夢の渚

高松忠史

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7 イーハトーヴの耀き

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この日は海から強い風が吹き、夏というのに肌寒い朝となった。
この美波間島も接近する気圧や海流の変化などの気象条件によってはこのような日も出てくるのだった。
持ってきた荷物には厚手の服は一枚もない。
チーリンは鳥肌を立てていた。

それを見かねた諒太は自室の押入れから紺色のパーカーを持ってくるとチーリンの膝の前あたりに放った。


チーリンはキョトンとしている。

「それやるよ」

「でも…これ真田さんのじゃ?」

「いいんだ、似たようなのあるし。返さなくていいから」

「ありがとうございます…」
チーリンは早速袖を通したが諒太のサイズは華奢なチーリンには少しだけ大きかったようで腕をまくって着る形となった。

「真田さん、私、洗濯物溜まってきちゃったんですけど、洗濯機貸してもらってもいいですか?」

「構わんよ」

「真田さんの洗濯物も一緒に私洗いますよ」

「いいよ俺のは」

「だってついでじゃないですか?」

「いいって、自分でやるから」

「もしかして料理と同じで私なんかじゃ洗濯も任せられないって思っているんですか…」
チーリンは淋しそうにうつむいた。

「違う!そうじゃないって」
諒太は慌てて弁解した。

「なら私がやります」
チーリンは立ち上がると洗濯機に向かって歩き出した。

(あ!ちょっ、ちょっと…)
諒太は何かを思い出し急いでチーリンの後を追いかけたが時すでに遅し、チーリンは諒太の洗濯物を洗濯機に入れていた。
右手にはちょうど諒太のトランクスが持たれていた。

「どうかしたんですか?」
チーリンはケロッとした顔で振り返った。

「い、いや、お願いします…」
顔を赤くして諒太はその場をそそくさと立ち去った。


洗濯機が回っている間、正座をしたチーリンは諒太と向き合った。

「どうした?急に改まって」

「これ…受け取ってください」
チーリンは十枚はあろうかという一万円札をちゃぶ台の上に置いた。

「何の真似だ?」

「私、真田さんにお世話になりっぱなしで…  食費も家賃も入れてないのに真田さんの厚意に甘えてばかりです。 どうかお金受け取ってください」

「いらん」
諒太は金に見向きもしなかった。

「でも…受け取ってもらわないと私…」

「何でも金で解決するやり方は俺は好きじゃない」

「だけど、お金がないと何も出来ないじゃないですか? お金を払う以外でどんなやり方があるというんです?」
チーリンは諒太の言葉の意味がわからず諒太を問い詰めた。

「ひとつ聞きたいが君にとってお金はそんなに大事かい?」

「勿論です! お金が無いと何も買えませんし、生活も出来ません。
私、チャリティー活動もしているんですが、貧しい人にお金を寄付して社会貢献だってしているんですよ。
それだってお金がなければ出来ません」

「災害や事故で親を失った子供たち、教育を受けられずに今日の食べ物に事欠く子供たち、働きたくても働くことが出来ない人たち…
世の中には本当に救いの手が必要な人達がいるのは確かだ。
だけど、貧しいから、物を持っていないから不幸だと決めつけるのは金持ちの傲慢なんじゃないのか?
寄付したから正しい事をしたと錯覚しているだけなんじゃないかい?」

「そんなことないです! 
喜んでだってもらえてます!」

「喜んでいるのはむしろ金持ちの偽善者の方なんじゃないかな…
手段が目的になってはならないと思うんだ。  義援と施しは似て非なるものだと俺は思う。
君もこの数日この島を見てわかったと思うが、この島には裕福な人間なんてほとんどいない。
逆に物質的には貧しい人が多い。
だけど、君の目には島の人達は不幸に写ったかい?」

