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パート1:ようこそ掃き溜めへ
第9話 持つべきものは友
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ノースナイツの中央に位置している第一エリアは、大手企業の拠点やノースナイツ保安機構本部が存在しており、このシェルターにおいて最も栄えている区画であった。整備されたビル街を歩くと煌びやかな高級車が闊歩しており、外の世界が抱える殺伐とした実情など知りもしない人々が平和な暮らしを謳歌している。
そんな街の一画を陣取っているビルは、「シアルド・インダストリーズ」と名付けられた大手企業の本社である。デーモン狩りを主力分野にしている企業ではあるが、その裏の顔を知る者は少ない。そんな謎の多い組織によって管理されている地下施設では、アスラとそれを装着しているアーサーをガラス越しに見つめる研究員達がいた。アスラの背中には無数のプラグが取り付けられ、その全てが部屋の隅にある大型のポッドに接続されている。
テストの開始を告げるブザーが鳴ると、新しく腰部に備えられたホルスターからアーサーは拳銃を抜き取り、続々と現れる人型の的を正確に射抜いていく。再びブザーによって終了が告げられると、全ての的の頭部には大口径の弾丸によって風穴が空いていた。
「どうだアーサー ?魔導コンピュータによる姿勢制御と、デーモン達の筋肉組織を参考にして作った筋力補助機能…もっとも大量の電力と燃料が必要になるせいで発展途上の技術だが…今後次第ではアスラにも導入できるかもしれない」
白衣を身に纏った若きエルフが訓練場へ入り、装甲を脱ぎ終わったアーサーへ近寄った。研究開発班の最高責任者であるマークという名のエルフだが、同時にアスラの発案者でもある。
「ああ…これがあれば戦闘でも大いに役立つな…」
「…大丈夫かい ?何だか、あまり元気が無さそうだけど…」
「ん…いや、問題ない。ただの考え事だ」
マークが顔を覗き込むと、アーサーも気を取り直して答えた。
「ふーむ…”死神”の事、まだ引き摺っているんだろう ?気にしちゃだめだ。まだまだ改良の余地がある…それが知れただけで儲けものさ」
「分かってる…だけど悔しいんだ。これだけの技術で作り上げた代物だってのに、まるで子供扱いだった。俺がちゃんと使いこなせなかったせいだ」
以前にベクターと遭遇した際の一部始終を、アーサーは思いだしては歯痒さに打ちひしがれていた。それを見抜いたマークも彼を慰めるが、やはり自責の念は揺るがない。そんな時に研究室の扉が開いて、一人の女性が堂々とした態度で入って来た。身に付けているスーツの上からでも分かる抜群のプロポーションを持ち、端正な顔立ちをした女性は周囲の研究員達にも笑顔で挨拶をする。そして揚々と二人の元へ辿り着いた。
「おはようルキナ…いや、新社長だったかな」
マークはコーヒーの入ったマグカップを片手に彼女へ言った。
「今まで通りで構わないわマーク。元気そうで何より」
昔からの顔馴染みらしく、二人は気さくな様子で挨拶を交わす。その後、彼女はカラーレンズの入った眼鏡越しにアーサーの方を見る。
「話がしたいの。一緒に来てくれる ?」
ルキナから頼まれたアーサーは断るわけもなく、マークと別れてから彼女と共にオフィスへと向かい始めた。道中にあるエレベーターで一気に最上階へ向かうと、彼女専用の執務室へと辿り着く。非常にシンプルで、これといった豪勢な物は置かれていないアッサリとした部屋であった。
「そろそろ仕事にも慣れて来たかしら ?」
部屋に入った後にメガネを外した彼女は、振り向きながらアーサーに問いかける。
「ああ…感謝してもしきれない」
「しなくて結構。私が勝手に誘っただけだもの」
礼を言ったアーサーだったが、ルキナは必要無しとそれを流してから背伸びをする。
「最初に聞いた時は驚いたよ。歴戦の猛者だった君が引退し、今じゃ親父さんの後釜とはな」
アーサーが話を切り出すと、ルキナは少し自嘲するように笑う。そして机に置いていた煙草の箱へ手を伸ばした。
「出現数が増加傾向にあるって聞かされてから、デーモン狩りの需要がこれから伸びるってすぐに分かった…大嫌いだったけど、父さんの持っている力や遺産はこういう事をするのに都合が良かったってわけ」
説明をしながら煙草を口にくわえ、ルキナが火を探しているとアーサーがすかさずオイルライターを近づける。「側近も板に付いてきたわね」と冗談交じりに言いながら窓の外の景色を二人で眺めていた。
「ノースナイツの外にある廃墟化したシェルターに向かって。かなり大規模な群れが棲みついている上に、未確認のデーモンが報告されている。上手く行けばノースナイツの領地をさらに広げられるわ。役人や他の企業に貸しも作れる」
「分かった…準備が出来次第、すぐに向かおう」
そうして二人が次回の仕事について談合をしていた時、部屋の扉を叩く音が聞こえた。入るように促すと、彼女の執事である老人が現れた。その後ろには緊張している様子のパーナムもいる。
「例の追跡に関してですが、どうやら報告があるようです」
その言葉にルキナとアーサーは顔を見合わせ、部屋の扉を閉めるよう執事に言った。
――――その頃、一日程度費やした清掃が終わった後、大家に呼び出されていたベクターが意気消沈した状態で家に戻って来た。長時間にわたる説教によって、自分が悪いわけでは無いのにという理不尽さと、元を辿れば自分が悪いのかもしれないという疑念の間で葛藤を続けていたのである。ついでに顔や体にも怪我をしていた。
「おう…すげえ怒ってたよ。ついでにボコられた」
「見りゃ分かる」
「何だか…すいません」
事の顛末を怠そうにベクターが語る。それに対して同情しながらタルマンは知っていてたと漏らし、ムラセはただ謝る事しか出来なかった。
「ムラセって言ったな。とにかくまずはお前の発信機をどうにかしよう」
何だかんだで気持ちを切り替えたベクターは二人に話しかける。食事は無いのでひとまず水を飲みながら三人で話し合いを始めていた。
「そういえば嬢ちゃん、何で勝手に出て来たんだ ?保安機構に留まってれば、暫くは安全だったろうに」
タルマンが根本的な質問に立ち戻ると、ソファに座っていたムラセは少し頷いてから話を始めた。
「支部長さんが逃がしてくれたんです」
「フォードが ?何で ?」
ムラセの口から思いがけない人物の名が挙がった事で、ベクターは少々驚いた。
「支部の中にブローカーの息が掛かっている人間がいるらしいんです…狙いは私だろうから逃げた方が良いって」
「成程、まあ珍しい話じゃない。保安機構ならシェルターにおける多くの情報が集まるし…それなりに権力もある。パイプを持たない理由が無い」
ムラセが語ったおおまかな経緯を聞いたベクターは、良くある事だと鼻で笑いながら言った。
「そうなると保安機構に手術を頼むってのは無理か…何されるか分かったもんじゃねえ」
「俺達で医者を探すしかない。つまり問題は金だ…はぁ、また”アイツ”に頼むしかないか…」
保安機構に手が回っている事を警戒するタルマンに、ベクターは自分達で何とかするしかないと告げる。一方で金銭の工面が問題となる事から、ある人物の力を借りるべきかと迷いを見せていた。
「アイツ ?」
「俺の知り合いに何とか出来そうな奴が一人いるんだ。元カノっていうか何ていうか…だけどいつも仕事を押し付けてくるんでな…あんまり会いたくないんだよ」
ムラセが気になる点を問いただすと、ベクターも気まずそうな顔をしたまま彼女に教えた。
「まあ、こうなったら仕方ない…とにかく行くだけ行ってみよう。準備しようぜ」
ベクターはそう言ってから上着とガスマスクを探し始める。タルマンは少し武器の点検をしておくと言い残してから、工具を取りにどこかへ行ってしまった。一人だけ暇を持て余していたムラセは、二人の支度が終わるまで静かにしてようとソファに座り込む。自分が来なければ切羽詰まった事態にならなかったのだろうかと悩み始めていた。
「本当にすいません…私のせいで…」
後ろで何やら探し物をしているベクターへ、ムラセは顔を向けることなく謝罪した。
「気にしてないさ。ちょうど退屈してた所なんだ」
探し物が終わったベクターそう言いながら励ますように彼女の肩を叩く。間もなくタルマンも工具を持って来た。”オベリスク”と名付けていた大剣の具合を簡易的に確かめてから、ベクターはそれを軽々と背負う。
「一緒について来い。出来る限り俺達がどんな仕事やってるのかを見ればいいさ。それでも本気で雇って欲しいと思い続ける事が出来てたら、俺達も考えてやる…一応言っとくが保証はしないぞ」
振り向きざまにベクターはムラセに話しかける。笑顔ではあるが、眼差しは真剣そのものであった。
そんな街の一画を陣取っているビルは、「シアルド・インダストリーズ」と名付けられた大手企業の本社である。デーモン狩りを主力分野にしている企業ではあるが、その裏の顔を知る者は少ない。そんな謎の多い組織によって管理されている地下施設では、アスラとそれを装着しているアーサーをガラス越しに見つめる研究員達がいた。アスラの背中には無数のプラグが取り付けられ、その全てが部屋の隅にある大型のポッドに接続されている。
テストの開始を告げるブザーが鳴ると、新しく腰部に備えられたホルスターからアーサーは拳銃を抜き取り、続々と現れる人型の的を正確に射抜いていく。再びブザーによって終了が告げられると、全ての的の頭部には大口径の弾丸によって風穴が空いていた。
「どうだアーサー ?魔導コンピュータによる姿勢制御と、デーモン達の筋肉組織を参考にして作った筋力補助機能…もっとも大量の電力と燃料が必要になるせいで発展途上の技術だが…今後次第ではアスラにも導入できるかもしれない」
白衣を身に纏った若きエルフが訓練場へ入り、装甲を脱ぎ終わったアーサーへ近寄った。研究開発班の最高責任者であるマークという名のエルフだが、同時にアスラの発案者でもある。
「ああ…これがあれば戦闘でも大いに役立つな…」
「…大丈夫かい ?何だか、あまり元気が無さそうだけど…」
「ん…いや、問題ない。ただの考え事だ」
マークが顔を覗き込むと、アーサーも気を取り直して答えた。
「ふーむ…”死神”の事、まだ引き摺っているんだろう ?気にしちゃだめだ。まだまだ改良の余地がある…それが知れただけで儲けものさ」
「分かってる…だけど悔しいんだ。これだけの技術で作り上げた代物だってのに、まるで子供扱いだった。俺がちゃんと使いこなせなかったせいだ」
以前にベクターと遭遇した際の一部始終を、アーサーは思いだしては歯痒さに打ちひしがれていた。それを見抜いたマークも彼を慰めるが、やはり自責の念は揺るがない。そんな時に研究室の扉が開いて、一人の女性が堂々とした態度で入って来た。身に付けているスーツの上からでも分かる抜群のプロポーションを持ち、端正な顔立ちをした女性は周囲の研究員達にも笑顔で挨拶をする。そして揚々と二人の元へ辿り着いた。
「おはようルキナ…いや、新社長だったかな」
マークはコーヒーの入ったマグカップを片手に彼女へ言った。
「今まで通りで構わないわマーク。元気そうで何より」
昔からの顔馴染みらしく、二人は気さくな様子で挨拶を交わす。その後、彼女はカラーレンズの入った眼鏡越しにアーサーの方を見る。
「話がしたいの。一緒に来てくれる ?」
ルキナから頼まれたアーサーは断るわけもなく、マークと別れてから彼女と共にオフィスへと向かい始めた。道中にあるエレベーターで一気に最上階へ向かうと、彼女専用の執務室へと辿り着く。非常にシンプルで、これといった豪勢な物は置かれていないアッサリとした部屋であった。
「そろそろ仕事にも慣れて来たかしら ?」
部屋に入った後にメガネを外した彼女は、振り向きながらアーサーに問いかける。
「ああ…感謝してもしきれない」
「しなくて結構。私が勝手に誘っただけだもの」
礼を言ったアーサーだったが、ルキナは必要無しとそれを流してから背伸びをする。
「最初に聞いた時は驚いたよ。歴戦の猛者だった君が引退し、今じゃ親父さんの後釜とはな」
アーサーが話を切り出すと、ルキナは少し自嘲するように笑う。そして机に置いていた煙草の箱へ手を伸ばした。
「出現数が増加傾向にあるって聞かされてから、デーモン狩りの需要がこれから伸びるってすぐに分かった…大嫌いだったけど、父さんの持っている力や遺産はこういう事をするのに都合が良かったってわけ」
説明をしながら煙草を口にくわえ、ルキナが火を探しているとアーサーがすかさずオイルライターを近づける。「側近も板に付いてきたわね」と冗談交じりに言いながら窓の外の景色を二人で眺めていた。
