに差し掛かる手前――。私は形式上助走を取る。高橋さんと同じリズムで足を運び、高橋さんより少し小さい歩幅で――。必然――その距離はみるみる縮んでいく。
そしてバトンパス――。
流れるように受け取ったバトンを左手に受け、そのまま加速する――。やっぱり……背中を押されているような気がする。
他の選手との距離は縮めない。そのままの距離感を保って次の室伏さんに繋ぐ――なんら問題のないいつも通り、今までの大会と同じ。
強い室伏さんと、自慢の妹春菜がこの後の展開を自由に動かせばいい。
私はただの繋ぎ役。空気と変わらないように、ここにいるだけ。無風に無害に歯車になるだけ――。
――私から繋がれ、ゴールまで辿り着いたバトン。その順位は……。
見事に優勝だった。
「やった! やったね! 全国大会だよ!」
柄にもなく泣いて喜ぶ室伏さん。
「優勝――初めて――」
普段通りだけど喜びを隠さない高橋さん。
「目標は全国制覇!!」
――春菜は……よく分からないや。
斯く言う私は、緊張は無いものの、周囲のピリピリした雰囲気には当てられていた。しかし、私以外の森北高校の部員たちは、一様に緊張の面持ちだ。
男子は午前に全員惜敗し、午後は女子の競争競技決勝を残すところとなっていた。ちなみに、決勝に足を進めているのは4×100mリレー・100m・10000mの三種目。リレーは一走が三年の高橋さん、二走が私、三走が同じく三年の室伏さん、アンカーが妹の春菜。このメンバーで予選一位通過を果たして決勝進出。100mは私が予選四位、高橋さんが三位で決勝。10000mは予選が無く決勝だけだけれど、春菜が優勝候補筆頭だ。
午後一時。初めに私たちが参加する競技は4×100mリレー。私の役目は、おそらく一位で渡ってくるであろうバトンを、二位と差を縮められない程度に抑えて室伏さんに繋ぐこと。
「ホントあんたたち姉妹は緊張というものを知らないんだから」
招集時刻になって係員に連絡後、私にそう言ってきたのは副部長の室伏さんだった。
「え、そんなことないよー。するする緊張」
いつものように笑顔で返すと、室伏さんはお返しとでも言うように満面の笑みで返してくれた。
「いつもと変わらず笑ってられるんだから、緊張してないでしょ?」
……どうやら、いつも通りなのが逆に良くなかったようだ。――難しい。
「それより若菜。あっちにいるあんたの妹に、Y字バランスは柔軟体操じゃないって教えてあげてきて。男子どもの視線が嫌だ」
室伏さんが頭を抱えながら指を指した先を見ると、見事にY字バランスを決める春菜の姿があった。確かにすごい注目されている。
「春菜、春菜」
「なあにお姉ちゃん? そろそろ?」
「そろそろなのはそろそろなんだけど。その格好、やめなさい。変な目で見られてるわよ」
「目立って良いじゃない。こんなに注目されるってことは、陸上でY字バランスしてる女子高生なんてそうそう見られるものじゃない証拠ね」
一応、私が言うとすぐにやめてくれたけれど。春菜は相変わらずみたいだった。
「人に迷惑かけないなら、目立ってなんぼ。少しでも他人の記憶に残れる女に、あたしはなりたい」
大きな声で宮沢賢治みたいに言い回し、格好良く決めた春菜は聴衆から盛大な拍手を貰っていた。――誇らしげだ。なんだか私も誇らしく思えてきた。
「馬鹿なこと言ってないで行くよ! うちらが恥ずかしいっていう迷惑があるのよ」
懐柔されかけてた私を尻目に、室伏さんが春菜を引きずってトラックの方に向かう。春菜は間の抜けた声で、あーーと言っていたが。ただただ微笑ましい限りだった。
少数派の微笑ましい空間が、目の前にあった。
高橋さんは……いつも通りずっとため息をついている。
「ごめんね高橋さん」
「いいよー。なごむしー」
とは言いつつため息をついて笑っている。
「なんかこー……のんびりできてる感じがいいよねー」
高橋さんがゆっくりと室伏さんの後ろを付いていく。
「さやか! 陸上選手がのんびりとか馬鹿なの!?」
「そうですよ高橋先輩! のんびりした空気なんかダメです! 緊張感を持って! 一秒前の自分より一秒でも速くを心がけ」
「あんたがそののんびりした空気とやらを作った張本人なんだけどね」
とうとう室伏さんまでため息をついてしまった。でも、みんないい意味で緊張もほぐれたみたいだし、春菜には感謝ね。
引きずられる春菜を見ると、ぐっと親指を立てて私に笑顔を向けた。我ながらいい仕事をしたといった感じなのだろうか?