「え…それは…」
チーリンは反論できずに下を向いた。

「これは以前国吉商店の絹さんに聞いたことなんだけど、この美波間島は地理的に遥か昔から交易船の航路上にあるそうなんだ。
だから嵐になると座礁した船が浜に打ち上がる。
島民は昔も貧しい暮らしをしていたが、自分たちのことよりも困窮した船員たちを必死で助けたそうだ。
この島にはそういう文化が息づいていて困っている人、他所からやってきた人には親切にするということがいまでも伝統的に存在するんだ。
俺もこの島に来たばかりの頃は言ってみれば井戸に落ちかけた子供と同じだった…
でも、島の人たちとの人の絆と島民の清貧な真心で俺は救われたんだ…
貧しいから不幸だなんてことは決してないんだよ。
お金なんてものは自分の身の丈にあった必要最低限あればそれでいいんだと俺は思う。
もしかして島民から見たら人の繋がりが希薄な金持ちの方が窮屈で不幸に見えるかもな…

かつて美波間島の人たちに救われたように俺も今は島民の一人だ。
困っている人からお金をとって助けるなんてことは絶対にしない。
もし俺に恩義を感じるのなら、この先困っている人に対して君がこの気持ちを受け継いでもらえれば俺はそれだけでいい…
だからこのお金は受け取れない」

(真田さん…)
チーリンは目を潤ませ深く頭を下げた。



ここにひとり真田諒太と真逆の価値観を持つ男がいる…

         ー台北東海公司会議室ー

巨大な一枚窓からは台北の街並みを見下ろすことができる。
高層階にあるこの会議室には二十人を超える人間が一堂に会していたが場は水を打ったように静まり返り、ピリピリした緊張感が漂っていた。

「次の報告を行います。先般より案件となっておりました日本電器メーカーTARPの買収後一時的な混乱がみられたものの、結果的に我が社のブランドイメージが上がったことにより堅調な売上げが見込め、電器製造部門は第二四半期中には業績が黒字に転換する見込みです」

「よろしい、次」

「ハッ、リゾート開発部門から報告致します…」
立ち上がった担当部長の声は緊張のあまり上ずっていた。

「美波間島リゾートホテル開発計画の件ですが…依然村長の認可が得られず一部島民の反対もあり…

トントントントン

机を指で叩く呂威社長である。
会議に出席しているメンバーたちにはその行為の意味がわかっている。
社長はイライラしている…
発言中の担当部長の背中に冷汗が流れた。

「君は僕の経営方針がまだわかっていないようだね?」

「いえ…決してそんなことは…」
部長は失神しそうな体を必死に持ちこたえた。顔は汗がびっしょりである。

「計画からもう一年だ。君はその間仕事もせずに只飯を食っていたのかな? 寛大な僕でももう見逃すことは出来ないよ?」

「あ…あ…チャンスを…もう一度だけチャンスをください」
部長は直角になるまで腰を折った。

「よろしい。君に最後のチャンスをやろう。我が社にとって島民がどうなろうと知ったこっちゃない。
どんな手段を使ってもいい。
なんなら実弾(札束)を使ってでも計画を実行するように。
これが君の最後の仕事にならない事を祈っているよ。
利益をもたらさない社員は只飯を喰らう豚以下だからね」
呂社長は椅子に踏ん反り返ると15歳も年上の部長を蔑んだ。

狐のように釣りあがった細い目をギラつかせた呂社長は椅子から立ち上がると窓から眼下の街を眺めた。
僅か27歳で大手証券会社から独立し、個人でファンドを立ち上げ中国大陸との太いパイプを背景に投資家から資金を集め、豊富な資金で目を付けた企業にTOB(敵対的株式買付け)を仕掛け、過半数の株式を手に入れるやり口で様々な業種の企業を傘下に収めた。その後大掛かりなリストラを断行し経常利益を貪り、利用価値がなくなった企業は簡単に解体して売却した。性格は良く言えば超合理主義者、悪く言えば血も涙もない冷血な男で、自分に歯向った者に対してはたとえ会社を辞めようと徹底的に追い詰め二度と立ち上がれないまでに追い込むという蛇のようなしつこさであった。このような性格から人に恨まれることが多々あるが、自分の身の回りには高給で雇った体の大きい屈強なボディーガードを三人も付けて常に側に置いていた。社内ではこのボディーガードを使いダーティーな仕事をやらせているのではないかという噂があり、実際に呂威にとって邪魔な人物の何人かは謎の失踪を遂げていた。
利益さえ上がれば手段など問わないという経営方針は実際に利益を上げていたし、株の利益にしか興味のない投資家たちからは時代の寵児と賞賛されていた。
こうして業界にのし上がっていった呂威は現在39歳。社内の誰も呂社長の証券会社以前のキャリアのことは一切知らない。出自も不明で謎に包まれていた。


