36 / 50
第36話『悪意の伝播』
しおりを挟む
植物の残骸がツンとくる臭気を放つ。エルや騎士たちは、急に終わってしまった戦いの後、そこに残った物を見て気分を悪くした。
ラザリアが刎ね飛ばした蕾の一部には、おそらく邪教徒たちが連れてきたのであろう女性たちが捕われていた。
蕾の葉を剥ぎ取り中からぬるりと現れた女性たちは、見るも無残な姿になっていた。
皆々服を溶かされ、体には無数の痣ができ、なによりも、誰一人として、正気を保っていなかったのだ。
目が虚になり、現実を認識できていない様子だった。彼女らを案じこちらから触れようとすると、彼女らは悲鳴をあげながら離れていく。虐待を受けた小動物のような動作は、エルに恐怖心を植え付けた。
「――なにを、どう、生きれば……」
こんなことが、できるのか。エルは拳を強く握り、爪が食い込む痛みで暴れたくなるほどの衝動をなんとか抑え込んだ。
「とにかく、彼女らには保護が必要だ。おい、誰か外の女供を呼んでこい。男の俺たちでは彼女らに対処できん。それと何か羽織る物をもらってこい。俺たちでも何か渡せる物があったら渡す。ラザリアさんは、とりあえず今彼女らを落ち着かせるために動いてください」
騎士の1人がテキパキと指示を出す。頭目であるリガロが、依然伸びきったままだったからだ。
聖騎士であるリガロがたった一撃でこの有様だ。アルゴフィリアの攻撃が如何に凄まじいかを物語っており、それはこの場の全員にある種の危機感を抱かせていた。
とにもかくにも、ここから離れねば。蔓延した空気は無意識のうちにその認識を共有させていた。
「――なあ、エル」
と。ラザリアが怪訝な表情でエルに話しかけてきた。
「どうかしましたか、ラザリアさん」
「1つ、気になったことがあってな。
奴は……去り際に、第3のテストを用意すると言っていたな?」
ラザリアの言葉にエルは黙り込む。ラザリアは張り詰めた糸を緩めぬままにその先を述べた。
「何が起こるかはわからんが……いずれにせよ、奴は近いうちにまた現れるということだ。特にお前は、どうにも奴に気に入られたみたいだからな。
重々、警戒しておけ。……私も、お前に何かがないよう警戒する。とにかく奴は危険だ。私が見た中では、最も恐ろしい……それこそ自身をそう名乗っていたように、『悪意』の塊の化け物だ」
エルは「はい」と小さく呟く。ラザリアは頷き、そしてエルへと背を向けた。
「……もしもまた奴と対峙した時は、私を呼べ。……奴はイアンを連れていった。私とてもはや無関係ではない。
言いたいことはそれだけだ。……じゃあ、私は彼女らと話をしてくる。……と言っても、できれば刺激しないでおきたいのだが、な」
ラザリアが救助された女性たちの元へと行く。エルは彼女の背中を見つめ、そして拳を強く握りこんだ。
――あの男だけは、許さない、と。
◇ ◇ ◇ ◇
フィオナ・レインフォードはチェイン・アームズの広いグラウンドで、執り行われている授業をしゃがみこんで眺めていた。
リネアが男子学生と剣の打ち合いをしている。流石成績最優と言われているだけあって、相手をしている生徒は打ち返す暇もなく追い込まれている。フィオナはリネアを観察しながら、「やっぱりすごいなあ……」と呟いた。
現在行われている授業は、生徒間で行われる実戦演習だ。
本当の『実戦』となると、大技を使った戦いも繰り広げられるが、ここで行われる演習では、強力な一撃ではなく、細かな立ち回り要求されている。
理由は簡単だ。魔力とは、周囲の物質から共鳴により得る物。すなわち、『その場の環境』が扱う魔術に多大な影響を与えることとなる。
環境とは自分では操作できないもの。火属性を得意とする者が、火属性の魔力を都合よく得続けることは不可能だ。そのためその場の環境を観察し、即座に魔術を練り上げなければならない。
そこで執り行われるのがこの授業だ。教員となる立場の者が、生徒には一切の情報を教えず魔力のこもった物品を複数用意する。生徒たちはその物品から魔力を得つつ、相手となる生徒と剣を打ち合う……というものだ。
この際に扱う魔術は、規定されたレベル以上の物を扱ってはならない。それではパワーでのゴリ押しとなってしまうからだ。
また生徒たちには各員、一つだけ『属性石』と言う、魔力が込められた石を持ち込むことが許されている。
属性石には、4属性のうちのどれか1つの魔力が入っている。多くの者はこの属性石をいくつも持ち、それにより自らの得意な魔術を扱えるようにしている。
だからと言って、扱う魔力の全てを石だけで賄うのは不可能だ。属性石はどうあっても『重要な補佐』にしかなり得ない。
考えれば考えるほど、よく練り込まれた演習だと思う。フィオナはリネアが男子生徒を難なく倒してしまったのを眺めながら、この授業の意義に感心していた。
「やった、また勝った!」
リネアが拳をぐっと握り、本日3度目となる勝利を喜んだ。
「やるじゃん、リネア!」
