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パート3:争奪
第57話 最悪な来訪者
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女性は瓶に入った安物の酒を呷り、車のボンネットに膝を立てて座る。彼女の周りには辛うじて生きているが枯れ果てた様に倒れている有象無象の輩が転がり、しなびてしまった肉体を痙攣させて土を被っていた。そんな彼らから自分の体格と好みに合致する衣服を頂戴し、彼女はそれを身に纏って束の間の休憩をする。
「よ~しっ…補給おわり。食べ物残してあるから、ちゃんと後で栄養取っておきなよ」
人工皮のジャケットに髑髏のインナー、酷くボロボロなジーンズと使い古されたミリタリーブーツ。助けてくれた”ネズミ”達との戯れのためにすっかりはだけ、脱ぎ散らかしていたそれら衣類を改めて整えると、彼女は背伸びをしながらしながら言い放つ。そして何かを探すように辺りを見回した。
「お、いたいた。ん~ ?でも…何かあったかな」
はるか遠くから魔力が発する独特な気配を感じ取り、懐かしさを覚えた彼女はその魔力の持ち主と再会出来る事に期待を膨らませる。しかしそれと同時に、自分が覚えている物と比較して魔力が酷く微弱になっている事へいささか疑問を抱いた。
「まあ、行けば分かるか…目指すは三十秒」
女性は呟き、地面に転がっている者達と距離を取った。そして走り出すためのスタートを待つかのように腰を低くし、これから向かう方角を静かに見据える。沸々と雷が彼女の体を包むように迸り、頃合いと思ったタイミングで一歩駆けだした瞬間、落雷に似た轟音が響き渡った。衝撃波と共に彼女の姿は消え失せ、残ったのは巨大なエネルギーが動いたことにによって地面が削られて出来た一本の直線であった。
――――タルマン達と合流したベクターはムラセの応急処置が終わるまでの間、手持ち沙汰だった事もあってか密輸に成功した物品を下ろしていた。彼らが訪れたシェルターはノースナイツに比べれば猫の額ほどの大きさであり、警備を行っている見張りの装備や使われてる機材もかなりオンボロである。故障と修理を幾度となく繰り返しているというのが、大量の傷跡によって嫌でも分かった。
「これで最後か ? 」
放る様に麻袋を置いたベクターが言った。
「ああ。あんなトラブルがあったっていうのに、ここまで綺麗な状態で…しかもこんな大量の物資が運べたなんていつ以来だか」
サヴィーノが近くに木箱を積みながら言った。物資に群がり、物珍しそうに漁る人々の姿を見たベクターは彼らの見た目を眺める。そして酷く貧相だと感じた。シェルターには企業や大きな資本を中心に都市として成形されるものや、ビオトープや製品の生産拠点として整備されるものなど多岐に渡る種類がある。
しかし、ここの場合はそのような後ろ盾がない状況で作ったというのが一目で分かる。それほどのひもじさが嫌という程伝わってくる。行き着く先の無い漂流者達が身を寄せ合って作り上げた集落なのだろうかと、その和気藹々とした人々の馴れ馴れしさや、互いの距離感の近さを見て感じ取っていた。
「企業の誘致とか、考えた事あるか ? 」
ベクターが不意に聞いた。
「その企業を始めとした金の亡者たちに、俺達は追い出されたのさ。そんな奴らに頭を下げろと ? 」
自嘲気味にサヴィーノも答える。
「それにこれで終わるわけじゃないぞ。見てみろ」
そこから続けていくつかの麻袋を開ける。そこには大量の種もみや麦の種子が詰まっていた。
「自給自足ってわけか」
「その通り。少なくとも飢え死にはしなくなる。いずれは他所に売り込んでやるさ」
「盗品なのに ? 」
「それを承知で引き受けたんだろ ? 」
種もみを軽く撫でながらベクターとサヴィーノが話し合っていると、住民の一人が小さな袋を持ってきた。受け取ったサヴィーノは中を確認した後にベクターへ手渡す。
「話に聞いた通り、報酬に色を付けといたぜ。全く…いつもより骨が折れたとはいえ、高く付いちまったよ」
サヴィーノが笑いながら愚痴を言っていると、中に入っている金額を簡単に数え終わったベクターも彼を見る。
「質を追求すれば相応の対価が必要になる。だろ ? だがウチの連れが医者に診てもらっている分については返してやらないとな」
「そりゃどうも」
ベクターが幾らかの札束を手渡すと、遠慮せずにサヴィーノも受け取る。「またいつか遊びに来い」と彼に言われたベクターは、手を振りながら応えてシェルターの外へと出て行く。帰りの足として使うトレーラーに寄りかかっているタルマンと、何かソワソワしているイフリートがいた。
「ムラセは ?」
ベクターの存在に気づいたタルマンが問いかける。