私もお返しにサムズアップすると、春菜は真っ白な歯を見せて笑った。……春菜も人並みに緊張していたのだろう。誰にも悟られないように自分の感情を隠すのが上手い子だから。だからこそ、誰かが気付いてあげないといけない。普段は薫くんに任せるとして……。今は……私の出番だったのだろう。
係員から、スタート位置につくように指示が出る。程良い緊張の中、予選一位通過の私たちはそれぞれのポジションに立った。結果は……終わってみるまでわからない。
私たちの学校に限らず、各々が様々意味での緊張を持って構える。観客席も先程までと比べると、幾分も静かになっているように思う。固唾を飲んで見守る……とでも言ったところだろうか。
風は無く、完全な無風――。足を引っ張るものも背中を押すものもいない。それがフィールドに立った陸上選手だ――なんてことを顧問の先生に言われたことを思い出す。それは確かに競技としてはそうなのかもしれないけれど、精神的に――と言うとまた違ってくるのかもしれない。その証拠に、室伏さんも高橋さんもいい表情をしているように見える。――春菜の力なのだろう。
そしていよいよスタートの合図。
「位置について――用意――」
銃声が――鳴り響いた。
誰よりも早くスターターを蹴って飛び出したのは高橋さん。ぐんぐんと加速し、自らが加速したことで受ける風圧で体をお越していくかのように顔を上げていく。二次関数のグラフの立ち上がりを見ているかのような非の打ち所のなさ。綺麗……完璧とも思える動作。私が真似をしようと思っているのは、何を隠そう高橋さんのこの走り。
足で地面を蹴る。手で空気を漕ぐ。体で風を切る――。
第一走……誰よりも速くバトンを繋いでくれるのは誰の目にも明らか――。高橋さんだ。
テークオーバーゾーンに差し掛かる手前――。私は形式上助走を取る。高橋さんと同じリズムで足を運び、高橋さんより少し小さい歩幅で――。必然――その距離はみるみる縮んでいく。
そしてバトンパス――。
流れるように受け取ったバトンを左手に受け、そのまま加速する――。やっぱり……背中を押されているような気がする。
他の選手との距離は縮めない。そのままの距離感を保って次の室伏さんに繋ぐ――なんら問題のないいつも通り、今までの大会と同じ。
強い室伏さんと、自慢の妹春菜がこの後の展開を自由に動かせばいい。
私はただの繋ぎ役。空気と変わらないように、ここにいるだけ。無風に無害に歯車になるだけ――。
――私から繋がれ、ゴールまで辿り着いたバトン。その順位は……。
見事に優勝だった。
「やった! やったね! 全国大会だよ!」
柄にもなく泣いて喜ぶ室伏さん。
「優勝――初めて――」
普段通りだけど喜びを隠さない高橋さん。
「目標は全国制覇!!」
――春菜は……よく分からないや。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
サイコミステリー
色部耀
ファンタジー
超能力遺伝子サイコゲノムを持つ人が集められた全寮制の高校「国立特殊能力支援校」
主人公の真壁鏡平(まかべきょうへい)はサイコゲノムを持つがまだ自身の超能力を特定できていない「未確定能力者」だった。
そんな彼の下に依頼が飛び込んでくる。
「何を探すか教えてくれない探し物」
鏡平はその探し物を……
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる