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第4話『エル・ウィグリーという男』
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ギルドの中。エルは机に並べられた空の皿を前に、微動だにせず向かいに座る3人へと視線を送った。
リュカと、他2人の女性だ。彼らはシャンと背筋を伸ばしたかと思うと、深々と頭を下げだした。
「今回は、本当に、ありがとうございました」
リュカが口火を切る。次いで2人の女性も、「ありがとうございました」と声をそろえた。
「エルさん。あなたがいなかったら、僕たちは間違いなくあそこで死んでいました。――なんとお礼をすればよいかわかりませんが、この御恩は一生忘れません」
「い、いや、そんな、わ、わざわざ、頭を下げなくてもいいですよ……そ、その、え、えと、あの、ほら、ご飯も、いただいちゃった、わけ、です、し……」
エルは頭を真っ白にしながら、しどろもどろに受け答えた。
あの後、エルはリュカと、パーティの女性2人の傷を言霊の魔術で治した。虫の息になり、今すぐに死んでもおかしくない彼女らに向かって、必死で『治れ!』と叫んだ途端に、彼女らの傷はふさがり、見事に息を吹き返したのだ。
そしてリュカたちから頭を下げられ、命を救ってもらったお礼をしたいと言われ、こうしてギルドの食堂へと集まった。
「いえ。命を救ってもらったお礼がこれだけなんて、むしろ少ないとさえ僕は思います。本当にありがとうございます。感謝しても、しきれません」
エルは「あはは……」と引きつった笑みを浮かべた。
今まで散々罵倒され続けてきたせいか、こうして感謝されることに慣れていない。エルは妙な居心地の悪さを感じた。
「――それと、エルさん。その、ごめんなさい」
「……え? え、っと、なに、が――です、か?」
「あなたを、パーティから追放した件について――いえ。それ以上に、あなたを貶したことについてです。
正直――僕は、あなたを舐めていました。何年もD-ランクを彷徨っていて、ほとんど活躍らしい活躍もしていなかった――そんなあなたを、僕は、心のどこかでバカにしていました」
エルは驚きのあまり声に詰まってしまった。口がぱくぱくと開き、目も見開いたままから動かない。やっと声を出せたのは、リュカが「重ねて、申し訳ございません。僕たちは、失礼なことをした」と頭を下げた時だった。
「い、いや! 実際問題僕が無能なのは間違いないよ、だからそんな、あれだって、その、僕が悪いんだし! あなたが頭を下げることはありません! ――あ、あなたは、立派なんですから。僕と、違って」
「――それは、違います。エルさん」
と。リュカは、エルの言葉を明確に否定した。
「僕はあなたのこと、確かに、『弱い』と思っていました。――申し訳ありません。
でも、僕はあなたのことを、『粗末だ』と思ったことはありません」
エルは「えっ……」とつぶやく。
「エルさん。確かにあなたは弱いです。いえ、弱かった、と言い換えます。でも、あなたはそんな『弱い』中でも、自暴自棄にならず、腐ることもなく、年下で経験も少ない僕たちにも、対等で――いえ、ともすれば、僕たちよりも低い位置で、謙虚に接してくれました」
「そ、それ、は……と、父さんの、言いつけを、守ってただけで――」
「それに、僕たちが魔術の扱いで困ったとき――あなたは僕たちなんかよりもはるかにすごい知識量で、時にアドバイスをしてくれました。全部が全部、僕たちの力になったかと言うと、正直、そうはならなかったことの方が多いです。でも、それでも、僕たちはあなたのおかげで前に進めたことがあったのです。
だから。だからこそ、僕たちは、昨日のあの瞬間まで、あなたとパーティを組んでいたのです。――結局、あなたを追い出しましたが。
エルさん。確かにあなたは、頼りないし、言葉を選ばず言うなら、情けないとさえ、思ってしまいます。でも、それでも、あなたは間違いなく、僕たちの中で、立派な一人の大人だったのです。どれだけ腕っぷしが弱くても、僕たちは、あなたの生き方を尊敬しています。それだけは、譲れない言葉です」
エルはリュカが矢継ぎ早に言う言葉に困惑してしまった。
――まさか、彼らがそれほどまでに自分を買っていたなんて。むずがゆいような感触が、足や背中を撫でて過ぎ去った。
「――あ、ありが、とう。
……あ、そ、そうだ。えっと、その、もし、よかったら、だけど――また、僕と、パーティを……」
「それは、できません」
エルはリュカの言葉に思わず固まってしまった。やっぱり、自分をパーティに入れることはできないか。そう心でつぶやき、自身の無能さを嫌悪すると、
「僕たちは、あなたを追い出した身です。あなたを追い出す決断をした僕が、あなたが強かったからと言って、はいそうですかとあなたを仲間に引き入れるのは、筋が通らないのです。
僕たちは3人で話し合い、あなたを追放した。そんな僕たちに、あなたの仲間になる資格はありません」
リュカの言葉には一切の迷いがなく、そして、嘘もなかった。エルは頭を下げ続けるリュカに言葉が出なくなり、「頭を、あげてください」と小さくつぶやいた。
「――それが、あなたたちの決断なんですよね」
「はい」
「なら、うん。わかった。僕はそれに従う。……さっきの言葉は、なかったことにしよう。僕とあなたたちは、ここでお別れです」
「――申し訳ございません」
「いえ。その、それでいいんだと思います。だって――あなたたちには、未来がある。それ、なら、僕は、それを邪魔しないことしか、できません。
あなたたちは良い人です。きっとこのパーティは、自らの絆を信じて、どこまでも、どこまでも成長すると思います。期待、しているんですよ。あなた、たちには」
リュカがその言葉を聞き顔を上げた。エルは彼の驚いた表情を見て、思わず、微笑み。
「ごめんなさい。ちょっと、上から目線な言い回しでした。……では、また会いましょう。活躍と、あなたたちの未来を祈ります。そ、その、どうか――もう、危ない目に、あわないで」
エルはその場を立ち去ろうとする。と、リュカが突如、「エルさん!」と彼を呼び止めた。
「な、なに――」
と、エルの目の前に、茶色い麻袋が飛んできた。エルは慌ててそれをなんとかキャッチすると、チャリン、という、コインがこすれ合うような音が袋から聞こえた。
「それは、僕たちと一緒にいてくれたことと――今回、命を助けてくださったこと、両方のお礼です。少ないですが、受け取ってください」
エルは少しばかり重たい袋の口をつかみながら、思わずそれを返そうとした。しかし、エルは彼らの表情を見て、むしろそれが失礼にあたるのだと感じた。
彼らは自分を本当に尊敬してくれていたからこそ、こうして贈り物をくれたのだ。ならば、それを受け取らないわけにはいかない。エルはそこまで考えると、袋を軽く掲げ、笑顔になりながら、
「ありがとうございました」
そう言って、そそくさとギルドを去って行った。
リュカと、他2人の女性だ。彼らはシャンと背筋を伸ばしたかと思うと、深々と頭を下げだした。
「今回は、本当に、ありがとうございました」
リュカが口火を切る。次いで2人の女性も、「ありがとうございました」と声をそろえた。
「エルさん。あなたがいなかったら、僕たちは間違いなくあそこで死んでいました。――なんとお礼をすればよいかわかりませんが、この御恩は一生忘れません」
「い、いや、そんな、わ、わざわざ、頭を下げなくてもいいですよ……そ、その、え、えと、あの、ほら、ご飯も、いただいちゃった、わけ、です、し……」
エルは頭を真っ白にしながら、しどろもどろに受け答えた。
あの後、エルはリュカと、パーティの女性2人の傷を言霊の魔術で治した。虫の息になり、今すぐに死んでもおかしくない彼女らに向かって、必死で『治れ!』と叫んだ途端に、彼女らの傷はふさがり、見事に息を吹き返したのだ。
そしてリュカたちから頭を下げられ、命を救ってもらったお礼をしたいと言われ、こうしてギルドの食堂へと集まった。
「いえ。命を救ってもらったお礼がこれだけなんて、むしろ少ないとさえ僕は思います。本当にありがとうございます。感謝しても、しきれません」
エルは「あはは……」と引きつった笑みを浮かべた。
今まで散々罵倒され続けてきたせいか、こうして感謝されることに慣れていない。エルは妙な居心地の悪さを感じた。
「――それと、エルさん。その、ごめんなさい」
「……え? え、っと、なに、が――です、か?」
「あなたを、パーティから追放した件について――いえ。それ以上に、あなたを貶したことについてです。
正直――僕は、あなたを舐めていました。何年もD-ランクを彷徨っていて、ほとんど活躍らしい活躍もしていなかった――そんなあなたを、僕は、心のどこかでバカにしていました」
エルは驚きのあまり声に詰まってしまった。口がぱくぱくと開き、目も見開いたままから動かない。やっと声を出せたのは、リュカが「重ねて、申し訳ございません。僕たちは、失礼なことをした」と頭を下げた時だった。
「い、いや! 実際問題僕が無能なのは間違いないよ、だからそんな、あれだって、その、僕が悪いんだし! あなたが頭を下げることはありません! ――あ、あなたは、立派なんですから。僕と、違って」
「――それは、違います。エルさん」
と。リュカは、エルの言葉を明確に否定した。
「僕はあなたのこと、確かに、『弱い』と思っていました。――申し訳ありません。
でも、僕はあなたのことを、『粗末だ』と思ったことはありません」
エルは「えっ……」とつぶやく。
「エルさん。確かにあなたは弱いです。いえ、弱かった、と言い換えます。でも、あなたはそんな『弱い』中でも、自暴自棄にならず、腐ることもなく、年下で経験も少ない僕たちにも、対等で――いえ、ともすれば、僕たちよりも低い位置で、謙虚に接してくれました」
「そ、それ、は……と、父さんの、言いつけを、守ってただけで――」
「それに、僕たちが魔術の扱いで困ったとき――あなたは僕たちなんかよりもはるかにすごい知識量で、時にアドバイスをしてくれました。全部が全部、僕たちの力になったかと言うと、正直、そうはならなかったことの方が多いです。でも、それでも、僕たちはあなたのおかげで前に進めたことがあったのです。
だから。だからこそ、僕たちは、昨日のあの瞬間まで、あなたとパーティを組んでいたのです。――結局、あなたを追い出しましたが。
エルさん。確かにあなたは、頼りないし、言葉を選ばず言うなら、情けないとさえ、思ってしまいます。でも、それでも、あなたは間違いなく、僕たちの中で、立派な一人の大人だったのです。どれだけ腕っぷしが弱くても、僕たちは、あなたの生き方を尊敬しています。それだけは、譲れない言葉です」
エルはリュカが矢継ぎ早に言う言葉に困惑してしまった。
――まさか、彼らがそれほどまでに自分を買っていたなんて。むずがゆいような感触が、足や背中を撫でて過ぎ去った。
「――あ、ありが、とう。
……あ、そ、そうだ。えっと、その、もし、よかったら、だけど――また、僕と、パーティを……」
「それは、できません」
エルはリュカの言葉に思わず固まってしまった。やっぱり、自分をパーティに入れることはできないか。そう心でつぶやき、自身の無能さを嫌悪すると、
「僕たちは、あなたを追い出した身です。あなたを追い出す決断をした僕が、あなたが強かったからと言って、はいそうですかとあなたを仲間に引き入れるのは、筋が通らないのです。
僕たちは3人で話し合い、あなたを追放した。そんな僕たちに、あなたの仲間になる資格はありません」
リュカの言葉には一切の迷いがなく、そして、嘘もなかった。エルは頭を下げ続けるリュカに言葉が出なくなり、「頭を、あげてください」と小さくつぶやいた。
「――それが、あなたたちの決断なんですよね」
「はい」
「なら、うん。わかった。僕はそれに従う。……さっきの言葉は、なかったことにしよう。僕とあなたたちは、ここでお別れです」
「――申し訳ございません」
「いえ。その、それでいいんだと思います。だって――あなたたちには、未来がある。それ、なら、僕は、それを邪魔しないことしか、できません。
あなたたちは良い人です。きっとこのパーティは、自らの絆を信じて、どこまでも、どこまでも成長すると思います。期待、しているんですよ。あなた、たちには」
リュカがその言葉を聞き顔を上げた。エルは彼の驚いた表情を見て、思わず、微笑み。
「ごめんなさい。ちょっと、上から目線な言い回しでした。……では、また会いましょう。活躍と、あなたたちの未来を祈ります。そ、その、どうか――もう、危ない目に、あわないで」
エルはその場を立ち去ろうとする。と、リュカが突如、「エルさん!」と彼を呼び止めた。
「な、なに――」
と、エルの目の前に、茶色い麻袋が飛んできた。エルは慌ててそれをなんとかキャッチすると、チャリン、という、コインがこすれ合うような音が袋から聞こえた。
「それは、僕たちと一緒にいてくれたことと――今回、命を助けてくださったこと、両方のお礼です。少ないですが、受け取ってください」
エルは少しばかり重たい袋の口をつかみながら、思わずそれを返そうとした。しかし、エルは彼らの表情を見て、むしろそれが失礼にあたるのだと感じた。
彼らは自分を本当に尊敬してくれていたからこそ、こうして贈り物をくれたのだ。ならば、それを受け取らないわけにはいかない。エルはそこまで考えると、袋を軽く掲げ、笑顔になりながら、
「ありがとうございました」
そう言って、そそくさとギルドを去って行った。
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