「処置が終わったら出てくるだろ。ジョージには付き添いをさせてる。それよりほら、報酬」
ベクターから投げ渡された袋に入ってる貨幣や金品を、タルマンはニヤケ顔で弄りながら喜び出した。
「おいすげえな ! 後で俺にも分けてくれよ ! 」
「ピンハネなんかしない。安心しろ」
運転席にいたオブライエンも目を輝かせながら叫ぶと、ベクターも笑って要求に応じる。何を買うかについて話し合っているタルマン達を背に、財布のひもが緩み切っている状態のベクターは険しい顔つきで佇んでいるイフリートを軽く肘でつついた。
「もしかして貰えないかもって思ってたか ? ちゃんと小遣いはやるよ」
「…違う」
質問をして来たベクターをイフリートが否定すると、合流した際に聞いた話をベクターはふと思い出す。そして浮かれていた気分を少し消して彼の隣に立った。
「さっき言ってたアレか ? クロノスが通れる様なデカさの出入り口を作り出した奴が、いるとかいないとか」
「ああ。何者かによってクロノスが魔界から送り込まれたか…もしかすれば”そいつ”が通った跡を利用したかだ」
「心当たりは ? 」
「数え切れん。いずれにせよ、それだけの芸当が出来るのであれば間違いなく一筋縄ではいかん」
脅威はまだ去っていないとう点についてベクターと話し終わり、イフリートがトレーラーの荷台へと向かおうとした時だった。突然、全身の毛が逆立つ。間もなく体が冷え、足が竦みそうになる感覚を味わった。突き刺さる様に背中へ魔力を感じ取っていたイフリートは、舌打ちをして後ろを振り返る。
「おい、どうした ? 」
豹変した様子を見たベクターも尋ねてはみるが、ハッキリ言ってまともな答えは期待していなかった。
「来るぞ」
「ヤバいのか ? 」
イフリートは呟き、トレーラーの前方に向かって走る。そしてある程度車両から距離を置いた所で立ち止まった。追いかけたベクターは質問を続けるが、その間イフリートが彼の方を向く事は無かった。明らかに動揺している。
「少なくとも、今は一番会いたくない奴だ」
イフリートがそう言った直後、いきなり風がざわめき出す。まもなく横から強烈な風と衝撃が襲い掛かり、立っているのがやっとな勢いに一同は耐える他なかった。やがて収まった頃には、目の前に一人の女性が立っていた。
「…リリス… ! 」
「やっほ」
驚きながら彼女の名前を言ったイフリートへ、一息ついてから女性は手を振りつつ近づいていく。聞きたいことは山ほどあるが目の前で見せられた現象を前に「下手な真似はしない方が良い」と瞬時に悟り、ベクターはただ黙って見ているしかなかった。
「ひっさしぶり~、元気してた ?」
そのまま女性は挨拶ついでにイフリートへ抱き着く。身長や体格差もあるせいで胸元に顔をうずめている彼女を、イフリートは不愉快そうにしていた。
「いい加減に弟離れしろよクソアマ…」
「ん~ ? せっかく会ったお姉ちゃんにする態度じゃないぞ ? 」
イフリートが引き離そうとするものの、リリスはそれに抵抗するかの如く更に腕へ力を込めた。このままでは抱きしめられたまま骨まで砕かれかねないと、イフリートはとうとう根負けしてバツが悪そうに力を緩める。抵抗が無くなった事が分かると、彼女は嬉しそうにそのまま抱き着いていた。
「…なんだこれ」
言いがかりをつけられないように言葉を選んだ結果、ベクターが最初に口にしたのは困惑であった。
「よ~しっ…補給おわり。食べ物残してあるから、ちゃんと後で栄養取っておきなよ」
人工皮のジャケットに髑髏のインナー、酷くボロボロなジーンズと使い古されたミリタリーブーツ。助けてくれた”ネズミ”達との戯れのためにすっかりはだけ、脱ぎ散らかしていたそれら衣類を改めて整えると、彼女は背伸びをしながらしながら言い放つ。そして何かを探すように辺りを見回した。
「お、いたいた。ん~ ?でも…何かあったかな」
はるか遠くから魔力が発する独特な気配を感じ取り、懐かしさを覚えた彼女はその魔力の持ち主と再会出来る事に期待を膨らませる。しかしそれと同時に、自分が覚えている物と比較して魔力が酷く微弱になっている事へいささか疑問を抱いた。
「まあ、行けば分かるか…目指すは三十秒」
女性は呟き、地面に転がっている者達と距離を取った。そして走り出すためのスタートを待つかのように腰を低くし、これから向かう方角を静かに見据える。沸々と雷が彼女の体を包むように迸り、頃合いと思ったタイミングで一歩駆けだした瞬間、落雷に似た轟音が響き渡った。衝撃波と共に彼女の姿は消え失せ、残ったのは巨大なエネルギーが動いたことにによって地面が削られて出来た一本の直線であった。
――――タルマン達と合流したベクターはムラセの応急処置が終わるまでの間、手持ち沙汰だった事もあってか密輸に成功した物品を下ろしていた。彼らが訪れたシェルターはノースナイツに比べれば猫の額ほどの大きさであり、警備を行っている見張りの装備や使われてる機材もかなりオンボロである。故障と修理を幾度となく繰り返しているというのが、大量の傷跡によって嫌でも分かった。
「これで最後か ? 」
放る様に麻袋を置いたベクターが言った。
「ああ。あんなトラブルがあったっていうのに、ここまで綺麗な状態で…しかもこんな大量の物資が運べたなんていつ以来だか」
サヴィーノが近くに木箱を積みながら言った。物資に群がり、物珍しそうに漁る人々の姿を見たベクターは彼らの見た目を眺める。そして酷く貧相だと感じた。シェルターには企業や大きな資本を中心に都市として成形されるものや、ビオトープや製品の生産拠点として整備されるものなど多岐に渡る種類がある。
しかし、ここの場合はそのような後ろ盾がない状況で作ったというのが一目で分かる。それほどのひもじさが嫌という程伝わってくる。行き着く先の無い漂流者達が身を寄せ合って作り上げた集落なのだろうかと、その和気藹々とした人々の馴れ馴れしさや、互いの距離感の近さを見て感じ取っていた。
「企業の誘致とか、考えた事あるか ? 」
ベクターが不意に聞いた。
「その企業を始めとした金の亡者たちに、俺達は追い出されたのさ。そんな奴らに頭を下げろと ? 」
自嘲気味にサヴィーノも答える。
「それにこれで終わるわけじゃないぞ。見てみろ」
そこから続けていくつかの麻袋を開ける。そこには大量の種もみや麦の種子が詰まっていた。
「自給自足ってわけか」
「その通り。少なくとも飢え死にはしなくなる。いずれは他所に売り込んでやるさ」
「盗品なのに ? 」
「それを承知で引き受けたんだろ ? 」
種もみを軽く撫でながらベクターとサヴィーノが話し合っていると、住民の一人が小さな袋を持ってきた。受け取ったサヴィーノは中を確認した後にベクターへ手渡す。
「話に聞いた通り、報酬に色を付けといたぜ。全く…いつもより骨が折れたとはいえ、高く付いちまったよ」
サヴィーノが笑いながら愚痴を言っていると、中に入っている金額を簡単に数え終わったベクターも彼を見る。
「質を追求すれば相応の対価が必要になる。だろ ? だがウチの連れが医者に診てもらっている分については返してやらないとな」
「そりゃどうも」
ベクターが幾らかの札束を手渡すと、遠慮せずにサヴィーノも受け取る。「またいつか遊びに来い」と彼に言われたベクターは、手を振りながら応えてシェルターの外へと出て行く。帰りの足として使うトレーラーに寄りかかっているタルマンと、何かソワソワしているイフリートがいた。
「ムラセは ?」
ベクターの存在に気づいたタルマンが問いかける。
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運転席にいたオブライエンも目を輝かせながら叫ぶと、ベクターも笑って要求に応じる。何を買うかについて話し合っているタルマン達を背に、財布のひもが緩み切っている状態のベクターは険しい顔つきで佇んでいるイフリートを軽く肘でつついた。
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「…違う」
質問をして来たベクターをイフリートが否定すると、合流した際に聞いた話をベクターはふと思い出す。そして浮かれていた気分を少し消して彼の隣に立った。
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「心当たりは ? 」
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イフリートは呟き、トレーラーの前方に向かって走る。そしてある程度車両から距離を置いた所で立ち止まった。追いかけたベクターは質問を続けるが、その間イフリートが彼の方を向く事は無かった。明らかに動揺している。
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「…リリス… ! 」
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「いい加減に弟離れしろよクソアマ…」
「ん~ ? せっかく会ったお姉ちゃんにする態度じゃないぞ ? 」
イフリートが引き離そうとするものの、リリスはそれに抵抗するかの如く更に腕へ力を込めた。このままでは抱きしめられたまま骨まで砕かれかねないと、イフリートはとうとう根負けしてバツが悪そうに力を緩める。抵抗が無くなった事が分かると、彼女は嬉しそうにそのまま抱き着いていた。
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