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パート3:争奪
第47話 ダイブ
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「よし、全員離れろ! 」
無線による合図を皮切りに、装甲車たちはトレーラーの車列から離れ始める。銃座に座らせられたムラセは機関銃の引き金に手を掛け、ベルト式の弾倉を使い切る勢いでクロノスに乱射し続けた。
致命傷にはならずとも、目障りだと感じたのは確からしい。クロノスはトレーラーから進行方向を変えて、装甲車の群れへ目掛けて猛進し続ける。ひとまず積み荷を襲われる心配はなくなったが、ベクター達は自分達が生贄にされてしまいかねない危機に瀕していた。
「良い事思いついた」
銃座の隣で風に煽られながら座っているベクターが呟く。
「どうにかしてヤツの口を開けさせろ。体の中に入って直接片を付けてやる」
「はぁ!?」
無線で運転手や他の車両に乗っている者達に対して、車の屋根に座っていたベクターが思いついた考えを無線で申し入れたが、当然すぐに応じては貰えなかった。
「中に何があるか分からないんだぞ ! 正気か⁉」
「他に方法無いんだから仕方ないだろ。ジリ貧だこのままじゃ。任せろ、昔に何度かやった事ある」
「クソッ…分かったよ。全員なんでも良い。ありったけの鉛玉と爆薬を使え ! 」
無線による通信が終わるや否や、他の車両からも機関銃やロケット弾が放たれ始める。ほぼ全てが直撃し続けるが、クロノスは何食わぬ様子でスピードを緩めることなく歩き続けていた。あのデカさなら丸飲みにされても多少は生き残れるだろうと、ベクターは車体の上で立ち上がってから肩を鳴らす。
「え ? あ、はい…分かりました」
銃座に座っていたムラセが車内にいた他のメンバーから何かを聞いたらしく、少し驚きながら返事をしている。風圧を気にする事なくベクターは歩き、銃座に座っていたムラセの隣に座り込んだ。
「何言ってた ? 」
「速度を落として、わざと”アレ”に近づくらしいです。その間に飛び込んでくれって言ってました」
「オイオイ…車ごと食われるぞ」
唐突な囮作戦にベクターは困惑したが、ムラセが片手から魔力を放出して腕を作り出す。
「たぶん、車が逃げる間くらいなら口を開けさせられると思います」
「だんだん仕事ぶりが板に付いて来たな。よし、じゃあ上がれ」
自分に考えがあるとムラセが伝え、ニヤリと笑いながらベクターも彼女を褒めた。そのまま手を貸して屋根に上がらせ、車内に残っている者に銃座の面倒を任せた後に二人でクロノスを凝視する。時折、瓦礫や廃材などが口の中でぐちゃぐちゃにされて出来上がった汚物を撒き散らし、オンボロな重機のエンジン音とサイレンが混ざった様な唸り声をあげている。
「…気のせいか」
「どうしました ? 」
「いや、アイツ今何か言ってた様な――」
尋ねられたムラセに対して、ベクターは不可解な発言をしそうになるが遮るように無線へ連絡が入る。今から速度を落とすという運転席からの報せであった。レクイエムの調子を確かめながらベクターが前へ向き直り、クロノスの方を見ている内に風圧が弱まっていくのを服のはためき具合で感じた。速度をゆっくりと落としているらしい。
チャンスと見たクロノスは、足音を響かせながら迫って来る。口をだだっ広く開け、大地を削りながら装甲車ごと呑み込もうとした瞬間にベクターはレクイエムを変形させて鉤爪状にすると、一気にそれを伸ばして牙をガッチリと掴む。
「行くぞ、掴まれ ! 」
ムラセの手を握り、そのまま腕に引き寄せられる形でベクターは口の中へ飛び込んだ。そしてムラセの手を放してジメジメしたクロノスの口内に着地させる。
「やれ ! 」
ベクターの掛け声に応じたムラセは、絶え間なく流れ込んで来る土砂の上を器用に飛び越えていった。そして硬口蓋に向けて跳躍し、魔力で生成した巨腕で思い切り殴りつける。突然顔の上半分が吹き飛びそうになるほどの衝撃を味わったクロノスは、思わず怯んで体を仰け反らせながら野太い悲鳴をあげた。
「オイオイオイオイオイ ! これはちょっとヤバい !」
垂直になった口内で、ベクターはそのまま喉の奥へと落ちて行きながら叫ぶ。そのままムラセと共に体内へと続く深い穴へ消えていった。
「もう死んでると思うか ? 」
「そしたら、こんなバカがいたぜって新入りに教えて反面教師にさせてもらうよ」
無事に脱出したらしく、ベクター達を乗せていた装甲車の運転手が助手席にいた相方とそんな話をしていたが、落ち着いたクロノスが装甲車の追跡を再開した事で必死に攻撃を行いつつ全員が時間稼ぎをする羽目になっていた。
その頃、クロノスに飲み込まれた土砂や瓦礫がどこかへ高く積み上げられて小さな山を築いていた。そこから腕が突き出たかと思えば、藻掻きながらベクターが這い出てくる。そのまま泥だらけになったムラセも引っ張り出して、二人で転げ落ちるように土砂の山を下った。
「うえ~…くっせ…」
何か酸っぱい、それでいて生臭い臭いが辺りに充満しているのを察知したベクターはガスマスク越しに愚痴を漏らした。ムラセも吐きそうになるのを必死に堪え、どこにいるのかを把握しようと発炎筒に火をつける。赤い光に照らされて見えるのは、クロノスが呑み込んだと思われる残骸の数々だった。
「さ~て、どうするか…」
ベクターは手で取れそうな服の汚れのみを叩き落としつつ、どうやって探りを入れるべきかと考え始めるが、やがて面倒くさくなったのかしらみつぶしにやって行くことを決めて歩き出した。
無線による合図を皮切りに、装甲車たちはトレーラーの車列から離れ始める。銃座に座らせられたムラセは機関銃の引き金に手を掛け、ベルト式の弾倉を使い切る勢いでクロノスに乱射し続けた。
致命傷にはならずとも、目障りだと感じたのは確からしい。クロノスはトレーラーから進行方向を変えて、装甲車の群れへ目掛けて猛進し続ける。ひとまず積み荷を襲われる心配はなくなったが、ベクター達は自分達が生贄にされてしまいかねない危機に瀕していた。
「良い事思いついた」
銃座の隣で風に煽られながら座っているベクターが呟く。
「どうにかしてヤツの口を開けさせろ。体の中に入って直接片を付けてやる」
「はぁ!?」
無線で運転手や他の車両に乗っている者達に対して、車の屋根に座っていたベクターが思いついた考えを無線で申し入れたが、当然すぐに応じては貰えなかった。
「中に何があるか分からないんだぞ ! 正気か⁉」
「他に方法無いんだから仕方ないだろ。ジリ貧だこのままじゃ。任せろ、昔に何度かやった事ある」
「クソッ…分かったよ。全員なんでも良い。ありったけの鉛玉と爆薬を使え ! 」
無線による通信が終わるや否や、他の車両からも機関銃やロケット弾が放たれ始める。ほぼ全てが直撃し続けるが、クロノスは何食わぬ様子でスピードを緩めることなく歩き続けていた。あのデカさなら丸飲みにされても多少は生き残れるだろうと、ベクターは車体の上で立ち上がってから肩を鳴らす。
「え ? あ、はい…分かりました」
銃座に座っていたムラセが車内にいた他のメンバーから何かを聞いたらしく、少し驚きながら返事をしている。風圧を気にする事なくベクターは歩き、銃座に座っていたムラセの隣に座り込んだ。
「何言ってた ? 」
「速度を落として、わざと”アレ”に近づくらしいです。その間に飛び込んでくれって言ってました」
「オイオイ…車ごと食われるぞ」
唐突な囮作戦にベクターは困惑したが、ムラセが片手から魔力を放出して腕を作り出す。
「たぶん、車が逃げる間くらいなら口を開けさせられると思います」
「だんだん仕事ぶりが板に付いて来たな。よし、じゃあ上がれ」
自分に考えがあるとムラセが伝え、ニヤリと笑いながらベクターも彼女を褒めた。そのまま手を貸して屋根に上がらせ、車内に残っている者に銃座の面倒を任せた後に二人でクロノスを凝視する。時折、瓦礫や廃材などが口の中でぐちゃぐちゃにされて出来上がった汚物を撒き散らし、オンボロな重機のエンジン音とサイレンが混ざった様な唸り声をあげている。
「…気のせいか」
「どうしました ? 」
「いや、アイツ今何か言ってた様な――」
尋ねられたムラセに対して、ベクターは不可解な発言をしそうになるが遮るように無線へ連絡が入る。今から速度を落とすという運転席からの報せであった。レクイエムの調子を確かめながらベクターが前へ向き直り、クロノスの方を見ている内に風圧が弱まっていくのを服のはためき具合で感じた。速度をゆっくりと落としているらしい。
チャンスと見たクロノスは、足音を響かせながら迫って来る。口をだだっ広く開け、大地を削りながら装甲車ごと呑み込もうとした瞬間にベクターはレクイエムを変形させて鉤爪状にすると、一気にそれを伸ばして牙をガッチリと掴む。
「行くぞ、掴まれ ! 」
ムラセの手を握り、そのまま腕に引き寄せられる形でベクターは口の中へ飛び込んだ。そしてムラセの手を放してジメジメしたクロノスの口内に着地させる。
「やれ ! 」
ベクターの掛け声に応じたムラセは、絶え間なく流れ込んで来る土砂の上を器用に飛び越えていった。そして硬口蓋に向けて跳躍し、魔力で生成した巨腕で思い切り殴りつける。突然顔の上半分が吹き飛びそうになるほどの衝撃を味わったクロノスは、思わず怯んで体を仰け反らせながら野太い悲鳴をあげた。
「オイオイオイオイオイ ! これはちょっとヤバい !」
垂直になった口内で、ベクターはそのまま喉の奥へと落ちて行きながら叫ぶ。そのままムラセと共に体内へと続く深い穴へ消えていった。
「もう死んでると思うか ? 」
「そしたら、こんなバカがいたぜって新入りに教えて反面教師にさせてもらうよ」
無事に脱出したらしく、ベクター達を乗せていた装甲車の運転手が助手席にいた相方とそんな話をしていたが、落ち着いたクロノスが装甲車の追跡を再開した事で必死に攻撃を行いつつ全員が時間稼ぎをする羽目になっていた。
その頃、クロノスに飲み込まれた土砂や瓦礫がどこかへ高く積み上げられて小さな山を築いていた。そこから腕が突き出たかと思えば、藻掻きながらベクターが這い出てくる。そのまま泥だらけになったムラセも引っ張り出して、二人で転げ落ちるように土砂の山を下った。
「うえ~…くっせ…」
何か酸っぱい、それでいて生臭い臭いが辺りに充満しているのを察知したベクターはガスマスク越しに愚痴を漏らした。ムラセも吐きそうになるのを必死に堪え、どこにいるのかを把握しようと発炎筒に火をつける。赤い光に照らされて見えるのは、クロノスが呑み込んだと思われる残骸の数々だった。
「さ~て、どうするか…」
ベクターは手で取れそうな服の汚れのみを叩き落としつつ、どうやって探りを入れるべきかと考え始めるが、やがて面倒くさくなったのかしらみつぶしにやって行くことを決めて歩き出した。
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