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対バン!たぬきロック×テラノスミス 前編
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佐々良木駅西口を出て、花見通りを西に約五分。三つめの交差点を右折し、常昇寺の裏道を進んだところに、ロキツ荘と呼ばれる建物がある。
地元住民はこの場所を「佐々良木の汚点」だとか「小さな貧民窟」などと呼び、子供たちを近づけないようにしている。由来は不明だが違法建築であることは確かで、物騒なうわさが絶えない。何度も取り壊しの署名が行われているが、少なくとも八十年は生き残っている。町の油汚れのごとくしぶといアパートである。
ただでさえ異臭が漂っているというのに、六月のじっとりした気候のせいで建物の周りに汚い空気の膜が張っているかのようにさえ感じさせる。
二階までは鉄筋コンクリート造だが、木とトタン板とよくわからないガラクタで増築された三階に行くには、二階の窓から出てところどころに穴の開いた木製の階段を上がる必要がある。
意外なことにこの物件は十五部屋全てが埋まっている。まともな場所には住むことができないワケアリな者たちが、ひしめき合っているのだ。
そんなワケアリの一人が僕だ。僕はちょっと特異な出自ゆえに通常では見えないはずのモノが視える。
特異な出自といっても、こんな場所の住民に特異でないものはいない。僕にとっては自分が特異ではなくなるこの場所がかえって心地よいのだ。
僕みたいに身分の明かせない十四歳の子供を雇ってくれる人なんていない。しかし、こんなアパートでも毎月の家賃を納めなくてはならないのだ。支払いの遅れた者の住む部屋はなぜか次の日には住民が変わっているといううわさは、どうもウソには思えなかった。実際に今までに三回、昨日まで知り合いだった隣人が全くの別人に変わっているのだ。
そんな僕が今こうやってロキツ荘に住むことができているのは、どこからうわさを聞きつけたのか、たびたび僕の能力に期待して仕事を持ち込んでくる人間がいるからだ。霊視やちょっとしたオマジナイでお小遣いをもらう毎日である。
「ごめんください。天住さん。頼みごとがあるのですが」
今日もうわさを聞き付けた人間が、104号室の呼び鈴を鳴らす。いつものように依頼人を招き入れると、意外な人物に驚いた。なんと、そこに立っていたのは常昇寺の和尚だったのだ。
「これはこれは。和尚さんなんて人が、どうして僕のところに」
「藁にもすがる思いといったところですね。五日前からうちのお寺が怪現象に襲われておりまして、原因がわからずにお手上げ状態なのです」
和尚は普段から困ったような顔をしているので、近所の子供たちからは「ぴえん和尚」などというあだ名をつけられているが、今日はさらにぴえん顔を進行させていた。
「怪現象とは?」
「毎晩、境内にやかましい音楽と動物の鳴き声が鳴り響くんです」
「それってマナーの悪い若者が騒いでいるだけなんじゃ……」
「私も最初はそう思っていたんです。窓の外に人影が見えたので、注意するために外に出ると誰もいない。しかし、音楽だけは何もないところから鳴り続けていました。次の日はバレないように裏口からこっそりと外に出ると、やはり誰もいない。しばらくあたりを探しましたが、深夜の寺には人っ子一人いなかったので諦めて戻ると、こちらを挑発するように音楽は激しさを増していきました。三日目に至ってはこんな歌が聞こえてきたのです」
じょ じょ 常昇寺
常昇寺のぴえん和尚
和尚といっても ただのハゲ
おバカなじじいさ ペンペコペンのペン
そろそろ入れば? 生命保険
「まったく、腹の立つ歌です」
和尚はぴえん顔のまま怒りをあらわにした。たしかにこれはヒドイ歌だ。
「昨日も私をばかにする歌を歌ってきました。しかも朝になって見てみると、庭木の枝が折れていたり、岩が移動されていたり、ひどい荒れようでした。もう我慢できません」
「それは大変ですね。しかし、僕は怪異を視ることができるだけで、祓うことはできません。僕が解決するのは難しいかもしれませんよ」
基本的に仕事は断らないが、和尚さんですらお手上げの怪現象を解決できる気がしない。
「この際、原因を突き止めてくれるだけでもいいです。報酬もはずみますよ。これは前払いです」
