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第5話『フィオナ・レインフォード 1』
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リュカたちを助けたあの日から、5日ほどが経過した。エルは冒険者ギルドの、依頼が所狭しと張り出された掲示板の前に立ち、何かしらのクエストを探していた。
エルはリュカたちと別れた後、何度もクエストに出かけて、その中で自身の魔術がどんなものなのかを探っていった。
言霊の魔術はエルの期待通り、果てなく強力なものだった。アングリーベアほどではないものの、5日間のうちに何度か凶暴なモンスターと鉢合わせ、まったくの無傷で帰還することができた。エルにとってその体験は大きな自信となり、自分にも未来はあったのだと、そんな希望が持てるようになっていった。
今日はどんな依頼を受けようか。無意識にそんな呑気を考えながら、エルは目についたDランクのクエストを指さした。実力はついた自信があるが、ランクは未だD-。そろそろ、昇級のクエストを受けることも考えてもよさそうだ。エルが張り出された紙を剥がしながら微笑した瞬間。
「やっと見つけた!」
突如少女の声が聞こえた。エルはビクリと身を震わせ、声のした方へと首を回した。
そこには、1人の、ピンク髪の女の子が立っていた。
髪を後頭部でまとめているが、それでも肩口にまで伸びた後ろ髪。前髪は左半分を髪留めで止め、額を出しているが、右半分の方は目にかからないくらいの長さまで伸びていた。
軽装とは言ったものの、それなりに頑丈そうな胸当てを装備し、腰には剣が見える。また短いスカートを履いており、白い健脚がそこからスラリと伸びていた。
16歳くらいだろうか、しかし、この子はいったい誰なのだろうか。エルは記憶を検索するが、彼女に該当する者は現れない。もしかしたら自身が忘れているだけなのかもしれないと思い、エルは声を詰まらせながら少女に話しかける。
「え、えと、どど、どなた――」
「あ、ごめんなさい! 私の名前はフィオナ・レイン……あ! ダメ、待って! 今のは無し、かっこよくない!」
「え?」
「やり直しよやり直し! さて、と――」
そう言って少女は息を整え、改めてエルへと向き直った。
「私の名前は――フィオナ・レインフォード! 暗雲切り裂き壁を打ち壊す、不可能を可能にする女っ! やがては万夫不当の聖騎士となり、そして……えっと、みんなから褒められまくるのだっ!」
バーン、と自ら叫びながら何やら格好いいポーズを決める少女。フィオナと言うらしい彼女のテンションにエルはついていけず、『どうせ格好つけるんなら最後まで台詞を考えれば良いのに』と呆れてしまっていた。
「よし、満足したわ。それで、あなたは?」
「あ、え、えと、僕はエル・――」
「あ、ダメ!」
「え?」
「そんな普通な自己紹介じゃ格好良くないわ! コミュニケーションは第一印象が大事! だからあなたも、格好いい自己紹介をして!」
「え?」
それはつまり、やれというのか? アレを? 僕に? エルは冷や汗をダラダラと流し始めた。
「さあさあ、物事はドーンと飛び込んで爆発四散! 私みたいにポーズを決めながら、はいっ!」
「え、ちょ、え、あっ!?」
エルは動揺を隠せず硬直してしまった。
フィオナが「頑張って!」とエールを送っている。エルはなぜか彼女に抗えず、おずおずと彼女がしたポーズと同じ格好をした。
「ぼ、ぼぼ僕の、な、なな名は……エル・ウィグリー。えと、えと…………なんか、アレな人です!」
「うんうん、言葉では言い表せない凄さを秘めてるんだ! って言うのを見事に表現しているわ! 言い方がちょっとやばい人だけど、それは伝わった! 10点満点中10点!」
フィオナは楽しそうに笑いながら親指を立てる。本気で褒めているのだろうが、エルにはからかわれているようにしか思えなかった。
「っとと、そんなことより!」
そんなこと? エルは少しばかり納得がいかなかった。
「あなた! ちょっと確認したいんだけど、以前グリムの森で、アングリーベアを倒してたり……しないわよね?」
「え? あ、あ、え、え、あ……」
エルは怒涛の勢いに頭が混乱した。フィオナは大きな瞳をこちらへ向け、「早く答えて!」と睨みつけてくる。目をぐるぐる回しながら、エルはとにかくこの状況をなんとか処理し、ゆっくりと声を出した。