「社長、もう一つ報告があります」
芸能担当部長の黄だった。
この男は昔から呂威の腹心の男だ。

「何だ?」
呂威はベルサーチ製の幅の広いストライプ柄のスーツの襟を正した。
この日呂威の身に付けている物は腕時計や靴も含めて10万ドルは下らないだろう。

「失踪中の蔡志玲の行方ですが、香港で目撃されたのを最後にその後の行き先は依然不明のままです。現在鋭意捜索中です」

「彼女の人気はまだ高い。今後も我が社の広告塔として稼いで貰わなくてはならない。全力を尽くして探し出せ。まさか引退や事務所移籍などないんだろうな?」

「はい。志玲は従前の事務所との契約があと3年残っており、我が社による買収は契約約款もそのまま引き継ぎます。間違ってもそのようなことはございません」

「そうか。マスコミに公になる前に必ず行方を掴んで隠密裏に連れ戻せ」

「ハッ!」

呂威は眼下の街を見下ろしまるで天下人にでもなったような顔でにやついた。





小さな軽自動車に乗って小さな体の千鶴がやってきた。

「諒太さーん!手伝ってー!」
玄関先で千鶴は大きな声をあげた。

「あ!千鶴さん、この間はご馳走さまでした」
チーリンが急いで出て行くと千鶴が車から布団を取り出すところだった。

「そんなこといいのよ~
あら? そのパーカーずいぶん大きくない?」

「真田さんから貰ったんです。私が薄手の服しか持ってなかったので」

「そうなの…あなた何でも上品に着こなしちゃうわねぇ…
ところで諒太さんは?」

「畑に行きました。今日みたいな涼しい日は仕事がはかどるからって」

「頑張るわねぇ…瞳ちゃんから諒太さん布団がないって聞いてうちの布団持ってきたんだけど、うち押入れ一杯だから余っている布団二組も持ってきちゃった。諒太さんの家、物が少ないから置いてもらおうと思って。
それに今日みたいな日はタオルケットだけじゃ風邪ひいちゃうからね。
チーリンさん運ぶの手伝ってもらえる?」

「もちろんです」
チーリンはニコっと笑った。

「ついでだから諒太さんの部屋まで入れちゃおうか」
二人は車から布団を持ち出すと家の中に運び込んだ。

「よいしょっと。この辺に置いておけば諒太さん自分でやるでしょう」
二人は持ち込んだ布団を諒太の部屋の隅に置いた。

「あの、千鶴さんあそこに掛かってる額には何て書いてあるのですか?」
チーリンは部屋の壁の上に掛かっている額を指差した。さすがに片仮名がまだよくわからないチーリンには読み取ることが出来なかった。しかもかなり達筆の書である。

「ああ…宮沢賢治ね。私も小学校の時に勉強したわ…懐かしいわ。
日本の昔の詩人よ。 
もしかしたら諒太さん、こういう人物になりたいと思っているのかもしれないわね。
私にも読むことはできるけど、諒太さんがどんな風に解釈しているかまではわからないから、諒太さんが帰ってきてから教えてもらう方がいいと思うわ」

チーリンは書を見つめた。
(真田さんが目指す人物像…)

チーリンは千鶴を居間にお茶に誘いちゃぶ台を囲んだ。

「ねぇ、その後ご飯とかどうなの?
チーリンさんがやっているの?」

「はい…それが私、料理の経験ないものですから全然上手くいかなくて… 真田さんもできた料理を馬鹿にせずにしっかり食べてくれるんですが、それを見ると逆に心苦しくて…」

「そう…大変ねぇ…
あ!そうだ!チーリンさん清子オバアに料理習ったらいいよ! オバアはここからすぐのところに住んでいるし通うのは楽だよ。今確か83歳だったかな? 前に会った時なんか退屈だなんて言ってたし、色々教えることが好きな人だから快く引き受けて貰えると思うよ」

「清子おばあちゃん?」

「そう。産婆さんやっていてね、産婆さんってわかる? 今で言う助産師さんみたいな。 島で産まれたほとんどの人はオバアに取り上げて貰ったのよ。島伝統の料理なんかも上手でね、私も教わりに行ったことがあるのよ。私から頼んであげる。
諒太さんをぎゃふんと言わせてみなさいチーリンさん!」

「はい!よろしくお願いします」

お茶を飲みながら一頻り雑談を交わすと千鶴は帰っていった。

暫くすると収穫したサツマイモやその他の野菜を籠に入れ諒太はいつも通り庭から帰ってきた。
いつもなら首にかけたタオルが絞れるほど汗で濡れるのに今日のタオルは乾いたままであった。
そのため諒太の疲労もいつもより軽い一日となった。
縁側の外に諒太の姿を見とがめたチーリンは声をかけた。

「お帰りなさい。さっき千鶴さんが来てお布団を持ってきてくれましたよ」

「布団を?」

「ええ、真田さんの布団を私が使っちゃっているって話したら余っている布団をわざわざ持ってきてくださったんです」

「そう…俺なんか布団なくても大丈夫なのに。今度お礼言っとかないとな」

「お布団真田さんの部屋に置いてあります」

「わかった…」

諒太は手についた土を洗い流すと居間に座った。
お盆に乗せられた温かいお茶を煎れた急須をチーリンはちゃぶ台の上に置いた。

「お疲れさまでした」
諒太の前に茶碗に注がれたお茶が差し出された。

「ああ、すまん。今日は体を動かしてもあまり汗をかかなかったよ」

「そうですか…台湾でもたまにこういう日があります」

「台湾とここは120キロ位しか離れてないからな…」
諒太はチーリンが煎れた熱いお茶を啜った。

「あの…真田さん、真田さんのお部屋に掛かっている額の書には何て書いてあるのですか?  千鶴さんは真田さんの目指す人物じゃないかって言ってましたけど、私には読むことが出来ないので教えてください」

「あれか…あの書は今は亡き俺の剣道の師匠が好きだった宮沢賢治の詩を師匠自ら書にしたものなんだ。
俺の師匠は塚田孔平先生といって剣の道ばかりか俺に人としてどう生きるかを教えてくれた俺にとっては父のような人だった。
俺は中学から剣道を始めたんだが、先生から剣道を習ったのは僅か5年間だった。
俺が高校二年になったときには先生は体を壊してしまってね、翌年には還らぬ人となってしまったんだ。
普段は優しい先生も剣を取ると目の色が変わるくらい厳しく俺を鍛えてくださった。
先生は剣だけではなく学業も同時に修練することが大切だと常々仰った。つまり文武両道の考えだ。
だから俺は先生がお亡くなりになってから先生の意志を大切にしたいと思い、大学に入るべく一生懸命勉学に集中した。
あの書に書かれていることは実は塚田先生自身が目指したことなんだよ。

そしてあの震災で俺が被災したことを知った先生の御子息が俺に送ってくれたものなんだ。
それからというもの俺は先生の書いた書の言葉にいつも励まされた。
あの書にはこう書いてあるんだ…」

諒太は目を瞑ると滔々と朗読を始めた。


雨にも負けず 風にも負けず
雪にも 夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体を持ち
欲はなく 決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に 玄米4合と 味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを
自分を勘定に入れずによく見聞きし 分かり そして忘れず
野原の松の林の陰の小さな茅葺き小屋にいて
東に病気の子どもあれば 
行って 看病してやり
西に疲れた母あれば 
行って その稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 
行って 怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や 訴訟があれば 
つまらないからやめろと言い
日照りの時は 涙を流し
寒さの夏は おろおろ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに わたしはなりたい


チーリンも諒太の朗読を目を瞑って静かに聴いた。

「今では先生のように俺もこういう生き方を目指しているのかもしれないな。だが、まだそこまでには到底及ばない。俺はこんなデクノボーになりたいんだ」

この詩を聴いたチーリンの心の奥にも何か沁みるものがあった。
(これが真田さんのなりたいと思う人間像…)














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