僕は和尚に手渡された封筒の中身を見て、依頼を受けることに決めた。これで三ヶ月は暮らしていける。
「ふふふ、この天住シノブにおまかせあれ! サクッと解決してやりますよ! 」
「急にテンションが高い……」
その日の午前一時、僕は静まり返った境内で息を殺して茂みに隠れた。和尚には本堂で待機してもらった。こうすれば奴らは和尚をバカにするのに必死になって、僕の存在には気が付かないと踏んだのだ。
予想通り、あっさり姿を現した。山の方から無数のたぬきが駆け下りて来たのだ。ざっと数えて三十匹。たぬき達は庭に集まると、チャキチャキと楽器をセットし始めた。
先頭のたぬきがエレキギターのチューニングを始める。その後ろには、ベースを持ったたぬき。キーボードを担いだたぬきもやってきた。
後に続くのは、三味線、和太鼓、木魚、タンバリンにシンバル、アコーディオン。まったく統一感の無い楽器たちだ。しかも和太鼓のバチをよく見ると、その辺で折ってきたであろう木の枝だ。
リーダーらしき大きなたぬきが、ぶうううとマヌケな音でほら貝を吹くと、メチャクチャな演奏が始まった。不協和音と大合唱が境内に響く。
常昇寺には じじいがおってさ
それをたぬきが ちょいとからかってさ
泣いてさ キレてさ 逃げてさ
何もできない ザコ和尚
どこかで聞いたことのあるわらべ歌の替え歌だ。
どうしてこんなひどい歌を歌うのか、観客のふりをしてたぬきに聞いてみよう。茂みからこっそり出て、彼らの後ろから拍手をしながら近づいた。
「こんばんは。あんまりにもすばらしい演奏だったから来てみたら、たぬきが演奏してるなんてビックリしました。よかったらお話聞かせてくれませんか」
驚いたふりをして話しかけると、たぬきたちはざわめきだした。
「ついに俺たちの音楽が人間に認められたぞ!」
「うおおおおおおおお」
ほら貝のたぬきが駆け寄ってきて言った。
「お前、人間のわりには音楽をわかってるじゃねえか。あのアホ和尚とは大違いだ」
「あのアホ和尚?」
「ああ、この寺のぴえん和尚だ。あいつは俺らのロックを愚弄しやがった」
ほら貝のたぬきは怒りをあらわにして声を荒らげた。
「和尚となにがあったのさ」
「それは、一週間くらい前のこと……」
ほら貝のたぬきは涙ぐみながら、さも壮大な物語が始まるかのように語り始めた。周りのたぬきたちは場面に合わせ、しんみりとするBGMを奏で始める。
「俺らはここの裏山で暮らしている共同体だ。協力しながらそれなりに平和に暮らしてたんだが、ある日この山には何かが足りないことに気がついた。そう!! 音楽が足りないのだと!!」
たぬきたちは歓声を上げる。
「そこで俺らはバンドを結成することにしたのだ。バンド名はたぬきロック! ロックはなんかカッコイイからな。思いついたら即実行! さっそくみんなに演奏できる楽器を持って、サクラの木の下に集まってもらった。みんな各々好きな楽器で好きな音楽を演奏して、みんな幸せのサイコーな空間が出来上がったってワケだ」
「いいじゃないですか」
「ところが、だ。次の日また木の下に来てみると木に張り紙が貼ってあった『ここで下手くそなうるさい音楽を奏でないでください。迷惑です。常昇寺より』と書いてあったのだ。俺らの楽しみを奪うどころか下手くそだと言いやがった」
「そうだそうだ! あの和尚め! バーカバーカ!!」
たぬきたちは各々罵声を叫ぶ。
「だからあのバカ和尚に俺らの音楽の素晴らしさをわかってもらうまで至近距離で聴いてもらうことにしたのだ」
「なるほど。でも無理やり聞かせるのは迷惑なんじゃないかな。逆に嫌になっちゃうと思いますよ」
なんとかやめてもらおうと、説得を試みることにした。
「じゃあどうしろってんだ。このまま撤退するなんて腹の虫が収まんねえ」
「俺たちが負けを認めろってのか! 」
たぬきたちが怒りだした。このままではまずい。
頭を抱えたその時、聞き覚えのある声がした。
「話は聞かせてもらいましたよ」
「和尚! 」
なんと本堂で待ってたはずの和尚がやってきたのだ。
「やはり気になったのでこっそり会話を聞かせてもらいました。あなたたちも一応音楽の精神があるということですね。それならば音楽で勝負です! 実は私も僧侶仲間とバンドをやっておりまして、『テラノスミス』のボーカルを担当しています。『たぬきロック』と対バンで勝負をして、私たちが勝ったら演奏場所をもっと山奥にしてもらいますよ」