「え、と……以前、っていうのは、その、5日前?」
「そう、確かそれぐらい。私の記憶が間違ってなかったら、3人組のパーティが襲われていたのを、あなたが助けたはずよ」
「あ……だ、だったら、ぼく、です。はい」
「やっぱりー!」
フィオナがエルの返答を聞いて大声を出した。エルは『元気な子だ』と思いつつも、鼓膜から脳を貫く音波に思わず耳をふさいでしまった。
「やった、やったわ、やっと見つけた、私の希望の星! ねえねえあなた、あの時使っていた魔術はなんなの!? ほら、あの、『壊れろー』とか言ってたらアングリーベアが爆発した奴!」
「あ、えと、なんで君、それを……」
「あの時見ていたからよ。悲鳴が聞こえて思わず駆け付けたら、まさかまさかの事態だったのよ。まさかCランクの人たちを、D-の男の人が助けている状況に遭遇するなんて! それもアングリーベアと対峙して、しかも無傷で倒したのよ! 思わず震えちゃったわ、今でも覚えてる」
フィオナは矢継ぎ早にしゃべり、エルはそれにまた辟易した。
ギルドのランクは、エルたちが身に着けている腕章を見ればわかる。
腕章はギルドのランクごとにデザインが違っており、エルが身に着けているD-の腕章は、茶色い色にD-と描かれた、なんともシンプルな見た目をしている。これがDになれば『-』がなくなり、D+に上がれば改めて『+』の文字が付け加えられる。Cランクにまで上がれば、新たな腕章を与えられ、それをまた装備する、という手はずになっている。
冒険者として活動をしている時はそれを目につくところに必ず装備しなければならないという決まりがあり、フィオナがエルを一目見てD-とランクを把握したのは、これが理由に他ならない。
「いや、ていうかそんなのもどうでもいいわ! ねえねえ、私あなたにお願いしたいことがあるのだけど!」
「え、えっと……なん、です、かね?」
「私を、弟子にしてよ!」
え? 思わぬ言葉に、エルはキョトンとしてしまった。
「すごかった、今まで見たことが無い技だった。あの時私、直感したの。『ああ、この技術は私の人生を変える』って! だからもうその日のうちに決めた。私はあなたに弟子入りして、あの魔術を身に着ける! そしたら私だって、一流の騎士になれるかもしれない! ねえねえ、お願いお願い、私をぜひぜひ弟子にして!」
「あ、ごめんなさい。ちょっと、断らせて」
「なんでぇ!?」
フィオナは叫びながらドテンと尻もちをついた。反応がオーバーリアクションだな、エルは彼女の言動に苦笑してしまった。
「ちょっと! そこは普通『はい、是非師匠になります!』じゃないの!? こーんなにスーパーかわいい女の子がさ、それはもう誠心誠意頭を下げて弟子入りを志願しているのよ! あなたにとって、メリットしかないはずなんだけど!」
「ごめんね、僕、弟子を取るとか、そんなこと全く考えてなくて。それに、この力は、その、正直、かなり特殊だ。だから君は、きっと理解できないと思う。あ、ごめん、違う、理解できないって言うよりかは、僕が教えられないって意味で――」
「でも、あなたは使えるじゃない。だったら、私にだって使える可能性があるはずよ」
フィオナはきっぱりと言い切った。エルは、自身の瞳をまっすぐに見つめる彼女が、なぜそうまでして自身の魔術に興味を持ったのかが、不思議でならなかった。
「――なんで、僕……ううん。僕の、魔術なの?」
エルは思わず問いかけた。
すると、あれだけ騒がしかったフィオナは、突然口を横一文字に結んでしまい、黙りこくったまま、拳をぐっと、力強く握りしめた。
「――諦めたく、ないからよ」
ぼそりと。彼女は、小さくつぶやいた。それは極めて小さな音だったが、エルはしっかりと、その言葉を聞き取り。
「――どう、いう……」
「あ、そだ! じゃあさ、弟子入りが今は難しいのなら――パーティ組もうよ、パーティ! そんで、あなたが教えてくれなくっても、私が必死に観察して、絶対に物にしてやる! いいわね、それでいこう! よし、それじゃあ早速私とクエストにでかけよう!」
「え、あ、え、あの、僕の意見は――」
「あ、ごめんなさい。もしかして、嫌だった……?」
「い、嫌じゃないけど……展開が早すぎて追いつけないって言うか」
「じゃあ決まり。これからよろしくね! えっと――エルさん!」