「ノースナイツの外にある廃墟化したシェルターに向かって。かなり大規模な群れが棲みついている上に、未確認のデーモンが報告されている。上手く行けばノースナイツの領地をさらに広げられるわ。役人や他の企業に貸しも作れる」
「分かった…準備が出来次第、すぐに向かおう」
そうして二人が次回の仕事について談合をしていた時、部屋の扉を叩く音が聞こえた。入るように促すと、彼女の執事である老人が現れた。その後ろには緊張している様子のパーナムもいる。
「例の追跡に関してですが、どうやら報告があるようです」
その言葉にルキナとアーサーは顔を見合わせ、部屋の扉を閉めるよう執事に言った。
――――その頃、一日程度費やした清掃が終わった後、大家に呼び出されていたベクターが意気消沈した状態で家に戻って来た。長時間にわたる説教によって、自分が悪いわけでは無いのにという理不尽さと、元を辿れば自分が悪いのかもしれないという疑念の間で葛藤を続けていたのである。ついでに顔や体にも怪我をしていた。
「おう…すげえ怒ってたよ。ついでにボコられた」
「見りゃ分かる」
「何だか…すいません」
事の顛末を怠そうにベクターが語る。それに対して同情しながらタルマンは知っていてたと漏らし、ムラセはただ謝る事しか出来なかった。
「ムラセって言ったな。とにかくまずはお前の発信機をどうにかしよう」
何だかんだで気持ちを切り替えたベクターは二人に話しかける。食事は無いのでひとまず水を飲みながら三人で話し合いを始めていた。
「そういえば嬢ちゃん、何で勝手に出て来たんだ ?保安機構に留まってれば、暫くは安全だったろうに」
タルマンが根本的な質問に立ち戻ると、ソファに座っていたムラセは少し頷いてから話を始めた。
「支部長さんが逃がしてくれたんです」
「フォードが ?何で ?」
ムラセの口から思いがけない人物の名が挙がった事で、ベクターは少々驚いた。
「支部の中にブローカーの息が掛かっている人間がいるらしいんです…狙いは私だろうから逃げた方が良いって」
「成程、まあ珍しい話じゃない。保安機構ならシェルターにおける多くの情報が集まるし…それなりに権力もある。パイプを持たない理由が無い」
ムラセが語ったおおまかな経緯を聞いたベクターは、良くある事だと鼻で笑いながら言った。
「そうなると保安機構に手術を頼むってのは無理か…何されるか分かったもんじゃねえ」
「俺達で医者を探すしかない。つまり問題は金だ…はぁ、また”アイツ”に頼むしかないか…」
保安機構に手が回っている事を警戒するタルマンに、ベクターは自分達で何とかするしかないと告げる。一方で金銭の工面が問題となる事から、ある人物の力を借りるべきかと迷いを見せていた。
「アイツ ?」
「俺の知り合いに何とか出来そうな奴が一人いるんだ。元カノっていうか何ていうか…だけどいつも仕事を押し付けてくるんでな…あんまり会いたくないんだよ」
ムラセが気になる点を問いただすと、ベクターも気まずそうな顔をしたまま彼女に教えた。
「まあ、こうなったら仕方ない…とにかく行くだけ行ってみよう。準備しようぜ」
ベクターはそう言ってから上着とガスマスクを探し始める。タルマンは少し武器の点検をしておくと言い残してから、工具を取りにどこかへ行ってしまった。一人だけ暇を持て余していたムラセは、二人の支度が終わるまで静かにしてようとソファに座り込む。自分が来なければ切羽詰まった事態にならなかったのだろうかと悩み始めていた。
「本当にすいません…私のせいで…」
後ろで何やら探し物をしているベクターへ、ムラセは顔を向けることなく謝罪した。
「気にしてないさ。ちょうど退屈してた所なんだ」
探し物が終わったベクターそう言いながら励ますように彼女の肩を叩く。間もなくタルマンも工具を持って来た。”オベリスク”と名付けていた大剣の具合を簡易的に確かめてから、ベクターはそれを軽々と背負う。
「一緒について来い。出来る限り俺達がどんな仕事やってるのかを見ればいいさ。それでも本気で雇って欲しいと思い続ける事が出来てたら、俺達も考えてやる…一応言っとくが保証はしないぞ」
振り向きざまにベクターはムラセに話しかける。笑顔ではあるが、眼差しは真剣そのものであった。
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