「望むところだぜ! 」
こうして決戦の日は一週間後、来週の土曜日に決まり、なぜか僕が審判をやることになってしまったのだ。
地元住民はこの場所を「佐々良木の汚点」だとか「小さな貧民窟」などと呼び、子供たちを近づけないようにしている。由来は不明だが違法建築であることは確かで、物騒なうわさが絶えない。何度も取り壊しの署名が行われているが、少なくとも八十年は生き残っている。町の油汚れのごとくしぶといアパートである。
ただでさえ異臭が漂っているというのに、六月のじっとりした気候のせいで建物の周りに汚い空気の膜が張っているかのようにさえ感じさせる。
二階までは鉄筋コンクリート造だが、木とトタン板とよくわからないガラクタで増築された三階に行くには、二階の窓から出てところどころに穴の開いた木製の階段を上がる必要がある。
意外なことにこの物件は十五部屋全てが埋まっている。まともな場所には住むことができないワケアリな者たちが、ひしめき合っているのだ。
そんなワケアリの一人が僕だ。僕はちょっと特異な出自ゆえに通常では見えないはずのモノが視える。
特異な出自といっても、こんな場所の住民に特異でないものはいない。僕にとっては自分が特異ではなくなるこの場所がかえって心地よいのだ。
僕みたいに身分の明かせない十四歳の子供を雇ってくれる人なんていない。しかし、こんなアパートでも毎月の家賃を納めなくてはならないのだ。支払いの遅れた者の住む部屋はなぜか次の日には住民が変わっているといううわさは、どうもウソには思えなかった。実際に今までに三回、昨日まで知り合いだった隣人が全くの別人に変わっているのだ。
そんな僕が今こうやってロキツ荘に住むことができているのは、どこからうわさを聞きつけたのか、たびたび僕の能力に期待して仕事を持ち込んでくる人間がいるからだ。霊視やちょっとしたオマジナイでお小遣いをもらう毎日である。
「ごめんください。天住さん。頼みごとがあるのですが」
今日もうわさを聞き付けた人間が、104号室の呼び鈴を鳴らす。いつものように依頼人を招き入れると、意外な人物に驚いた。なんと、そこに立っていたのは常昇寺の和尚だったのだ。
「これはこれは。和尚さんなんて人が、どうして僕のところに」
「藁にもすがる思いといったところですね。五日前からうちのお寺が怪現象に襲われておりまして、原因がわからずにお手上げ状態なのです」
和尚は普段から困ったような顔をしているので、近所の子供たちからは「ぴえん和尚」などというあだ名をつけられているが、今日はさらにぴえん顔を進行させていた。
「怪現象とは?」
「毎晩、境内にやかましい音楽と動物の鳴き声が鳴り響くんです」
「それってマナーの悪い若者が騒いでいるだけなんじゃ……」
「私も最初はそう思っていたんです。窓の外に人影が見えたので、注意するために外に出ると誰もいない。しかし、音楽だけは何もないところから鳴り続けていました。次の日はバレないように裏口からこっそりと外に出ると、やはり誰もいない。しばらくあたりを探しましたが、深夜の寺には人っ子一人いなかったので諦めて戻ると、こちらを挑発するように音楽は激しさを増していきました。三日目に至ってはこんな歌が聞こえてきたのです」
じょ じょ 常昇寺
常昇寺のぴえん和尚
和尚といっても ただのハゲ
おバカなじじいさ ペンペコペンのペン
そろそろ入れば? 生命保険
「まったく、腹の立つ歌です」
和尚はぴえん顔のまま怒りをあらわにした。たしかにこれはヒドイ歌だ。
「昨日も私をばかにする歌を歌ってきました。しかも朝になって見てみると、庭木の枝が折れていたり、岩が移動されていたり、ひどい荒れようでした。もう我慢できません」
「それは大変ですね。しかし、僕は怪異を視ることができるだけで、祓うことはできません。僕が解決するのは難しいかもしれませんよ」
基本的に仕事は断らないが、和尚さんですらお手上げの怪現象を解決できる気がしない。
「この際、原因を突き止めてくれるだけでもいいです。報酬もはずみますよ。これは前払いです」
僕は和尚に手渡された封筒の中身を見て、依頼を受けることに決めた。これで三ヶ月は暮らしていける。
「ふふふ、この天住シノブにおまかせあれ! サクッと解決してやりますよ! 」
「急にテンションが高い……」