彼女は笑いながら、エルの腕を引っ張り受付へと向かった。エルは傍若無人で強引な気迫に押され、何も言えず、何もできずに従ってしまった。
エルはリュカたちと別れた後、何度もクエストに出かけて、その中で自身の魔術がどんなものなのかを探っていった。
言霊の魔術はエルの期待通り、果てなく強力なものだった。アングリーベアほどではないものの、5日間のうちに何度か凶暴なモンスターと鉢合わせ、まったくの無傷で帰還することができた。エルにとってその体験は大きな自信となり、自分にも未来はあったのだと、そんな希望が持てるようになっていった。
今日はどんな依頼を受けようか。無意識にそんな呑気を考えながら、エルは目についたDランクのクエストを指さした。実力はついた自信があるが、ランクは未だD-。そろそろ、昇級のクエストを受けることも考えてもよさそうだ。エルが張り出された紙を剥がしながら微笑した瞬間。
「やっと見つけた!」
突如少女の声が聞こえた。エルはビクリと身を震わせ、声のした方へと首を回した。
そこには、1人の、ピンク髪の女の子が立っていた。
髪を後頭部でまとめているが、それでも肩口にまで伸びた後ろ髪。前髪は左半分を髪留めで止め、額を出しているが、右半分の方は目にかからないくらいの長さまで伸びていた。
軽装とは言ったものの、それなりに頑丈そうな胸当てを装備し、腰には剣が見える。また短いスカートを履いており、白い健脚がそこからスラリと伸びていた。
16歳くらいだろうか、しかし、この子はいったい誰なのだろうか。エルは記憶を検索するが、彼女に該当する者は現れない。もしかしたら自身が忘れているだけなのかもしれないと思い、エルは声を詰まらせながら少女に話しかける。
「え、えと、どど、どなた――」
「あ、ごめんなさい! 私の名前はフィオナ・レイン……あ! ダメ、待って! 今のは無し、かっこよくない!」
「え?」
「やり直しよやり直し! さて、と――」
そう言って少女は息を整え、改めてエルへと向き直った。
「私の名前は――フィオナ・レインフォード! 暗雲切り裂き壁を打ち壊す、不可能を可能にする女っ! やがては万夫不当の聖騎士となり、そして……えっと、みんなから褒められまくるのだっ!」
バーン、と自ら叫びながら何やら格好いいポーズを決める少女。フィオナと言うらしい彼女のテンションにエルはついていけず、『どうせ格好つけるんなら最後まで台詞を考えれば良いのに』と呆れてしまっていた。
「よし、満足したわ。それで、あなたは?」
「あ、え、えと、僕はエル・――」
「あ、ダメ!」
「え?」
「そんな普通な自己紹介じゃ格好良くないわ! コミュニケーションは第一印象が大事! だからあなたも、格好いい自己紹介をして!」
「え?」
それはつまり、やれというのか? アレを? 僕に? エルは冷や汗をダラダラと流し始めた。
「さあさあ、物事はドーンと飛び込んで爆発四散! 私みたいにポーズを決めながら、はいっ!」
「え、ちょ、え、あっ!?」
エルは動揺を隠せず硬直してしまった。
フィオナが「頑張って!」とエールを送っている。エルはなぜか彼女に抗えず、おずおずと彼女がしたポーズと同じ格好をした。
「ぼ、ぼぼ僕の、な、なな名は……エル・ウィグリー。えと、えと…………なんか、アレな人です!」
「うんうん、言葉では言い表せない凄さを秘めてるんだ! って言うのを見事に表現しているわ! 言い方がちょっとやばい人だけど、それは伝わった! 10点満点中10点!」
フィオナは楽しそうに笑いながら親指を立てる。本気で褒めているのだろうが、エルにはからかわれているようにしか思えなかった。
「っとと、そんなことより!」
そんなこと? エルは少しばかり納得がいかなかった。
「あなた! ちょっと確認したいんだけど、以前グリムの森で、アングリーベアを倒してたり……しないわよね?」
「え? あ、あ、え、え、あ……」
エルは怒涛の勢いに頭が混乱した。フィオナは大きな瞳をこちらへ向け、「早く答えて!」と睨みつけてくる。目をぐるぐる回しながら、エルはとにかくこの状況をなんとか処理し、ゆっくりと声を出した。
「え、と……以前、っていうのは、その、5日前?」
「そう、確かそれぐらい。私の記憶が間違ってなかったら、3人組のパーティが襲われていたのを、あなたが助けたはずよ」