「えっへへ、私ったら今日も1番!」
リネアはそう言ってフィオナにピースサインを見せつけた。
「どうよ、フィオナ! あんたもすっごい成長したみたいだけど、私だって負けてないんだからね!」
「本当に凄いよ、リネア! 3年前も、1番成績が良かったけど――今はあの頃よりも、凄い進歩してる。傍目からでも、わかるくらいに。
やっぱり、リネアは凄いなあ。……早く、追いつかないとなあ」
フィオナは純粋な笑みを浮かべながら言う。リネアはそんなフィオナに「あはは、早くここまで来なよ! 私はいつだって、受けて立つから!」と木刀の剣先を向けた。
ああ、そうだった。そういえば、リネアはあの時も、こんな感じだったな。フィオナはふと、3年前のリネアの姿を思い出した。
――除籍を受けてから、恥ずかしさや後ろめたさを感じて長い間連絡を取らなかった。その間に、リネアはこんなにも、自分よりも進んでいた。
当然だ。自分が進もうともがいている間にも、彼女には彼女の成長があったのだ。自分はそれを見ていなかったから、実感することが無かっただけで。
……ああ、そうか。自分は、リネアという大きなライバルからずっと目を背け続けていたのか。フィオナはふと、自分の中にあった黒い感情を理解した。
リネアが笑い、こちらへと歩いてくる。フィオナも立ち上がり、そしてリネアの方へと歩き向かう。
――ふ、と。フィオナの視線が、リネアの後ろで動いた何かへと向いた。
そこには、先程リネアに倒された男子生徒が、木刀を振り上げリネアを殴りつけようとしている姿があった。
「ッ! 『吹き飛べ』!!」
フィオナは瞬間に叫び、後方の男子生徒を吹き飛ばした。
「フィ、フィオナ……?」
「ちょっとあなた! なに突然リネアを殴ろうとしてんのよ! いくら負けて悔しいからって、そんな……こと、を……」
フィオナは吹き飛び倒れた男子生徒を見て、声を失った。
――あの“気”が、吹き出ている。
男子生徒の体から、人攫いたちを見た時に感じた黒いオーラが――禍々しい怖気が、溢れている。それはフィオナに不安感を与えるには十分過ぎる程で。
直後。学園の校舎の一室が、巨大な音ともに爆発した。
ラザリアが刎ね飛ばした蕾の一部には、おそらく邪教徒たちが連れてきたのであろう女性たちが捕われていた。
蕾の葉を剥ぎ取り中からぬるりと現れた女性たちは、見るも無残な姿になっていた。
皆々服を溶かされ、体には無数の痣ができ、なによりも、誰一人として、正気を保っていなかったのだ。
目が虚になり、現実を認識できていない様子だった。彼女らを案じこちらから触れようとすると、彼女らは悲鳴をあげながら離れていく。虐待を受けた小動物のような動作は、エルに恐怖心を植え付けた。
「――なにを、どう、生きれば……」
こんなことが、できるのか。エルは拳を強く握り、爪が食い込む痛みで暴れたくなるほどの衝動をなんとか抑え込んだ。
「とにかく、彼女らには保護が必要だ。おい、誰か外の女供を呼んでこい。男の俺たちでは彼女らに対処できん。それと何か羽織る物をもらってこい。俺たちでも何か渡せる物があったら渡す。ラザリアさんは、とりあえず今彼女らを落ち着かせるために動いてください」
騎士の1人がテキパキと指示を出す。頭目であるリガロが、依然伸びきったままだったからだ。
聖騎士であるリガロがたった一撃でこの有様だ。アルゴフィリアの攻撃が如何に凄まじいかを物語っており、それはこの場の全員にある種の危機感を抱かせていた。
とにもかくにも、ここから離れねば。蔓延した空気は無意識のうちにその認識を共有させていた。
「――なあ、エル」
と。ラザリアが怪訝な表情でエルに話しかけてきた。
「どうかしましたか、ラザリアさん」
「1つ、気になったことがあってな。
奴は……去り際に、第3のテストを用意すると言っていたな?」
ラザリアの言葉にエルは黙り込む。ラザリアは張り詰めた糸を緩めぬままにその先を述べた。
「何が起こるかはわからんが……いずれにせよ、奴は近いうちにまた現れるということだ。特にお前は、どうにも奴に気に入られたみたいだからな。
重々、警戒しておけ。……私も、お前に何かがないよう警戒する。とにかく奴は危険だ。私が見た中では、最も恐ろしい……それこそ自身をそう名乗っていたように、『悪意』の塊の化け物だ」
エルは「はい」と小さく呟く。ラザリアは頷き、そしてエルへと背を向けた。
「……もしもまた奴と対峙した時は、私を呼べ。……奴はイアンを連れていった。私とてもはや無関係ではない。
言いたいことはそれだけだ。……じゃあ、私は彼女らと話をしてくる。……と言っても、できれば刺激しないでおきたいのだが、な」
ラザリアが救助された女性たちの元へと行く。エルは彼女の背中を見つめ、そして拳を強く握りこんだ。
――あの男だけは、許さない、と。
◇ ◇ ◇ ◇
フィオナ・レインフォードはチェイン・アームズの広いグラウンドで、執り行われている授業をしゃがみこんで眺めていた。