その日の午前一時、僕は静まり返った境内で息を殺して茂みに隠れた。和尚には本堂で待機してもらった。こうすれば奴らは和尚をバカにするのに必死になって、僕の存在には気が付かないと踏んだのだ。
予想通り、あっさり姿を現した。山の方から無数のたぬきが駆け下りて来たのだ。ざっと数えて三十匹。たぬき達は庭に集まると、チャキチャキと楽器をセットし始めた。
先頭のたぬきがエレキギターのチューニングを始める。その後ろには、ベースを持ったたぬき。キーボードを担いだたぬきもやってきた。
後に続くのは、三味線、和太鼓、木魚、タンバリンにシンバル、アコーディオン。まったく統一感の無い楽器たちだ。しかも和太鼓のバチをよく見ると、その辺で折ってきたであろう木の枝だ。
リーダーらしき大きなたぬきが、ぶうううとマヌケな音でほら貝を吹くと、メチャクチャな演奏が始まった。不協和音と大合唱が境内に響く。
常昇寺には じじいがおってさ
それをたぬきが ちょいとからかってさ
泣いてさ キレてさ 逃げてさ
何もできない ザコ和尚
どこかで聞いたことのあるわらべ歌の替え歌だ。
どうしてこんなひどい歌を歌うのか、観客のふりをしてたぬきに聞いてみよう。茂みからこっそり出て、彼らの後ろから拍手をしながら近づいた。
「こんばんは。あんまりにもすばらしい演奏だったから来てみたら、たぬきが演奏してるなんてビックリしました。よかったらお話聞かせてくれませんか」
驚いたふりをして話しかけると、たぬきたちはざわめきだした。
「ついに俺たちの音楽が人間に認められたぞ!」
「うおおおおおおおお」
ほら貝のたぬきが駆け寄ってきて言った。
「お前、人間のわりには音楽をわかってるじゃねえか。あのアホ和尚とは大違いだ」
「あのアホ和尚?」
「ああ、この寺のぴえん和尚だ。あいつは俺らのロックを愚弄しやがった」
ほら貝のたぬきは怒りをあらわにして声を荒らげた。
「和尚となにがあったのさ」
「それは、一週間くらい前のこと……」
ほら貝のたぬきは涙ぐみながら、さも壮大な物語が始まるかのように語り始めた。周りのたぬきたちは場面に合わせ、しんみりとするBGMを奏で始める。
「俺らはここの裏山で暮らしている共同体だ。協力しながらそれなりに平和に暮らしてたんだが、ある日この山には何かが足りないことに気がついた。そう!! 音楽が足りないのだと!!」
たぬきたちは歓声を上げる。
「そこで俺らはバンドを結成することにしたのだ。バンド名はたぬきロック! ロックはなんかカッコイイからな。思いついたら即実行! さっそくみんなに演奏できる楽器を持って、サクラの木の下に集まってもらった。みんな各々好きな楽器で好きな音楽を演奏して、みんな幸せのサイコーな空間が出来上がったってワケだ」
「いいじゃないですか」
「ところが、だ。次の日また木の下に来てみると木に張り紙が貼ってあった『ここで下手くそなうるさい音楽を奏でないでください。迷惑です。常昇寺より』と書いてあったのだ。俺らの楽しみを奪うどころか下手くそだと言いやがった」
「そうだそうだ! あの和尚め! バーカバーカ!!」
たぬきたちは各々罵声を叫ぶ。
「だからあのバカ和尚に俺らの音楽の素晴らしさをわかってもらうまで至近距離で聴いてもらうことにしたのだ」
「なるほど。でも無理やり聞かせるのは迷惑なんじゃないかな。逆に嫌になっちゃうと思いますよ」
なんとかやめてもらおうと、説得を試みることにした。
「じゃあどうしろってんだ。このまま撤退するなんて腹の虫が収まんねえ」
「俺たちが負けを認めろってのか! 」
たぬきたちが怒りだした。このままではまずい。
頭を抱えたその時、聞き覚えのある声がした。
「話は聞かせてもらいましたよ」
「和尚! 」
なんと本堂で待ってたはずの和尚がやってきたのだ。
「やはり気になったのでこっそり会話を聞かせてもらいました。あなたたちも一応音楽の精神があるということですね。それならば音楽で勝負です! 実は私も僧侶仲間とバンドをやっておりまして、『テラノスミス』のボーカルを担当しています。『たぬきロック』と対バンで勝負をして、私たちが勝ったら演奏場所をもっと山奥にしてもらいますよ」
「望むところだぜ! 」
こうして決戦の日は一週間後、来週の土曜日に決まり、なぜか僕が審判をやることになってしまったのだ。
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