「あ……だ、だったら、ぼく、です。はい」
「やっぱりー!」
フィオナがエルの返答を聞いて大声を出した。エルは『元気な子だ』と思いつつも、鼓膜から脳を貫く音波に思わず耳をふさいでしまった。
「やった、やったわ、やっと見つけた、私の希望の星! ねえねえあなた、あの時使っていた魔術はなんなの!? ほら、あの、『壊れろー』とか言ってたらアングリーベアが爆発した奴!」
「あ、えと、なんで君、それを……」
「あの時見ていたからよ。悲鳴が聞こえて思わず駆け付けたら、まさかまさかの事態だったのよ。まさかCランクの人たちを、D-の男の人が助けている状況に遭遇するなんて! それもアングリーベアと対峙して、しかも無傷で倒したのよ! 思わず震えちゃったわ、今でも覚えてる」
フィオナは矢継ぎ早にしゃべり、エルはそれにまた辟易した。
ギルドのランクは、エルたちが身に着けている腕章を見ればわかる。
腕章はギルドのランクごとにデザインが違っており、エルが身に着けているD-の腕章は、茶色い色にD-と描かれた、なんともシンプルな見た目をしている。これがDになれば『-』がなくなり、D+に上がれば改めて『+』の文字が付け加えられる。Cランクにまで上がれば、新たな腕章を与えられ、それをまた装備する、という手はずになっている。
冒険者として活動をしている時はそれを目につくところに必ず装備しなければならないという決まりがあり、フィオナがエルを一目見てD-とランクを把握したのは、これが理由に他ならない。
「いや、ていうかそんなのもどうでもいいわ! ねえねえ、私あなたにお願いしたいことがあるのだけど!」
「え、えっと……なん、です、かね?」
「私を、弟子にしてよ!」
え? 思わぬ言葉に、エルはキョトンとしてしまった。
「すごかった、今まで見たことが無い技だった。あの時私、直感したの。『ああ、この技術は私の人生を変える』って! だからもうその日のうちに決めた。私はあなたに弟子入りして、あの魔術を身に着ける! そしたら私だって、一流の騎士になれるかもしれない! ねえねえ、お願いお願い、私をぜひぜひ弟子にして!」
「あ、ごめんなさい。ちょっと、断らせて」
「なんでぇ!?」
フィオナは叫びながらドテンと尻もちをついた。反応がオーバーリアクションだな、エルは彼女の言動に苦笑してしまった。
「ちょっと! そこは普通『はい、是非師匠になります!』じゃないの!? こーんなにスーパーかわいい女の子がさ、それはもう誠心誠意頭を下げて弟子入りを志願しているのよ! あなたにとって、メリットしかないはずなんだけど!」
「ごめんね、僕、弟子を取るとか、そんなこと全く考えてなくて。それに、この力は、その、正直、かなり特殊だ。だから君は、きっと理解できないと思う。あ、ごめん、違う、理解できないって言うよりかは、僕が教えられないって意味で――」
「でも、あなたは使えるじゃない。だったら、私にだって使える可能性があるはずよ」
フィオナはきっぱりと言い切った。エルは、自身の瞳をまっすぐに見つめる彼女が、なぜそうまでして自身の魔術に興味を持ったのかが、不思議でならなかった。
「――なんで、僕……ううん。僕の、魔術なの?」
エルは思わず問いかけた。
すると、あれだけ騒がしかったフィオナは、突然口を横一文字に結んでしまい、黙りこくったまま、拳をぐっと、力強く握りしめた。
「――諦めたく、ないからよ」
ぼそりと。彼女は、小さくつぶやいた。それは極めて小さな音だったが、エルはしっかりと、その言葉を聞き取り。
「――どう、いう……」
「あ、そだ! じゃあさ、弟子入りが今は難しいのなら――パーティ組もうよ、パーティ! そんで、あなたが教えてくれなくっても、私が必死に観察して、絶対に物にしてやる! いいわね、それでいこう! よし、それじゃあ早速私とクエストにでかけよう!」
「え、あ、え、あの、僕の意見は――」
「あ、ごめんなさい。もしかして、嫌だった……?」
「い、嫌じゃないけど……展開が早すぎて追いつけないって言うか」
「じゃあ決まり。これからよろしくね! えっと――エルさん!」
彼女は笑いながら、エルの腕を引っ張り受付へと向かった。エルは傍若無人で強引な気迫に押され、何も言えず、何もできずに従ってしまった。
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