リネアが男子学生と剣の打ち合いをしている。流石成績最優と言われているだけあって、相手をしている生徒は打ち返す暇もなく追い込まれている。フィオナはリネアを観察しながら、「やっぱりすごいなあ……」と呟いた。
現在行われている授業は、生徒間で行われる実戦演習だ。
本当の『実戦』となると、大技を使った戦いも繰り広げられるが、ここで行われる演習では、強力な一撃ではなく、細かな立ち回り要求されている。
理由は簡単だ。魔力とは、周囲の物質から共鳴により得る物。すなわち、『その場の環境』が扱う魔術に多大な影響を与えることとなる。
環境とは自分では操作できないもの。火属性を得意とする者が、火属性の魔力を都合よく得続けることは不可能だ。そのためその場の環境を観察し、即座に魔術を練り上げなければならない。
そこで執り行われるのがこの授業だ。教員となる立場の者が、生徒には一切の情報を教えず魔力のこもった物品を複数用意する。生徒たちはその物品から魔力を得つつ、相手となる生徒と剣を打ち合う……というものだ。
この際に扱う魔術は、規定されたレベル以上の物を扱ってはならない。それではパワーでのゴリ押しとなってしまうからだ。
また生徒たちには各員、一つだけ『属性石』と言う、魔力が込められた石を持ち込むことが許されている。
属性石には、4属性のうちのどれか1つの魔力が入っている。多くの者はこの属性石をいくつも持ち、それにより自らの得意な魔術を扱えるようにしている。
だからと言って、扱う魔力の全てを石だけで賄うのは不可能だ。属性石はどうあっても『重要な補佐』にしかなり得ない。
考えれば考えるほど、よく練り込まれた演習だと思う。フィオナはリネアが男子生徒を難なく倒してしまったのを眺めながら、この授業の意義に感心していた。
「やった、また勝った!」
リネアが拳をぐっと握り、本日3度目となる勝利を喜んだ。
「やるじゃん、リネア!」
「えっへへ、私ったら今日も1番!」
リネアはそう言ってフィオナにピースサインを見せつけた。
「どうよ、フィオナ! あんたもすっごい成長したみたいだけど、私だって負けてないんだからね!」
「本当に凄いよ、リネア! 3年前も、1番成績が良かったけど――今はあの頃よりも、凄い進歩してる。傍目からでも、わかるくらいに。
やっぱり、リネアは凄いなあ。……早く、追いつかないとなあ」
フィオナは純粋な笑みを浮かべながら言う。リネアはそんなフィオナに「あはは、早くここまで来なよ! 私はいつだって、受けて立つから!」と木刀の剣先を向けた。
ああ、そうだった。そういえば、リネアはあの時も、こんな感じだったな。フィオナはふと、3年前のリネアの姿を思い出した。
――除籍を受けてから、恥ずかしさや後ろめたさを感じて長い間連絡を取らなかった。その間に、リネアはこんなにも、自分よりも進んでいた。
当然だ。自分が進もうともがいている間にも、彼女には彼女の成長があったのだ。自分はそれを見ていなかったから、実感することが無かっただけで。
……ああ、そうか。自分は、リネアという大きなライバルからずっと目を背け続けていたのか。フィオナはふと、自分の中にあった黒い感情を理解した。
リネアが笑い、こちらへと歩いてくる。フィオナも立ち上がり、そしてリネアの方へと歩き向かう。
――ふ、と。フィオナの視線が、リネアの後ろで動いた何かへと向いた。
そこには、先程リネアに倒された男子生徒が、木刀を振り上げリネアを殴りつけようとしている姿があった。
「ッ! 『吹き飛べ』!!」
フィオナは瞬間に叫び、後方の男子生徒を吹き飛ばした。
「フィ、フィオナ……?」
「ちょっとあなた! なに突然リネアを殴ろうとしてんのよ! いくら負けて悔しいからって、そんな……こと、を……」
フィオナは吹き飛び倒れた男子生徒を見て、声を失った。
――あの“気”が、吹き出ている。
男子生徒の体から、人攫いたちを見た時に感じた黒いオーラが――禍々しい怖気が、溢れている。それはフィオナに不安感を与えるには十分過ぎる程で。
直後。学園の校舎の一室が、巨大な音ともに爆発した。
0
お気に入りに追加
197
あなたにおすすめの小説
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】王甥殿下の幼な妻
花鶏
ファンタジー
領地経営の傾いた公爵家と、援助を申し出た王弟家。領地の権利移譲を円滑に進めるため、王弟の長男マティアスは公爵令嬢リリアと結婚させられた。しかしマティアスにはまだ独身でいたい理由があってーーー
生真面目不器用なマティアスと、ちょっと変わり者のリリアの歳の差結婚譚。
なんちゃって西洋風ファンタジー。
※ 小説家になろうでも掲載してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる